概要
2013年生まれ、2016年に3歳の競走馬がここの世代に属する。現9歳。
早い時期から活躍する馬が多く、クラシック戦線は盛り上がりを見せたが、総合的にはキタサンブラックやドゥラメンテを擁する前世代と比べると地味な印象。クラシック特化という点では01世代や10世代に近いか。
とはいえ菊花賞で頭角を現した有馬記念馬サトノダイヤモンドを筆頭に、海外G1勝ちしたヴィブロスや短距離王ファインニードル、現障害王メイショウダッサイといったようにそれぞれの分野で実力馬が出ている。
菊花賞3着馬エアスピネルはまだ現役であり、後にダートに転向し8歳でフェブラリーS2着の実績を出した。
なお、GI牝馬6頭の内、シンハライト、ヴィブロス、アドマイヤリードの3頭はノーザンファーム空港牧場日下厩舎でデビュー前に共に育成された。ブエナビスタを筆頭に数々の名牝をトレセンに送り出してきた名門であるが、日下厩舎長がこの世代の育成を最後に調教主任に昇格したため、この世代は日下厩舎の黄金世代にして最後の世代となった。
海外では米国で17年年度代表馬となったガンランナーや芦毛の怪物アロゲートなどが活躍。他にもベルモントS覇者のクリエイターⅡや短距離戦線で活躍しドバイでGIを連覇したマインドユアビスケッツ、同じく短距離路線で活躍したドレフォンなどがこの世代。
欧州は3歳有利の凱旋門賞で8着が最高という惨敗を喫したこともあってかタレント不足。古馬になってから活躍し2020年のJCでアーモンドアイやコントレイルと戦ったフランスの芦毛馬ウェイトゥパリスや、フランス調教のBCターフ勝ち馬タリスマニックなどがこの世代。
引退した馬のうち、サトノダイヤモンド、ラニ、リオンディーズなどが種牡馬入りした他、前述の米国馬のうちクリエイターⅡやマインドユアビスケッツ、ドレフォンなどが種牡馬として輸入された。欧州馬もタリスマニックが輸入されている。
勝利したG1
2-3歳芝
レース | 勝ち馬 |
---|---|
朝日杯FS | リオンディーズ |
阪神JF | メジャーエンブレム |
皐月賞 | ディーマジェスティ |
日本ダービー | マカヒキ |
菊花賞 | サトノダイヤモンド |
桜花賞 | ジュエラー |
オークス | シンハライト |
秋華賞 | ヴィブロス |
NHKマイル | メジャーエンブレム |
2-3歳ダート
レース | 勝ち馬 |
---|---|
全日本2歳優駿 | サウンドスカイ |
ジャパンダートダービー | キョウエイギア |
古馬芝
短距離 |
|
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マイル | |
中距離 | |
長距離 |
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牝馬限定 |
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グランプリ |
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障害 |
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古馬ダート
中央 |
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地方 |
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海外
芝 |
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ダート |
主な活躍馬
馬名 | 性別 | 主な勝利レース |
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アドマイヤリード | 牝 | ヴィクトリアマイル |
ヴィブロス | 牝 | 秋華賞、ドバイターフ |
キョウエイギア | 牡 | ジャパンダートダービー |
クロコスミア | 牝 | 府中牝馬ステークス(GII)、エリザベス女王杯3年連続2着 |
ケイティブレイブ | 牡 | 帝王賞、川崎記念、JBCクラシック |
ゴールドドリーム | 牡 | フェブラリーステークス、チャンピオンズカップ、かしわ記念2連覇、帝王賞 |
サウンドスカイ | 牡 | 全日本2歳優駿 |
サトノダイヤモンド | 牡 | 菊花賞、有馬記念 |
ジュールポレール | 牝 | ヴィクトリアマイル |
ジュエラー | 牝 | 桜花賞 |
シンハライト | 牝 | オークス |
セイウンコウセイ | 牡 | 高松宮記念 |
ディーマジェスティ | 牡 | 皐月賞 |
ファインニードル | 牡 | 高松宮記念、スプリンターズステークス |
マカヒキ | 牡 | 弥生賞、日本ダービー、ニエル賞、京都大賞典 |
ミッキーロケット | 牡 | 宝塚記念 |
メイショウダッサイ | 牡 | 中山大障害、中山グランドジャンプ |
メジャーエンブレム | 牝 | 阪神ジュベナイルフィリーズ、NHKマイルカップ |
ラニ | 牡 | UAEダービー(GII) |
リオンディーズ | 牡 | 朝日杯フューチュリティステークス |
レインボーライン | 牡 | 天皇賞(春)、阪神大賞典、アーリントンカップ |
エアスピネル(※現役) | 牡 | デイリー杯2歳ステークス(GII)、京都金杯(GⅢ)、富士ステークス(GⅢ) |
マイネルバサラ(金沢) | 牡 | 浦和記念 |
ヨシオ | 牡 | ジャニュアリーステークス(OP)。京都競馬場主催のアイドルホースオーディションで1位となり、ぬいぐるみ化された。 |