説明
『スーパーマリオサンシャイン』で初登場したクッパの息子。母親は不明(ピーチ姫ではないようだ)。
鋭い口の絵が描かれているスカーフをつけている。(『サンシャイン』ではマリオの髭が描かれた青いスカーフ)
当初は筆を使った攻撃をしたが、現在は火を噴いたり、クッパクラウン(クッパクラウンJr.)に乗り込んだ状態での攻撃もするようになった。
なお、クッパクラウンの使用はスマブラシリーズで特にイメージが顕著となるものの、それ以前の作品からも何度も乗っている。そのため、元々は『スーパーマリオワールド』のクッパの乗り物だったのだが、今では「Jr.の乗り物」というイメージが強い。
性格はわんぱく盛りでワガママだが、父親想い。メカに強く戦う際には何らかのメカを操縦する事が多い。基本的に肉弾戦で挑む父とはその点では真逆。
近年では人質にされたウェンディを助けようとしたり、マリオと共闘している際に彼を庇ったりと仲間想いで勇敢な一面も見せる。
英語版での名前はクッパ同様「Bowser Jr.(バウザージュニア)」、フルネームでは「Bowser Koopa Jr.」になっている。
姿そのものは『ヨッシーアイランド』の頃の幼少期のクッパ(ベビィクッパ)と瓜二つで、おそらくはこのデザインがモチーフと思われる。
Jr.が成長すると将来は父クッパのようになると考えると、充分に未来の大王の素質を持っていると思われる。
クッパ7人衆との関係
Jr.の登場以前から「クッパの子供達」として登場していたコクッパ7兄弟(現:クッパ7人衆)との関係は当初曖昧だったが、後に宮本茂が「現在の設定では7人衆はクッパの子供ではなく、クッパJr.が一人息子」と答え、7人衆はクッパ軍団の幹部ポジションに変更されている模様。
その後、『New スーパーマリオブラザーズ Wii』からはJr.と7人衆が共演しており、以降は彼らが一緒に登場することも多くなっている。特に関係の説明は無いが良い連携を見せており、少なくとも仲は良いらしい。
『マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX』ではロイから「ぼっちゃん」と呼ばれ、とあるアイテムを譲り受けるシーンが見られる。
『マリオ&ルイージRPG3DX』の追加シナリオ『クッパJr.RPG』ではクッパ7人衆との間柄がより詳細に描かれており、当初はわがまま放題で7人衆(特にロイ)を困らせていたが自身のわがままを気にすることなく気にかけていたモートンがSSカンパニーによって暴走した事やカメックの言葉をきっかけに強い成長を見せている。
公式設定ではないが、二次創作などでは「コクッパ兄弟の新たな8番目の末弟」や、「クッパJr.だけが実子で、コクッパ達は側室の子or養子」等と扱われることもある。
メタ的な事情としては、「『サンシャイン』を開発する時にコクッパの存在をすっかり忘れていた」説や、「クッパの親子関係を描くに至って1人息子だけの方が扱いやすいので変更された」説なども有力視されている。
ミニクッパ…?
また、過去に『マリオパーティ』シリーズで登場していたミニクッパ達も、ややこしいがクッパJr.とは別物である。
ミニクッパは複数存在しており、クッパの創り出した分身なので子供ではない。見た目はJr.によく似ているが、ミニクッパは両目の部分が中央に寄っている違いがある。
しかし彼らは『マリオパーティ7』をもって見納めとなり、『マリオパーティDS』以降はクッパJr.が代わりに出るようになった。
『マリオパーティ100 ミニゲームコレクション』や『マリオパーティ スーパースターズ』ではかつてミニクッパが担当していた復活ミニゲームもクッパJr.に置き換えられているので、おそらく既に役目を終えたものと思われる。
そのため、7人衆とは違いミニクッパはJr.との共演を果たしたことがなく、おそらくこれからも無いのだろう。
マリオに詳しくない人から見たら非常にややこしいが、以下のように覚えるといい。
- 「クッパJr.」=クッパの一人息子。大抵スカーフを付けており、クラウンに乗っていることも多い。
- 「ベビィクッパ」=クッパ自身の幼少期でクッパJr.と瓜二つの容姿をしている。過去の世界を描いたヨッシーシリーズでの登場がほとんど。
- 「クッパ7人衆(旧名:コクッパ)」=現行設定ではクッパ軍団の幹部。7人それぞれが特徴的な姿や髪型をしており、クッパにはあまり似ていない。
- 「ミニクッパ」=昔のマリパのみ出てきたクッパの小型の分身たちで部下。現在は役目を終えてJr.が後任を務めている。
歴史
アクションゲーム
初登場作の『スーパーマリオサンシャイン』では、ピーチ姫のことを「ママ」と思っていた(実際にはママではない事に最初から気付いており、父のクッパを気遣ってそれに合わせていた)。この作品ではニセマリオに変身し、マリオに濡れ衣を着せた。
『Newスーパーマリオブラザーズ』のオープニングではマリオを囮で誘導している最中に自らピーチ姫をさらい、砦のボス(ワールドごとの中ボス)としてマリオの前に立ちはだかる。珍しく機械に殆ど頼らず、生身の状態で戦う。
ワールド8のクッパ城では、ほねクッパを怪しげな鍋に投げ込んでクッパを復活させ、共にマリオを攻撃する。
『New スーパーマリオブラザーズ Wii』で、コクッパ7人衆との初競演が実演。飛行船のボスで、小型のクッパクラウンである「クッパJr.クラウン」を操縦する。
『マリオ&ルイージRPG4』では、ストーリーには一切関わらなかったものの、ボスバトルメドレーの隠しボスとして登場した。
こちらでもクラウンに乗っているが、久しぶりに筆を使った攻撃も使用する。
マリオやルイージが必殺技である「ブラザーアタック」を使うたび、使った技を強奪しバトル終了まで使えなくするという強敵ぶりを発揮する。
クッパJr.がクラウンから降りている際にクラウンに攻撃すると、クラウンをマリオ達が操縦でき、クラウンの中の物を、逃げるクッパJr.に投げつけるという縦スクロールイベントが発生、取られた「ブラザーアタック」を取り戻すことができる。
因みに、マリオ達がいじくりまわして壊したクラウンを修理するのがチョロプーなのだが、なにげにこのゲームでのチョロプー系統のキャラの登場は、ここしか無かったりする。
『スーパーマリオ3Dワールド』のNintendo Switchへの移植版『スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド』では黒く禍々しい姿に凶暴化してしまったクッパを元に戻す為にマリオと共に行動する。
その他ゲーム
『マリオゴルフ ファミリーツアー』では隠しキャラで登場。
低い弾道のストレートで211ヤード、スターキャラになると268ヤードの飛距離を持っていた。
ちなみにニセマリオも別に隠しキャラとして登場しているのだが、この作品を最後に、長らく出番が無かった。が…(後述)
『マリオテニス』シリーズでは、『GC』と『オープン』では普通にテニスをしていたが、『ウルトラスマッシュ』以降はクラウンを操縦しながらテニスをすると言う卑怯な手を使うようになる。
『マリオパーティ』シリーズでは、『DS』や『9』から前述のミニクッパに取って代わる形で登場。『9』では彼と1対2で対決するミニゲームがいくつか存在する。『スーパーマリオパーティ』ではプレイアブルキャラに昇格。
スーパーマリオくん
原作と同じくサンシャイン編から登場。ニセマリオを演じていた時はシリアスな悪党として描かれていたが、正体を明かしてからは子供っぽさを押し出した父親想いの悪ガキになった。手下に対しては態度が大きいが父親やピーチ姫には甘い。そのためピーチ姫にはいいようにイタズラされている。なお、クッパとの仲は良好で、クッパもたまに親バカなところを見せる。
40巻のギャクラシー編では、「お父さんのところにはいかせないもんね」とマリオが持つパワースターを奪うべくほうき星の天文台に襲来。イカダ型の戦艦に乗り込み砲台を用いてマリオ・ルイージを圧倒する。そこへ駆け付けたロゼッタを始末するべく砲弾を発射するがバリアによって無効化される。更にはロゼッタがマリオの強い思いからバネキノコを生み出してしまい、それによって変身したバネマリオの一撃で敗北する。
わずかだが永遠のライバルの子息息女が対峙した瞬間であった(飽くまでもロゼッタが二人の娘としてだが)。
外部出演
大乱闘スマッシュブラザーズ
第4作『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』から参戦。
『Newスーパーマリオブラザーズ』シリーズの「クッパJr.クラウン」に乗り、ドリルアームやパンチグローブ、大砲など、クラウンに仕込んだ様々な兵器を駆使して戦う。
基本的にクラウンから降りることはないが、上必殺ワザを使用すると爆発するクラウンから飛び上がり、生身の状態になる(この状態でもハンマーを振り回して攻撃できる)。
また、クッパクラウンと乗っている本体で防御力が違うという特性を持つ。クラウンだけで受けるとダメージが減り、本体が受けると通常よりダメージが大きくなる。
カラーバリエーションとしてクッパ7人衆のラリー・ロイ・ウェンディ・イギー・モートン・レミー・ルドウィッグも使用できる。
この7人衆は目がメカメカしいデザインをした、量産型のクッパJr.クラウンに搭乗する。
これまで変身したことがない7人衆も同様にニセマリオに変身可能。
詳しい解説はクッパJr.(ファイター)を参照。
担当声優
声優は作品によって異なり、『スーパーマリオサンシャイン』などのGC作品や『New スーパーマリオブラザーズ』などのDS作品ではドロレス・ロジャース、『マリオストライカーズ チャージド』以降の作品および『スマブラ』ではケーティー・サゴイアンが担当している。
出演作
アクションゲームシリーズの他、各パーティゲームシリーズでも登場し、幅広い活躍を見せている。
- スーパーマリオサンシャイン
- Newスーパーマリオブラザーズ
- スーパーマリオギャラクシー
- NewスーパーマリオブラザーズWii
- マリオゴルフファミリーツアー
- マリオカートダブルダッシュ!!
- マリオテニスGC
- マリオ&ルイージRPG4
- 役満DS
- スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール
- マリオバスケ3on3
- マリオストライカーズチャージド
- マリオパーティDS
- 大乱闘スマッシュブラザーズX※フィギュア、シールでの登場。
- マリオカートWii
- スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール
- マリオ&ソニック AT バンクーバーオリンピック
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for NINTENDO 3DS / Wii U
- マリオカート8デラックス
- 大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
関連イラスト
関連タグ
ドンキーコングJr.:同じ二世キャラ。こちらでは2代目ドンキーとの関係性がはっきりとせず、また彼の活躍が激減している点でクッパJr.と異なっている。なお、本山一城版「ドンキーコング編(GB版)」では、サンシャインにおけるクッパJr.と役回りがよく似ている。
トッテン:Jr.と同じく牙が描かれたスカーフを着用している。
ベビィクッパ:父の幼少時の姿。瓜二つであり、恐らくモデル。