ゴモラちゃん
ごもらのようななにか
概要
ウルトラシリーズでも屈指の人気を誇り、『大怪獣バトル』シリーズではウルトラ戦士に代わる主役として大活躍した古代怪獣ゴモラ。その人気者をニトロプラスのminoa氏が可愛らしい女の子に擬人化したことで誕生したのが、この"ゴモラちゃん"である(雑誌掲載時の名称。現在、電撃G'sマガジン公式サイトの紹介ページでは「ゴモラさん」と表記されている)。
ただ、原作ではゴモラが水中を移動するシーンは存在しておらず(それどころか、大怪獣バトルでは水中で活動できないとはっきり明言されている)、水着を連想させるような要素はどこにもない。あえて挙げるとするなら『キラーザビートスター』において、リゾート惑星ブラムの海で水遊びするように戯れる映像が存在する程度だが、これもヒュウガの想像の中のみの話である(なお、『キラーザビートスター』は、ウルトラ怪獣擬人化計画が展開されるよりも前に発表された作品である為、デザインの着想元になった可能性は十分考えられる)。結局なぜスク水を着せたのか、その真相はデザインを担当したminoa氏のみにしかわからないであろう。
一部では「ゴモラの特徴的な腹の色を強調したかったのでは?」という説もある。
なお、電撃G'sマガジン公式サイトの紹介ページでは、「スク水に見えるのは、おそらく、気のせい。」と書かれている。マジかよ。
ファンからの評価は様々であり、「かわいい」「これはこれで」「なかなか斬新」といった肯定的な意見がある一方、「ゴモラのコスプレをしている女の子にしか見えない」「いくらなんでも奇を衒いすぎている」「そもそもゴモラのどこに幼女やスク水の要素があるんだ?」といった否定的な意見も多い。
この少し前に公開されていたプレックス版のエレキングが、元ネタの特徴をアレンジしつつ、割とよくまとまったデザインだったため、それと比較されてしまわれがちだったというのも大きいであろう。
なおこの企画の一環として「ゴモラ水中Ver.」という体の各部にフィン状の装備を装着し、より水中行動に適応したバリエーションも公式に登場している。
なお、サプライズネクストよりフィギュア化がされている。電撃版のフィギュア化はこのゴモラが記念すべき第1号であった。
原画展で行われた第1回人気投票では3位にランクインしたものの、第2回目の投票では新顔の台頭などにより10位に転落してしまった。
漫画版
爆天童氏によるコミック連載版では、ベムスターと共にメインキャラクターとして活躍。
一人称はボク。性格は天真爛漫かつ好奇心旺盛でちょっと天然気味。ただ、それゆえに時折悪意のない悪意を垣間見せることがある。
初期は割と普通の喋り方であったが、最近、語尾や相槌に「ゴモ」と付けて喋るようになった。
小説版・アニメ版
古代怪獣ゴモラの因子を受け継ぐ「怪獣娘」の1人で、本名は黒田ミカヅキ。
アニメ版では第10話で人間態を披露している。また、C91ではデフォルメされていない普通の頭身で描かれたミカヅキの抱き枕が発売されている。
大怪獣ファイトの期待のホープでもあり、人懐っこい性格と食いしん坊なキャラクターで人気を博しており、ファンからは「ゴモたん」という愛称で呼ばれている。
必殺技は、体を縦方向に回転させ、そのままの勢いで尻尾を振り下ろして相手を叩きのめす「メガトンテイル」(早い話が、『大怪獣バトル』で披露していた“大回転打”の強化版)。また、小説版では超振動波も使用している。
小説版にも登場しており、ファイターとして今一つ自信の持てていなかった滑川シイナ(シーボーズ)を励まし、彼女を発奮させるきっかけを作っている。
普段は標準語で喋るが、大阪育ちであるため、興奮すると会話に関西弁が混じることがある。芦名監督によると、「ゴモラ役の諏訪さんには『完全ネイティブでない怪しい大阪弁で』という無茶なオーダーをして収録しました」とのこと。
また、小説版では漫画版と同様「僕」という一人称で喋っていたが、アニメ版では同じくボクっ娘である宮下アキ=アギラとのキャラ被りを避けるためなのか、一人称が「私」に変更されており、話し方や性格も、より関西人らしさが強調されている。
性格も漫画のようなアホの子ではなく、後輩たちの面倒をきちんと見るなどかなりしっかりしている。物事をはっきり言うところがあり、たこ焼き屋に具材のタコが小さい事で文句を言ったり、ノリ重視でアキをいじり倒したり、腐女子についてあれこれ解説してレイカを慌てさせる一幕もあった。一方で、よく似た性格故かミクとはすぐに打ち解けて仲良くなっている。
dアニメストアで実施された人気投票では5位だった。
POP版
意外と知られていないが、こちらにもゴモラの擬人化キャラが存在する…というより、実は発表されたのはこちらの方が先。
認知度が低い要因として、メディアミックス作品などへの登場が少ないこと、電撃版のデザインが良くも悪くも印象に残りやすいものだったことも関係しているだろう。
全体的に電撃版と似ているが、湾曲した角がカールした髪の毛として処理されている点が異なる。
衣服(?)も当然スク水ではなく、上下にセパレートされたものになっているので、そこまで違和感はない。
『ウルトラ怪女子』によると、「寝ぼすけで、一度寝るとなかなか起きない上に、寝起きがとても悪い」「元々の生まれは南洋(ジョンスン島か?)だが、大阪市内に住んでいて、しゃべりはコテコテの大阪弁」「実はお城が大好きな城ガール」とのこと。
漫画版
第31話でようやく登場。
『怪女子』の設定同様、コテコテの関西弁(大阪弁)で喋る。
また、人柄も関西人らしいノリの良さがあり、明るい雰囲気を振りまき場を和ますムードメーカー的存在でもある。
アントラーと同様、霊園で生み出されるように出現。状況が理解できずに混乱し、目の前にいたゼットンにどういうことなのかと詰め寄るが、彼女に洗脳されて意識を失い、校長室まで連れていかれてしまう。
その後、40話で再登場。図書室でジャミラと再会し、親交を深めていく。なお、アントラーの時と同様、連れ去られた時の記憶は失われているらしい描写がある(自分を連れ去ったゼットンに対しても普通に話しかけて一緒に食事もしている)。
「城が好き」という設定も踏襲されており、単行本第2巻のおまけイラストでは「日本の名城」という本を目を輝かせながら読んでいるシーンがあるほか、40話でもジャミラに城について書かれた本を読んでもらい(漢字が読めないため読んでもらった)恍惚とした表情を浮かべている。
ただ、城を見ることが好きなのではなく城を壊すことが好きらしい。曰く、「手間をかけて作られたものを一瞬でガレキにするカタルシスに病みつきになった」とのこと。
また、尻尾を自分の意志で切り離すことができる(切られてもまた何度でも生えてくるらしい)。
意外に美味しいらしく(本人曰く珍味とのこと)、ジャミラの火で炙ってもらってゼットン、ジャミラも交えて食べていた(おそらく、元祖怪獣酒場に実際に存在していたメニューが元ネタになっていると思われる)。
ちなみに、31話の掲載とまったく同じ日に、YouTube公式チャンネルの『レッドマン』でもゴモラが初登場する話が配信されたことから、ファンの間では「レッドマンに倒された個体が漫画に登場したんじゃないか」とネタにされたりもした(実際は、関西弁で喋っていることや、40話での回想シーンから、大阪市内を蹂躙した後ウルトラマンに倒された初代の方である)。
余談
ある雑誌で紹介された際、「ウルトラマンも戦いにくそうですね♪」と書かれたことがあったが…
この人やあの人も色々と戦いにくくて大変になるのは間違いないだろう。
『ウルトラマンギンガS』ではスパークドールズの1つとしてゴモラが登場しているが、この時ゴモラにモンスライブしていたのは女性であった。まさか…
アニメ版第8話で披露した一発ギャグ(太陽の塔)が、角度を変えて見ると大変けしからん構図になるため、しばしばネタにされる。
アニメ版で声を担当している諏訪彩花氏は、コンパチヒーローシリーズでウルトラマンと共にメインを張っているガンダムシリーズのとある作品でも三日月という名前のキャラを演じている。
二次創作
ゴモラにはいくつもの派生キャラが存在しており、ファンの間ではこのゴモラちゃんを元にそれらの派生キャラを擬人化させたオリジナルキャラが多数描かれている。
関連イラスト
メディアミックスでは必ずと言っていいほど重要な役回りで登場してくることから、人気・知名度共に高く、イラスト投稿数も擬人化計画のキャラクターの中では断トツで多い。