地球の空を漂う超獣の亡霊たちよ…
エースの手で空の塵となった幾多の超獣の怨霊よ…
ここに集まれ!今一度生き返るのだ!
生まれ出でよジャンボキング!!
データ
別名: | 最強超獣 |
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身長: | 59メートル |
体重: | 5万トン |
出身地: | 異次元 |
「ウルトラマンA」におけるラスボスにして、ウルトラシリーズ初の合体怪獣(超獣だけど)である。
サイモン星人の子どもに化けたヤプールの残党(巨大ヤプールに合体しなかった個体と思われる)が操る超獣(Uキラーザウルス同様、巨大ヤプールの意思がコントロールしているとの説もある『最強ウルトラ怪獣決定戦』など)。
ヤプールがウルトラマンエースとTACに倒された超獣や超人の破片や分子を再構成して合体させており、その怨念も結集しているとされる。
劇中では亡霊が融合するようなシーンが存在するほか、体の各部にもデザインとして表れている。
部位 | 元になったキャラ | 備考 |
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前半身 | 牛神超獣カウラ | 目付きや角がより鋭くなっており、目からビーム、口からミサイルや火炎を発射可能。 |
腕・後半身 | ユニタング | ビルなどを叩き潰せる怪力を誇る。 |
胴体 | マザリュース | 全身のトゲがマザリュース由来のもの。 |
背部パーツ | マザロン人 | 後半身から突き出たパーツはマザロン人の肩にあるパーツと同じで、跨がったエースを振りほどく光線を発射可能。 |
その他 | 巨大ヤプール | デザイン上は足のつま先に生えたトゲぐらいしか反映されていないが、劇中では合体した亡霊の一つとして存在する。 |
また、後部の円型鋸からスチール星人、ケンタウロスのような形態からブロッケンも素材として使われている可能性が高い。
更に全身からバリヤーを発生させ、TACの「細胞破壊ミサイル」も無効化してしまう。
防御力も高くメタリウム光線の直撃に耐えていた。
概要
サイモン星人を移送中のTACの前に出現した。
TACの総攻撃を物ともせず暴れまわり、都市の半分を壊滅させてサイモンを引き渡す様に宣言しつつ姿を消す。
翌日再び出現、迎撃に出動したTACの新兵器「細胞破壊ミサイル」もバリヤーで無効化してしまった。その正体は、サイモン星人に化けたヤプールの残党に操られる駒。ヤプールの脳波によってコントロールされていた。偽サイモン星人は北斗星司にのみ正体を明かし、自分を慕う子供たちの前であえて殺害させ「優しさを奪う」という作戦を成功させるが、代償としてジャンボキングはコントロールを失い無秩序に暴れ回る。しかし子供たちに優しさを取り戻すべく自ら正体を明かし変身したウルトラマンエースとの戦闘では、その火力とパワーでエースを苦戦させるもメタリウム光線が頭部に直撃し、怯んだ所をギロチンショットで首を切断され倒された。
最強?
よく最強超獣という肩書きがファンの間でネタにされる。確かにTACの攻撃が全然通用しなかったし、エースもかなり苦戦したが、割りと普通に倒されてしまった為に「最強か?」とか「エースキラーやブラックピジョンの方が強かったんじゃね?」とか言われてしまうことが多々ある。
さらにそれから十数年後にはウルトラ兄弟をまとめて相手にしても逆に圧倒するほどの戦闘能力を持つUキラーザウルスが登場したことで、公式でも最強の超獣の座を奪われてしまっている感じは否めない(ブロッケンも初期には最強扱いだったりするので、ケンタウルス型超獣の宿命なのかもしれない?)。
派生作品
漫画『ウルトラマン超闘士激伝』にも登場。メビウス星に乗り込んできたタロウ達を迎え撃つため、ヤプールに謁見させる案内役という触れ込みのスフィンクスが超獣達の怨念の中から特に恨みの強いものを選んで作り出した。
当初は原作に登場した通りの姿(ただしその体躯はゼットンを脚一本で踏みつぶしかけたほど巨大化している)だったが、最も恨みの強かったマザロンが人格の主導権を握ったことで後ろ半身の上部がマザロンのそれに変化している。
先行したタロウ、メフィラスを除いたメンバーを相手に圧倒的なパワーで暴れ回るが、そのエネルギーがスフィンクスから供給されていることを見抜いたセブンによってエネルギー供給が断たれて弱体化。一斉砲撃で弱ったところにセブンからとどめの一撃をスフィンクスごと撃ち込まれて爆散し、首だけで下衆さを隠して話し合いを求めたマザロンも恨みを忘れていないエースキラーに踏み潰されて完全に消え失せた。
余談
劇中初登場して、ジャンボキングに効果がなかった上に破壊されたTAC最後の新兵器は「細胞破壊ミサイル」との名称であるが、正真正銘のレーザー砲台である…なぜこんなことになってしまったんだ。
ガマスを一度倒したRXミサイルやホタルンガを戦意喪失させたV7ミサイル、ガスゲゴンを木っ端みじんにしたタックファルコンの機首レーザー砲、オニデビルに大ダメージを与えたゴールデンホークなどの実績を上げた兵器があるなか、初投入の新兵器がかませ犬となったのも「最強超獣」の肩書を微妙なものにした一因かもしれない。
このジャンボキング以降、後世のウルトラシリーズで様々な合体怪獣が登場する事になるが、いずれも前後篇や劇場版のメイン扱いで、TV放送でラスボスを務めた合体怪獣は半世紀近くジャンボキングのみだった。しかし、2020年に奇しくもウルトラマンAを名付け親に持つウルトラ戦士ゼットが主役の作品『ウルトラマンZ』において、合体怪獣に分類される(しかも、ヤプールの置き土産が切っ掛けで誕生した)デストルドスがラスボスとして登場した。
関連イラスト
関連タグ
合体怪獣に該当する怪獣達:暴君怪獣タイラント グランドキング イズマエル ギガキマイラ ベリュドラ ファイブキング ゼッパンドン デストルドス