内閣鉄道院3800形
日本鉄道が英ダブス社から4両を輸入した軸配置4-6-2のタンク式蒸気機関車。
日本鉄道時代はDb3/6形と称された。同時期の5830形テンダー式蒸気機関車と準同型。
常磐炭田製の低質炭を燃料とするためウッテン式に近い広火室・燃焼室が採用され、ボイラーの伝達面積と火格子面積の比が小さいのが特徴。
日露戦争時には満洲に送られたこともある。
1922年に全車廃車となった。
国鉄タサ3800形
液化塩化ビニル専用タンク車タサ4000形のうち1963年時点で残存していた2両をメタノール用タンク車に種別変更したもの。
信越化学工業の私有貨車で、ねずみ色1号塗装だったタサ4000形に対し黒色塗装になっているのが特徴。
国鉄民営化後もJR貨物で使用されたが1990年に全車廃車となった。
国鉄タキ3800形
1964年から1969年にかけて製造された35t積みセメント用タンク車。製造は日本車輌、富士車輛。
宇部興産の私有貨車で、セメント貯蔵設備などのない駅で直接トラックに荷役するためにガソリンエンジンで駆動するスクリューコンベアを搭載している。
1983年に全車廃車となった。
東京急行電鉄デハ3800形
1953年に製造された初代東急3000系最終グループ。ノーシルノーヘッダーでバス窓、張り上げ屋根の優美なスタイルが特徴だったが、翌年には5000系が開発されたためわずか2両で製造を終了した。
1981年には両運転台化されて十和田観光電鉄に譲渡され、2002年まで運行された。
詳細は東急3000系(初代)の記事を参照。
名古屋鉄道モ3800形
名鉄3800系の電動車。3800系の記事参照。
豊橋鉄道モ3800形
1963年に6両が導入された路面電車。元名古屋市電900形。
大元は呉市電用に製造された車両で、名古屋時代の形式名は「くれ」の語呂合わせと言われている。
製造当初は車両前後の扉が折戸となっているのが特徴だったが、乗降に手間がかかることから戦後に外吊式の片開き戸に変更された。
豊橋鉄道導入当時は800形だったが、1968年にボギー車の形式名が3000番台に改められたためモ3800形となった。
3200形などの導入に伴い1989年までに全車廃車となった。
広島電鉄3800形
1987年から1989年まで製造された路面電車。愛称は「ぐりーんらいなー」。
3700形に続く3車体連接車で、宮島線の主力形式となっている。
1987年に製造された1次車は前照灯が丸型、1988年に製造された2次車からは前照灯が角形になっている。