プータン(ジェットマン)
ぷーたん
第21話「歩くゴミ」に登場した熊のヌイグルミ。今ではボロボロ(特に顔)になってしまい、冒頭でアコが学校に行く前にゴミ捨て場に持って行った後で、他のゴミと共に次元虫に取り付かれて「ゴミジゲン」になってしまった。
第21話に登場した次元獣。モチーフはプータンと他のゴミ。指揮者はマリア。
プータンに宿る早坂アコの思い出が詰まっていた所為で、次元獣の中では珍しく心優しい性格。壊れたものや古くなったものを新しく再生させる能力を持つ。しかしゴミベースのため悪臭を放ち、バイラムの仲間であるために人から忌み嫌われている。
彼女を探して町をさまよっているときに、ゴミ収集者のおじさん・井口と仲良くなるが、売れ残りの商品を値が下がるからという身勝手な理由で商品であり衣服の不法投棄を行ったアパレル業者の男二人に制裁を加えるもその夜に逆恨みな復讐をされてしまい、その翌朝マリアにバイラムの一員としての心を呼び起こされてしまい、巨大化して町を襲う。
この時のゴミジゲンは禍々しい顔つきに変わり(ついでに失われていたはずの片耳も何故か復活している)、目から一瞬で人間を白骨化させる光線を発射したり、駆け付けたジェットイカロスを圧倒したりと恐ろしい能力と高い戦闘力を有する次元獣へと変貌した。
アコの必死の想いと玩具を抱えた一般人の少女の姿に心を動かされて、優しい心を取り戻すがマリアに処刑されてしまう。
アコはプータンのお墓をゴミ置き場に立てたが、再び不法投棄する人々が現れて「馬鹿野郎!」と叫ぶ。
バイラムはこの回以外にも第35話にて人間の不法投棄から生まれたバイオ次元獣『毒ガスネズミ』を生み出しており、人間の愚かさが齎した災いでありこちらもアコの主役回である。
後にマリアの正体が天堂竜の生き別れの恋人である藍リエと判明するが、この事実を知ったアコの心境は気になるところ。
この回はマリアの末路に繋がっており『善良な心を持った怪人を処刑した』事で彼女は命を代償に罪を償わなければならなくなったのである。
- 本エピソードのとある場面で前作『地球戦隊ファイブマン』の2号ロボであるスターファイブのDX玩具が小道具として登場している。持ち主の子どもは「バラバラに壊れた」と泣いていたが、どう見ても落とした衝撃でパーツが外れただけである。
- プータン(ゴミジゲン)の声を演じた松本梨香氏は『地球戦隊ファイブマン』にてアーサーG6の声を演じており、ゴミジゲンを発見したマリアの第一声である『抹殺』はファイブマンに登場したシュバリエのものであると、ファイブマン要素があちこちにあるエピソードである。
- また、松本梨香氏は『おぼっちゃまくん』のアニメ版のびんぼっちゃま役でも有名で、悪の組織BCG(ブラック・チューシャ・グンダン)総統ドクター・モオによってゴミ怪人に改造されるエピソードが存在する。
- ゲストキャラのゴミ収集業者・井口を演じるドン貫太郎氏は、前作の第6話にてゲストキャラである亮太の父親を演じていた。3年後の『忍者戦隊カクレンジャー』では、オボログルマの声と人間態を演じている。