ユウスケ「これが俺の……究極の力だ……!」
CV:村井良大(『ディケイド』作品)
スーツアクター:富永研司
概要
『劇場版仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』にて門矢小夜(大神官ビシュム)が小野寺ユウスケに地の石の力を与えた事で誕生した。
アルティメットフォームがすらりとした印象を受けるのに対し、ライジングアルティメットはよりン・ダグバ・ゼバに似た豪壮な装甲を持つ。特に上半身の装飾や枝分かれした角はダグバのそれに酷似している。
設定上はアルティメットフォームすら凌ぐ戦闘能力を持つ為、それと同等の力を持つン・ダグバ・ゼバをも超えると思われる。
劇中では門矢小夜(大神官ビシュム)によってライジングアルティメットクウガと呼称された。
当初はユウスケの意思が小夜の支配下にあったため、黒い瞳をしていた(通称ブラックアイ)。
ストーリー終盤の大ショッカーとのラストバトルで仮面ライダー達を圧倒するが、アルティメットフォームを超える身体能力を持つにもかかわらず、生身の門矢士を殴りつけても即死させる事はなかった(小夜が士をじわじわと苦しめるために意図的に手加減させたと思われる)が、殴られながら説得する士の言葉で改心した小夜によって地の石を砕かれて正気に戻った。
その後、シャドームーンとの戦いにおいて再変身した際には赤い瞳になっていた(通称レッドアイ)。
しかしこの際はディケイドと二人がかりにもかかわらず、シャドームーンに触れることさえ出来ておらず、(さらには先行登場補正があるとはいえ、そこで現れた仮面ライダーダブルがシャドームーンを圧倒したこともある)ネタにされる事もしばしば。実際はアルティメットフォームよりも更に制御が難しいのかもしれないし、シャドームーンがライダートーナメントでクウガの戦闘データを把握していたのかもしれない。
『MOVIE大戦2010』では、ユウスケは自らの力でブラックアイのアルティメットフォーム(第1話の光夏海の夢に登場したそれと同じ姿)に変身するが、「世界の破壊者」となったディケイドを倒すのに失敗し、命を落としている。その後ディケイドが死んだことで生き返り、スーパーショッカーを倒すため集合した平成ライダーがディケイドコンプリートフォームのカードによって最強形態にパワーアップした際にこのフォーム(レッドアイ)になった。
最終決戦では稲妻を纏った右ストレートでドラスを吹っ飛ばしている。
他作品での客演
『仮面ライダーウィザード』の特別編にて平成ライダーの最強フォームが揃い踏みした際には、クウガはこの姿になっていた。門矢士がメインゲストであったため、その繋がりでユウスケが呼び出されたのかもしれない(若しくはスーツの都合と思われる)。
『S.I.C.HEROSAGA』の『仮面ライダーディケイドエディション -ストロンガーの世界-』では、並行世界の仮面ライダーストロンガーに悪しき過剰なライジングパワー(電気エネルギー)を与えられたことでブラックアイバージョンとなりディケイドと戦ったが、後にオリジナルのストロンガーに、カブトローで電気エネルギーを吸収されることで元の小野寺ユウスケに戻った。
さらに『HEROSAGA 仮面ライダーディケイドエディション -オーズの世界-』においては、ショッカー首領の魂を宿したライダーロボネジバコンボの強大な力に対抗すべく、仮面ライダーディケイドオーズアーマー(仮面ライダーオーズをファイナルフォームライドさせた形態)シャウタコンボのウナギウィップおよび、仮面ライダーディエンドが召喚したストロンガーの電ショックを浴びることで、更に凄まじい金の力を帯びた形態であるスーパーライジングアルティメットフォームと呼ばれるイレギュラーなフォームが登場している。
スペック
身長 | 210cm |
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体重 | 150kg |
パンチ力 | 100t |
キック力 | 120t |
ジャンプ力 | 110m(ひと跳び) |
走力 | 100mを1秒 |
初登場時の活躍こそ乏しかったものの、前述の通り設定上のスペックはアルティメットフォームすら凌ぐ強力な形態。
後にスペックは上述の『HERO SAGA』のスーパーライジングアルティメットが同じ数値の走力以外のスペックを更新しており、映像作品ではジャンプ力以外を仮面ライダークロノス クロニクルゲーマーが更新し、唯一上回っていたジャンプ力を含め仮面ライダーエグゼイド ムテキゲーマーが最高値を更新した。
必殺技
暗黒掌波動 | ブラックアイ時の必殺技で、両手から放たれる邪悪なエネルギー波。複数の仮面ライダーを圧倒するパワーを持つ。 |
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ライジングアルティメットマイティキック | レッドアイ時の必殺技。アルティメットキックのパワーアップ版(と思われる)。 |
名称について
ファンからはしばしば勘違いされているが、ライジングアルティメットは「ライジング」という名を冠してこそいるものの、原典クウガのライジングフォームとは性質が異なる。
原典におけるライジングフォームはアークルへの電気ショックと、五代雄介の『強くなりたい』という意識が作用する(脳から出される信号伝達物質がアマタムに大量に送り込まれ、特殊な力を導き出した)という位置付けであるのに対し、ライジングアルティメットは地の石の力でアルティメットフォームに外付け強化を施したパワーアップ形態であり、名前以外に共通する点はほぼない。
原典のライジングフォームの立ち位置から、クウガにおける“ライジング”という単語は「未完成のアルティメット」という意味があると考えるファンもおり、そのような人からは『ライジングアルティメット」というネーミングは本来の設定を無視しているのでは?』という意見が出ることもあるが、ライジングアルティメットにおける“ライジング”はアルティメットフォームとは関係なく、単に「強化版」などの本来の語義に沿った意味合いで使われているものと思われる(要はライジングイクサと同じ意味合いである)。
むしろ、クウガを強化する力がアルティメットフォーム由来か別の力由来かの違いがあるだけで、原典でも「強化版」という意味で扱っている事に変わりはないだろう。
余談
ユウスケを演じた村井良大は「オダギリさんのクウガにはない自分だけの形態を演じることが出来てうれしかった」とコメントしており、このフォームがかなりのお気に入りである旨の発言をしている。
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダーディケイド 仮面ライダークウガ オールライダー対大ショッカー
ライジングアルティメットフォーム(表記揺れ)
コンプリートフォーム21:ライジングアルティメットと同じく、自作品から10年後に別番組の企画で誕生した既存の最強形態を超える究極形態。従来のコンプリートフォームにはなかった二号ライダーのカードも身に着けており、平成ライダーの中で唯一二号ライダーとして扱えるライダーのいない「仮面ライダークウガ」の二号ライダーという扱いで、このフォームのライダーカードも網羅している。