概要
CV:竹内順子
『デジモンフロンティア』の主人公。自由が丘に暮らす小学5年生の少年。第2話での泉との会話によれば8月生まれ。
正義感が強く明るい熱血漢。運動神経は抜群でサッカーが得意。家族構成は父の宏明・母の由利子・弟の信也。
信也の誕生日に携帯電話に届いたオファニモンからの「未来を決めるゲーム」のメールの指示に従い、自由が丘駅から東横線の電車に乗って渋谷駅に向かう。その途中で輝二と出会い、さらに渋谷駅からデジタルワールドに向かうトレイルモンの中で純平、泉、友樹と出会う。
赤&黒色のディースキャナと「火」のスピリットを与えられ、ヒューマンスピリットでアグニモン、ビーストスピリットでヴリトラモンに進化する。
困っている相手を助けずにいられない優しい性格だが、旅の中では常に仲間達の先頭に立って行動する癖があり、たまに(仲間を思っての事だが)自分の意見を強引に通そうとする部分が災いして、性格が正反対な輝二と衝突することもあった。また、弟と重ねているため友樹の事をよく気にかけており、友樹からも「拓也お兄ちゃん」と呼ばれて慕われている。
ちなみに料理のセンスは皆無で、19話では皆が戦っているにも関わらず戦いそっちのけで、同レベルの輝二と話の最後まで争っていた(詳細はハンバーガー対決事件の記事を参照)。
頭の方は歴代主人公に倣ってあまり良くないらしく、デュナスモンの「ブレス・オブ・ワイバーン」の余波で月まで飛ばされた時には、「全員の技の勢いで月をデジタルワールドまで動かせないか」という頓珍漢な脱出方法を提案・実践して、皆を呆れさせた事がある。
その一方、ダスクモンに完敗したことで自信喪失し1人で人間界に帰ろうとした弱さと、ブラックセラフィモンやルーチェモンサタンモードの圧倒的な強さの前に絶望して泣き出すという涙もろい一面とがあり、最終決戦を前にしてラスボスの強さを前に泣き出した主人公は、今のところ彼が唯一(厳密に言うと「デジモンセイバーズ」の大もイグドラシルに歯が立たず涙を見せているが、これは最終決戦ではない)。
ダスクモンには一度は完敗こそしたものの、結果としてそれがフィジカル・メンタル両方の大きな成長に繋がり、最終的に冒険を通じて判断力にも優れたリーダーに成長している。
余談
2代目以来、初の闇落ち(暗黒進化)の未経験者だが、暴走は経験している唯一の主人公である。
終盤では幾多の困難を乗り越え立派なリーダーとして成長したが、当初はアニメディアのインタビューで制作者曰く、「いい奴だし平時には頼れるリーダーだが、いざという時に頼れるリーダーかというとそうではない」と言われており、当時のファンのブログなどでも、おおむねリーダーとして不足と評価されていた(ちなみにそれを示唆しているのかは不明だが、キャラクターソングの『サラマンダー』の二番の冒頭は、「リーダーなんてさ 俺のガラじゃないそうだろう?」という歌詞で始まっている)。
年齢設定について
なお『フロンティア』は過去3作と異なり、時代設定は公式には明言されていない(そもそも人間界の劇中描写自体が少ない)。拓也は歴代主人公の中でも数少ない誕生月(8月)が判明しているキャラクターである(他に誕生月が判明しているのは後輩1人)が、歴代主人公の先輩たちとは違い、拓也の生年は不明である。
しかし、街の風景や作中に登場する人間世界の電車はリアルタイムの放送年である2002年(平成14年)ごろがモデルになっている。
また、放送終了後の2003年5月に発売された『TVアニメ&劇場版アニメ デジモン公式超図鑑』に収録された「アナザーストーリーズ」では、歴代4作の主人公たちが同じ焼肉屋に会する場面があるが、この時に拓也は心の声で大輔(1991年度生まれ)を呼び捨て、太一(1988年度生まれ)を「太一さん」と呼んでいる。つまり、拓也は少なくとも太一より年少であることが窺える。
『02』の時代設定は現実世界で『フロンティア』が放送された2002年(『無印』より3年後)であるため、(『無印』や『テイマーズ』と同じように)仮に放送年=劇中の時代とすれば『フロンティア』の時代設定は2002年で、大輔と拓也は同い年(ともに太一より3歳年下、タカト〈1990年度生まれ〉より1歳年下)ということになる。この場合、拓也の誕生年月は1991年8月、泉は1991年5月生まれということになる。
関連イラスト
関連タグ
デジモンフロンティア フレイモン アグニモン ヴリトラモン アルダモン カイゼルグレイモン スサノオモン
アニメ・デジモンシリーズの歴代主人公たち
八神太一(無印) → 本宮大輔(02) → 松田啓人(テイマーズ) → 神原拓也(フロンティア) → 大門大(セイバーズ) → 工藤タイキ(クロスウォーズ1期・2期) → 明石タギル(クロスウォーズ3期) → 新海ハル(アプモン)