初出はニコニコ動画の「ギャグ☆マギカ日和」(ギャグマンガ日和×まどか☆マギカのMAD)だと思われる。
原作でも散々精神的にフルボッコにされて追い詰められ、
悪堕ちしちゃったりとかわいそうな子だったが、《pixiv》でも結構可哀想な目に逢っているようだ。
主な原因(ネタバレ)
願い事に反した失恋、正義の味方を目指すも見返りを求めてしまうというジレンマに陥り、杏子や魔女に苦戦して、精神的にも肉体的にも追い詰められていく…
ここまでは原作に忠実なネタなのだが…
魂となるソウルジェムと肉体との距離が開きすぎて一時的に死んでしまったのは、作中ではさやかだけである(というか元凶がソウルジェムを高架下に投げ落とした友達である)。
このため、他の魔法少女も同様の存在であるにもかかわらず、ゾンビ呼ばわり・死体役を担うことがある。
また、さやかが魔法少女になる周回では必ず魔女になっているためか、二次創作内で彼女の魔女化は日常茶飯事である。
しかし、そんな彼女も最後は誰も恨むことなく、想い人の幸せを祈りながらまどかと共に旅立っていった。
マミさんとの比較
そんなさやかはよく巴マミと比較される。
比較的序盤で魔女に首を食い千切られるという大きなインパクトを与え死亡したマミさんは、多くの視聴者にトラウマと言っても良いだけの衝撃を与えた。
その為、この話が放送された後はマミさんの不憫さから『マミは不憫』というタグが付けられるようになった。
脚本家が脚本家なだけに救いはないと思われたがマミは最終話で女神まどかの力により復活。しかしながらさやかは復活することが出来なかった。
また、さやかが全ての周回で魔女化していたのに対し、マミは終盤まで生き残ることも多かった。
公式でもさやかの扱いは安定していたのだ。
しかしながらマミに対しては不憫とつくのに対し、さやかに対しては安定である。
その他
いずれにしろ、これら出来事は二次創作に対して創作意欲を大きく刺激するネタを提供し、当該シーンをモチーフ、または材料とした多くの作品が作られることとなった。
同時に、これらの作品によって「あがいてるさやかちゃんかわいい」などの新たな嗜好も生み出されることとなる。
しかし本編の結末の影響で、現在ではこのようなさやかのネタキャラ的扱いに対して評価が割れるようになり、皮肉にも「不安定」な状態になってしまっているので、場所と節度をわきまえた「安定のさやか」の使用がに求められる。
名誉挽回
神になったため出番はどうとでもなるまどかと異なり、殉職して消滅してしまったさやかは、続編叛逆の物語で果たして登場するのかどうかが危ぶまれていた。
しかし、蓋を開けてみれば前作を大幅に上回る大活躍をしていた。
まどかに導かれたさやかはそのまま円環の理に組み込まれていたことが判明し、アルティメットまどか軍団の一番槍として、暁美ほむらの結界に囚われたまどかを救うために潜入捜査をしていた。
その際、真実に気づきかけたほむらがマミに捉えられていたのを救出、誤解から戦闘に入るも互角の動きを見せ、盾の歯車に剣を入れて時間逆行を止めるという高等戦術も見せた。
Homulillyとの戦いでは、使い魔軍団の指揮を執るとともに、魔女Oktaviaの力を使った魔女大決戦を繰り広げた。
前作からカップリング人気の高かった佐倉杏子ともさらなる友情を見せる。魔女結界の中では同棲しており、Homulilly戦でも手を取りあって共に戦い、これが「夢」であることを嘆く杏子を「夢も悪くなかった」と慰めていた。
最後は悪魔ほむらにアルティメットまどかとのつながりを断たれ、魔女の力を奪われたが、彼女だけはほむらが悪魔であるという記憶を残しており、新たな敵との対決を匂わせている。
上条恭介との仲は取り戻せなかったものの、彼や志筑仁美との「再会」を心から喜んでおり、皮肉も言いながら二人を応援するという良き友人ポジションに落ち着いている。
すなわち、完全なハッピーエンドとはならなかったものの、本人の最もなりたかった『正義の味方としての魔法少女』というポジションを見事に獲得することができたのである。
公開前に喜多村英梨が「もう残念とは言わせない!」と発言していたのは本当であった。
なお、ここまで株の上がったさやかだが、同時に作中最大の突っ込みどころも獲得した。
冒頭の暁美ほむらの魔女結界で、魔法少女たちはミュージカルかお遊戯会のような変身ポーズを披露し、ナイトメアを手遊び歌のような「お茶会」で浄化していた。
しかしこれは、ほむらが深層心理でダークな側面のない楽しい魔法少女ライフを望んでいたために、結界内の人物が記憶を改竄されていたからだった。
しかし、さやかと百江なぎさは、元の記憶を保ちながら、世界の創造主を欺くために記憶を変えられたふりをしていただけだった。
なぎさは人間の姿ではなかったため、まどか世界では茶番にも程がある珍妙な魔法少女バトルを、ただ一人正気で行っていたのである。
さやかにとってみれば羞恥プレイのようなものだったと思われるが、その割には変身シーンでノリノリのブレイクダンスを見せ、お茶会も創造主が恥じらっているにもかかわらずノリノリで参加していたことが早くもネタにされている。
関連イラスト
▼本来の意味で安定が使われているもの