概要
世界初の3Dの格闘ゲーム。スミソニアン博物館所蔵。
5作目のバージョンアップにあたる、Virtua Fighter5 Final Showdownが稼働していたが終了。
人気絶頂期のVF2稼動時にはテレビアニメ(下記参照)化もされた。
セガサターンのローンチタイトルとして発売され、3D格闘ゲームというジャンルの普及に貢献したが、同時にサターンが衰退へ向かうきっかけともなった作品である。
実はサターンはもともと2Dを主眼に置いたハードであり、3D表現は不得手だった。
しかし、バーチャファイターのヒットで「これからは3Dの時代」という認識が業界に広まり、3Dが得意なプレイステーションの方にサードパーティーが流れてしまったのである。
なお、地味にであるがスーパー32X版もある(更に言えば日本国内におけるスーパー32X最後のソフトがこれ)。
そして、令和2年e-sportsへの参戦告知と共に、復活!!
システム
レバーに加え「パンチ」「キック」「ガード」の3ボタンのみで操作。ステージは基本的に正方形(タイトルによって異なる)で、端から落ちるとリングアウトとなる。
3D格闘ゲームの代表と呼べるべき非常にシンプルなシステムである。
また、回転系のコマンドが少なく、技のイメージに合った簡単なコマンドが多い。
その反面、1キャラの技が100近く、かつ対戦では避けや投げ抜けなどの高レベルな防御テクニックを必要とする。この地味だが高度なシステムは「格闘技シミュレーター」とも称され、結果的にゲーム初心者やキャラクター目的のプレイヤーにはハードルが高いゲームとなった。
pixivでは
上記の通り、高レベルなテクニックが要求されるのと同時にゲームそのものが対戦重視で運営されているためか(いまだにストーリーモードやデモムービーが存在していない)、稼動中のゲームにも関わらず2次創作がかなり少ないゲームである。
pixivでもイラスト数は少なく、マイナージャンルの部類に当たる。
登場キャラクター(使用格闘スタイル/国籍)
なお、VF4以降のキャラクターは生年月日の設定が削除、VF5以降のキャラクターは国籍と流派のみしか設定が存在していない。
「十年早いんだよ!」でおなじみ、猪突猛進八極野郎。
各キャラにはシリアスなものからネタっぽいものまで様々なバックストーリーが用意されているが、彼に至っては一作目から最新作まであくまでも「もっと強くなりたい」の一点張り。その潔さは格ゲー界随一。
ちなみに「あきら」という名前は当時のプロデューサー鈴木裕氏により本作が世界でもヒットするようにと、世界で最も有名な日本人の名前……黒澤明・鳥山明・AKIRA(大友克洋)……として命名したのが由来である。cv:三木眞一郎
「Sonic & SEGA All-Stars Racing」 ではジャッキーと共に参戦。
ジャッキーの車を鉄山靠ではじき飛ばして加速させるという豪快な技を披露した。
ジャッキー・ブライアント(截拳道/アメリカ)(検索用:ジャッキーブライアント ジャッキー)
妹大好き、シスコンスーパーサイヤ兄貴。当初の案では彼が主人公となる予定だった。
比較的扱いやすく、初心者から上級者まで使用率の高いキャラである。今宵もレーサー仕込みの截拳道が可愛い妹の為に唸りを上げる。
サラ・ブライアント(截拳道、後にマーシャルアーツ/アメリカ)(検索用:サラブライアント サラ)
お兄ちゃん大好き、ブラコンポニーテール妹。誘拐されたり、洗脳されたり、助けられたと思ったらまた狙われたり、なにかと忙しい人。5作目よりまさかのパンツ担当となったが、現在では殆どの女性キャラがパンツ解禁の為、そのお宝度は目下急降下中。
伝説の拳法・虎燕拳の使い手。舌で相手のこめかみを貫いたり、石柱で空を飛んだりしそうな風貌をしているが、実際元ネタはそれだったりするらしい。今では病に侵され、すっかり老け込んでしまった。cv:千葉繁
父親大好き、ファz(ry。格ゲーに大抵1人はいるであろう中華娘。サラと並んで本タイトルのヒロイン的な存在であるが、最近は『5』からの新キャラ・アイリーンにやや押され気味。
ネット上のファンの間では「パイたん」などといった愛称で呼ばれていたりするが、リアルでは絶対に口にしてはいけないので注意しよう。
ウルフ・ホークフィールド(プロレス/カナダ)(検索用:ウルフホークフィールド ウルフ)
趣味はカラオケのガチプロレスラー。晶のライバルは一応彼という設定らしい。スタイル通り様々なプロレス技を使いこなすが、そのマニアックな技のチョイスは(特に全日・NOAHあたりの)ファンにはたまらないものがあるとかないとか。<その理由は、セガと全日本プロレスのコラボにより当時参戦中のジム・スティール選手がウルフに扮し、彼のオリジナル技がゲームのウルフに導入されたから>
ジェフリー・マクワイルド(パンクラチオン/オーストラリア)(検索用:ジェフリーマクワイルド ジェフリー)
漁師。当初はドレッドヘアーとレゲエミュージックの似合う、渋いキャラだったのだがいつのまにかバカキャラ扱いに。そのストーリーの滅茶苦茶さには少なからずセガの悪意を感じる。実は大学出。
影丸【かげまる】(葉隠流柔術/日本)
忍者。ニンジャ。NINJA。密かに一番メインストーリーに関わっている重要な役どころである。一発逆転性を秘めた「弧延落」等、忍者らしい(?)トリッキーな技を得意とするが、その数ある得意技の一つ「葉牙龍」が、かのファミ通で連載されていた伝説の漫画「ファミ通のアレ(仮)」の作品内で度々登場する「バカルン超特急」が元ネタであることはあまり知られてはいないし、別に知らなくても全く問題はない。
舜帝【シュン ディ】(酔拳/中国)(検索用:シュン・ディ シュンディ )
飲めば飲むほど強くなるアル中おじいちゃん。弱かったら弱いで誰も使わないわ、強かったら強いで文句言われるわで、ちょっぴりかわいそうな人ではある。『2』の演舞に驚かされたのもいい思い出。
気になる頭髪もアイテムの着脱により変幻自在となっているので安心してほしい。
行方知れずの弟子を探す為大会に参加しているらしいが、その弟子がウッ○ャンに似た鼻の大きい人かどうかは今のところ不明。
リオン・ラファール(蟷螂拳/フランス)(検索用:リオンラファール リオン)
『2』より舜帝と共に参戦。フランス人なのに英語を喋っていることには触れてはいけないらしい。
それはともかく、フランス人に蟷螂拳を使わせるという鈴木裕氏独特のセンスは嫌いじゃない。
初期の設定では「ナイフ集め」が趣味だったのに、後に「スケボー」と当たり障りのない趣味に改められてしまった、ゆとり教育の被害者。
梅小路葵【うめのこうじ あおい】(合気道/日本)(検索用:葵)
胡散臭い京都弁が特徴の和服っ子。『3』より登場。
今でこそ随分美人になったものの、当初はヘルメット頭だのマネキン顔だのなんだの酷い言われようだった。
当初は晶を追いかけるように格闘大会へ参加していたが、大会中にナンパされたブラッドを軽蔑しつつも意識してしまうようになり、彼と再び相見える為に再度大会に出場…という超展開に。cv:熊谷ニーナ
豪快でガラの悪い力士。
VF3第一回全国大会の優勝キャラなのだが、性能の特殊さ故か絶望的に人気がなく『3』で追加されておきながら『4』で削除され『5』で復活した唯一のキャラ。
『4』より参戦。数種類の構えを切り替えながら戦う。それぞれの構えの特性を理解するにはかなりの修練が必要だが、ガチャプレイでも意外とそれなりに見える懐の深さが身に染みる。
僧でありながら高慢な態度で、実はラウを暗殺するという役目を担うヒールキャラ。気になる頭h(ry。cv:s櫻井孝宏
ベネッサ・ルイス(バーリトゥード/不明)(検索用:ベネッサルイス ベネッサ)
『4』より参戦。銀髪、バッキバキに鍛えられた肉体、褐色の肌、使用スタイルは総合格闘技…従来の女性格ゲーキャラの常識に囚われない突き抜けたデザインは、当時のプレイヤーには大変衝撃的な存在であった。いわゆる萌えとは対極な位置に存在する彼女ではあるが、一部には猛烈なファンもいる。
雷飛と同様、構えを切り替えることができるが、こちらはほぼ二人のキャラを扱うようなイメージである。
『4』のバージョンアップ版「EVOLUTION」より参戦。少し読み方の難しい名前だが「つよし」でも「たけし」でもない。J6からの刺客ということであくまでも国籍は不明となっているので、どう見ても日本人だとツッコミを入れてはいけない。
すれ違えば誰もが道を譲ると思われる程の風貌だが、多分動物とか超好きだと思う。
柔道とは名ばかりでヤ○ザキック、ダウンした相手を踏みつける、壁に顔面を叩きつける等、そのデンジャラスっぷりには定評がある。cv:関俊彦
ブラッド・バーンズ(キックボクシング/イタリア)(検索用:ブラッドバーンズ ブラッド)
剛と同じく「EVOLUTION」より参戦。シャツから覗く胸元がセクシーなイタリアン伊達男。シュッシュシュッシュとフットワークを駆使しつつの技のキレは全キャラ中でもトップクラス。
大会に参加する理由の半分はナンパ目的。「LEON」の表紙が似合いそう。
アイリーン(猴拳/中国)
パイに憧れている。cv:塩野アンリ
エル・ブレイズ(ルチャ・リブレ/メキシコ)(検索用:エルブレイズ)
ウルフをライバル視するルチャ・ドール。
一時期VF5専用モニター『VF.TV』で彼がVFの遊び方やテクニックの紹介、イベントのレポートをやっていた。
ジャン紅條【ジャン くじょう】(空手/フランス)(検索用:ジャン・紅條)
ゴウに替わるJ6の新たなる刺客。リオンの幼なじみ。cv:羽多野渉
デュラル(?/?)
TVアニメ
1995年10月から1996年6月にかけて、テレビ東京系にて放送された。
本放送の時間帯は1996年3月までは毎週月曜の18時台後半、1996年4月からは毎週木曜の19時台前半であった。
アニメの主眼は原作ゲーム『バーチャファイター』の購買層である10代後半ではなく、小学生である。これは低年齢層に人気を獲得することによって関連商品の対象の幅を広げようとするのが狙いであった。
このアニメ版を元にした、ビリータチバナ氏により小学館の『コロコロコミック』にて連載された漫画版も存在するが、作品の都合上カットされた部分が多い。
それ以外の漫画作品には、『小学五年生』及び『小学六年生』、『週刊少年サンデー増刊号』にて七月鏡一×藤原芳秀のコンビによって連載された『バーチャファイター』、『月刊少年キャプテン』で、秋恭摩氏によって連載された影丸が主人公の『バーチャファイター影』、このゲームの公式イラストで一躍有名になった寺田克也氏自身によって『コミックビーム』で連載された、『バーチャファイター2テンストーリーズ』がある。
第1話では幸田夏穂氏が客B役で、第21話では村井かずさ氏(当時の名義は村井毎早)が女B役でそれぞれ出演。両氏のテレビアニメ出演歴で確認できる最古のものは、この作品の上述の役である。
主題歌
オープニングテーマ
「WILD VISION」
「愛がたりないぜ」
エンディングテーマ
「くちびるの神話」
作詞:友井久美子 作曲:松本俊明 編曲:福岡ユタカ 歌:ビビアン・スー
「共犯者」
作詞:友井久美子 作曲・編曲:増本直樹 歌:ビビアン・スー
「永遠の真ん中で」
作詞:近藤由華、中田有博 作曲:菅原サトル 編曲:林有三 歌:世古あき子
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | 八極拳の晶 登場! |
第2話 | 心の叫び |
第3話 | 美しき兄妹拳士登場 |
第4話 | 決戦中華街(チャイナタウン) |
第5話 | 星を求めて |
第6話 | 激闘の陰で |
第7話 | 宿命の二人 |
第8話 | 悲しい過去 |
第9話 | 指名手配! |
第10話 | 湖上の死闘 |
第11話 | 夢みるパイ |
第12話 | 地下鉄暴走 |
第13話 | 闇のリング |
第14話 | 爆炎の彼方 |
第15話 | 小さな舞姫 |
第16話 | 海の格闘士 |
第17話 | 貴公子登場 |
第18話 | 非情な再会 |
第19話 | 新たな旅立 |
第20話 | 兄妹(きょうだい)の絆 |
第21話 | 仙人と達人 |
第22話 | 魔都・香港 |
第23話 | D・始動 |
第24話 | 八つの星 |
第25話 | 襲撃!謎の忍者軍団 |
第26話 | 地獄から来た男! その名は鬼丸! |
第27話 | 砕け散る友情!? 晶対ジャッキー |
第28話 | 迫る巨大な影! リオン危うし |
第29話 | 狙われたリング! ウルフを救え |
第30話 | 女優パイ・チェン |
第31話 | 怒れジェフリー! 非情の罠 |
第32話 | 生か死か! 鬼丸軍団最後の闘い |
第33話 | 唸れ魂の拳! 晶対鬼丸! |
第34話 | 発動! デュラル最強化計画!? |
第35話 | 最終決戦! 燃え上がれ友情の拳 |
関連タグ
任天堂:スーパーファミコンで特殊チップ「スーパーFXチップ」を使用したバーチャファイターの影響を受けたと思われる「ファイティングポリゴン」なる格闘ゲームの開発をしていたがお蔵入りとなっている。
押井守:映画監督。はまっており、映画『GHOST_IN_THE_SHELL/攻殻機動隊』の素子のアクションに多大な影響を受けている(絵コンテに記載)。また、現場から逃亡しようとしたアニメーターの黄瀬和哉(彼もハマっていた)に、バーチャファイターで自分に勝ったら好きにしていいなどと説得していたという。おっさんキャラ好きの氏の使用キャラはやはりラウ・チェンである。