もしかして
『女神転生シリーズ』のキャラクター。
概要
伝承ではその姿を見た者は一族諸共滅んでしまうとされる、角が生えた蛇神。
アニメ第5作劇場版『日本爆裂!!』のラスボスであり、妖怪を超えた『古代妖怪』として登場。劇場版は第5作最終話の後日談で、時系列的には第5作で鬼太郎達が最後に戦った敵となった。
登場は5期の製作段階から既に決まっていたらしく、5期の初期OPではヤトノカミのシルエットをした脅威に対し鬼太郎が立ち向かうシーンが描かれる形で伏線が張られていた。
性質
極めて凶暴で、やむをえない事情がない限りは殺す事と奪う事しか考えない。
全体的にヤマタノオロチに近い姿をしているが、鬼太郎シリーズ屈指の巨大妖怪であるダイダラボッチすら人形サイズに見える程の全長100キロメートル以上はあろうかという尋常ではない巨体で、一瞬で都市を滅ぼし、山をも一撃で砕く。その大きさは高層ビル群や山々がまるごと瞳の中に収まる程であり、巨人や怪獣という例えすら足りない程である。
作り物の体でさえ鬼太郎を死の寸前まで追い込む程で、完全体なら3日もあれば地上を滅ぼせるとされ、閻魔大王でも封印するのがやっとだったという、水木作品すべてを通しても、(グランドクロスの力を受けたとはいえ)エネルギーの余波だけで世界を揺るがしたシーレンや、触れた物質(建物、肉体問わず)を崩壊させる効果のある羽を持つストロファイアと並ぶ規格外の存在。
口から吐く紫色の息は。生きとし生ける者全てを石にしてしまう。
劇中の様相
遥か昔に一度姿を現したが、閻魔大王の渾身の力で肉体は大霊山に封印され、二度と復活できない様に8つある魂の内1つを人間の心の中に隠された。
人間の強い心の絆がある限り絶対安全の隠し場所の筈だったが(現在は風祭華の中に魂が存在する)、時代が経つと共に人の心が荒み、かつて無いほどに絆が弱った事で不完全ながらも少年の姿で復活。自身の肉体を完全に復活させて人間も妖怪も全てを滅ぼそうと企んだ。
まずは妖力で風祭家の人々の記憶を操作して華の存在しない弟・京夜(きょうや)として風祭家に潜入し、弟を演じながら華の絆を徐々に壊す計略を実行し、最後は風祭家の人々から華の記憶を消して彼女を絶望させる事で絆を壊す事に成功する。
華の心の絆が壊され封印の力が弱まった際は、その巨体から発する邪悪な妖気の影響で妖怪の世界と人間界の境界が歪んで多くの妖怪が街に出現し、地中から大量に噴出した妖気で妖怪達の妖力を暴走させた。
不完全な変異体と言える少年体は下半身が蛇の形をしており、牙の無限毒は喰らったが最後、永遠に苦しみ続ける恐ろしい毒で鬼太郎を苦しめたが、ねずみ男が埋葬を装って土に埋めたおかげで鬼太郎は毒が抜けて助かった。
少年体から脱皮する事で姿を変えた青年体は両腕が蛇となっており、両腕や尾を自在に伸縮させ肉弾戦で鬼太郎を圧倒し、武頼針による攻撃で大ダメージを負うものの大蛇女が華から魂を手に入れた為、本体である7つの魂の欠片となって肉体に戻り完全復活を遂げる。
大霊山に集結した鬼太郎ファミリーや妖怪四十七士を容易く一蹴するが、魂の1つが華の魂と一体化していた事を鏡じじいに利用され、彼の最後の力で華が母親の琴との絆を取り戻し脱出した事によって弱体化。
最期は鬼太郎と妖怪四十七士が繰り出した、地獄究極奥義の頂点・『烈闘星覇』の莫大なエネルギーに一瞬で体内を魂ごと焼き尽くされ、断末魔を挙げる間もなく石化し、砕け散った。
余談
『妖怪大戦争ガーディアンズ:平安百鬼譚』では、本来は悪ではないが“DAEMON”こと安倍晴明の影響を受けて敵の一体として登場した。最終的に撃破されたが、後に安倍晴明によって“偽妖怪獣”として怪獣サイズの巨大な鵺が登場し、その尻尾はヤトノカミのものだとされていた。しかし、鬼太郎ファミリーなどの助力によって手下が撃破されたところを出現した“玄武”ことガメラに粉砕された。
関連タグ
共に東宝が配給した作品であり、ヤトノカミとの類似性が国内外で指摘されている。