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柳生宗矩(Fate)の編集履歴

2023-01-04 13:06:50 バージョン

柳生宗矩(Fate)

やぎゅうむねのり

『Fate/Grand Order』に登場するセイバーのサーヴァント。

抜かせるな。一度抜けば、斬らねばならぬ


プロフィール

真名柳生但馬守宗矩
クラスセイバー
性別男性
身長181cm
体重71kg
出典史実
地域日本
属性秩序・中庸・人
好きなもの「好悪の念、我が道に不要也」とのこと
嫌いなもの不要なもの
設定担当桜井光
ILLUST古海鐘一
CV山路和弘

※ 三代将軍・家光が宗矩を呼ぶ際の愛称は「柳但(りゅうたん)」であったと記録されている。柳生と但馬から一文字ずつを取っての愛称である。


概要

Fate/Grand Order』に登場するセイバークラスサーヴァント。レアリティは☆4。

『宮本武蔵体験クエスト』冒頭にて彼女を襲撃した人物。

武蔵をして「弱い者いじめ」と言わしめるほどの剣士であり、既に剣聖に近い域に達してるとも言われる。


このクエストでは正体が明かされることは無かったが、江戸柳生やオトメ(御留)流などの言葉から、著書「兵法家伝書」や「活人剣」の思想などで知られる、江戸時代の剣豪であり大名「柳生宗矩」であると予想されていた。


第1.5部亜種特異点Ⅲ『屍山血河舞台 下総国』ではサーヴァントではなくその時代を生きた人間。

幕府から怪異討伐の公儀を受け島原の乱を平定した五百余名の部下を引き連れ下総国に参上した。

どうやら武蔵が以前平行世界で出会った宗矩と同一人物らしく、二度と出会わない筈の二人だったが下総で再会。

やはりその剣気は凄まじく眼光のみで主人公が身動きできなくなってしまうほど。

下総国の国の姫を守るべく、部下たちと共に城に常駐しながら武蔵と主人公一行に各地で暴れる英霊剣豪達や魑魅魍魎の討伐を指示する立場となる。


第2部3.5章にあたるイベント『徳川廻天迷宮 大奥』では、舞台がちょうど彼が仕えていた当時の江戸城ということもあり、メインキャラの一人として活躍する。

当初は黒幕の手によって囚われていたが、無事解放されてからは主人公側の頼もしい味方となる。


真名

江戸柳生最強の剣士の一人。柳生宗矩

感情を交えず、氷の理性ですべてを見据える合理性の鬼。

術理とは合理であり、すなわち剣きわまれば、自ずと無駄なくすべてが叶う───。


情熱を口にせず、逸(はや)らず、焦らない。

目的へ到達するための最善、最短の手段を至極冷静に突き詰める。味方となれば頼もしいが、敵となればあまりに恐ろしい、氷にして鋼鉄の男。


柳生石舟斎の子にして柳生十兵衛の父として知られる、剣の天才。

大坂夏の陣(1615年)では将軍秀忠を守り、武者七名を瞬時に斬り捨てたという。

将軍家光からは死後「剣術無双」と讃えられた。


兵法家にして政治家。諸大名やその子弟に新陰流を指南し、自らの弟子を有力な大名の剣術師範として送り込むなどした。

同時に思想家でもあり、それまで戦闘技術でしかなかった剣術に精神的・社会的側面からもアプローチし、「心法」や「活人剣」、禅僧・沢庵宗彭の定義した「剣禅一致」等の概念を取り入れて論理的に体系化した新たな兵法思想を確立。後世の武術・武道、ひいては武士道という在り方そのものに多大なる影響を与えた。


肩書こそ兵法指南役ではあったが、家光にとっては私的な相談役としても重用された。繊細でナイーブだった家光に剣術を通して禅や政治を説いて人間的に大きく成長させた功労者であり、宗矩の教育が家光による徳川の支配体制の盤石化の遠因となったという評もある。


先読みに長け、島原の乱の拡大をいち早く見抜いていたとも語られる。

寛永十四年(1637年)、キリシタン宗徒による反乱の報せが届いてすぐの頃、宗矩は追討使の任を受けた板倉内膳正重昌を必死に引き留めようとした。何故と問い掛けた将軍家光に、宗矩は「宗教徒のいくさはすべて大事」「重昌殿は討ち死にするでしょう」と答えたという。


事態は宗矩の読み通りに推移した。一万五千石の大名である重昌では、西国大名を率いるのに不足であり、結果として苦戦を強いられたのである。状況を重く見た将軍家光は重臣・松平信綱を総大将として送り込んだが、重昌はそれを知って焦り、信綱が到着するよりも前にと敵陣へ突撃し、あえなく討ち死にを遂げたのだった。


時代小説や時代劇では稀代の陰謀家とされる。

江戸時代初期、先の太閤検地による所領没収で、浪人の身にまで落ちぶれていた柳生家の地位を一代で一万二千五百石の大名にまで押し上げてみせたからには、清廉潔白なだけでは有り得ないと考えられたのだろう。


曰く、各地の大名に自らの息がかかった高弟を指南役として送り込むことで独自の情報網を築き上げ、幕府の汚れ仕事を秘密裏に処理する闇のフィクサーだったのだと。

曰く、柳生の剣を心身鍛錬の思想としてまとめ上げたのは、その後の太平の世では実戦的剣術は無用の物となることをいち早く察知し、天下人に取り入って生き残りを図るためだったのだと。


無論、これらは後世の憶測や俗説、創作に過ぎず、宗矩が陰謀家であったという確たる証拠は無い。だが、宗矩が時代の趨勢を見抜くことに長けた文武両道の傑物であったことだけは確かである。


人物

一人称は「私(わたし)」、または「拙者」

堅物で面白味のない人物。人を解体する術に長けていると評されており、本人もそれを認めている。

また手加減下手を自認しており、敵以外では滅多なことでは本気を出さない。本気を出すと冗談では済まない事態になるからだ。


父より習ってきた剣術を愉しむと思ったことは一度もなく、合理主義故に剣は所詮殺人の道と思ってきた。新陰流を継ぎ弟子を取り育て、将軍徳川家光に忠義を誓い、江戸柳生を御留流(おとめりゅう)として天下人に伝えながら、そのまま平時の人生を過ごした。


サーヴァントとなった彼は自身を柳生宗矩の影法師と定義し、生前の自分とは分けて考えている。

そのため生来の堅物さこそ残しているものの、生前のしがらみや因縁は心の隅に追いやり、あらゆる状況を是として新しいものには積極的に触れ、それを楽しもうとする好々爺として振る舞っている。

ある意味、スカサハ同様サーヴァントとしてのセカンドライフを満喫している一人。また横文字が苦手なようで、英語等の言葉はカタカナではなくひらがなで表現される。

また、幕間の物語のエピソードでは時にはカルデアのシミュレーターを活用して敵の存在を追跡しつつも、その傍らで行く先々で食べ歩きを楽しむなど、現代の技術にも柔軟に対応、適応している。


マスターには生前の徳川家に向けるような絶対の忠誠心を向けている。もしマスターが望むのであれば、生前のように礼節を尽くすこともあるが、そうでないのなら新たな自分として好々爺として振る舞うことを望んでいる。


能力

史上初の敏捷A++保有者。このステータスは、あのギリシャ最速の英霊をも上回る。

剣術無双の異名に違わぬ高いステータスを誇るが、魔力だけは門外漢だからかEランクとなっている。

本格的な参戦となる『屍山血河舞台 下総国』で登場した時でも、サーヴァントではない生きた人間の身であったにもかかわらず、並の怪異ならば難無く斬り伏せてしまうほどの実力者であった。


による修行でいかなる状況においても常に平常心を保ち、敵との心理的な駆け引きを制する心法も重視した新陰流の達人だけあって、剣の天才であると同時に鋼鉄の不動心の持ち主でもある。

ステータスにおいては対魔力(C)という高い魔力耐性として表れており実際に、少し話しただけで感染するレベルの呪詛を受けて平然としていたり、無念無想で悲鳴を無視してマンドラゴラを引っこ抜いたりしている。


生涯の最後まで己の剣と向き合い続けたその魂は、「零に至った武蔵」でさえまともに立ち会えば勝てないと評せるほどの極地に至っており、剣聖に近い域に達しているとも言われる。


ステータス

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
藤丸立香BDA++EBB

保有スキル

対魔力(C)魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法のような大掛かりなものは防げないはずだが、剣聖は妖怪魔術をしばしば一閃する。
騎乗(B)大抵の乗り物を乗りこなすことが可能。幻想種については乗りこなすことができない。
新陰流(A++)しんかげりゅう。柳生新陰流の奥義を修めている。幼少から二十四才までの年月、宗矩は父・宗厳(石舟斎)から直接剣を学び、育った。本スキルをAランク以上で有する宗矩は、剣のわざのみならず、精神攻撃への耐性をも有している。参禅を必須とする新陰流の達人は、惑わず、迷わない。
水月(B→B++)柳生新陰流に於ける極意の一つ。立ち向かふ その目をすぐに 緩むまじ これぞまことの 水月の影。
無刀取り(A)剣聖上泉信綱が考案し、柳生石舟斎が解明した奥義。たとえ刀を持たずとも、新陰流の達人は武装した相手に勝つという。

宝具

剣術無双・剣禅一如(けんじゅつむそう・けんぜんいちにょ)

  • ランク:A
  • 種別:対人奥義
  • レンジ:0~10
  • 最大捕捉:1人


「仰せのままに。」

「参る。我が心は不動。しかして自由にあらねばならぬ。即ち是、無念無想の境地なり。『剣術無双・剣禅一如(けんじゅつむそう・けんぜんいちにょ)』


不動の心を持ちながら、同時に、自由に在れ――。

沢庵和尚がかつて語った剣の極意は、ついに、柳生宗矩の中で完成を迎えた。

剣は生死の狭間にて大活し、禅は静思黙考のうち大悟へ至る。

無念無想の域から放たれる剣禅一如の一刀は、ただ一撃にて、必殺を為す。


ゲーム演出的には、ただ相手一体を両断するだけというもの。しかし血が吹き出るのは自身が刀をしまってからであるため、かなりの高速で斬っていると推測できる。


特筆すべきはその最大レンジが実は呪腕のハサンの宝具より長いという点。

つまり、敵まで距離を詰める→敵を斬る→再び距離を取る、という一連の行動を、敵の肉体が「斬られた」ということを認識するより速い一瞬でこなしているということになる(ただし、宝具レンジの設定は実際の射程距離の描写と合っていない事例も多数有り、あまりあてにならないいため注意)。


関連人物

生前

柳生三厳

「十兵衛」の名で知られ、剣の道を求めて彷徨う放蕩息子。

三厳が隻眼となったのは宗矩の行き過ぎた修行によるものという伝説があるが、本作では宗矩が微妙にぼかした言い回しで語っているため、詳細は不明(ちなみに史実では三厳が隻眼であったという記録は存在しない)。

しかし、苦笑いしながら「あれは幼い頃より強かった。稽古をつけるのも一苦労であったよ」とも述べており、親子仲はさほど悪くなかった様子。


沢庵宗彭

柳生宗矩の求めに応じ、剣禅一味(剣禅一如)の境地を説いた。

この境地を記した『不動智神妙録』は、禅を以て武道の極意を説いた最初の書物であり、武術から武道への流れを開く端緒のひとつになった。


春日局松平信綱

「鼎の脚」として将軍家光を支えたいわば朋友。『徳川廻天迷宮 大奥』にて再会し、終盤黒幕の企てを共に打ち砕く。


徳川家光

晩年に仕えた徳川将軍家第三代征夷大将軍。

指南役として、彼に剣と禅、政道の有り様を導いた。

そんなわけでプライベートでは余の柳但は最強なんだ!!と豪語するほど、宗矩を崇敬していたらしく、先の大奥イベントでその旨が語られている。


天草四郎

上記する息子・十兵衛とはお馴染みの『魔界転生』の他、当人も同時代を生き、島原の乱にも関わりがある。


Fate/Grand Order

宮本武蔵

彼女の初登場クエストや異界の下総で、少なくない因縁を作った女剣豪。しかしカルデアに召喚された正史の彼は、それら異分史の記憶を持ち合わせてはいない。

IFの存在である彼女の腕と在り方を認めているが、自らの世界の「武蔵」についてどう思っているかは、今もって不明である。


藤丸立香

契約したマスター。

基本忠実に仕えるが、たまにはっちゃけて驚かれることも。


巴御前望月千代女

同じく戦国の日本にて名をはせた英霊。

生前の身分違いから若干謙遜されつつも気は合う様で、イベントや幕間でも行動を共にしている。


荊軻

閻魔亭繁盛記』では、酔って『恋はドラクル』を歌って踊った荊軻に合わせノリノリで手拍子をしていた。


ディルムッド・オディナ(剣)

両者それぞれの幕間で共演しており、時おり剣の手習いをしている事が窺える。


ジル・ド・レェ(術)コヤンスカヤオベロンクリストファー・コロンブス殺生院キアラ

『外道』と呼び、密かに警戒しているサーヴァント達。とくに後者2名は、今なおマスターへの害意を隠し持っている確信犯のため尚のことだろうか。


蘆屋道満

亜種特異点にて諸々の因果をつくった張本人。

上記とは別ベクトルで警戒+忌み嫌っており『獣』と吐き捨ててる程。


余談

DANCE MANIA MUNENORI

堅物な人物なのは上述の通りだが、『FGO』ではメインで取り上げられるたびにお茶目な御爺様としてファンを魅了する愉快な仁でもあったりする。

実際に史実もこんなお人で、このお茶目さは設定としてどこまで反映されているかはわからないが、意外に陽気な人物だったようである。


有名なのは彼の犬公方に負けず劣らずのマニアとしての一面で、立ち眩みするまで踊り明かしたり、然る大名の祝いの席に押しかけて気が済むまで能を舞って沢庵上人から苦言されたりと、なかなかに愉快なことをやっている。


ちなみに徳川家は代々能好きの血縁なのだが、もしかすると5代将軍を「能狂」とまで言わしめる能マニアに仕立てた礎は、彼が原因だったのかも……?

それにしてもこの剣聖ノリノリである。


関連イラスト

【FGO04】柳生と鶏 他竜胆

柳生但馬守宗矩柳生但馬守宗矩


関連タグ

Fate/GrandOrder セイバー(Fate) サーヴァント

武士 剣豪 新陰流 剣術 無双 剣聖


1.5部のネタバレ注意

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