我が名はジェームズ・モリアーティ!
職業教授兼悪の組織の親玉!
プロフィール
真名 | ジェームズ・モリアーティ(+魔弾の射手) |
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クラス | アーチャー |
性別 | 男性 |
身長 | 175cm |
体重 | 68kg |
出典 | シャーロック・ホームズシリーズ |
地域 | ヨーロッパ全域 |
属性 | 混沌・悪・人 |
好きなもの | 邪悪なプランニング |
嫌いなもの | シャーロック・ホームズ |
設定担当 | 東出祐一郎 |
ILLUST | 本庄雷太 |
CV | 土師孝也 |
Mr.ダンディと呼んでくれたまえ!(無理)
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアーチャークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
メインストーリーでは第1.5部亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』にて新宿のアーチャーの仮称で登場。
他ならぬ宿敵・シャーロック・ホームズの口からその正体が明かされる。
真名判明後は戦闘時のセリフが一部変更され、判明前は茶目っ気のあるセリフが端々に見られるのに対して、判明後は「威厳のある悪役」をイメージさせるセリフの割合が強くなる。
2019年ホワイトデーイベント『旧き蜘蛛は懐古と共に糸を紡ぐ』にて主役に抜擢され、同時に髪を下したバーテンダー姿『グレイ・カラー』への霊衣開放も獲得した。
上記のイベント以外でもちょくちょく他のイベントで披露されており、珍しく意外と出番の多い霊衣だったりする。
真名
『シャーロック・ホームズシリーズ』において、ホームズ最大のライバルとして名高い数学教授、『ジェームズ・モリアーティ』。
登場した作品はわずか三作、しかもそのほとんどはホームズの言葉のみで登場していないにもかかわらず、ホームズ最後の事件の暗躍によって絶大な支持を受けた悪のカリスマである。
原作において描写が少ない理由として、ホームズは「彼が後世に与える影響を懸念しワトソン君には敢えて描写を極力伏せるよう頼んだ」と述べている。
天才、哲学者、思想家、極めて優れた頭脳。
ホームズ曰く「犯罪界のナポレオン」であり、ただの数学教授でありながらその組織網はヨーロッパ中に広がっていたとされる。
『シャーロック・ホームズシリーズ』作中では、いわゆる犯罪コンサルタントとして暗躍。
完全犯罪を計画し、そのプランを他者に授け、そしてモリアーティ自身は何ひとつ関与しない。
それゆえにホームズは犯人達の背後に潜む彼になかなか辿り着けずにいた。
人物
一人称は「私(わたし)」。飄々とした五十がらみの壮年男性。
如何にも紳士然とした凛々しいロマンスグレーなオジサマだが、口を開くと饒舌でしかもジョークが大好きという大変に軽快な御仁。
親しみやすいが大変に胡散臭く、当人も自身を「悪人」と推定している。
しかしながら途轍もない頭脳を有しており、僅かばかりの手掛かりからサーヴァントの真名を的中させ、手にした情報から間違いない最善策を講じてみせる。
本来の性格は冷静、冷徹、理路整然とした厳粛な紳士。
遠慮深謀を突きつめた完全犯罪を画策し、華麗な手口で遂行“させる”最凶の策士。
常に余裕と気品を以て他者と相対し、その人物の性質を卓越した頭脳で明確に分析してみせる知略の怪物。
計画完遂のために一切の犠牲をいとわず、ときに自らさえその計画の駒の一部に組み込んでしまう。恐ろしいのは不確定要素さえ、ある程度の手筈さえ整えられるなら完全に制御してしまう周到さを発揮することで、ありとあらゆる手段を講じて完全犯罪の可能性を模索する。
一方、思い立ったことを証明せずにはいられない学者としての性も強く、これまで数多くの犯罪計画に携わってきた裏には、「その不可能を可能にしてみたい」という研究者としての本能的な欲求を隠している。
そして最大の宿敵の打倒こそ、彼を突き動かす大きな原動力でもある。
ただ、サーヴァントとして呼ばれた彼がホームズを嫌う理由は、「自分がアラフィフの姿で呼ばれたのに対してホームズがイケメン青年の姿で呼ばれた」ことに対する嫉妬も多分に含まれるという何とも締まらないもので、多くのマスターが「そこ!?」とツッコミを入れたとか。
特にホームズが手持ちにいる場合、ホームズ本人は不思議な縁に感慨深いものを感じている一方で、モリアーティの方は敵意満々である。
召喚後は、最初は主人公に対して「悪の教授」として接してくるが、絆レベルがあがるとやがて主人公の「善性」を認めるようになり、かつて分離させた「善のモリアーティ」同様に茶目っ気たっぷりのアラフィフとして接してくれる。
厳粛な親玉としてよりも、もしかするとアラフィフ紳士のほうが素に近いのかもしれない。
人理継続という使命を遂行する上で、自身が敵視していた「正義の味方」という存在に加担することになるが、そこはそれなりに楽しんでいる模様。
理由については、是非本編をプレイして確認して欲しい。
それでも自身を「悪人」と定義する事は変わらない様子。事実「悪人」としてカルデア内では知られているが、その明晰な頭脳に対しては周囲も認めており、マスターなどの頼みでその頭脳を生かしアドバイザー的な役割をこなすこともある。
もっとも、カルデアに来てからも、配布されている『悪巧み四天王対策マニュアル』(記述方式がまんまSCP財団のそれ)に記載されている一人になる等、色々とやらかしている模様。実際犯人だった場合は後日談で制裁されるのがお約束である。
しかも、彼の場合はカルデア側に察知されていない悪巧みが相当数あるものと予想される。
イベントシナリオでは、腰を痛めてしまったり、事件が起きた際に周りから真っ先に犯人として疑われるというコメディリリーフとしての面と、高い計算能力と先を見据えた計画性で事態を好転・あるいは収束させて美味しい所を持っていく面という、異なる役回りを与えられる。
その為かイベントへの出演率もかの黒髭ばりに多く、主人公も彼を信頼しているようで、2019年水着イベント『水着剣豪七番勝負!』では雇うアーチャー候補として真っ先に思い浮かんだ程。
この点は、英霊化に伴い自由な立ち回りが出来なくなったライバルとは対照的で、本人はそのせいで腰が痛むともボヤいている。
尚、このように他のサーヴァントに比べ主人公との関係性が強く描かれている者達にはある共通点があるのだが……
聖杯については「大きな力だがそれ以上ではない」と評しており、その本質に気付いているような言動を見せる。
「大切なのは『X』という『変数』なのだよ……」
能力
本来はキャスタークラスの適性を持つ人物ではあるが、民間伝承の魔弾の射手を複合させてアーチャーの資格を得た複合サーヴァント。
宝具として巨大な棺桶『ライヘンバッハ』を背負っており、某SFガンアクションの超兵器のような武装(どっちかというと某アンデッドのもつ棺桶に見える)。痩身ながらこれを軽々と扱う。
……が、ボイスから察するにやはり相当に重いらしく、腰が軋み偶にピキッとくるらしい。
生前では持ち得なかった武装ではあるが、本人曰く適当にやっても当たるとのこと。
歌劇である「魔弾の射手」に登場する狩人は、悪魔に魂を売り渡すことで狙う獲物を必ず仕留める魔弾を手に入れる。しかし七発目だけは悪魔の望む者――つまり契約者を絶望させる誰かに必ず放たれるのだという。
モーション中では、棺桶から発射するミサイルや砲弾で爆撃し、後部のスラスターで空中に浮き上がって頭上から攻撃し、時には素手やチェーンで棺桶をブン回して相手に直接叩きつける。
また、持っている杖も仕込み銃&サーベルであり、接近戦で用いる。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | C | D | A | B | A | C |
保有スキル
対魔力(D) | 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 |
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単独行動(A+) | マスター不在でも行動可能。 |
魔弾の射手(EX) | 歌劇「魔弾の射手」の幻霊より取り込んだ能力。その魔弾は狙った獲物を必ず仕留める。 |
蜘蛛糸の果て(A++→A+++) | 邪悪を画策する能力。秩序を破壊し、善を穢し、しかして自分に対して因縁や罰を向かわせない。蜘蛛が作った網のように相手を取り込み、貶める。 |
邪智のカリスマ(A) | 国家を運営するのではなく、悪の組織の頂点としてのみ絶大なカリスマを有する。モリアーティの悪性カリスマはA、英国だけでなく世界全土を影から支配することも可能なランク。 |
宝具
終局的犯罪(ザ・ダイナミクス・オブ・アン・アステロイド)
- ランク:A+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1〜99
- 最大捕捉:100人
「では、ジョーカーだ。」
「宝具解放。我が最終式、終局的犯罪を此処に証明しよう……『終局的犯罪(ザ・ダイナミクス・オブ・アン・アステロイド)』!!」
モリアーティが目指す計算式「惑星破壊」を具現化した宝具。
サーヴァントとして召喚されたため「対軍」に留まっているが、力を増幅させれば「対都市」「対国」と範囲は広がっていく。モリアーティが目標とする究極の破壊。
詳細は該当記事を参照。
関連人物
生前
生涯を通した最大の宿敵。その因縁は前述した通り。
我々の世界では彼の物語を終わらせる「デウス・エクス・マキナ」としてモリアーティは生み出されたが、読者たちや出版社の要望に半ば振り回される形で自身の役割を潰されてしまった。
自分がアラフィフとして召喚されたのに、ホームズは明らかに若々しいことに納得がいかない。
ホームズが絡むと、途端に態度が変わり、露骨に嫌そうな態度を取ることも多い。
カルデアにいる際には主人公にトマトを投げつけさせようとしたり、ドアや廊下に勝利宣言の紙を貼るなどの妙に小物臭い嫌がらせをしている。
ホームズの助手。これといった接点はないが、型月世界においてはワトソンの手記らしいホームズシリーズで、モリアーティの描写が少ない理由は彼の世間に与える影響を少なくするためのホームズからの希望であり、モリアーティが老年で現界した原因の一つともいえる。
セバスチャン・モラン
モリアーティに仕えた銃の名手で二番目に危険とされる人物。そのためプレイヤーから新宿のアーチャーの真名の候補に挙がっていた。
自身の善悪の存在に苦悩していた碩学者の青年。生前、罠を仕掛けたことでハイドを覚醒させた。
悪いとは欠片も思っておらず、むしろ彼がカルデアにいることそのものが自分の功績である、などと考えている。とはいえ口に出すと殺されそうなので控えてはいる。
仲良くしたいと言っているがこれは割と本音である。何と言っても、自分が気紛れで送り出した作品が世界のために活躍しているのだから。
フー・マンチュー
ノックスの十戒の一つである「中国人(ここでは怪しげな力を持つ万能怪人のことを指す)を登場させてはならない」の元ネタとなった東洋の怪人。
『虚月館殺人事件』の折に浅からぬ関係であったと語っている。
ホームズ曰く「テムズ川のヘドロ並に薄汚いコネクション」。
Fate/Grand Order
幻影魔人同盟の同志。新宿幻霊事件の際、彼の望むままに改造を施した。元のクラスがライダーだったため、マイルームボイスでは彼を『ライダー』と呼んでいる。
しかしその結果、割ととんでもない計算不能のキメラが出来上がってしまったため、実は密かに距離をおいている。「ヤバい、めっちゃ怖い」
幻影魔人同盟の同志。
カルデアでは彼に監視されているが、適当なことを言って煙に巻いている。
新宿の犯罪計画における共犯者。モリアーティがアーチャークラスとして現界する理由に深く関わっており、ホームズを出し抜くトリックの重要な役割を担った。
契約したマスター。
自身が現界されるきっかけであり、自身とバアルの計画を打ち破った存在。
カルデアでは主人公がモリアーティの悪事を追い詰める事もあるが、それを含めても善と悪の両極端な互いを理解し合っているのが窺える。
彼もまた、Mr.ダンディとは言い切れない側面を持つサーヴァント。
幕間では、互いに本性をさらけ出した上で利用し合うというWin-Winの関係に一応は落ち着く。
2017水着イベント『デッドヒート・サマーレース!』にて共演。
イシュタル主催のレースにチーム名「スチームエレクトリカルwithパパ」として颯爽と参戦する。
元々はとある悪巧みの為に二人に声を掛けたものの、上記の『悪巧み四天王対策マニュアル』に記載されていた対策方法として、フランに「ぱぱ」と呼ばれた事で【生まれて始めて涙した】と後々語るほど感動し、猛烈な親バカキャラと化して本気でレースに取り組む事となった。
この際に『プロフェッサーM』という仮名を用いており、後のイベントでもたまに使われている。
出発(でっぱつ)するよ君達!
ある意味生みの親。ハロウィンイベントの黒幕に技術の横流しをした結果誕生した存在。
騒動が収まり黒幕がカルデアにやってきた際に、黒幕が真相を喋って判明した。が、メカエリチャン本人は別にどうとも思っていない様子。
2017水着イベント、およびエルキドゥの幕間にて共演。「エルキドゥ嬢」と呼ぶ。
曰く「物語の中で、特定の役割を求められたサーヴァント」であるとして、向こうから興味をもたれる。アラフィフも「善にも悪にも依らない、愚直なまでの物語(えいれい)」と評し、今後起こりうる最悪の事態に備えた道具として検討している。
なお、アラフィフはエルキドゥとキングゥの三人称や敬称を分けて呼んでいるので、二人は別人であると見抜き二人を明確に区別しているのが窺える。
上記の幕間にて共演。
互いに根っからの悪党なのだが、「3秒でバレると分かっていても、思いついたら即ヤッちゃう」という自身とは真逆の刹那主義者である為、計算に組み込み辛いと難儀している。
型月世界においては幻霊扱いであり、歌劇版の主役であるマックスを取り込んだ。
燕青の取り込んだドッペルゲンガーや、幻霊同士が表に出ているヘシアン・ロボとは異なり、エッセンスのみであるため人物像は明らかにされていない。
2019年水着イベント『水着剣豪七色勝負!』にて共演。
浮かれた彼と対峙する事になったが、ギャグ時空のノリに対するマジレスからの生前のトラウマを抉るという、えげつない追撃で巨悪としての本領を見せた。
流石に主人公からもやりすぎと糾弾されたが、本人曰く「まだお子さま向けの甘口」らしい。
燕青と同じく、新宿の犯罪計画にて幻霊を取り込ませていたサーヴァント。
スペックは生み出した複合幻霊の中でも随一だったが、到底悪性新宿には耐えられぬ豆腐メンタルとなってしまいお蔵入り。その後思いもよらぬ場所で再会となった。
余談
担当声優の土師孝也氏は『FGO』においてサーヴァントを演じる声優陣の中では最年長である。
原典における『ジェームズ・モリアーティ』
新宿のアーチャーは真名を《ジェームズ・モリアーティ》と言う。すなわちこの記事の彼である。
が、原作者であるコナン・ドイルは「ただ単にジェームズ・モリアーティと称した場合、それは複数の人物を意味する」であると原典の中で述べている。
ジェームズ・モリアーティー、否、『モリアーティ教授』は三人兄弟で、『駅長の弟』と『軍人のきょうだい』が登場している。弟の名は記されていないが、『軍人のきょうだい』は名を『ジェームズ・モリアーティ大佐』であると明言した。
二人のスペルは大佐がJames Moriarty、教授がJames Moriarty。原作者はこの二人を『Colonel James Moriarty』と『Professor James Moriarty』で書き分けている。
すなわち、二人は嘘偽りなく《ジェームズ・モリアーティ》であるのだ。研究家はこれを複合姓あるいはミドルネームと考えており、ファーストネームが省略されている状態ではないかと考えている(作家によっては、弟もジェームズ・モリアーティだと描いている)。
故に、真名が《ジェームズ・モリアーティ》である彼は、原典表記そのままだと『モリアーティ教授』と『モリアーティ大佐』、どちらを指しているのか分からない状態で、場合によっては兄弟二人(もしかすると三人)の霊基が『モリアーティ教授』を軸に融合している状態の可能性がある。
『悪性隔絶魔境 新宿』では、本体から分離した『善のモリアーティ』なる人物が出ている。これはモリアーティ兄弟の霊基を融合した《ジェームズ・モリアーティ》から『モリアーティ大佐』(善人)が(記憶喪失のまま)分離した状態と言う見方もできなくは無く、「自分がアラフィフの姿で呼ばれたのに対してホームズがイケメン青年の姿で呼ばれた」のも、外見が『モリアーティ教授』では無く『モリアーティ大佐』だからだという可能性も無くは無い。
関連イラスト
関連タグ
ドクター・トラウム:声が同じ。また、同じ機械の少女と求愛を持つ親バカキャラが共通している。
美樹さやか:おそらく初めて聞かせた第一声のネタ元と思われる女の子。なお、こちらは本物の美少女であるため、別な意味で彼が残念ポジションを持つ形となった。
ジェイムズ・ブラック:名探偵コナンの登場人物。名前と二代目担当声優が同じで名前の由来もモリアーティである。ただしこちらは悪人を取り締まる側の人間である。