あんたは俺の相棒だぜ!
CV:トム・ハンクス(原語版)、唐沢寿明(映画本編吹き替え版) 、辻谷耕史→松本保典(映画本編以外のCMやゲーム作品)
概要
『トイ・ストーリーシリーズ』に登場するカウボーイ人形。
アンディのおもちゃ達のリーダー的存在でまとめ役。
明るく真面目で正義感の強い性格だが、お茶目で少々お調子者な面もある(第一作目ではこのお調子者な面が強く描かれていた)。
人形としての特徴は背中についたひもを引くと、内蔵されたレコードで「銃を捨てろ!手ェ挙げな!」「俺のブーツにゃガラガラヘビ!」「あんたは俺の相棒だぜ!」などのセリフをランダムで喋る。また背中のひもは非常時にロープ代わりになるほか、ゲームなどではこれを投げ縄のように駆使して戦う事が多い。一方、自分よりも後に誕生したバズや、ジェシーらラウンドアップのおもちゃ達に比べ身体能力は劣るがそれでも最低限の体力は持ち合わせている。
ちなみに腰には空のホルスターを下げているが、人形劇本編やその関連商品に描かれた姿でもホルスターが空であるため、ピストルは元々持っていないようだ。
作中での1950年代に人気だった人形西部劇番組「ウッディのラウンドアップ」の主人公「ウッディ・プライド」の市販版人形であった。既に作中でも非常に旧い人形とされ、プレミア価値がついているという設定(『トイ・ストーリー2』より)。
なんでこんな古いおもちゃを一介の少年が持っているのか・・・・・?と疑問が湧くだろうが、実はウッディには元々アンディ少年のお父さんが所有していたお下がりのおもちゃという裏設定が存在しており、彼の左足裏に書いてある『アンディ』の名前は前の持ち主だったお父さんを指しているのである。
実際祖父母や両親が昔遊んでいたおもちゃを取っておき、子供や孫世代に受け継がせる風潮は日本でも良くあり、名前の授与も同様にある。
各作品での活躍
トイ・ストーリー
お調子者でおもちゃ達をまとめるムードメーカーである一方で、アンディの一番のおもちゃになったバズに露骨に意地悪をしようとするなど性格はあまりよろしくない。
「アンディはオレのもんだ!」と宣言する等、嫉妬深くて自分がアンディの一番であることに強い執着心を持つフルネームの意味通りプライドの高い人物として描かれていた。バズへの嫉妬心が頂点に達し、遂にはラジコンカーでバズを窓から落下させてしまい、「おもちゃ殺し」として他のおもちゃ達から失望されてしまい、特にポテトヘッドからは「アンディのお気に入りの座を取られたのが気に食わずバズを追い出した」とまで決めつけられてしまう。(一応フォローするとウッディからすればバズをデイビス家から追い出してやろうという気まではさらさらなく、少し脅かすつもりに過ぎなかったのだがラジコンカーを動かした弾みで起こった出来事によって結果的にはバズが窓から外に落ちてしまった)。
その後はおもちゃ達から激しく糾弾されるもアンディによってピザ・プラネットに連れて行かれる形でとりあえずは難を逃れた。
ガソリンスタンドに着いた所で車にくっ付く形で後を追ってきていたバズと合流し「みんなにはあれは事故だったと説明してくれ」と懇願するが当然ながら先程の件を根に持っていたバズからケンカを仕掛けられそのはずみで車から降りてしまいケンカをしてる間にウッディがいないことに気づかなかったアンディが出発してしまい2人揃って迷子になってしまう。だがこんな状況下でもいまだにスペースレンジャーと思い込んでいる彼とは話が噛み合わず、
「いいか!お前はおもちゃだ、飛べやしないんだ!!本物のバズ・ライトイヤーなんかじゃない、ただのおもちゃなんだよ!!はっきり言や、子供の遊び相手をする道具なんだよ!!」
と言い放つなど対立する。しかしながらピザ・プラネット行きの運搬車がガソリンスタンドに偶然止まり、バズに「宇宙船を見つけたんだ」とバズをうまく説得して運搬車に乗り込みピザ・プラネットに向かう(運転手が荒い運転をしたのでウッディは散々な目に遭ったが)。
その後はアンディを発見するも、クレーンゲームを宇宙船と勘違いしたバズを連れ戻すのに時間を取られた結果、そのゲームをプレイしたシドにバズとリトルグリーンメン1匹共々ゲットされてしまい、よりにもよって「おもちゃ殺し」として恐れられている悪ガキのシドにバズと共に連れ去られてしまう。
彼の家での恐ろしい体験や見掛けは恐ろしいが善良なおもちゃ達との交流を経て考えを改めるようになる。
「何故、アンディは私を欲しがったのだろう?」
「何でか?って、一目見りゃ分かるだろう!?
あんたは"バズ・ライトイヤー"だ!。
あんたのようになれたらって、みんな思ってるんだぜ?
輝く翼 暗闇で光るレーザー イカした台詞
ほら、ヘルメットも……プシュッと開いてカッコいいじゃないか!?
最高にクールなおもちゃだ!。カッコよすぎて羨ましいよ。
俺みたいなオンボロ、バズ・ライトイヤーに太刀打ち出来っこないんだ、
俺が喋るといってもこの程度『俺のブーツにゃガラガラヘビ♪』。
俺が、ロケットで飛ばされりゃいいんだ。バズ、行けよ……
俺の事は構うな、一人で逃げるんだ…………
バズ!?、逃げろって言ったろう!?」
「来たまえ!、アンディは君を必要としている。共にここから逃げるんだ!」
バズともお互いの間違いを認めあったこと、彼に嫉妬していたことを吐露することで仲直りするがロケットの打ち上げ時間になったことでバズはシドに連れ去られてしまう。そこへシドの改造おもちゃ達に事情を説明し、「頼むよ、友達なんだ。俺の大切な。」と言いながら協力を約束(同時にバズを救出するに当たって「おもちゃのルールを破ることにはなるが、君達のためにもなると思う」とシドのおもちゃ達への見返りも兼ねた作戦を立てる)。
みんなでシドを懲らしめた後はバズと共に彼の家から脱出した。
途中で執念深く後を追ってきたシドの飼い犬スカッドにしつこく妨害を受けるが、噛みつかれたウッディを助けるためにバズが引越し用トラックから飛び降りてしまう。ウッディは引越しの荷物からラジコンカーを引っ張り出してバズを救出しようとするが、ウッディを「おもちゃ殺し」と誤解したままであるポテトヘッドやハムに主導される形でアンディのおもちゃ達に問答無用でトラックから放り出されてしまう。バズと共にラジコンカーでトラックを追いかけてくる姿を見て「ウッディは本当の事を言っていた」と誤解が解けた仲間達の中で身を投げ出したスリンキーに助けられかけるも、ラジコンカーのエネルギー切れによってトラックの走行スピードに付いていけなくなってしまいスリンキーが耐えきれず手を離してしまい万事休す…と思いきや幸か不幸かバズは特大ロケットを装着されたままだったため、太陽の熱を利用する形で着火に成功。ロケットのとんでもないスピードで危うく空高くに飛び上がって爆発しそうになるが、バズが咄嗟に羽根を広げたことで難を逃れ、しばらく2人で浮遊した後でアンディの乗った車に追いつき、無事にデイビス家に帰還。この危機を乗り越えたことで互いに必要としあう親友兼相棒となる。本作ではバズから「保安官」と呼ばれていたが、次作以降は呼ばれていない。
これ以降は上述のリーダーシップある正義感の強い一面が強調される。エピローグでのクリスマスのシーンではバズに対し「アンディがどんなプレゼントをもらおうと、あんたには敵わないさ」と発言するなど彼が遥かにカッコ良いおもちゃであることををすっかり受け入れていた。
トイ・ストーリー2
アンディの不注意で片腕が解れてしまい、楽しみにしていたカウボーイキャンプは留守番になってしまった。アンディに捨てられる悪夢を見るほどに精神的に参っていた(ちなみに、この際トランプのカードが全てスペードのエースだがスペードには「死」の意味がある)。
さらにおもちゃ仲間のウィジーを助け出すためにヤードセールに乗り込むも、逆に自身がオモチャ店経営者にしてマニアのアルに盗まれてしまう。
しかしそこで自身と同じ番組のオモチャであるジェシー、ブルズアイ、プロスペクターと出会い、さらに自身がプレミア物のおもちゃだった事を知る。
一時はバズ達と仲違いして日本の博物館に行こうとしていたが、足裏のアンディの名前を見て、再び戻る事を決意。
ジェシー達も誘うがそれを快く思わなかったプロスペクターの妨害にあい空港まで連れ出されてしまったがバズ達の協力でウッディはアルの魔の手から逃れる事に成功する。
最後はジェシーとブルズアイを引き連れてカウボーイキャンプから帰宅したアンディを出迎え、外れかけていた腕はアンディの手で再び修復された。
ラストシーンでは少しずつ大人へと成長していくアンディを見て寂しげな様子を見せるが、「たとえ別れの時が来たとしても、俺にはバズがいる」と前向きに捉えていた。
トイ・ストーリー3
アンディのママにゴミと間違われて捨てられた事で他のおもちゃ達がサニーサイド保育園に行く事を決断するが、アンディに選ばれたウッディは彼のおもちゃであるべきだという主張のためバズ達と仲違いしてしまう。
「俺はアンディが屋根裏部屋に仕舞おうとするところを見たんだって!!」
しかし保育園から帰る道中に拾われたボニーの元で久しぶりにおもちゃとして遊んでもらえた喜びを感じる。
さらにサニーサイド保育園ではロッツォが恐怖政治を行っていると知り、再び保育園に潜入。
バズ達を救出して、アンディの家にまで帰り着いた。
荷造りを終えたアンディの目を盗み、ボニーの住所を書いた紙をおもちゃの仕舞われた箱に貼り付け、自身もその中に入り込んだ。
ウッディはアンディと別れ、おもちゃとして仲間たちと進む道を選んだのだった…
「あばよ、相棒」
トイ・ストーリー4
ボニーがウッディと遊ばなくなったことや、自身を『ゴミ』と言う手作りおもちゃフォーキー・初期不良によって子どもと遊んだことがない人形ギャビー・ギャビーとの出会い、そしてかつてアンディのおもちゃとして共に月日を過ごしたボーとの再会によって、自分のおもちゃとしての在り方に疑問を抱き始める。
かつては自分が1番でないと気が済まないウッディだったが、今ではボニーにとっての1番はフォーキーであって自分ではないことを受け入れており、ことある事にゴミ箱に飛び込もうとするフォーキーを何度も説得する。
最初は自身のボイスボックス(おもちゃが喋るために必要な部品。ギャビー・ギャビーは初期不良によってボイスボックスが壊れている)をつけねらうギャビー・ギャビーを敵視していたが、彼女の境遇と自分の境遇を重ね、最終的には自ら彼女に自身のボイスボックスを譲る。
最後には仲間たちの後押しもあり、ボー達と共に移動式遊園地に残ることを決め、バズ達と別れることとなる。
現実の商品展開と反響
『トイ・ストーリー』シリーズの人気に乗じて、現実においても様々なタイプのフィギュアが販売された。古くはマクドナルドのハッピーセットのおまけ玩具などにも見られる。
とりわけネット界隈で有名なのは「海洋堂リボルテックシリーズ」であり、その特徴的な表情を活かして本編では想像もつかないような二次創作が多数制作された。俗に「例のウッディ」と称される画像や表情はこれに由来。
pixiv上でも一部の作品(投稿規定についてはフィギュアの項も参照)やそれを基にしたイラストは投稿されているが、本編の二次創作とも少々趣旨が外れる場合があるので本編イメージを尊重する方は積極的な検索をおすすめしない。
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リボルテック 二次創作 変態 キャラ崩壊 俺の知ってるのと違う 誰だお前 こいつおまわりさんです