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概要編集

芦毛の競走馬の中でも顕著な戦績を残した馬を俗に「芦毛の怪物」と称する。


1980年代末まで芦毛の名馬はそれほど多くはなかった。

一応GIを勝った馬ではメジロマックイーンの祖父であるメジロアサマ等が居たが、それでも栗毛(サラブレッド全体の1/4は栗毛と推定されている)や鹿毛の馬に比べると絶対数が少なく、また色もくすんだ灰色の様な色の場合が多い為見栄えがしないこと、戦場で白系の馬はよく目立ち危険なこと、果ては芦=悪しとして縁起が悪いというなど、俗説として「芦毛の馬は走らない」と言われていた。

一方で丸い灰色のまだら模様を持つ「連銭芦毛」と呼ばれる毛色は縁起が良いとされ、またよく目立つことから武勇に秀でる猛将たちには好まれ、古くは平安時代から戦国時代においても一定数の支持を得ていたが、競走馬においては特に根拠もないまま、芦毛は敬遠され続けた。


しかし、1988年に突如白い稲妻タマモクロス芦毛の怪物オグリキャップが登場し、その俗説は完全に過去のものとなる。


芦毛最強伝説編集

1988年の天皇賞(秋)は、天皇賞(春)宝塚記念とGI2連勝の「白い稲妻」タマモクロスと、笠松から移籍後重賞6連勝と破竹の勢いを続ける「芦毛の怪物」オグリキャップの、芦毛2頭による頂上対決が実現した。

タマモクロスが2番人気(2.6倍)、オグリキャップが1番人気(2.1倍)と人気も拮抗(3番人気ダイナアクトレスは7.7倍)、レースでは先行策を採ったタマモクロスが中団から脚を伸ばしたオグリキャップを振り切って勝利している。

このレースは2012年のJRAのCM・The Winnerにも採用されており、こちらも人気が高い。


続けてジャパンカップで対決となったがレースはペイザバトラーが勝利。タマモクロス2着、オグリキャップ3着に終わった。


そして最終決戦となった有馬記念、これが引退レースとなるタマモクロスが1番人気(2.4倍)、オグリキャップが2番人気(3.7倍)。レースではタマモクロスが出遅れ最後方、オグリキャップは中団前目へ。4コーナーで2頭が並ぶマッチレースとなったが、余力に勝ったオグリキャップがタマモクロスを振り切って勝利した。

ちなみに、4番人気で3位入線のスーパークリークは斜行によりメジロデュレンの進路を妨害したとして失格となり(当時は降着規定がなかったため)、4位入線のサッカーボーイが3着に繰り上がっている。

  • このレースから2週間後に昭和天皇が崩御し、昭和から平成へと時代が移ることとなった。そのためこのレースは昭和最後のGIとなり、ひいては昭和最後の名勝負とも呼ばれている。

その後オグリキャップはスーパークリーク、イナリワンとともに「平成三強」を形成し競馬ブームを牽引。一時低迷し「終わった」とも評されたが、引退レースとなった有馬記念で見事な復活勝利を飾り、1991年に顕彰馬に選出された。


特に圧倒的な能力と鮮烈な印象を残したこの芦毛2頭は、「芦毛最強伝説」とも評されている。


その後も芦毛最強伝説の系譜は

・91年・92年と天皇賞(春)を連覇した、顕彰馬にして「最強ステイヤー」メジロマックイーン

・93年菊花賞、94年天皇賞(春)・宝塚記念を勝利し最強兄と称されたビワハヤヒデ

・“最強世代”のクラシック2冠馬セイウンスカイ

・わずか2戦ながら圧倒的な実力を示し今なお最強ダート馬との呼び声も高いクロフネ

にも記録にも残るGI6勝の名(迷)馬ゴールドシップ

・グランプリ3連覇の名牝クロノジェネシス

と、連綿と続いている。


関連タグ編集

芦毛の怪物(着ぐるみ)オグリキャップ(ウマ娘)がゴジラの着ぐるみのようなものを着た姿。『ウマ娘 シンデレラグレイ』4巻のおまけページに登場。

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