概要
『ウルトラセブン』に登場した、「いかなる戦いにも負けたことのない無敵のガッツ星人」を、ニトロプラス所属のイラストレーター:猫缶まっしぐら氏が可愛らしい女の子へとリデザインしたことで誕生した擬人化キャラ。
ガッツ星人 | ガッツ星人さん |
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ガッツ星人自体が(顔をのぞけば)人間と近い体型をした宇宙人であったこともあり、然程違和感のない仕上がりとなっている。鳥のような顔は、特徴的な目は髪飾りに、嘴のような形の口は額に一房だけ垂れ下がった前髪に……と言う形でそれぞれうまく処理されている。あまり注目されることはないが、頭頂部に生えたアホ毛もチャームポイント。
見事なお胸の持ち主であり、後述する漫画版においてもよくネタにされている。
また、脚もグンバツであり、C87で配布された『怪獣大図鑑』では「蹴られた上にかかとでグリグリされたら、その手の属性の人はノックダウン必至」とまで書かれていた。
発表されたデザイン画では無表情で、どちらかと言えばどこか大人しそうな印象だった。
そのため、初期に描かれたファンアートでも、原作同様の冷徹な侵略者、あるいは単なるモブキャラとして描かれることが多かった。
しかし、そんな彼女のイメージは、後述する漫画版にて(良くも悪くも)裏切られることになる。
水中Ver.
2016年7月発売の9月号にて、ゴモラ、ダダ共に発表された。
露出の多いピッチリとした競泳用水着を思わせるコスチュームを身に纏っている。
デザインについて猫缶氏は、自身のツイートにて、
「ガッツ星人通常verは肌の露出がほとんど無いので、
水中verの方は元のガッツ星人の見た目らしさ~みたいなのを残しつつ
良い感じの露出を考えました。
下乳とかの露出をやってみたかったので取り入れてみたりとか~」
と語っている。
漫画版での活躍……もとい暴走
それらを部活動という名目で 追い掛け回して撮りまくっていいのよ!?」
コミカライズ作品では怪獣図鑑制作部に所属しレギュラーキャラとして登場。
部長のペガッサとは幼馴染で、よく彼女に絡んでいる。当のペガッサは嫌そうな素振りをしているものの、とあるエピソードでは内心ではまんざらでもないと思っていることを示唆する発言をしているため、なんだかんだ言いつつも良き友人関係を築いている様子。
表向きは、どこか飄々とした雰囲気を感じさせる人当たりの良い美少女だが、その実態はかわいい女の子が大好きな変態で、事あるごとに図鑑資料の入手という建前で(盗撮含め)写真を撮りまくっている。しかも、その手法も、ターゲットにした女子を徹底的に尾行してその素性を調べ上げた挙句撮影する(場合によってはマンションの屋上から望遠レンズを使って撮影したり、ドローンを使った空撮まで行っている)という違法行為スレスレのものであり、写真そのものも足やへそ、赤面した顔をドアップで映すなどかなり如何わしいものが多い(当然、これらの写真はすべてペガッサに回収され、破棄されている)。
なお、彼女が内面で抱いている欲望はもっと過激なものらしく(モザイク処理が施されていた)、夢を吸収しようとしたギランボが「普通じゃない!女の子同士なんて普通じゃない!」と取り乱して逃げ出してしまったほど。
それ以外にも笑顔を浮かべながらとんでもないことを言ったりやってのけたりすることがあるため、漫画版のキャラクター解説でも「腹黒少女」ときっぱり書かれてしまっている。
漫画の連載後に刊行された『怪獣図鑑』においても
しかしその知力はもっぱら、他人へのイタズラに使われる。」
と書かれている。
このため、現在では公式作品・ファンアートと共に「頭の良さを最大限悪用してイタズラ(およびセクハラ)を働くトリックスター」という立ち位置を確立している。
そんな彼女だが、お尻が大きいことを気にしているという意外にナイーブな一面も持っていたことが28話で明らかになっている。
単行本第2巻では、後述する人気の高まりを受けてか、単独で表紙を飾っているほか、COMIC ZINの購入特典のイラストカードでは、見事な美脚を披露してくれたり、アニメイトの購入特典の描きおろし漫画にも登場するなど、主人公のゴモラとベムスターを差し置いて破格の待遇を受けている。
アニメ版
絶大な人気を誇りながら、第1期では残念ながら未登場に終わった彼女だが、2018年1月から開始される第2期で遂に満を持して登場することが決定した。
グッズ展開
フィギュア化
デザインの秀逸さや、上述した漫画版でのぶっ飛んだ活躍っぷりから人気が出たのか、ゴモラに続いて、サプライズネクスト株式会社よりフィギュアの発売が決定した(2015年9月30日に発売)。
デザイン画のポーズを忠実に再現したものになっており、その完成度は高い……のだが、角度によっては、こちらに向けてお尻を突き出すような大変けしからん構図になってしまう。
SAKURA Ver.
2016年3月28日に行われたニコニコ生放送で、派生版として「SAKURA Ver.」の製作が進行中であることが発表された。
完全受注生産で、2016年4月27日まで申し込みが行われた。
その名の通り、全身が桜色になったガッツ星人さん…なのだが、通常のフィギュアでは星柄になっていたマフラーが桜の花の模様になっていたり、指にピンク色のマニキュアを塗っているなど、細かい違いもあったりする。
これはこれで可愛いという意見がある一方で、「色が変わったことでガッツ星人らしさが失われてしまった」という声もある。
ちなみに、ガッツ星人のデザインを手がけた猫缶まっしぐら氏は、この企画をまったく知らされていなかったらしく、生放送を視聴していたフォロワーのツイートを見て、初めてこのバージョンの存在を知り、大変驚いていた。
アクリルキーホルダー
イラストは猫缶まっしぐら氏の新規描き下ろしになっており、笑顔を浮かべながらジャンプするという何とも微笑ましいものになっている。
サイズが2種類用意されており、通常のサイズは800円とまぁまぁお手軽といえる価格だが、メガアクリルキーホルダーと呼ばれる等身大サイズものは、196,877円という、超プレミア価格になっている。
発表時には、買える人、いるのか……と誰しもが目を疑ったが、いざ先行発売された「Anime Japan 2016」当日になると早速、初日に購入した猛者がいた。しかも現金一括払いで。
予想外の購入に、その購入者はデザインを担当した猫缶まっしぐら氏から直々に謝辞を寄せられることとなった。
さらに、この情報は瞬く間に拡散し、ツイッター上でもちょっとした話題になった。
称賛と驚嘆の声が飛び交う中、購入者は同日ツイッターにて「君は誰かを 愛しているか それは 生きてることなんだ」と満足げに語ったのだった。
人気投票
発表当初よりファンからの人気は高く、2015年2月~3月にかけて行われた第1回原画展での人気投票では3位という好成績を残している。
そして、同年9月~10月にかけて行われた第2回原画展での投票では、上記のフィギュアの発売の前後であったことなどもあってか、遂に堂々の1位に選出!!
「無敵のガッツ星人」の異名は決して伊達ではなかったことをファンに知らしめることになったのだった。
( ↑ 人気投票第1位という結果にご満悦のガッツさん)
こうした人気の高さもあってか、上記のフィギュアやアクリルキーホルダー、漫画単行本の購入特典など、商品展開でもかなり優遇された扱いを受けており、現在ではゴモラやゼットン、改造ベムスターなどと並ぶ、電撃版擬人化計画の顔とも言える存在になりつつある。
余談
- デザインを担当した猫缶氏は「ゼットンだけではなくガッツ星人にもバニーバージョンのフィギュアを用意してほしい」と話しており、twitter上にて自らデザインしたガッツ星人のバニーバージョンのイラストを公開している。もっとも、人気投票でかなり上位に食い込んでいる上、商業面でも優遇されているため、もしかするともしかするかもしれない…。
- POP版では今のところガッツ星人の擬人化キャラは発表されていないが、風上旬氏執筆の漫画版では、ガッツ星人をモデルにしたガッツ鳥というオリジナルキャラクターが登場する。
- 基本的にPOP氏が擬人化していないキャラはシルエットのような姿で描写することになっているが、風上氏はどうしてもガッツ星人を登場させてストーリーに絡ませたかったため、ガッツ星人とよく似た姿の鳥ならどうか…ということで交渉し、ようやく登場が叶ったらしい。
- 『3大特撮ヒーローフェスティバル ウルトラマン×仮面ライダー×スーパー戦隊』の第2部に登場した、「ガッツ星人ミニット」は、この擬人化ガッツ星人がモデルになっている(イベントに関わった脚本家の小林雄次氏がツイッター上で証言している)。
- この企画が展開するよりはるか以前に、このガッツ星人さんとよく似たデザインの擬人化イラストが投稿されている。予言者とはまさにこのこと。