もしかして→ポットデウス
基礎データ
全国図鑑 | No.0855 |
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ガラル図鑑 | No.336 |
パルデア図鑑 | No.238 |
分類 | こうちゃポケモン |
タイプ | ゴースト |
高さ | 0.2m |
重さ | 0.4kg |
通常特性 | くだけるよろい/のろわれボディ(隠れ特性) |
タマゴグループ | こうぶつ/ふていけい |
進化
ヤバチャ→ポットデス(がんさくフォルムはわれたポット、しんさくフォルムはかけたポットを使用)
概要
『ポケットモンスター ソード・シールド』(ポケモン剣盾)で初登場したポケモン。
ティーカップに入ったヤバチャが進化した姿で、ティーポットに住み着いたお化けのような姿をしている。
ポットに詰まったその身体は、変幻自在に形を変える紅茶で出来ており、独特な味と香りでクセがあるものの美味しいらしい。
信頼するトレーナーにだけ味見をさせてくれるが、たくさん飲むと胃もたれや腹痛など体の不調を引き起こしてしまう。あまりに飲みすぎると最悪死ぬこともあるようだが、危険を恐れず日々飲み続けるグルメもいるのだとか。
敵に対してはこの副作用を強めた液を口めがけて発射し、相手の体に悪寒などの不調を起こさせて撃退する。
多くの個体はホテルやレストランの中で、たくさんの食器に紛れて擬態しながら生活している。飲み残しの紅茶に自分の力を注ぎ込み仲間を増やす力を持つので、大抵の場合は厄介者扱いされている模様。
紅茶がモチーフになっているのは、ガラルのモデルであるイギリスが、世界で一番紅茶の消費量の多い国の一つであり、紅茶が人々にとってとても身近な存在であることに因んでいるものと考えられる。
ポットデスの体液を飲み過ぎると体の不調を引き起こすとされているのは、紅茶などに含まれるカフェインを過剰摂取すると体の不調を引き起こす事に基づいているのかもしれない。
紅茶にも様々な種類があるのだが、ポットデス達の気質も、元になった紅茶のフレーバーによってそれぞれ差異がある模様。
実際、異国の地には抹茶の類似種が確認されている。
近い語呂だと「ぽっと出です」や「(お化けや湯気が)ぽっと出る」もある。
英語圏での名称は“Polteageist”。お茶を意味する“tea”とポルターガイストを組み合わせた中々に洒落たお茶目なネーミングになっている。
また、リアルシュートシティ、もといイギリスの首都であるロンドンは世界屈指の幽霊都市としても有名。地下鉄に幽霊を目撃した場合の案内(参照)や心霊スポットを廻るツアーをロンドン市が行っていたり、いわくつきの家の家賃が人気で高騰するなんて話もある。
一見すると何の脈絡もない紅茶&幽霊という組み合わせだが、よく考えてみるとガラルのモチーフとなったイギリスの文化や歴史を巧みに取り入れたものであるということがわかる。本作にはポットデスに限らず、こうしたポケモンはかなり多い。
贋作?真作?
ヤバチャのカップに贋作と真作が存在しているが、進化形であるポットデスにも贋作と本物が存在する。
贋作と本物では図鑑説明や進化に必要なアイテムが異なる。
- がんさくフォルムのヤバチャは、「われたポット」でがんさくフォルムのポットデスに進化
- しんさくフォルムのヤバチャは、「かけたポット」でしんさくフォルムのポットデスに進化
見た目上の違いはヤバチャと同じで、ポットの底に模様があるのが本物、ないのが贋作。
個体数は贋作の方が圧倒的に多い(キャンプでも動き回っている為に底を見るのはほぼ不可能)。
また、マックスレイドバトルではカンムリ雪原でしか真作は出ない為、高個体値や夢特性持ちを入手するには骨が折れる。
幸い、本作からは全ての能力をカスタマイズ可能となったため、手間を考えれば程々で妥協するのもありかもしれない。
カジッチュと同じくアイテムであるポットを与えるだけで進化させられるが、掘り出し物市の商品がランダムで(翌日の品出し予定は聞ける)、当日3000円、翌日5000円のためにリンゴ以上に待って探す必要がある。やはりと言うべきか贋作の方が多く出される。『冠の~』では雪山の遺跡に向かう途中の瓦礫に見つかる場合がある。
なお、真作と贋作とで性能などの違いはなく、指定されたポットのみで進化する(ウインドウ表示に記載されている)のみなので、その点はご安心を。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
60 | 65 | 65 | 134 | 114 | 70 | 508 |
紅茶ということでみずタイプやくさタイプの複合タイプを持っていそうだが、自身の属性はゴーストタイプのみ。また、「アロマセラピー」等のくさ技は覚えられるが、「ねっとう」等のみず技は覚えない。
専用技として「おちゃかい」を覚えることが可能で、技が発動すると、その場にいるポケモンが持つきのみの効果を即座に発動させる。
こんな見た目をしていながら実はかなりの実力者。高い特攻・特防をもち、素早さもまあまあある。技もシャドーボールを中心に最低限揃っている(あくまでも最低限であって、技範囲が広い訳では無い)。
特筆すべきは補助技で、上記『おちゃかい』や『からをやぶる』など様々。
わざレコードで『バトンタッチ』も習得出来るので、通称『からやぶバトン』が可能。(第八世代ではパールル系列・ドーブルが不在なので、現在唯一の使い手でもある。)
特性『くだけるよろい』が組み合わると更に驚異的な素早さを得られる。
ダブルバトルでは『おちゃかい』で相手のきのみを潰したり、味方のヤタピのみを即発動させるなど、こちらも盤面荒らしで活躍。
特にカイリューには滅法強い。
ただ、物理方面は低く、ミミッキュの相手は苦手。その為、耐久力が高めのドラパルトやガラルサニーゴに出番を取られることもしばしば。
しかしそのイメージを逆手にとって物理アタッカーを釣り、「おにび」と「ちからをすいとる」で弱体化してしまう型なんてのもある。
トレーナーの力量次第で幾らでも化けるポケモンと言えるだろう。
第9世代
第9世代でテラスタルと「テラバースト」を獲得。それまで打点を持てなかったあくタイプにも打点が通るようになった。環境的に「アシストパワー」で「てんねん」ドオーを崩せるのが大きく、初期環境では独特の需要を持っている(そもそも元から『対きのみ持ち4倍弱点』という独特の個性を持っていたのだが)。
またチームにいるだけで相手の4倍弱点持ちに強制的にテラスタルを使わせたり、出すのを控えさせるという牽制役としても活躍出来る。
この世代では「からをやぶる」「しろいハーブ」エース型と「ちからをすいとる」クッション型、その中間型がメインで、偶に「バトンタッチ」型が使われる。
因みに「ものまねハーブ」の実装によって性別不明にもタマゴ技が設定されるようになり(それまでにも没タマゴ技として設定されることはあった)、ポットデス自体も「サイドチェンジ」がタマゴ技化している。
使用トレーナー
ゲーム版
- オニオン:ジムリーダー(ガラル)
- ウェイ:ジムチャレンジャー
- リーリエ※1
- クラベル校長:アカデミー校長
※1:『ポケモンマスターズ』のマジコス(スペシャル)のバディで『しんさく』。
漫画版
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
15章で進化後のヤバチャと共に登場。マグノリア博士がアラベスクタウンにポプラを送った帰りにルミナスメイズの森で脱輪した時、車のシンクにいた。「まひ」状態だった事から、野生同士のバトルから逃げて隠れていたと見られている。
ちなみに『しんさく』である。
関連イラスト
関連タグ
キョジオーン:同じく対戦にて独自の役割を持つポケモン。こちらの役割は『対耐久型ポケモン』。