概要
ナショナルジオグラフィックチャンネルで放送されている航空事故ドキュメンタリー番組のメーデー!航空機事故の真実と真相の用語集。ただしフィクションじゃないのかよ!騙された!に記載されているネタについては基本的にそちらを参照(要するに単独項目立てるほどのこともない(汎用性の低い)小ネタの集成)。
用語集(五十音順)
ネタ・場面・台詞等 | 当該回 | 備考 |
---|---|---|
朝出勤するときに、「今日も一機落としてやろう」なんて考える管制官はひとりもいません | ゴル航空1907便 | 管制ミスによる事故において管制官を処罰すべきかという問題に対する、ブラジルの管制官、ウェリントン・ロドリゲスの発言。 |
「『安全だ』と信じている」ことと、「『確かに安全だ』と知っている」ことは違います | アトランティック・サウスイースト航空2311便 | 不具合は起こらないと主張するメーカー側に対し、真相究明のため不具合の再現性を実地に飛んで確かめる危険なテスト飛行を提案したトム・ハウター調査官の名言。なおこのあと、彼はナレーターから毒舌を浴びせられることになる。 |
隕石が衝突した可能性を検討した回/ウルトラノイズ | マレーシア航空17便 | 墜落現場が戦闘地域だったため残骸を回収しに行けず、情報だけで調査を進めていた段階で、隕石が衝突した可能性が真面目に検討されたが、隕石が墜ちるときに発生するウルトラノイズが観測されていなかったため否定されている。また、TWA800便の事故でも隕石衝突説を出してきた調査官がいたことをボブ・ベンゾンが語っている。 |
引退した凄腕の技師 | パータンエアー394便 | 金属テープに針で刻むタイプの旧型だったため難航していたフライトレコーダーの解析を成功させた、メーカーの名もなき退職技師。本人は出演していないがカリフォルニア在住だったらしい。 |
動けない乗客の女性→松葉杖でした | チャイナエアライン120便 | 火災が発生して緊急脱出が行われている機内で、座席から動けないと訴える女性を乗客のひとりが助けに行くと、女性は荷物棚を指さし、開けるとそこに松葉杖が入っていた。「動けないってなんだよ」とか好き勝手に言っていた視聴者もこれには「ごめんなさい」と謝罪モードに。 |
S4 | リナーテ空港事故 | 誘導路を間違えたセスナ機のパイロットが、管制官に現在位置として報告した番号。しかし空港の地図に「S4」は書かれておらず、管制官もその位置を知らなかったのに、確認せずスルーしてしまったことで地上衝突に繋がった。 |
エッフェル塔、凱旋門、そしてBEA/凱旋門とシャンゼリゼ通り、歴史あるパリの街並み、そしてBEA/三大パリ観光名所 | ジャーマンウイングス9525便 | 北米でもBEAの建物はネタにされていてスタッフも狙ってやっているのでは……としか思えない見事なまでの三段落ち×2回である。当該回ではこの2回を含め実に3度に渡ってBEAの外観が映され、色んな意味で鬱回として知られる当該回の数少ない癒しポイントとも言われた。 |
NTSBの亡霊 | JFKジュニア自家用機墜落事故 | 事故原因を解明し事故に至る過程を再現するパートで、JFKジュニアの隣にジェフ・グゼッティ調査官の姿がホログラムで演出されたが、それがまるで幽霊のようだったことから。番組中でも言及されるケネディ家の呪いから「お前が呪いか」との声も。 |
MD-11がまた1機灰になったのです | フェデックス80便 | ナレーションの発言。この回は冒頭で同型機によるフェデックス14便の事故を軽く紹介していたため、それを受けての発言と思われるが、MD-11は総生産数が少ない(200機)にもかかわらず事故の多い(この2事故を含め全損8機)機体であるため、機体に対するdisにしか聞こえない。 |
演習ではない | ファーストエア6560便 | カナダの北極圏でナヌーク作戦という軍事演習の一環で航空事故の救助訓練をしていたところ、近くで本当に旅客機が墜落。リアルに「演習ではない」という発言が為される事態になった。番組冒頭がその訓練のシーンから始まり、ナレーションが「この墜落現場は作り物です」と明かすと「フィクションかよ!騙された!」のコメントで溢れた。 |
エンジンストライク | エル・アル航空1862便 | ヒューズピンの破損により飛行中に翼から脱落した第3エンジンが、推力で前方に飛び出したあと、斜め後ろにあった第4エンジンに激突、道連れにして湖に落下した。この脱落で右翼の両エンジンを物理的に失ったことに加え、エンジンが前縁フラップと油圧系統を破壊してしまったことが墜落原因である。 |
大通公園 | 2011年リノ・エアレース墜落事故 | カリフォルニア州サクラメントにある、「キャピトル・モール」という公園通りの空撮映像。しかし日本人であるメーデー民には、その直線的で緑の多い街並みを貫く公園通りということで、北海道札幌市の中心部にある大通公園にしか見えなかった。 |
おかにゃ | コパ航空201便 | 番組に出演した管制官のグラシエラ・オカニャ(Graciela Ocana)のこと。見た目から「お母さん」とか「レイア姫」とか呼ばれる。 |
落ちたのって初めて | ファーストエア6560便 | 生存者の少女の再現ドラマ内での発言(本人は出演していない)。実際にこう言ったのかどうかは不明。普通は誰でも初めてであるが、コンチネンタル航空1404便の回には2回墜落した乗客が出演している。 |
おつくろぎください | アエロフロート・ノルド821便 | 機長の機内アナウンス。誤字ではない。より正確には「おつくろぎくらさい」のように聞こえ、飲酒で呂律が回っていないことをうまく日本語化した誤訳や変な日本語が多いメーデーには珍しい名訳、名演技と言える。 |
お前らはイカレた真のプロだ | リーブ・アリューシャン航空8便 | 脱落したプロペラに床を切り裂かれた機体を筋肉式操縦で4時間以上飛ばして無事に着陸させたクルーを讃える会社のコメント。ゲーリー・リントナー副操縦士「今の放送できるかな?」 |
おもちゃの飛行機を買うNTSB | コンチネンタル航空1713便 | 事故機の離陸前、誘導路に同時に複数のコンチネンタル機が居て、それぞれの位置関係が非常にややこしく管制官も混乱するほどだった。そこでボブ・ベンゾン調査官たちは、おもちゃの飛行機を買ってきて空港の地図の上に置き、実際に動かして把握していったという。ベンゾン調査官の説明前から再現ドラマでその様子が演じられたため、メーデー民は「備品じゃないのかよ」のツッコミのほか、航空事故調査官が調査のためにおもちゃを買うというのがツボに入ったのか「楽しそう」「経費で落ちるんですかね」「おもちゃにNTSB名義の領収書切ったのか」など妙にコメントが盛りあがった。 |
お役所仕事のロシアでは、記録の追跡はたいてい困難です | アエロフロート・ノルド821便 | 調査チームが機体の履歴をあたり始めた際のナレーションのさらっと辛辣な発言。事故機はきちんと記録が残されていた。 |
ガイナ立ちする管制官 | アメリカン・イーグル航空4184便 | 事故の責任は管制官にはない、という旨のナレーションの背景として、椅子に座った4人の男性管制官の中央に、疑われた新人女性管制官が腕を組んで仁王立ちする(いわゆるガイナ立ち)という無駄にかっこいい構図が用いられ、「つよそう」のコメントで溢れた。 |
海洋生物学者はユニークな新種の発見に目を見張っています | 南アフリカ航空295便 | インド洋の海底4000メートルに沈んだ機体の残骸を探すため、改造した潜水艇を用いた捜索が行われた際のナレーターの発言。潜水艇に搭載したカメラで深海の様子を見られるということで海洋生物学者が便乗していたようで、メーデー民からは「目的が違うだろ」と総ツッコミを受けていた。 |
回路基板について問い合わせる遺族 | タイ国際航空311便 | デービッド・マクネア調査官いわく「あるご遺族が事故機に乗っていて亡くなられた家族に関連して、ある回路基板のことを問い合わせにやってきたんです」「それで行方不明だったレコーダーの部品が見つかりました。凄いことです」。視聴者にも全く意味のわからないシーンで、当該回には「オカルト回」のタグがついた。メーデー民の間でも誤訳説からカバーストーリー説までいろいろな説が挙がっており、「遺品にレコーダーの部品が紛れていた」説が特によく挙がる。しかし再現ドラマ内では遺族が何かを持ち込んだのではなくその場にある残骸を指さし、部品はその中で見つかっているため、その解釈だと再現ドラマと矛盾するという難があり、詳細は不明である。 |
火災の際に防煙マスクをつけるべきか、機内に搭載すべきか否か | ブリティッシュ・エアツアーズ28M | 番組内にて、AAIBのエド・トリンブルは「乗客を煙から守るためにマスクは必要」と主張し、心理学者のヘレン・ミュアーは「マスクをつけるより迅速に脱出する方が良い」と主張した。前者はエア・カナダ797便のような脱出まで時間を要する飛行中の火災には有効であろうし、本事故のような火災発生から脱出開始までの時間が短い滑走路上での火災であれば後者の方に理があると思われる。 |
風に飛ばされてきた重要資料 | ナイジェリア航空2120便 | 調査官のウィリアム・テイラーが事故原因の重大な手がかりになる資料の発見経緯について「墜落現場で一枚の紙が風に飛ばされているのを見つけた」と語った。航空事故では火災が起きても軽いものが飛ばされて燃え残ることは割とよくあるが、それが整備の不正を示す資料であったため、メーデー民からは内部告発のカバーストーリーと推測されている。 |
片腕のない調査官 | アビアンカ航空52便 | NTSB調査官、バリー・トロッター(Barry Trotter)。出演はこの回のみ。元パイロットだが、右腕を失った理由は航空事故ではなくバイク事故とのこと。 |
機首上げの呪文「ボナン」 | 中華航空006便 | 機首を下にして真っ逆さまに急降下していく機内の再現ドラマにおける、乗客の叫び声の空耳。なお、当該回は1985年の事故なので、2009年に32歳だったボナンは当時まだ8歳である。 |
機内でBBQをする乗客 | ナイジェリア航空2120便 | 解説者のアンドリュー・マッキントッシュが飛行機に不慣れな乗客のエピソードとして紹介したもの。当該事故が機内火災であるためそれが事故原因と誤解されることがあるが、この事故機の乗客はBBQはしていない。 |
機内モニターで乗客に墜落の様子を中継 | アメリカン航空191便 | コクピットに取り付けたカメラで、コクピットから見た正面の映像を客室に流していたが、そのまま墜落していく様子を客室に中継する結果になった。この事故以降アメリカン航空はコクピットカメラを止めたらしい。なお、機体尾部のカメラで離陸の様子を流していたのはカンタス航空32便。こっちは墜落していない。 |
君は私に似てる | タンス航空204便 | 副操縦士の離陸操作を「完璧だ」と評したあとの機長の発言。See-Sawの楽曲「君は僕に似ている」(『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』ED曲)を思い出すメーデー民がちらほら。 |
QRHが筋肉操縦を指示 | フィリピン航空434便 | 機内で爆弾が爆発し手動操縦が反応しなくなったため、機長の指示で航空機関士がQRH(クイック・リファレンス・ハンドブック)を確認したところ、「反応がない場合思い切り力を入れてみる」と書かれていた。 |
救助ヘリの変態飛行 | エア・フロリダ90便 | ポトマック川に浮いている生存者の救助にあたった公園警察の救助ヘリコプター。水面ギリギリの超低空で滞空し続け、凍りついた川の中から生存者を救助した。このヘリの乗員2名には後にポラリス賞や大統領自由勲章が授与されている。 |
緊急車両に轢かれた乗客 | アシアナ航空214便 | 着陸失敗で機体後部が分離し、シートベルトをしていなかった乗客が機外に放り出され、死者3名のうち1名が消防車に轢かれた。検死の結果、轢かれる前に死亡していたと断定されている。 |
グーニーズじゃないのかよ!騙された! | エールフランス358便 | 動画冒頭で映画「グーニーズ」の紹介がされたため。動画が終わる頃までグーニーズを待機している視聴者もいた。 |
クルーは大丈夫ですか | アエロフロート・ノルド821便 | 管制官の指示に従わない821便に対する管制官の呼びかけ。クルーに異常事態が発生したのではないかと心配した故の呼びかけだが、そもそもパイロットとして全く大丈夫なクルーではなかったので、ある意味真実を的確に射貫いた発言であった。 |
軍はパイロットを何よりも大事にしますから | B-2墜落事故 | パイロットは航空機で最も高価な部品と言われており、実際に部品を取り替えるだけで済む航空機とは違い、貴重な人材であるため替えが効かないことや教育や人件費などの費用を含めれば総合的にパイロットの方が高価である。 |
携帯電話の影響を検証した回 | クロスエア498便 | CVRに携帯電話によるノイズが録音されていたため、携帯電話が計器に影響を与えた可能性が検証された(当該事故は2000年)。乗客全員の通話記録まで調べたが、結局この事故には関係なかったと結論されている。 |
警報ランプのみがON、またはゲージが30未満なら運航継続可能。両方とも該当ならエンジンを停止 | KLMシティホッパー433便 | エンジンの油圧低下の警報に対するチェックリストの文面。誤訳ではないものの非常にわかりにくい文章なうえに機長が「違うだろ」と反応したため、多くの視聴者が再現パートから調査パートに至るまで混乱した。要するに「警報ランプのみがON(だけどゲージの数字は正常)、またはゲージが30未満(だけど警報ランプはOFF)なら、(警報ランプかゲージの誤表示なので)運航継続可能。両方該当なら油圧異常なのでエンジン停止」という意味である。事故機の場合は警報ランプON、ゲージ30psi超えのため(警報ランプの誤作動と判断し)運航継続を選択した。 |
ケータリングを自腹で払うパイロット | パータンエアー394便 | 航空会社が財政難でケータリング(機内食)の支払いを滞納しており、料金を払うまで離陸できないと言われたパイロットが自腹を切って支払いに行った。 |
「激突します」「そうか」 | ガルーダ・インドネシア航空200便 | 乗客の生存者として番組に出演した軍人が、再現ドラマ内で降下速度が速すぎることに気付いて上官にかけた言葉と、その返事。機体が事故に陥ろうとする直前にあっても軍人らしい冷静な会話である。 |
航空機の部品とは思えません | コンコルド墜落事故 | 事故に関係する謎の部品に対するボブ・マッキントッシュ調査官のアバンでの発言。この部品がDC-10のものであることはメーデー民には広く知られているため、「DC-10は航空機ではなかった……?」のネタバレコメントで溢れた。 |
後部座席に移動し、大量のクッションで体を覆う乗客 | サザン航空242便/ヴァリグ・ブラジル航空254便 | サザン航空の乗客は無事に生還して番組に出演し、グレッグ・フェイスからも「迅速な行動で生存率を高めた」との評価を受けた。ヴァリグ・ブラジル航空の方は、解説者のイヴァン・サンタナによる「そういう人もいた」という証言(おそらく生存者からの取材で得た伝聞)であり、その当人が助かったのかどうかは不明。 |
コーヒーメーカー型自爆スイッチ | アメリカン航空96便 | 再現ドラマ内で、客室乗務員がコーヒーメーカーをセットした瞬間に貨物ドアが破損したため。他の回でも客室乗務員がコーヒーを淹れるなどでギャレーの機器のスイッチを押す場面ではたまにコメントで「自爆ボタン」「自爆スイッチ」などが見られる。 |
5基目のエンジン | エア・インディア182便 | B747は4発機だが、輸送のために5基目のエンジンを翼の下に取り付けることができる。事故機もそうしていたため、調査開始当初は墜落原因に関係があるのではと疑われた。 |
コピーした | VSSエンタープライズ墜落事故 | 軍隊や宇宙開発の現場で用いられる「了解」の意味での「copy」の訳は、わかりやすく訳すなら「了解した」、それらしさを出すなら単に「コピー」とするのが普通で、「コピーした」は変である。 |
こりゃあうまいココアだぜぇ!! | テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故 | 元ネタは機関車トーマスの乗務員のセリフだが、当該回ではテネリフェ空港の管制官がマグカップの飲み物を飲み干すシーンがあった為付けられたコメント。派生として「こりゃあうまいレバノン料理だぜぇ」がある。 |
これ無理だろ | テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故 | パンナム機が管制官から指示された滑走路のC3出口は140度のターン2回が必要で、B747の巨体では曲がることが難しかった、ということを検証した調査官の率直すぎる感想。 |
根本的な疑問が生じます。何故この二人は旅客機のパイロットになれたのでしょうか | LAPA航空3142便 | 事故原因を踏まえての、事故機のパイロットに対するナレーターの毒舌。しかしこのパイロット二人に関してはこう言われても残念でもないし当然と言わざるを得ない。なお番組内では触れられていないがこの二人は事故当時、パイロットのライセンス期限が切れていた為実質無免許運転だった。 |
左翼はアカ | マンクス2 7100便 | 「飛行機の翼にはナビゲーションライトがついています。右翼は緑、左翼は赤で、飛行機の進行方向を他の飛行機から確認できるのです」というナレーションの説明。メーデー民からも「わかりやすい」と評判(?)。 |
残骸の散乱範囲を推測するプログラム | イタビア航空870便 | 再調査から加入したイギリスの調査官、フランク・テイラー(Frank Taylor)が開発していたプログラム。これで未発見だった残骸の大半を発見することができ、事件の解明に向かって大きく前進することになった。似たような例には、USエアー1016便の回で自作の気象シミュレーターを用いてウィンドシアを解析したNASAのフレッド・プロクターがいる。 |
3.3と3300 | エールアンテール148便 | UIの不備で降下角度の設定を間違え、しかもそれが偶然にも乱気流で機体が僅かに上昇した瞬間だったために設定以上に急降下してしまったのが事故原因。 |
残念機長調査官 | エル・アル航空1862便 | オランダの調査官、ピム・ヴァン・サンテン(Pim van Santen)のこと。テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故の残念機長ことヤーコブ・ファン・ザンテン(Jacob van Zanten)と響きが似ているので「残念機長!?」のコメントで溢れたが、綴りを見ればわかる通りこっちは「サンテン(Santen)」である。 |
「三番がやられた!」「冗談はよしてくれ!」 | アメリカ海洋大気庁P-3 | ハリケーン・ヒューゴの観測中に第三エンジンを喪失した際のNOAA42のパイロットたちのやりとり。この回は他にも「頼むから下ろしてくれ!」「第4エンジンに愛着はないな?」「帰りに観光はできなくなるけど」など映画のような軽妙なやりとりや、恐怖心のネジが外れたクルーたち、P-3とC-130の曲芸飛行など普段とは毛色の違う見所が山盛りで「ハリウッドでやれ」の声が多数。 |
三流のトップ | エメリー・ワールドワイド17便 | 番組に出演した元エメリーのパイロット曰く、「エメリーは〝三流のトップ〟と言われてきました」。貨物航空会社なので「産業流通」を略して「産流のトップ」と受け取った視聴者もいたが、その後に「フェデックスのような大手とは違います」と続くので、「三流」の方が正しいと思われる。日本語で言えば「下の上」と言ったところか。 |
試験開始 | カンタス航空32便 | 機長の定期能力試験フライトだった32便の、飛行中にエンジンが爆発した瞬間のネタコメ。査察機長たちも含め、命懸けの能力試験になってしまったわけだが、試験の評価がどうなったのかは番組中では特に言及されなかった。 |
事故機(美品)/事故機(エンジン以外は新品)/注:事故機です | タカ航空110便 | 機長の神業的な操縦で見事川沿いの堤防に不時着を成功させた737の姿が、事故で不時着したとは思えないほど綺麗だったことから付いたコメント。 |
シコルスキー | クーガー・ヘリコプターズ91便墜落事故 | アメリカのヘリコプター製造会社……なのだが、そもそも響きが日本語話者にとっては若干アレなうえ、再現Vで「電話中の相手に聞こえないように携帯を押さえながら別の調査官に小声で『シコルスキー』と囁く」というシーンがあったため、「シコルスキー❤」「俺も好き❤」などとコメで遊ばれることに。あろうことかそのシーンがちょうど19:19というおまけまで付いている。 |
地獄のようだったでしょう | ナイジェリア航空2120便 | 解説者として出演したアンドリュー・マッキントッシュの発言。極めて絶望的な状況を語っているのに、吹き替えの喋り方がどこか楽しそうに聞こえるため、末尾に(愉悦)がついたりと、何かとネタにされている。 |
社員の半分を失った会社 | パータンエアー394便 | 事故機はノルウェーの海運会社・ウィルヘルムセンのチャーター機で、船の命名イベントに向かう本社の従業員の半数が乗っていた。番組内で会社のその後は触れられなかったが、1999年にスウェーデンのワレニウス・ラインズと合併しワレニウス・ウィルヘルムセンとなって、現在も北欧の大手海運業者として活躍している模様。 |
(´・ω 11度左… ω・`) 11度右… | アメリカン航空587便 | 事故機のラダーの不自然な動きに言及する、再現ドラマ内のボブ・ベンゾン調査官の動作とそれを表した顔文字。 |
週刊誤進入 | リナーテ空港事故 | 事故以前から毎週のように滑走路誤進入が発生していたことから。ロサンゼルス国際空港地上衝突事故でも滑走路誤進入が頻発していたことが語られているが、こっちは月2回程度のペースである。 |
新宮川 | ヴァリグ・ブラジル航空254便 | 正しくはシングー川(Rio Xingu)。ブラジル北部を流れるアマゾン川の支流のひとつだが、熊野川の別名である新宮川と聞き間違えるメーデー民が続出し、当該回には「和歌山県」タグがついた。 |
死んでいなければ即死だった/空飛ぶ棺桶 | アメリカン航空96便 | DC-10の貨物ドアが飛行中に破損し、詰まれていた棺が地面に落下した。この事故で「出た」唯一の死者。なお、この貨物ドアの問題が後にトルコ航空961便墜落事故を引き起こすことになる。 |
人力GPWS | ガルーダ・インドネシア航空152便 | GPWSの警告がなぜ機体を救えなかったのかを調べるため、ボイスレコーダーに残されていた墜落直前の「pull up!」の声を解析すると、GPWSの自動音声ではなく、副操縦士の肉声だった。 |
水圧 | LAPA航空3142便 | おそらく「油圧(Hydraulic Pressure)」の誤訳。ボブ・マッキントッシュ調査官の発言内のもので、全文は「(フラップは)誰かが意図的に引き込んだのか、それとも電気か水圧で意図せず引き込まれたのでしょうか」。 |
スーパーバイバイザー | クロスエア3597便 | 残りの着陸機が3597便のみになったため、管制塔のスーパーバイザーが担当管制官を1人残して先に退勤してしまった。規則違反である。 |
スペースシャトルみたいに | コンチネンタル・エクスプレス2574便 | 着陸に向けて副操縦士がこう発言した直後、機体は急降下して墜落した。この発言は速めの速度で降下することを踏まえた冗談だったのだが、この高速降下にネジの外れていた水平安定板の防氷ブーツが耐えきれず脱落したのが墜落の直接原因であり、ガチのフラグであった。 |
スリルあるフライトはいかがでしたか | 中華航空006便 | 急降下から墜落寸前で機体を立て直したあと、緊急着陸に成功した際の機長の乗客へ向けたアナウンス。危機を乗り越えての機長なりのユーモアだったのだろうが、この事故の一因はその機長のミスであるため、笑うに笑えないブラックジョークである。メーデー民の間でも「は?」と「HAHAHAHA」が入り乱れた。 |
生存者を見つけて泣き出すホテルの従業員 | フラッシュ航空604便 | 早朝便だった事故機への搭乗を取りやめて助かった出演者が語った、ホテルの従業員が部屋に残っている自分たちを見つけて泣きだしたというエピソード。同じホテルに宿泊していた82人もが事故機に搭乗して命を落としたというのだから、従業員も生きている宿泊客を見つけてどれほど嬉しかっただろうか。 |
接着剤でも嗅いでブッ倒れたいよ | カンタス航空72便 | 飛行コンピュータの何が信用できるのか解らない状況での、ケヴィン・サリバン機長のジョーク。1980年のアメリカ映画『フライングハイ』からの引用だが、副操縦士2人に通じたのかどうかは不明。番組内のインタビューで「古い映画のジョークです。緊張を和らげたくて」と本人が補足・弁解しているところからすると通じなかったのかもしれない。 |
0と1をひたすら読み続ける最新技術(アナログ) | エールアンテール148便 | 損傷したQAR(クイックアクセスレコーダー)からデータを読み取るため、宝石のガーネットを使ってQARのテープ内のデジタル情報を直接肉眼で読み取る作業が行われた。1秒分を読み取るのが1日がかりだったとか。 |
0BEA | ケニア航空507便 | 各国の航空事故調査組織が登場すると、その建物を緑コメの解説兄貴が国際BEA原器を用いて計測するのが恒例になっているが、事故機が墜落したカメルーンには当時独立した航空事故調査組織が存在しなかった。組織が無ければ建物も無いので0BEAである。 |
0270 | ヴァリグ・ブラジル航空254便 | フライトプランに記された離陸時の方位「27度」が小数点を略した「0270」と表記されていたため、機長はこれを「270度」と誤解し、間違った方向へ離陸してしまい迷子になった。表記の仕様変更は機長が休暇を取っていた期間中だったため、紛らわしすぎる表記もあり機長に同情の余地はあるが、「北に行くはずなのに西日に向かって離陸した」時点で間違いに気付いて然るべき(実際に乗客の何人かは気付いていた)であり、機長だけでなく副操縦士も気付かなかったことも含め、番組内では厳しくパイロットが批判されている。 |
旋回して機長!旋回! | ガルーダ・インドネシア航空200便 | 副操縦士の発言におけるゴーアラウンド(Go-around、復航)の誤訳。この回はゴーアラウンドが全て「旋回」と訳されており、これ以外にも「現場検証では証拠を残さないよう注意します」「乗組員資質開発管理(明らかにCRMの直訳)」など誤訳、おかしな訳が多い。ちなみにGo-aroundを旋回と誤訳するのは航空関連の翻訳ではわりとよくある事案のようで、航空事故関連の書籍などでもたまに見られる。 |
それか一機墜ちたのかもな | ノースウエスト・エアリンク5719便 | 流れ星を見つけた副操縦士に対する、機長の「辛口のユーモア」(byマルコム・ブレナー)。 |
遵守(そんしゅ) | ロサンゼルス国際空港地上衝突事故 | リチャード・ウェントワース調査官の発言における吹き替えの誤読。正しくは「じゅんしゅ」。 |
高すぎる…高すぎる…高すぎる…(エコー) | エア・インディア182便 | 海に沈んだブラックボックスのビーコンを捜索する過程で、探知した信号の周波数が違ってガックリする再現ドラマ内のH・S・コーラ調査官の姿にかけられた謎演出。実際は周波数が変わっていてこの信号がブラックボックスのものだった。 |
脱出/射出座席 | B-2墜落事故 | B-2のパイロット二人が離陸は不可能と判断して脱出する際に発した言葉。専門用語では「ベイルアウト」(緊急脱出の意味)、「イジェクト」とも言う。二人は生還したため「旅客機にもつけようぜ」というコメントが流れるが、射出座席の脱出自体訓練されたパイロットでもかなり危険度の高い行為なのでいいことずくめというわけではない。なお番組内ではあと1秒ほど脱出が遅れていれば二人は生還できなかったことも言及されている。 |
タリバンの犯行声明はハッタリでした/ハッタリバン | ナショナル・エアラインズ102便 | アフガニスタンのバグラム空軍基地から離陸した貨物機が離陸直後に墜落し、タリバンが犯行声明を出したが、テロの証拠は見つからず、すぐに事故だと断定された際のナレーションの発言。他の回でもテロ組織が事故に便乗して犯行声明を出す例はしばしばあり、そっちは「お悔やみ声明」とか呼ばれている。 |
タンクも不当に引き揚げられました | チャイナエアライン611便 | ナレーションの空耳。正しくは「埠頭」。 |
違う方を止めた | トランスアジア航空235便 | 不調になった方のエンジンを停止しようとして、誤って正常な方のエンジンを停止してしまったことに墜落直前になって気付いた機長の、愕然とした言葉。自分自身のミスなので間抜けと言ってしまえばそれまでだが、気付いてしまった瞬間の絶望感を思うと辛いものがある。さらに事故機は機長が何もせずオートパイロットに任せていれば墜落しなかったというオチまでついている。ちなみに同様の事故にはブリティッシュミッドランド航空92便があり、こちらでは様々な理由からパイロットたちは不時着後も自分たちが正しい対処をしたはずだと信じていた。 |
茶碗 | 大韓航空機撃墜事件 | 東京の日本人管制官のテーブルに、湯気をあげる茶碗が置かれているという日本人からしてみるとシュール極まりない映像が流れた。おそらく湯飲みが置いてある映像を撮りたかったのが、「tea cup」を直訳した結果「茶碗」を置いてしまったものと思われる。 |
調査官に死者が出た回 | タイ国際航空311便 | ヒマラヤ山脈に墜落した機体を探しに行く過程で、イギリスから派遣された調査官が低酸素血症から合併症を発症して死亡した。ちなみにジャングルに墜落し捜索の過程で心停止したスタッフが出たのはコパ航空201便。 |
調査官の意見が対立して報告書に2種類の結論を記載 | アシアナ航空214便 | 直接の事故原因は非常に未熟な機長と訓練教官役が初めての副操縦士の初心者コンビによるパイロットエラーだが、NTSB内で「いくらなんでもパイロットが未熟すぎる」派(ロジャー・コックス)と「自動操縦システムがややこしいのが悪い」派(ビル・ブランブル)に意見が分かれ、両方の結論を併記する形になった。 |
超ハイスペック奥さん | 英国欧州航空609便 | 事故の責任をなすりつけられたジェームズ・セイン機長をサポートした妻のルビイ・セインのこと。娘曰く、ブリストル大学で薬学・物理学・数学において首席で卒業した初めての女性。事故当時使われた消化剤(ベーキングパウダーによる凝固点降下)を用いた実験で、事故時のミュンヘンの気温では翼への着氷が起こらないことを立証した。 |
墜落したらレコーダーに残るよ | デルタ航空1141便 | 事故の直前に副操縦士が言った言葉。世間話中のほんのジョークだったのだが、この後本当に墜落してしまった。当然バッチリレコーダーに残っており、離陸前にも関わらず関係のない話ばかりしていた、いわゆるステライルコックピットに反していたことが事故に繋がった。 |
墜落予想地点の近くでフェリーも難破 | アダム航空574便 | 消えた機体の捜索中、生存者発見の一報が流れたが、事故機ではなく墜落予想地点の近くで難破したフェリーの乗客だった。結局事故機は乗員乗客全員が死亡している。 |
月のあばた | ユニー航空873便 | FAAのエド・キッテル調査官の発言にて、爆発物の破片が当たって小さな穴がたくさん開いた様子を指して「月のあばたのようになります」。おそらく「月のクレーター」の誤訳(というか直訳?)。 |
Dカップ女子 | コンチネンタル・エクスプレス2574便 | NTSB調査官のディーパック・ジョシ(Deepak Joshi)の名前の空耳。男性である。出演回はこの回のみ。 |
出店 | ガルーダ・インドネシア航空152便 | 墜落現場に集まってきた人間を目当てに、現地住民が缶入りの飲み物などの露店を開いていた。再現ドラマではなく、事故当時の実際の映像である。 |
でもすごいのー | エア・カナダ797便 | インタビューを受けた乗客の女性の発言(この回は吹き替えではないため英語)の空耳。 |
電光掲示板機長 | ユナイテッド航空173便 | 機長が着陸ギアの不具合に気を取られすぎて、燃料切れ寸前に陥っていることを意識から完全に締め出してしまったことが原因の事故だが、機長の頭が心配事で一杯になっていることを示すのに、機長の額に文字が映し出されるという演出が繰り返し用いられた。 |
天候:煙 | ガルーダ・インドネシア航空152便 | パイロットたちが聞いていた自動気象通報の発言。スマトラ島の森林火災の煙で空港周辺は視界不良になっており、これが事故の間接的な一因となった。 |
「どの滑走路を使ってもいいです」「でも、滑走路には下りてほしいんだろ?」 | ユナイテッド航空232便 | 不時着直前の管制官とアルフレッド・ヘインズ機長のやりとり。この機長は手助けに入ったデニス・フィッチ訓練教官の「終わったらビールを飲みに行こう」に対して「飲めないけど一杯付き合うよ」と答えるなど極限状況でも明るさを絶やさない胆力を見せた。 |
鳥遺族 | USエアウェイズ1549便 | バードストライクで両エンジンが停止した機体をハドソン川に不時着水させ乗員乗客全員が生還した「ハドソン川の奇跡」において、唯一の犠牲者を出したカナダガンの群れのこと。 |
謎の日本語 | フィリピン航空434便 | 番組に出演した乗客(日本人)の「遺書を書いた」という証言に合わせた再現映像内の描写において、スタッフに日本語のできる者がいなかったのか、「はたいの ます」など意味不明な文字列が書かれていた。 |
767にはあるものがついていません。警笛です | エアカナダ143便 | レース場となっており大勢の参加者で賑わっている空軍基地に、エンジンが停止した旅客機が音もなく飛び入りしたため、人々が旅客機に気付いていない……ということを語るナレーションの、本気なのかジョークなのかよくわからない発言。 |
荷崩れの仮説が崩れたのです | ファイン航空101便 | ナレーションの発言。誰が上手いこと言えと。 |
20万~25万時間のフライト経験がある機長 | エル・アル航空1862便 | 事故機のイツハク・フックス機長を紹介する元同僚の発言。おそらく「2万~2万5千時間」の誤訳。ちなみに飛行時間25万時間は24時間休み無しで28年以上飛び続けないと到達しない数字である。 |
2万7000キロ | ウエスト・エア・スウェーデン294便 | 機体がレーダーから消えた際のナレーションの発言なので、明らかに「27000フィート」の誤訳。フィートとメートルの誤訳は他の回でも結構よくあるのだが、フィートとキロメートルの誤訳はこの回ぐらいのもの。ちなみに国際宇宙ステーションが高度408キロ、人工衛星でも高くても高度1500キロぐらいである。 |
尿で救命無線機を作動 | ヴァリグ・ブラジル航空254便 | ジャングルに不時着し水が乏しい状況で、水没させると作動する救命無線機を作動させるため、機長が尿を用いることを思いついた。なお、機体の不時着位置が救助チームの全く予想しない地点だったため、結局見つかったのは乗客の何人かが徒歩で救助を求めた結果である。 |
人間の顎の骨に似た残骸 | 大韓航空8509便 | 滑走路で人間の顎の骨に似た残骸が見つかり、離陸時に人を跳ねたのではないかと疑われた。正体は単なるねじれたプラスチックで、デービッド・ミラー調査官もこれには苦笑い(熱い尺稼ぎとも言う)。 |
燃料計の型番違い/2250 | チュニインター1153便 | 機体の燃料計が修理交換時に本来のもの(2500)とは型番が異なる別の機種につけるべきもの(2250)になっていたため、燃料計の表示が不正確なものとなり燃料切れで不時着。再現映像でもちゃんと間違った型番がさりげなく映されており、確かめに戻る視聴者が多かった。 |
外れた部品が柵と同化/保護色 | コンチネンタル・エクスプレス2574便 | 落ちている場所の見当をつけたのはジム・リッター、見つけたのはマルコム・ブレナー(正確には彼が乗っていた捜索ヘリのパイロット)である。 |
破片の置き場所を間違えた回 | イタビア航空870便 | 引き上げられた残骸が少なかった段階でまとめてあった、ミサイルによる穴の跡と思われていた破片の位置が、残りの残骸を引き上げたところ他の破片の形と大きさが噛み合わず、破片の裏側に記された文字から機体前方の破片だったと判明した。 |
犯人です | コンコルド墜落事故 | コンコルドの燃料タンクを破壊した落下物がDC-10の部品だと確定した瞬間の、ボブ・マッキントッシュ調査官のストレートすぎるコメント。 |
ヒーハー!がんばれカウボーイ! | フェデックス80便 | 着陸前、乱気流で機体が大きく揺れた際の、操縦する副操縦士へ向けた機長の発言。聞き取れないメーデー民が多数。 |
飛行時間2時間の副操縦士 | ユナイテッド・エクスプレス6291便 | さすがにパイロットとしての総飛行時間ではなく、事故機であるジェットストリーム4100での飛行時間である。 |
飛行中に昇降舵のケーブルが切れたが乗客に移動してもらって重量バランスを変えエンジンを使って着陸に成功 | チョークス・オーシャン・エアウェイズ101便 | 番組に出演した元チョークスのパイロット、エリック・ウェーバー機長が語った過去の事故エピソード。飛行中に昇降舵のケーブルが切れるのは墜落確定クラスの損傷であり、番組中ではごくさらっと語られたがどう考えても神業である。そのため「それメーデーでやれ」の声が多数。 |
非情ブレーキ | アトランティック・エアウェイズ670便 | 着陸時、スポイラーの故障で機長が非常用ブレーキを使用したところ、非常用ブレーキにはABSがついておらずタイヤがロックされてしまい、濡れた滑走路でハイドロプレーニング現象が起きてオーバーランした。非常時に非常用ブレーキを使ったことが直接の事故原因というあまりにも理不尽な罠である。 |
ピトーたけし | ブリティッシュ・エアウェイズ9便 | 番組に出演した乗客のひとり。風貌と声がビートたけしに似ていたため。なお、「木の実ナナ(北米版)」はUSエアー1016便の回に登場した女性ニュースキャスター、「前田敦子」はメトロジェット9268便の回に登場した黒人ニュースキャスター。 |
ファイン航空はちっともファインではありません | ファイン航空101 | 小さな誤魔化しを重ねていたファイン航空の体質に対するボブ・ベンゾン調査官の発言。出演回数のわりに影が薄いと言われがちなベンゾン氏がシリーズで一番目立った場面かもしれない。 |
ファミコン式整備 | アダム航空574便 | 再現映像内で整備士が不具合のある装置のコネクタ部分に、ファミコンのカセットの端子にするように息を吹きかけていたことから。 |
フォークリフト | アメリカン航空191便 | 作業時間短縮のため、エンジン整備の際の取り付け作業をフォークリフトに載せて行った結果、パイロンの接合部が作業中に何度もぶつかってひび割れを起こしたのが事故原因。 |
服装重視な副操縦士 | エメリー・ワールドワイド17便 | 事故機のジョージ・ランド副操縦士のことで、番組に出演した同僚いわく「いつもきちっと髪を撫でつけていた」とのこと。機長「貨物機に乗るのにオシャレだな」副操縦士「プロは身だしなみからって言うでしょ?」 |
ブラックボックス柄のロッカー | チャイナエアライン611便 | クリント・クルックシャンクス調査官のインタビュー背景にある。彼のロッカーなのかどうかは不明。 |
ブラックボックスの記録(物理) | ナショナル・エアラインズ102便 | 事故機のブラックボックスは墜落前に記録を停止していたのだが、残骸から貨物機に積まれていた装甲車が離陸時に荷崩れして後ろに動いたことが判明。その際に動いた装甲車がブラックボックスを物理的に直撃した痕跡が残っていた。墜落前に壊れても物理的に証拠を残すブラックボックスの有能さ(?)が際だった回である。 |
フラップ出た | トランスコロラド2286便 | 着陸に向けてフラップ1/4を副操縦士から指示され、その操作をした機長の復唱。普通は「フラップ展開」とか「フラップよし」とか訳すのでは?と首を傾げるメーデー民や、(小並感)や♡マークをつけて遊ぶメーデー民も。 |
盆栽 | フェデックス80便 | ピーター・コサカの演じるJTSBの知場勝調査官の机に置かれていた。日本らしさを出そうとしたのだろうが、大韓航空機撃墜事件の茶碗(上述)ほどではないとはいえ、机に盆栽が置いてあるのはやはり日本人には違和感のある描写と言わざるを得ない。ちなみに中華航空140便の回でも棚の上に盆栽が置かれているカットがある。 |
ボンバーのサイン | パンアメリカン航空103便 | FBIのトム・サーマン捜査官による解説の中で言及された、爆弾制作者が制作した爆弾に残す特徴のことだが、「Bomber」の発音は普通「ボマー」である。 |
まずコーヒーを頼め | ウエスト・エア・スウェーデン294便 | ジョン・ナンスが紹介した格言。異常に気付いたら、反射的に対処せずまずは落ち着いて状況を把握しろ、という意味。もちろん離陸直後や着陸寸前で高度に余裕がない場合は即座の対応が必要でありコーヒーを頼んでいる場合ではないので状況による。 |
まだ引退できない | ロサンゼルス国際空港地上衝突事故 | USエアー1493便のコリン・ショウ機長が着陸手順の最中に突然歌った歌。ケリー副操縦士「いいですね」 |
マッサージでも受けてるのか? | エメリー・ワールドワイド17便 | 無線から聞こえてきたヘリコプターからの通信の声色に対する副操縦士のジョーク。CVRでの音声の聞き分けを依頼された同僚のパイロットが、沈痛な表情の中でこのジョークに口元が緩んでしまう場面には「つらい」「この演出はずるい」と涙腺を刺激されるメーデー民も。 |
まるで料理の皿がどんどん出てくるカフェテリアレストランです/わんこエラー | カンタス航空32便 | エンジンの爆発でA380のフライトコンピュータが次から次へとエラーを吐き出す様を例えてのリチャード・デ・クレスピリーニ機長の発言。イーカムアクションにあたった副操縦士によると、全部で58ものエラーが発生していた。 |
見える | タカ航空110便 | 副操縦士の「そこの護岸に注意」という言葉に対する機長の返答。原文は「I see」で「了解」というニュアンスなのだが直訳したためこうなったと思われる。が、機長は内戦で右目を失明している状態だったことや、エンジンが両方故障して堤防への着陸を余儀なくされていたという状況だったためロボットアニメの主人公よろしくなシュチュエーションと化した。ある意味、誤訳が正しい訳以上に雰囲気を盛り上げた珍しい例と言える。 |
「みんなゴキゲンだ」「落ちなきゃね」 | カンタス航空32便 | 能力試験で緊張気味の機長のジョークに対する、マット・ヒックス副操縦士の切り返し。墜落していたら特大のフラグになるところであったが、カンタス航空だからこそ許されるジョークとも言える。 |
むそうは | グランドキャニオン空中衝突事故 | 事故当時のニュース音声の吹き替えにおける誤読。「身元不明の遺体の埋葬式が『むそうは』にて執り行われることが発表されています」という文章なので、「無宗派(むしゅうは)」の誤読と思われる。 |
胸がBEA | ノースウエスト航空85便 | NTSBの女性調査官、キャロリン・デフォージ(Carolyn Deforge)に対する(正確には再現ドラマにおける彼女役の女優に対する)あまりにも失礼すぎるセクハラコメント。もちろんフランス航空事故調査局に対しても失礼である。 |
無能生存体 | チュニインター1153便 | 番組に出演した生存者の警官。不時着水に向かう機体の中で、「シートベルトを外す」「救命胴衣を機内で膨らませる」など正しい手順に真っ向から反する行為を自分のみならず隣に座る恋人にも行い、なぜか自分だけが助かった上、堂々と番組に出演して事故の被害者としてそれを語る様が視聴者から非難された。彼が事故の被害者なのは事実だが、ぶっちゃけ彼を生存者代表として出演させた番組側にも問題があると思う(番組内でも彼の行為は間違いだと指摘はしているが……)。 |
最も信頼できる目撃者は17,8ぐらいまでの子供たち | パシフィック・サウスウエスト航空182便 | NTSB調査官、ウォーリー・ファンクの発言。大人と違って素直に見たままを証言してくれるからとのこと。 |
夜勤させられる冶金学者 | アロハ航空243便 | 午前2時に呼び出されたNTSB調査官のジム・ワイルディーのこと(この回の彼は名前を誤読されたり調査結果に異論を提示されたりと散々である)。なおこの事故では機体の検査官も夜勤させられていた。 |
やるべきことは全部やって、もう取りこぼしはないですよね。ない? じゃあ行きましょうか | カンタス航空32便 | 着陸に向けて覚悟を決めたときの事を語る、マット・ヒックス副操縦士のインタビューでの発言。メーデー史上最もかっこいい台詞のひとつだろう(←メーデーのナレーションでも多用される「one of the most~」の定型訳)。 |
「優先」と「緊急」 | アビアンカ航空52便 | 残燃料が危機的な状況にもかかわらず、副操縦士が明確な緊急事態宣言をしなかったため、パイロットと管制官の間で認識の齟齬が生じ、燃料切れで墜落。スペイン語の「優先」には「緊急」の意味も含まれるため、スペイン語が母語の副操縦士と管制官の用いる英語との言語の壁が事故の一因となった可能性が指摘された。 |
よお大将! | コンチネンタル航空1404便 | グラウンドクルーから機長への無線のフランクすぎる挨拶。調査報告書exit内のCVRの書き起こしによると、「Good evening dude.」の訳。機長「dude?(大将?)」 |
4回墜落した調査官 | グランドキャニオン空中衝突事故 | CAB調査官、ジャック・パーシャルのこと。1956年の事故なので本人は出演していない。ちなみに3回ハイジャックされたのはスペック厨でおなじみエチオピア航空961便の機長。 |
リセットできると思っていたようです/初めてではないようです/今回は運が尽きました | サンタバーバラ航空518便 | 手順を逸脱したパイロットの行動と発言に対する、ナレーターの三段落ちの合いの手。「無能とも言えるルッツ」「根本的な疑問が生じます」「トム・ハウターはブラジルまで失脚しに来たのでしょうか」などと並ぶナレーターの毒舌発言として知られる。 |
レーザースキャナー | マンクス2 7100便 | 墜落現場を三次元的にスキャンして残骸の位置を記録する装置。AAIBのグラハム・リディ調査官いわく、ミリ単位まで正確に墜落時の軌跡がわかったとのこと。 |
レオパレス飛行機 | ガルーダ・インドネシア航空421便 | 番組に出演した乗客の女性いわく、「『メーデー!メーデー!』という声が聞こえてきました。それから、電力を失ったとも言っていましたね」。当該回は9.11後の2002年の事故だが、コクピットのドアが開いていたのか、コクピットの壁が薄かったのか、よほどパイロットが大声だったのかは不明である。 |
「レディのお相手をしている」「oh...」/乗組員たちは規律正しいプロフェッショナルには思えません | アメリカン・イーグル航空4184便 | 事故機のレコーダーに残されていたクルーの乗務中の雑談と、それに対するナレーターの辛辣なコメント。これらはいわゆるステライル・コクピットに反したものではなく、事故の原因とは関係なかったのだが、グレッグ・フェイスによると調査官の間でも議論にはなったようで、動画でも「公開処刑」「これは恥ずかしい」のコメントが溢れた。 |
ロゾ(ROZO)とロメオ(ROMEO) | アメリカン航空965便 | パイロットが自動操縦に経由地の「ロゾ(ROZO)」を設定しようとして、表示されたのが「ロメオ(ROMEO)」であることに気付かず設定してしまいコースを逸れて墜落。このミスを指す「指が急いだ」がニコニコではこの回のタイトルになっている。 |
忘れ物のおかげで助かった添乗員と団体旅行客 | 中国国際航空129便 | 事故機の生存者として出演した韓国の団体旅行の添乗員。ファーストクラスを手配したはずが、彼がパスポートをホテルに忘れたせいで最後尾のエコノミー席に回されてしまい、団体旅行客からネチネチとイヤミを言われ続けた。しかしそのおかげで事故から団体客の9割が生還するという不幸中の幸いと言うべき結果に。 |
私の娘もフライトシミュレーターゲームで、ILSを使って737を着陸させられるんですよ | トルコ航空1951便 | 解説者として出演したデルタ航空の機長、ビル・ハフの発言。 |
私は神に頼る | エジプト航空990便 | 機体の急降下中に副操縦士が何度も口走っていた言葉。この言葉の意味は番組内でも検証されたが、結局よくわかっていない。 |
わたしゃ信じてたよ | TAM航空402便 | デジタル式のフライトデータレコーダーからのデータ抽出に成功した際の、デニス・グロッシ調査官の発言。デニグロ氏はブラックボックス解析の専門家だが、デジタル式のブラックボックスを扱ったのはこの事故が初めてだったとのこと(当該事故は1996年)。「あたしゃ」とも聞こえたため、ちびまる子ちゃんを思い出すメーデー民が多数。 |
ワッシャー | チャイナエアライン120便 | ボルトやナットを緩みにくくするために使われる、平たいリング状の部品。この部品がフラップのボルトの脱落防止という本来の用途でない役目を担っていたことがチャイナエアライン120便の事故原因になった。ロサンゼルス国際空港地上衝突事故の回では、事故に関わった管制官の名前が「ロビン・ワッシャー」だったため、チャイナエアライン120便を思い出すメーデー民がちらほら。 |
※他にもありましたら追記お願いします