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人種差別の編集履歴

2020-03-29 10:51:44 バージョン

人種差別

じんしゅさべつ

人種差別とは他人を人種によって差別すること。ちなみにピクシブでは利用規約13条-13により人種差別につながる表現は禁止されている。

解説

民族国籍人種、あるいは宗教などにより他者を差別することであり、英語では「Racism( レイシズム )」といい、またこの種の差別をする人のことを「Racist( レイシスト )」と呼び、あらゆる業界においてで社会問題化している。


主な種類

この種の差別は自らの民族が優秀である、という思い込みによるものが多く、白人有色人種に対するものがよく知られており、白人国家の世界進出が始まって以降は、侵略植民地にしたアフリカアジア諸国の現地人民や、そこから奴隷として南北アメリカ大陸に連れ出した人々に対して横行したとされる。


  • 移民などへの差別

移民難民等が流れ着いた先の民族から受ける迫害問題や民族間抗争も根深い問題となっており、先住の多数派の人々からの差別だけではなく、移民同士が民族の違いで憎悪しあい抗争を行うことも多い。


  • 植民地統治上のもの

長年複数の民族・宗派が同じ場所で平和的に暮らしていたにも関わらず、植民地時代に宗主国への反発をそらすためや、国境の分割により作り上げられた差別もアフリカなどでは多い( 植民地時代に宗派の違いが「民族の違い」ということにされてしまった例もある )。また、植民地の開発に伴い宗主国側に移り住んだ民族(在日朝鮮/韓国人や、在仏ベトナム人、在英インド人など)や、同じ国内の同じ人種でも、植民地側の社会に馴染んだために言語や文化に解離性が発生したパターンも存在する。


有色人種差別のうち、奴隷として連れられた欧米諸国や、その植民地だったアメリカ大陸アフリカ諸国で横行し、1960年代頃までは強烈に存在し、そして現代でもそれは続いている黒人に対する見下しや蔑みが内在しているとされる。なお、北米における黒人/白人の混血事情は長年の社会変動による流動性を獲得した結果、純血の黒人も純血の白人も殆ど存在しない。


世界に離散し、国家を持てなかった民であり、宗教上の理由から現地社会に溶け込まない事が多くヨーロッパのキリスト教社会を中心とし様々な迫害を受けており、ユダヤ人国家であるイスラエル建国後は、一部過激なイスラム教徒から激しい憎悪を向けられる状況となっている。ナチスによるホロコーストの悲劇を経た現在も、日本国を含め世界各国においてユダヤ人差別を煽る「ユダヤ陰謀論」が未だに流布されている。


 9.11以降、主に欧米圏で見られる中東系人種に対する社会問題。近年の一部過激派組織による活動をムスリム全体の意思表明だと考える者や、異なる価値観からくる不和を原因として前者と関連付けて考え警戒する動きから、差別感情に結びつきやすい。例え大事にならなくても腫れ物に触れるような感覚となりやすく、司法や警察も慎重となって後手後手に回る傾向にある。


(なお厳密に言えば、ユダヤ人とはユダヤ教を信仰する者を指す言葉であり、ムスリムとはイスラム教を信仰する者を指す言葉である。本来では(やや狭き門ではあるが)入信すればだれでもなれる概念であり、故に人種に限らず発生しうる差別なのだが、各信者の人種的傾向は無視できない為個々に残す。)


かつてジプシーとも呼ばれた集団の内、中東欧を主な由来とする移動型民族「ロマ」に対する差別問題が存在し、彼らはヨーロッパ全土からアメリカにまで幅広く居住地域を持っており、現在は定住生活を送る者も増えているが、各地で差別や迫害を受け、ユダヤ人と同様、二次大戦中はナチスによる虐殺が行われた。現在でもルーマニアスペインなどいくつかの欧州諸国では社会問題となっている。


  • 先住少数民族に対する差別

世界的に見られる人種差別問題の一つであり、有名なものではアメリカ開拓時代に始まる白人によるインディアンへの差別・迫害問題や、白毫主義を背景としたオーストラリアアボリジニへの差別問題が挙げられており、一方日本ではアイヌ民族に対する迫害や差別問題が長らく存在しているが、アイヌが日本社会に溶け込んでいることもあってその存在自体が否定される事が多く、その認知は著しく低いと言える。甚だしくは「現代においてアイヌを自称する人々は、アイヌになりすました朝鮮人」などと、朝鮮人差別のためにアイヌをネタにするような事実無根の言説も流布されている(アイヌ協会などがたびたび抗議している)。


アジア人全般、ないしは東洋人( 黄色人種 )に向けられる見下しや蔑みである。主に白人の東洋人に向けて行われるもの( 古いところでは黄禍論、新しくはイエローモンキーなど )が多いが、黒人や中東系による場合もあり、近年の日本では主に嫌韓と称される在日韓国人へのヘイトスピーチが問題として取り上げられるようになっている。


特に第二次世界大戦までアメリカ大陸などに移民として出向いた日系人に対して、元敵国人という価値観から発生した見下し・蔑みがあった。これは当初政治的な感覚で行われていたが、一度下火になった後に日本の高度経済成長期に伴う経済的な国外進出がおこると、やがて経済的な危機感覚が発生し、「エコノミックアニマル(経済の獣=銭ゲバ)」とまで言われた。


  • 地方差別

例えば国内異なるグループが存在し、その生活圏が陸で繋がっている場合、区分や境界線が困難になる。しかしここで土地ごとの僅かな差異性や、歴史の変遷などを取り上げて「アイツらはオレたちとは違うんだ」と声高に意見を上げることで、別の要因から来る問題点を人種差別にすり替える事が出来る。やがてその確執が確固とした差別感情へと醸成されてしまえば、たとえ身体的特徴が同じで、同じ言語や宗教や文化をもっていても、その問題は単なる「地方格差問題」から「人種問題」にすり替えることが出来てしまう。


  • 儒教系思想による差別

 中国ベトナム韓国北朝鮮などの「漢語文化圏」にて、古来から続いている中華思想などの儒教的思想が元になり、大元の中国をトップとした序列関係が未だに根付いていると言われる場合がある。これは中国から離れれば離れるほど低く見られる傾向にあり、一概に対中国関係のみで測れる現象ではないので、外部からは原因がわかりづらい。


虐げられてきた人種等の人権を尊重するあまり、かえって差別した側や第三者の権利を損ねることを指す。差別を解消することそのもは重要なのだが、それが行き過ぎていないかはよく考える必要が存在し、例え差別だと思ってもあまり声高に主張できないという意味では、他の差別とはまた違った厄介さがある。


関連項目

Racism

民族浄化

グック チョッパリ

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