概要
1991年10月11日生まれで、アメリカのマサチューセッツ州ボストン在住の作曲家・ゲームクリエイター。別名義でRadiationで活動する事もある。
『Undertale』の制作者であり、同作のプログラミング、脚本、音楽、グラフィックの一部を全て彼自身が担当している。後に本作が200万本を売り上げた功績が評価され、米フォーブス誌の『30歳未満の30人』に選ばれた。
また、『大乱闘スマッシュブラザーズ』のディレクターである桜井政博によるとゲストの中では戦績が五分五分になる程1番強く、どちらかというと負けていたと評される程強い実力も持っているようだ。
犬好きで有名。メディアの出演時に付けていた仮面や『Undertale』のゲーム内で自身の分身としてAnnoying Dog(公式日本語版:うざいイヌ)が出てきたりもする。
ただし、『MOTHERシリーズ』のファングループのイベントや『Undertale』のとあるキャラクターのテレビの中では素顔も見る事が出来る。
因みに、1番好きなポケモンではワンパチを挙げている。
経歴
『Undertale』を手がけるまで殆どゲーム開発の経験が無く、子供の頃に『RPGツクール2000』を兄弟とプレイしてRPGを作ったり、高校時代に『MOTHER2 ギーグの逆襲』のROMハック(改造ゲーム)である『EarthBound Halloween Hack』を作ったりしていた程度だった。
因みに、この作品は海外の『MOTHER2』のファンサイト『Starmen.Net』の『Halloween Funfest』で公開された。
『Homestuck』のサウンドチームの一員でもあり、フラッシュアニメに使用される曲を数多く手がけている。関わりとしては、高校3年生のときに音楽を提供し始めていたが、Andrew Hussieが2009年4月に音楽チームを立ち上げて参加ミュージシャンを募集した当初は、チームに加わるつもりはなかった。
しかし、当時フォックスが『MS Paint Adventures』のフォーラムでWebコミックで投稿していた音楽のピアノカバー版をHussieが目をつけた事で、参加するきっかけとなった。
2018年8月6日に糸奇はなとの共作『74』がYouTubeに公開。トビーは作曲と英語の歌詞を担当しており、ゲストボーカルとして参加している。
曲は糸奇はなのアルバム『PRAY』に含まれている。
作品
ゲーム
『Undertale』 (2015年)
2015年9月15日にSteamでWindows版・Mac OS X版、Linux版をリリース。
後に、日本でも8-4によるローカライズでPS4やPSVita、Switchで移植版が発売された。
『Deltarune』 (2018年)
2018年10月31日に公式サイトでリリース。本作では既に8-4がローカライズに関わっており、現在はWindows版・Mac OS X版でチャプター1のみを無料で英語版か日本語版をプレイする事が出来る。
後に、PS4やSwitchにも移植版が配信された(こちらも無料でプレイ可)。
なお、チャプター2以降は「6〜7年以内を目安にラストまで一気に仕上げる」とコメントしているが、完成時期は現時点で未定となっている。また、本作のリリースは新たにスタッフ募集の意図も兼ねているらしい。
楽曲提供
『Homestuck』 (2009年〜2016年)
楽曲提供(他の作曲家と共同で)
『Rose of Winter』 (2016年、PC)
女騎士が主人公の乙女ゲーム(英語のみ)
本作の楽曲から1曲が『Deltarune』にも使用されている。
『Hiveswap』 (2017年、PC)
Homestuckのスピンオフアドベンチャーゲーム。4部作予定で、2017年時点で第1章のみ発売(英語のみ)
作曲はJames Roachと共同
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』 (2018年、Switch)
自ら編曲した『Undertale』の楽曲『MEGALOVANIA』を提供
『YIIK: ポストモダンRPG』 (2019年、PS4/Switch/PC)
他の作曲家達と共同
『リトルタウンヒーロー』 (2019年、Switch)
2019年10月17日に発売されたゲームフリークのRPG。同年9月5日に投稿された『Nintendo Direct』の紹介PVで突如公開された為、多くのファンを驚かせた。
作曲は佐藤仁美と共同
『ポケットモンスター ソード・シールド』 (2019年、Switch)
2019年11月15日に発売されたゲームフリークのRPG。同年11月1日に彼のTwitterで一部の楽曲を担当した事が告知され、後にそれが『バトルタワー』である事が明らかになった。
その他
『Pollyanna』 (2020年)
2020年6月12日に『ほぼ日『MOTHER』プロジェクト』の第1弾として発売予定の公式トリビュートコミックに参加している事が告知された。
関連タグ
メインタグ
影響を受けた作品
『MOTHERシリーズ』 (1989年〜2006年)
任天堂から発売されたRPGで、全3作(FC・SFC・GBA)。主に現代の世界で起きた不思議な出来事を機に、超能力『PSI』が使える主人公の少年と仲間達が冒険で世界を救う物語となっている。
アトラスから発売されたSFCのRPGで、『女神転生』の続編。不吉な夢を見た後にPC内の召喚プログラムによる悪魔の出現を機に、ヒーローの主人公が非日常へと変わっていく世界で仲間と出会い、彼らと共に東京で悪魔との戦いに身を投じる物語となっている。
スクウェア(現:スクウェア・エニックス))発売されたSFCのRPG。7つの異なる時代と場所で構成されたオムニバス形式のシナリオで、それぞれの主人公達が活躍する物語となっている。
本作屈指の人気曲である特定ルートボス曲『MEGALOVANIA』は、同作のボス曲『MEGALOMANIA』から影響を受けて作られた事が語られている(語源は『"MEGALO"MANIA』+ルーマニアの地名『TRANSYL"VANIA"(トランシルヴァニア)』)。ただし、曲調は似ているものの、当然ながら両曲のメロディーは全く違っている。
ZUNによって製作され続けているPCの弾幕アクションゲーム。結界で現実世界と隔離された土地『幻想郷』で、特定の少女が起こした『異変』と呼ばれる事件を博麗霊夢や霧雨魔理沙などが解決するのが主な物語となっている。
『マリオ&ルイージRPGシリーズ』 (2003年)
アルファドリームから発売されているRPG。主に『キノコ王国』で起きた様々な出来事を機に、マリオとルイージが力を合わせて冒険する物語となっている。