「嘘じゃない!」
初登場話:第26話「デルタ登場」
データ
身長 | 209.0cm |
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体重 | 126.0kg |
特色/力 | 巨大な八方手裏剣、伸縮自在な手足 |
(出典:テレ朝版公式サイト、東映公式『仮面ライダー図鑑』より)
概要
(とてもそうは見えないが)クモの特質を備えたオルフェノクである。断じて河童ではない。後に指原莉乃がバラエティ番組で「犬?」と聞いていたが犬でもない。
肩と膝関節に蛇腹を持ち、伸縮自在な長い手足で巨大な八方手裏剣を振るう。(刃の先には対象を麻痺させる毒物が仕込まれており、沙耶をこれで殺害に追い込んでいる)顔の中央にある単眼は動きに敏感なセンサーとなっており、狙った獲物は逃さない。初戦闘でファイズとカイザの二人掛かりでも善戦する等、戦闘能力も中々高い。
この他に光線を跳ね返す髪の毛状の器官『スパイダーブロックヘアー』を伸ばして的を突き刺す能力や、垂直の壁に張り付き移動する能力、口から糸を吐く能力など、蜘蛛らしい能力も備えている。
『仮面ライダー図鑑』によれば、頭部からは触手を伸ばし、標的にオルフェノクエネルギーを注入する。
元・流星塾生の澤田亜希が、実験により埋め込まれたオルフェノクの記号に適合し変異した姿であり、厳密には普通のオルフェノクとは異なる「人造オルフェノク」である…はずだったのだが…。
因みに(演者の都合で)オルフェノクから人間の姿に戻る時、明らかに背が伸びている。
『仮面ライダー913』第23話「花形の理想」で、ラッキークローバーの一員として解説シーンにて登場。
ここから先は、小説版のネタバレの為、注意
井上敏樹による小説版「異形の花々」の文庫版では、戦いが終わってから5年後となるストーリーにて登場…するのだが、何とそれは生きていた草加雅人がオルフェノクとして覚醒した姿という悍ましい展開となっている。
本編となる「異形の花々」では、草加雅人が仲間達と共に長田結花を無残に惨殺した結果、怒り狂う木場勇治が変身したホースオルフェノクによって、四肢や顎をもぎ取られ瀕死の重傷を負わされてしまった。
その後、雅人は完全に身動きが出来なくなりながらも生きており、自身に狂的な愛情を向ける木村沙耶ことドラゴンオルフェノクによって監禁される形で、ストーリーは終了を迎えていた。
しかし、それから1年後、オルフェノクとしての寿命を迎えた沙耶は灰化して死亡し、身の回りの世話をしてくれる人間も失った雅人は、1ヶ月もの間飲まず食わずの状態の上、糞尿にまみれるという惨めな経験をした末に、人間としての原形すら留めないまま、遂に死を迎える事になった。が、雅人は異常なまでの執念によって、死亡したのと同時にオリジナルのオルフェノクとしてスパイダーオルフェノクに覚醒する事になった。
それから4年の月日が経ち、オルフェノクの存在が公表されて世界各地でオルフェノクと量産型カイザ軍団が戦う世界にて、オルフェノクになりながらも四肢を取り戻して自由に動けるようになった雅人は、嘗て以上に精神を歪ませた状態で真理の居場所を突き止めて、啓太郎・結花の間に生まれた息子である勇介に重傷を負わせた後に彼女を拉致。オルフェノクの巣に連れ込む。
あれだけオルフェノクを憎み、残忍な行いにも全く躊躇いを見せないでいたにもかかわらず、雅人は「人間が悪でオルフェノクが正義」であると勇介に吹き込もうとする等、どこまでも図々しく身勝手な面を見せている。
しかし、最終的には、真理と勇介を助けに駆け付けた巧の変身するファイズが放ったクリムゾンスマッシュを受け、死亡。呆気無く灰化する末路を迎える事になった。
尚、草加がスパイダーオルフェノクとなった理由に関して、本編を執筆した井上敏樹は「草加は蜘蛛の様に地を這う人間でずっと日陰者だったから」と述べている。
余談
何かトラウマ的なものを感じさせようとピエロをイメージしてデザインを進めたが可愛らしい印象になり、ゲスト怪人ならそれでもいいが幹部候補ということでボツになり、ピエロ要素を廃してシャープな忍者っぽいイメージに修正された。当初は頭の上にクモを乗せたデザインだったが、対側部にもクモを配置したためクドくならぬよう、忍者にデザインを振るのと同時に髪の毛状に変更された。デザイン担当の篠原保氏の想定では、頭部はテペトのようにボリュームがあるものだったが、造形ではテペト星人のようにこぢんまりとしてしまった。デザイン画と比較しても、造形物は毛量が減らされているのが見て取れる『完全超悪』p.42,143。
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダー555 オルフェノク ラッキークローバー 澤田亜希 怪人態 蜘蛛
木村沙耶:同じく人造オルフェノクとして覚醒したと推測される元流星塾生。
スパイダーファンガイア:脚本家が同じ作品の蜘蛛がモチーフの怪人。ヒロインを執拗に付け狙った点も同じ。
ロード・バロン:2号ライダーが覚醒した怪人。最終的には主人公に敗れ死亡したラスボスであるが、こちらはテレビ本編での出来事である。