「自分のできる事を最大限にやりぁ…
他人に利用なんかされるもんか!!」
プロフィール
声優:矢尾一樹
誕生日:10月10日
身長165cm、体重56kg。
年齢:14歳(宇宙世紀0088年10月14日の第31話以降。物語開始時の宇宙世紀0088年3月1日から同年10月9日に当たる第30話までは13歳)。
人物像
サイド1の旧式コロニー「シャングリラ」で生活費の捻出と妹のリィナ・アーシタを「山の手の学校」へと通わせるためビーチャ・オーレグらと共にジャンク屋稼業にいそしむ少年。
しかし宇宙世紀0088年3月1日、シャングリラへエゥーゴの戦艦アーガマが入港したのと時を同じくしてヤザン・ゲーブルの乗るハンブラビのイジェクション・ポッドを拾った事から、彼の人生は大きく変わる事になる。
ヤザンを加えた仲間達と共にΖガンダムを盗み出そうとした所を意見の食い違い(人殺しはしないという約束の解釈の違い)でヤザンと対立し、更にシャングリラへ入港して来たネオ・ジオンの部隊のモビルスーツを幾度か撃退した事でエゥーゴのメンバーとして迎え入れられる。
そして、最新鋭モビルスーツΖΖガンダムを与えられ、第一次ネオ・ジオン戦争を戦い抜く事になる。
ハマーン・カーンとの邂逅、エルピー・プル、プルツーとの出会いと別れ等を繰り返し、次第にニュータイプ能力を開花させていった。
そして宇宙世紀0089年3月15日。
戦いを終えた後、共に戦った仲間達、そして妹のリィナに見送られ、ルー・ルカと共に、ジュピトリスⅡの乗員として木星へ旅立った。
ドラマCD「機動戦士ガンダム・オデッセイ」では、ブライトがその理由を「己のニュータイプとしての資質を更に高めるため」と語った。
……同時に「あるいは、争いばかりが続く地球圏に、嫌気がさしたのかもしれない」とも。
容姿
こげ茶ぎみの髪色に、ちょっとはねっ毛がある髪型である。服装は基本、黄色のシャツに赤いジャケットを羽織っている。ズボンはスリムタイプ。見ようによってはややレギンスぎみにも見える。
また、イラストでは結構美少年として描かれることも多い(作中では女性メンバーから好意を持たれることは多いが美少年かどうかは言及されていない)。
少年は、学業に打ち込まず労働に打ち込んでいたのは何故か?
とある経緯から出会ったファから『学校に行かないでジャンク屋やって生計立てるなんて・・・ご両親に申し訳ないと思わないの?』と言われるが
『資金を稼がないといけないんだ! 俺達が住んでいるシャングリラは旧式だろう? 旧式だから最新型のコロニーと違って水道料金、ガス料金、電気料金は税金以上に取り立てられているんだ・・・』 両親のことを問われた時も『二人とも、遠くの方で出稼ぎに行っているんだ。仕送りしてくれるけど、それでも足りなくて・・・』と打ち明けている。
ニュータイプとして
ハマーンはジュドーに期待を寄せ、ニュータイプの在り方を説いたが、彼はハマーンの語るニュータイプの思想を「己の知る処ではない」として共感を示さず、彼女を失望させる。
ジュドーは、アムロやカミーユといった稀代のニュータイプ達に並ぶ程の能力を示した。
しかし、ニュータイプ能力の本質とは洞察力、認識能力の拡大から生まれる相互理解のための力であり、必ずしもパイロット(戦士)としての戦闘力を示すものではない。
後にジュピトリス2艦長はジュドーを「歴戦のニュータイプ」と評しているが、ジュドー自身、自らのニュータイプとしての資質を「嘘」であるとして、艦長の言葉を否定している。
アムロやカミーユほどニュータイプとして優れた資質を備えていたとは言えなかったが、彼らが持ち得なかった逞しいメンタリティを備えており、戦場で悪意と遭遇することはあっても、最後まで己を見失うことなく戦い抜いていった。
彼の力の源は、ルーやビーチャを始めとする仲間達との絆であり、素直な感性に根ざしたものであった。
理不尽な人の死や、エゴイスティックな大義への純粋な怒りはそのままジュドーの力となり、その気迫は時に対峙した強化人間やニュータイプさえも驚愕させている。
かつてのカミーユのように「人々の意思を力に変える」現象を起こしているが、精神崩壊を起こしたカミーユに対し無事に戻ってきたということも、彼の精神的な逞しさを象徴する出来事だろう。
パイロット能力
極めて優れた資質を備えており、百式やΖガンダム、そして配備後間もない時期からハイスペック機であるΖΖガンダムを乗りこなした。
状況に応じた機微にも富み、大気圏上層における戦闘ではフライング・アーマーやバリュートを必要とせず、軽装のまま出撃できるΖガンダムを乗機として選択した。
また、ΖΖガンダム搭乗時には分離合体機構や周囲の地形、ダミー隕石等を利用した奇抜な戦術で窮地を脱するなど、環境利用能力にも秀でている。
水中や砂漠といった不慣れな環境においても、局地戦用MSを相手に果敢に戦闘に挑み、ネオ・ジオンの手練達を退けている。
ただし、正規兵ではないという事情はあるものの軍事組織に所属するパイロットとしては緊張感に欠けている部分もあり、戦闘中に虚を突かれる場面も見られた。
多くの経験を積み、パイロットとして成長を遂げたジュドーは、ファンネルによるオールレンジ攻撃を回避する他、死角に位置する敵機を狙撃するといった、かつてのアムロやパプテマス・シロッコを想起させる程の能力を発揮し始める。
ΖΖガンダムの機体スペック以上の性能を引き出し、当時最強の機動兵器である筈のニュータイプ専用機、サイコガンダムMk-Ⅱやキュベレイ等を撃破するに至っている。
「グレイ・ストーク卿」
長谷川裕一の漫画『機動戦士Vガンダム外伝』にて、木星船団のリーダー「グレイ・ストーク」という人物が登場しているが、彼がZZガンダムを補修したと思しきMS「ガンプ」に搭乗していることと、木星船団のリーダーという立場、年齢などからストーク=ジュドー説が根強い。
またストークは同じく長谷川の『機動戦士クロスボーンガンダム スカルハート』内の一編「最終兵士」にも登場しているが、この『スカルハート』がSDガンダムGジェネレーションに収録された際に、ストークの声優にはジュドーと同じく矢尾氏が起用されている。ZZのジュドーとは別枠扱いなのでジュドーと同時に出撃することもできる。一方ガンダムウォーのグレイ・ストークにはジュドーが場に出ているときは場に出せないという制約がある。
搭乗機体
ズゴック(スタンパ・ハロイのコレクションとして登場。この時、ハマーンはアッガイに搭乗している。)
メガゼータ(長谷川裕一の漫画『逆襲のギガンティス』で搭乗)
その他媒体でのジュドー
スーパーロボット大戦シリーズ
宇宙世紀作品の中でも最古参のメンバー。
アムロ、カミーユといった面々がいる都合上、作品の原作再現こそ少なめだが、獲得資金を倍にする精神コマンド『幸運』の持ち主で、ハイメガキャノンがMAP兵器として使用可能なZZガンダムと非常に相性がいい。
また、第2次スーパーロボット大戦αでハイメガキャノン・フルパワーを会得した事でボスクラスの敵との戦闘も任せられるようになった。
しかし機動戦士Ζガンダムがカミーユの精神崩壊展開の無い劇場版設定での参戦が多くなった事と任天堂携帯機ハードにおける宇宙世紀作品の不参加などが重なり、2005年発売の第3次スーパーロボット大戦α以降は約8年後のスーパーロボット大戦OE、据え置き作品では2017年発売のスーパーロボット大戦Vまで長らく参戦出来ない時期が続いていた。
Gジェネレーションシリーズシリーズ
初代から登場している最古参キャラ。
作品によってビーム兵器以外の武装の消費ENを低下させるスキル・『ジャンク屋』や必殺技系以外の武装の消費ENを低下させ、テンションが強気以上でさらに格闘・射撃・反応・守備値+5になるスキル『シャングリラ魂』を所持しており燃費改善に重宝する。
その他
- ガンダムシリーズで初めて女装をした人物(二人目はロラン・セアック、三人目はティエリア・アーデ。本編以外ではシン・アスカも経験がある)である。ガンダムを売却しようと画策した最初の主人公でもある(二人目はガロード・ラン)。
- 当時の矢尾さん曰く、やあぁってやるぜ!とジュドーの声の使い分けに困ったらしい。
- pixivではジャンク屋つながりでガロードとからんでいる絵がある。実際にスーパーロボット大戦α外伝では同じようにガンダムを売ろうとしていた一幕がある(ジュドー自身にその気はなく、ZZと一緒にいたウッソのVダッシュを目立たせて仲間と合流することを考えていたようだ。ウッソからは本気で売るのではないかと心配されたが)。境遇も近いことから、ガロードの心情をよく理解しているといったシーンも。Rでのティファの評によれば、ガロードに似ているんだとか。
- 名前の由来は「柔道」と、「ありがとうございました」が体育会風に訛った「あーした」。柔道の金メダリストである山下泰裕をもじったものであるという説もある(「柔道の山下」もしくは「柔道・山下」から)。
関連イラスト
関連項目
シャングリラ・コロニーの仲間たち
ビーチャ・オーレグ エル・ビアンノ モンド・アガケ イーノ・アッバーブ
エゥーゴスタッフ
ネオ・ジオン
グレミー・トト マシュマー・セロ キャラ・スーン ラカン・ダカラン イリア・パゾム
その他
逆襲のギガンティス…クロスボーン・ガンダムシリーズの作者、長谷川氏が始めて手掛けたガンダム作品