演:深澤嵐
概要
『仮面ライダーディケイド』に登場するリ・イマジネーションキバの正体。
『キバの世界』における先代のファンガイアの王・ビートルファンガイアと人間の女の間に生まれたハーフ(原作とは全く逆)であり、キバの鎧の継承者。
まだ子供だがビートルファンガイアの失踪により王位を託され、いつ自分がファンガイアの殺人衝動にさいなまれるか戸惑っていた。そのため、親しくなった人間を食い殺してしまうことを恐れ、人間と関わるのを意図的に避けていた。しかし、別世界から現れた士や、親衛隊に転属した小野寺ユウスケらとの間に絆を作り、王位簒奪のために舞い戻った父親との戦いを経て「人間とファンガイアの共存」を目指すことを誓うのだった。
しかし、ディケイドが様々な世界を巡ったことでライダーたちの世界は接触崩壊を繰り返すようになり、それを恐れたワタルは『ブレイドの世界』を『キバの世界』から切り離すべく、ファンガイアのクイーン(本来はビートルファンガイアの妻になるはずだったのか?)であるソーンファンガイアと結託して剣立カズマらと戦う。
それをやめさせようと士とユウスケは二人の間をとりなそうとするが、ソーンファンガイアは裏でスーパーアポロガイストと組んで世界征服を目論んでいたということが発覚し、ワタルは一時ブレイド&ギャレンと組んで大ショッカーの怪人と戦った。
ソーンファンガイアがディケイドに倒されると、スーパーアポロガイストは夏海を攫って吸収しようとする。当然ワタルもこれに突っかかるが、そこに謎の男性が現れる。剣崎一真と名乗ったその男は、世界崩壊に巻き込まれてカズマが消えたのを皮肉るかのようにいきなり仮面ライダーブレイドキングフォームに変身し、ディケイドを圧倒的なパワーで倒してしまう。一真はワタルとアスム(仮面ライダー響鬼)に対し、ディケイドを倒さなければ何も解決しないと告げ、ワタルは自らの世界を護るために士へと刃を向ける。
その後、スーパーアポロガイストの元へとたどり着いたディケイドに対し、アスムとワタルは剣崎の言葉に異を唱え、再び彼に協力する。かくして再生怪人を倒したワタルだったが、直後に世界崩壊に巻き込まれ、光になって消え去ってしまった。
その後の活躍
『MOVIE大戦2010』ではディケイドの死により世界ごと復活し、アスムと共にスーパーショッカーに挑むディケイドに力を貸した。
余談
ディケイド劇中ではレギュラーであるクウガや限りなく原点に近い電王以外のライダーでは唯一強化形態以外の全フォームで戦っている。またバッシャーフォーム、ドッガフォームの状態でフエッスルを使うという本家でもやっていない事もやっている。
ハイパーバトルビデオでは「いつもこの番組を見ているキミ」がキバットバットⅢ世の力で仮面ライダーキバに変身し、ラットファンガイア軍団と戦う(イクササイズやドガバキエンペラーフォームが登場するアレである)。しかし、普通に考えれば人間がキバットの力を借りて変身すれば死んでしまうはずである。にもかかわらず、「いつもこの番組を見ているキミ」は怪人を撃破した後も普通に生き残っていた。
・・・まさか、ね。
演じる深澤氏はこれ以前にも『獣拳戦隊ゲキレンジャー』にて子供時代の漢堂ジャン/ゲキレッドを演じており、若いながらも仮面ライダーとスーパー戦隊の2作品で変身をしている。子供の時に複数のヒーローに変身したのは極めて稀である。