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アーマード・コア(ロボット)

めかにっくとしてのあーまーどこあ

フロム・ソフトウェアのメカアクションゲーム『アーマード・コア』シリーズに登場する人型機動兵器。

メインシステム 戦闘モード 起動します

曖昧さ回避

ゲームとしての『アーマード・コア』について→アーマード・コア

概要

フロムソフトウェアが開発するメカアクションシューティング、『アーマード・コア』シリーズに登場する人型機動兵器。作中ではしばしば頭文字をとって「AC」と略される。

シリーズ中で細かな設定の差異はあるものの、プレイヤーが傭兵としてACを駆り様々な任務に挑む、というのがゲームの流れ。

最大の特徴は、すべてのパーツが規格化されており自由に組み替えることができること。

パーツの組み換えによる高い汎用性と拡張性を持ち、理論上あらゆる戦場に対応できることから「戦術的な観点から見て最強の兵器」と評される。

ただし、いくらパーツ換装によってあらゆる状況に対応できるとしてもあくまでもハードウェアとして可能なだけであり、大幅に機体構成を変えればもちろん別物となるため、パイロットは相応の訓練を積んで乗りこなさなければならない。

しかしACシリーズの主人公は換装してすぐに乗りこなしてしまう時点で既に一種の天才であり、多くの作品でイレギュラー認定される要因の1つとなっている。

ACパイロットたちにはそれぞれ呼び名があり、

と総称される。

VI』に関しては未だ不明だが「レイヴン」の名が登場しており、古参の傭兵たちを喜ばせた。

パーツ

ACは基本的に、コクピットブロックを有する胴体部パーツ「コア」を中心に、頭部・腕部・脚部と各種の内装部品を組み合わせた構造を持つ。

武装は手持ち、もしくは肩部にマウントする形で装備する。

パーツの規格はメーカーの垣根を越えて統一されており、用途に応じて自由に換装できる。しかし、特定の企業と契約しているためにパーツのメーカーを統一している者や、ワンオフのパーツを使った専用機を駆る者もいる。

機体パーツの構成を決めること、またその構成のことをアセンブル、略してアセンといい、傭兵たちやアーキテクト(設計士)たちの腕の見せ所である。

いくつかのパーツはシリーズの恒例となっており、傭兵たちに親しまれている。主なところでは

  • 大火力のレーザーライフル「KARASAWA
  • フロムゲーのお約束「ムーンライトソード」(ACでは高出力のレーザーブレード)
  • 「皿頭」「アンテナ頭」と通称される妙な形状の頭部。後者は「」という漢字一文字で表現されることも
  • 「産廃」(他のパーツの完全下位互換となるようなパーツ。初期パーツに多い)

あたり。

外装パーツ

おおまかに軽量級・中量級・重量級に分けられる。

軽量寄りならば機動性に優れるがAP(Armor Point、ACにおけるHP)や装甲は犠牲になる。重量寄りならばその逆。

実性能を無視し、ビジュアルと素敵性能を重視してアセンブルする者も少なくない。

  • コア

ACの文字通り中心となるパーツ。機体のAP量を最も大きく左右するほか、『3』系・『N』系ではオーバードブーストかイクシードオービットのどちらかを取らねばならないため重要。

また各種のオプショナルパーツを装着し、機体性能を高めることもできる。

  • 頭部

見た目はもちろんだが、被弾時の安定性に関わる。高級品は物によるがレーダーや生体センサー(生物兵器をロックオンできる)、マッピング機能を備えているほか、コンピュータの音声案内も片言ではなく流暢になる(下記は一例)。

タイプROUGH(旧式)STANDARD(標準)DETAILED(新鋭)
戦闘開始システム キドウ戦闘システム 起動メインシステム 戦闘モード 起動します
敵AC確認テキ セッキン キケン キケン キケン(機体名) 確認敵ランカーACを確認しました (機体名)です
ミッションクリアモクヒョウ タッセイ作戦終了 戦闘システム 解除作戦目標クリア システム 通常モードに移行します
  • 腕部

手持ち武器の積載量や精度を決める。ブレード系の武器の場合はモーションの速さにも関わる。

  • 脚部

積載量(どれだけ重いパーツを積めるか)、機動性、機体の安定性を決定する。種類によって推奨される立ち回りが全く異なるため、戦闘スタイルや戦場に合わせた選択が肝要。

二脚二本足。スタンダードな性能。選択肢が多く汎用性に富むが特化性が無い。
逆関節いわゆる鳥足。高いジャンプ力を持ち、空中戦に向く。反面同クラスの二脚よりも安定性に欠け、積載量は少なめ。
四脚四本足。移動速度が速く安定性が高い為、接地中に限り構え動作の必要な武器を移動しながら撃てる。代わりに垂直機動が鈍くEN消費が高い。シリーズごとでの足の動き方の変化がなぜかやたらと多い。
タンク型戦車。堅牢な装甲と最高の積載量を持ち、構え武器を空中でも移動しながら使用可能。見た目に違わず移動・ブースト性能が低い。
フロート型浮遊による水上戦闘が可能になり、地上での移動・ブースト性能に特化する。反面、空中でのブースト性能が低い。『3』系・『N』系のみの登場。

内装パーツ

  • ジェネレーター

ENゲージの挙動を決める。出力重視ならゲージの回復速度が速くなり、容量重視ならゲージの減りが遅くなる。エネルギー系の武器を使うなら厳選したいパーツ。

  • ブースター

ブースト移動・飛行性能に関わる。ジェネレーターと並んで機動性に最も大きく響くパーツであるため、「初期機体のジェネレーターとブースターは即買い替え」が傭兵たちの合言葉。

  • FCS

Fire Control System(火器管制システム)の略。ロックオン速度や射程、ミサイルのマルチロックの可否などロックオンの挙動を決める。

基本的にサイトの広さと射程はトレードオフの関係にある。

手持ち武器とミサイルでロックオン速度が違う場合がままあるため注意。

武装

装備する場所に応じて腕部武器と肩部・背部武器に分けられる。

実体弾を使うか、エネルギー弾を使うかの違いこそあれ銃火器が基本だが、レーザーブレードや実体剣、果てはパイルバンカーと言った近接武器も存在するなどバリエーション豊か。中にはブースターを吹かしながら突っ込んで足の装甲で飛び蹴りを入れる剛の者もいる。

その他、作品ごとにさらに別種のパーツが登場する場合もあるがここでは省略する。

シリーズごとの設定

総説

名称

ACの名称の起源はたいていの場合、

元々は作業用重機「マッスルトレーサー(MT)」で、それをパーツ換装できるようにした「コアマッスルトレーサー(CMT)」を武装化した「アーマード・コアマッスルトレーサー(ACMT)」が縮まって「アーマード・コア(AC)」と呼ばれるようになった

...と説明されている。ちなみにMTはどの作品でも基本的にやられメカ

大きさ

多くの場合、頭頂高は標準的な中量二脚タイプの機体でおよそ10m程。ちなみに初代ガンダムマジンガーZは約18m。

『V』系では機体サイズが約7mに縮小されている(スコープドッグが約3.8m、アーバレストが8.5m)。

これを踏まえるとところどころ縮尺のおかしい箇所が存在するのだが、それらの大先輩同様に周りの構造物の縮尺はかなりアバウトなのであまり意味のある数字ではない。

初代三部作(『アーマード・コア』、『プロジェクトファンタズマ』、『マスターオブアリーナ』)

最大の特徴は(巨大ロボットがドンパチできる広さはあるが)閉鎖的な地下での戦闘を前提として設計・規格化されていること。

戦力としては作中世界における「戦術的な観点から見て最強の兵器」。

しかしあくまで戦術的な観点から見てなので、MTや戦車等の兵器でも撃破は十分可能。

基本的にパーツ類は企業が開発販売しているが、文字通り桁違いのコストから搭乗出来るのは(一部の例外を除き)ACでの戦闘を生業とする傭兵『レイヴン』、もしくは企業専属のパイロットに限られる。

具体的には一回の出撃で作中世界の一般人の年収だの生涯稼げる金額だのがやり取りされる。

なので換装機能を極端に減らし、コストダウンを図った簡易量産型ACも開発されている。

そしてそんな桁違いの支出と収入を以来のたびにやりくりするというレイヴンという存在が地下世界にていかに特別な存在か、これだけで理解できるだろう。

尚、レイヴンは傭兵支援組織の依頼で動く事が大半。

「大破壊」と呼ばれる大規模な国家間戦争によって過去の文明の大半が失われ、暗黒メガコーポが好き放題専横を働く中で「ACに最適化された地下空間がなぜ、どうして維持できているのか」は作中の大きな謎の一つでもある。

『2』系(『アーマード・コア2』、『アナザーエイジ』|

時系列は初代三部作からおよそ60年後。シリーズ中唯一、他シリーズと明確に時系列のつながりが存在する。

舞台が狭い地下から広大な火星に変わったが、相変わらずドンパチやっている。

大量のエネルギーを消費する代わりに超高速で飛行できる「オーバードブースト(OB)」、追加武装となる「インサイド」「エクステンション」が初登場。

『3』系・『N』系(『アーマード・コア3』~『ラストレイヴン』)

設定の骨子は過去作を踏襲しているが大きな変更点もいくつかあり、その最たるものが浮遊式自動攻撃端末「イクシードオービット(EO)」の登場。『3』ではEOとOBは選択式でEN属性のみであったが、後に充電不可の実弾式が登場するなど細かい変更が都度加えられた。

フォーミュラフロント』ではすべてのACが無人機『u-AC(Unmanned AC)』で、シリーズでも異色な『平和な時代のスポーツ興行』である。

具体的には『SL』と『NX』の間(『アーマード・コア EXTRA GARAGE』のVol.3及び4による)。

『4』系(『アーマード・コア4』、『フォーアンサー』)

世界観とともにACも完全に一新。

本作で単にACといえば『ネクストACのことを指す。詳細はリンク先を参照。

たった30機で全世界の軍隊を相手に勝利する『国家解体戦争』を引き起こし

もはや設定上でもゲーム上でもこれまでのACとは一線を画した別次元の兵器となった。

ネクストはその名の通り後述の『ノーマル(のAC)』から発展した次世代兵器だが、

ノーマル自体の発展経緯については不明。

『ノーマル(のAC)』は旧世代のやられメカとしてといつものMTとともに登場する。

ただし、4系のノーマルは単なる量産型であり過去作のACとは無関係である。

しばしばネット上などでは「わかっている」ファンがあえて煽り合いに用いる場合もあるため、知らない人は混同しないよう注意しよう。

強いて言うならゲーム本編未登場の『ハイエンドノーマル』が過去作のACに近く、

高い換装機能に加えて部分的にコジマ技術も搭載している。

逆にノーマルは上記の簡易量産型ACかそれ以下といえる。また、ネクストよりも一回り小型。

とはいえ腐ってもACなのでミッションによってはスナイパーキャノンやとっつきをもちだすことがあり、アセンと油断次第では最高評価でのクリアどころか撃墜されることもなくはない。

fA』では、バリア『プライマルアーマー』を爆発させる『アサルトアーマー』が実装された。

一方でネクストは超大型機動要塞アームズフォート』の登場によって戦場の主役の座を追われている。

ちなみに、のちにソウルシリーズの名物となるパッチの初代、グッドラックさんの初登場はここから。

小賢しいハゲは元は巨大ロボット(のパイロット)だったのだ。

...他のパッチは異世界転生か、はたまた並行同位体か。真相はフロムのみぞ知る。

『V』系(『VVD』)

再び世界観が一新。過去作よりも等身が低くなり、サイズ自体も縮小した。

アレコレよりもソレドレのようなサイズと体型になった。

急速旋回のできない劣化版QB『ハイブースト』、

後方移動できる代わりに地上でしか使用できないOB『グライドブースト』

小柄な体格を生かした壁のぼりジャンプ『ブーストドライブ』

横に広い体格を生かし自身を質量兵器にする飛び蹴り『ブーストチャージ』

そして乾坤一擲の超必殺ド変態兵器『オーバードウェポン

など過去作のACとは似ているようで一線を画している。

すべての過去作同様「大破壊」によって一度世界が崩壊した(後に復興した)世界を舞台としているが、

本作はもう(まだ)世紀末であり、ACは遥か昔の戦争で使われていた物を発掘・改修したものとなっている。

え?4は大破壊起きていない?

それもそのはず、Ⅴの世界は公式設定によれば限りなく黒に近いグレーで4、またはそれの酷似した世界の遠未来であり、いわば4自体が大破壊の最初の方のお話だからである。

というわけで此処から先はフロム脳になるが、

Ⅴ世界のACはコジマ技術に頼らない(頼れない)時代に『ネクストを既存の技術で再現』『OWはAFやネクスト対策のジャイアントキリング狙い』なんて考察が飛び交ったりもした。

もちろん真相は闇の中である。

VD』ではVから100年余りが経過し文明が復興。ACは量産可能となっている。

ただし、一部のパーツ類は世界が荒廃する以前に建造された「タワー」と呼ばれる未知の巨大建造物から解析されたテクノロジーが応用されている。

また、自律行動を可能とするAI「フォーミュラブレイン」を搭載した無人機『UNAC(UNmanned Armored Core)』が登場する。

『VI』(『ファイアーズ・オブ・ルビコン』)

体型は4以前のものに回帰、バリアが復活した。

何らかの方法で自爆が可能。

武装

実弾兵器、エネルギー兵器の属性2種類を基準にライフルマシンガンバズーカレーザーブレードなどの腕部用武装と、ミサイルロケットキャノンなどの背部・肩部用武装に分けられる。また、腕が武器と一体化した武器腕も存在する。シリーズによっては攻撃用の武器だけでなく、ACのジェネレーター出力や機動力に影響を及ぼすジャマーや、敵の攻撃によるダメージを軽減できるシールド等の装備も登場する。

武装へのツッコミ

 現義ではバズーカ砲はロケット弾を発射する火器なのだが、何故かACではバズーカはロックオン可だが、ロケットランチャーはロックオン不可になっている(もしかしたらACにおける『バズーカ』は無反動砲の総称として使われているのだろうか?)。

 背部武装のキャノンのカテゴリーで『スラッグガン』があり、これは散弾を発射する。

 恐らく実在する散弾銃の弾丸の1種・スラッグ弾から着想を得ているのだろうが、スラッグ弾は散らばらない単発弾」であり、ACのスラッグガンとは根本から異なる兵器である。