Feed the fire. Let the last cinders burn.
火を点けろ、燃え残った全てに
曖昧さ回避
製品情報
タイトル | ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(アーマード・コア シックス ファイアーズオブルビコン) |
---|---|
プラットフォーム | プレイステーション4・プレイステーション5・Xbox One・Xbox Series X・Xbox Series S・Steam(Windows) |
購入形態 | パッケージ(PS4・PS5・Steam)/ダウンロード(全プラットフォーム)※ |
発売日 | 2023年8月25日(全プラットフォーム) |
開発 | 株式会社フロム・ソフトウェア |
ジャンル | アクション |
プレイヤー数 | 1人(オフライン)、2~6人(オンライン) |
レーティング | CERO:C(15歳以上) |
※PS4/PS5パッケージ版はディスク、Steamパッケージ版はプロダクトコードでの提供。また、PS4版はPS5版への無償アップグレード(セーブデータ共用不可)、Xbox版はスマートデリバリー機能(セーブデータ共用)にそれぞれ対応。Xbox版のパッケージ版は国内ではなく、海外版のみとなっている。
概要
2022年12月9日の「The Game Awards 2022」にて突如発表された、『アーマード・コア』シリーズの最新作。2023年8月25日発売。
ディレクターを務めるのは『DARK SOULS』シリーズに長年携わり、『SEKIRO』のリードプランナーを担当した山村勝氏。しかし、IGNのインタビューによれば、ソウルズボーンに近づけるということはしていないとのこと。
ゲームシステムは従来のミッション選択制を取り、ストーリーモードは「シングルプレイだからこそ実現できる濃い体験」を重視すべくシングルプレイのみ、一方マルチプレイはオンラインでのアリーナ対戦(1vs1のシングル戦か3vs3のチーム戦、対戦者とは別に3人まで観戦も可能)のみとなっている。
8月25日の発売直後から、非常に高い評価と話題性で売り上げを重ねており、Steamでの最大同時接続数は15万人を突破しており、『SEKIRO』や『ダークソウル3』を抜く快挙となっている。
初週売上はPS4とPS5版のパッケージ合算が16万3,342本。PS4版パッケージが47,949本、PS5パッケージ版が11万5,393本。
その後、発売からそろそろ2か月になる10月15日に行われたV.Ⅳラスティを演じた加瀬康之氏のAC6配信において、統括プロデューサー小倉康敬氏より全世界で280万本の売り上げを計上したという言を得たとのこと。
国内ではなく全世界の売り上げ本数とはいえ、後述の二次創作も相まって古参傭兵が困惑する理由となっている。
ストーリー
恒星間航行によって宇宙への進出が一般化した未来、辺境星系に位置する「ISB2262 惑星ルビコン3」で謎の新物質コーラルが発見された。新たなエネルギー源として人類の技術や通信能力を飛躍的に向上させると期待されていたそれは、しかしあるとき、星系を巻き込む大災害「アイビスの火」を引き起こし、炎と嵐で飲み込まれたルビコン3と周囲の星々は「燃える星系」となり果てた。
災害によって宙域ごと汚染・封鎖されたルビコン3が、惑星封鎖機構による厳重な監視下におかれて半世紀。
惑星で生き延びた人々が辛うじて命を繋ぐなかで、燃え尽きたはずのコーラルが再発見されたことで、封鎖機構をあざむき進駐する利権を求める強欲な惑星外企業と、ルビコン3に根ざした人々「ルビコニアン」の武装勢力との戦闘が散発するようになり、コーラルの管理・利権を巡る激しい戦いへと発展していく。
その最中、一人の密航者がACと共に、惑星上の座標グリッド135に密かに落着する…
今作の用語
今作の根幹に関わる重要資源。基本的にはエネルギーとして使用されるが、麻薬や酒の様な中毒性のある嗜好品としても使用されている他、ミールワームを肥育させるなどして食料生産も可能。情報を伝達する特性もある。
コーラル動力として用いた兵器群などは「C兵器」と呼ばれており、ビームや爆炎が赤く発色する外見的特徴がある。強化人間の製造にも用いられ、第4世代を含む旧世代型は一定量のコーラル投与を含む処置を受けていた。
半世紀前に発生した星系規模の大災害「アイビスの火」の元凶であり、同事件で燃え尽きたかに思われたが、ルビコン3で再び検出されるようになったために星外企業の進駐を招いた。
ドーザー(Doser)
一言で言えば汚いミグラント。
「Dozer」ではなく「(over)Doser」=キマりまくったヤク中共という意味で、構成員にコーラル中毒者が混じっているのも当たり前。
かつて飼育されていたと思われるイモムシやカギムシあるいはクマムシのような姿の生命体。
主要人物
旧世代型の強化人間であり、傭兵として多様な勢力に雇われることになる。
強化手術の影響で感情が欠落しており、機体操縦に必要な機能以外は失われているとされる。複数提示されたミッションを選択、決定しているのはウォルターではなく621らしく、ある程度の自主性はみられるとも言えるか。
ハンドラー・ウォルター(cv. 坂詰貴之)
621の「飼い主」。所有者と呼んだほうが正しいか。通信時に表示されるエンブレムは幾本ものリードを巻きつけた右手首。トレーラーでは彼のものと思しき杖を突いた人影が確認できる。
オペレーターとして621と話す様子からは、決して冷徹なだけではない様子がうかがえる。
621を「レイヴン」と呼び、ナビゲートする女性の声。英語版でのスペルは「Ayre」。
“交信”と呼ぶある特殊な手段を介して621と接触するため、実在するのか、人物なのかすらはっきりしない謎めいた存在で、ウォルターには強化人間に起きがちな幻聴の一種と思われている。
登場勢力
惑星ルビコンから産出するエネルギー資源「コーラル」の掌握を目論み、進出を図る惑星外企業。「再教育施設」や「ファクトリー」など名前からしてヤバそうな施設も運営している。
エネルギー兵器のリーディングカンパニーであり、レーザー兵器などはほぼこの会社の製品。先進技術をふんだんに盛り込んだ未来的フォルムの機体を製造しており、エネルギー負荷と値段は高めだが軽量かつ高性能といった傾向。素敵性能が高めな、旧作で言う所のジオ・マトリクスやミラージュやインテリオル・ユニオンの系譜。
アーキバスが擁するAC部隊。隊員の詳細については項目を参照。
惑星ルビコンから産出するエネルギー資源「コーラル」の掌握を目論み、進出を図る惑星外企業。
本社は「物量による制圧」を社是としている。旧作プレイヤーには「クレストやGAの系譜」で大体察しがつくだろう。実弾兵器に偏重した開発をしているため、強力な装備は大型化する傾向があり、それらを支える機体も頑丈で無骨なモノになりがち。
勿論その分ひよっこから玄人まで扱える汎用性・信頼性の高さが売りで、質実剛健を形にしたような直線的デザインのフレームパーツが多く、まさにメカといった印象がある。
ベイラムが擁するAC部隊。隊員の詳細については項目を参照。
アーキバスの系列企業。空戦を得意とするパーツが多く、名前からドイツ系と思われる。
旧作シリーズにおけるオーメルの系譜にあたる。
ベイラムの同盟企業。「樹大枝細」をコンセプトとした重量級かつ重装甲のパーツを主とする。
名前から中国系と思われる。
実弾ミサイル特化企業だが機体用のブースターも開発している。とにかくミサイルを愛しており、プラズマミサイルを除くあらゆるタイプのミサイルを製造している異常ミサイル愛社。
FCS(火器管制コンピュータ)も製造しており、初期は中距離向けのバランス型だったが、ミサイル愛に覚醒して以降はとにかくミサイル性能に特化したラインナップになっている。
タキガワ・ハーモニクス
パルスガンやパルスバックラーといったパルス技術を用いた装備を開発。パルス技術のリーディングカンパニーのようで、パルスを使った兵器はほぼここが製造元。
名前から日系と思われ、モチーフはヤマハの可能性がある(ヤマハは楽器製造から始まってバイクなどに手を伸ばしているため。タキガワ製品にも、弦など楽器に関連した特徴を持つ物がある)。
VCPL(ヴァイス・アンド・コーエン・プラズマ・ラボラトリー)
レーザーブレード、プラズマライフル、プラズマミサイルなどを開発。
社名にもプラズマを冠する通りにプラズマ大好きで、製造する武器は全てプラズマかレーザー。プラズマが好きすぎてミサイルにまでプラズマを搭載した変態プラズマ企業。
メリニット
名前からフランス系と思われる、炸薬の業界リーディングカンパニー。
「名は体を表す」とは言うが、社名からして爆薬であるピクリン酸の別名「メリナイト」であり、社章もきれいな花火。火薬の組成から自社で組み上げるこだわりの花火師集団である。
ルビコンの地元企業で、鍛造を専門とする製鉄企業。名前からスペイン系と思われる。
ルビコン解放戦線のAC乗りでの採用率が高い。
BAWS(ベリウス・アプライド・ウェポン・システムズ)
ルビコンのベリウス地方に位置する地元企業。保身のためか顧客を選ばず解放戦線や惑星外企業共に兵器を販売する方針。
惑星封鎖以降は外部からの技術の流入がなかったために、星外企業のアーキバスやベイラムとは大きな技術格差が生じている。
ルビコン解放戦線(ルビコニアン)
創作における「〇〇解放戦線」のご多分に漏れず過激で思想的な台詞が飛び出してくる、ルビコン3の土着勢力からなる組織。『RLF』の略称が用いられることも。
RaD(Recycle and Development)
ドーザー最大手の一派で、今作におけるEYEシリーズ担当。
作業用や探査用など主に非戦闘用ACのパーツを多く製造している。主人公機やハウンズの機体にもパーツが組み込まれており、星外にもある程度の量が流通していると思しき描写がある。
ドーザー最大勢力……ではあるが、恐らく頭数だけは多いという意味であり、突出した技術や戦力というものはほぼ保有しておらず、プレイヤーが使用できるACのパーツや武器にジャンカーコヨーテス製のものは存在しない。
大半はRaDから闇市場に流れた(或いは盗み出した)MTなどを戦力としている。
未だにコーラルが多数残るルビコン3を封鎖・隔離するための軍事組織。
ルビコン調査技研(技研都市)
ウォルターが探し求めていた「アイビスの火」の元凶とされる団体とその本拠。破壊の痕跡も夥しいが、都市内には未だ稼働中の自律兵器が現存し侵入者を阻む。
特定の勢力に与せず、独立傭兵を支援するシステム。
独立傭兵
ナンバーRb23、Fランク。チュートリアルの汚染市街で損傷した機体が発見され、MIA(作戦行動中行方不明)となっている。ウォルターのお眼鏡にかない、機体に残っていたライセンスのデータを621に奪われる。
機体の構成を見るに、タイトル画面の映像などに登場するパイル持ちのACは恐らくこの人物のものだと思われる。
トーマス・カーク
ナンバーRb18、ランク26/E。チュートリアルの汚染市街で既にMIA。
ランク入りパイロットかつ独立傭兵でもあったが、未帰還のまま放置されていたこともありライセンスコードは失効済みで乗っ取れない。
モンキー・ゴード
ナンバーRb37、ランクは完全な圏外(本物レイヴンは一応Fである)。
チュートリアルの汚染市街で既にMIA。曲がりなりにもランカーの端くれである上述の無敵マン未満とあって、ろくな仕事が受けられないであろう事からウォルターにスルーされた。
あるミッションに出現する老境の傭兵。第1世代の強化人間で、彼にも「C1-249」の番号が振られている。
「人の金は俺のもの」を実践する迷惑系多重債務者。攻略順路から外れたとある場所で待ち伏せしている。
ケイト・マークソン / トランスクライバー(CV:???)
ある依頼でレイヴンに共闘を持ちかける独立傭兵の一人。
オールマインド製の流麗な高性能パーツで固めたACを駆る上、どこかで聞いたことのある声をしているが…?
ハクティビズムの共通理念で結束した独立傭兵の集団。メンバーは一定ではなく入れ替わり続けることによって匿名性を確保している。
「ブランチ」は英語の「branch」つまり枝を意味し、作中では「止まり木」と表現されている。
キング / アスタークラウン(cv. 木内太郎)
ブランチの一人。ステーション31襲撃計画で惑星封鎖機構の強襲艦隊に単騎で陽動を行ったとされる。
シャルトルーズ / アンバーオックス(cv. 大地葉)
ブランチの一人。ステーション31襲撃計画で惑星封鎖機構に打撃を与えたとされる。既に型落ちの旧式である第4世代強化人間を「アンティーク」と表現する等、言葉選びにも気配りが感じられる人物。
ブランチのオペレーターを担当する女性。ブランチの4人目は全く言葉を発しないため、彼らが出現するミッションではオペレーターでありながらもかなりの存在感を発揮している。
主役機
厳密には看板機体、初期機体、予約機体である。
自分で組んだ機体こそが真の主人公機だ。
- LOADER4
- 621の初期機体。RaD製の探査用フレームで統一されている。詳細は記事を参照。
- TENDERFOOT
- 予約特典でのみ手に入る、「MELANDER C3」フレームのG13特別仕様カラー。実はG5がコレの純正品を使っている。詳細はC4-621を参照。
- ナイトフォール
- 今作の看板機体。個別記事参照。
今作の要素
- 状態異常「スタッガー」と「衝撃力」の概念。攻撃によるダメージと同時に、相手の姿勢制御システム(ACS=attitude control system)に負荷をかける衝撃力が蓄積され、ACS負荷が限界に達することで行動不能となるスタッガー状態となり、短時間だが全攻撃が直撃判定となる。実弾系武器は衝撃力が比較的高く、特に榴弾系は極めて高い。
- レーザー等のEN系武器は衝撃力が低い傾向にある反面、スタッガーなしでもダメージが高めという武器も存在し、スタッガーを無視して直接耐久力を削り取る構成もある。
- 直撃補正による火力の上昇率は武器によって異なり、通常時と大差ない武器もあれば、2倍~2.5倍にまで威力の増す武器も存在する。
- 当初は重いほどスタッガーになりにくかったため、軽量機体が(一部スピード狂以外からは)少々軽視されていたがアップデートによって軽い機体ほどすぐ復帰し、重いと復帰に時間が掛かるようになり、場合によってはその一瞬の差で生死を分ける事もあるので、今まで以上に重量に気を配る必要が出てきた。
- 自機のスピードは『4』系と『V』系の中間と例えられる。戦闘距離は過去作よりも近めでアクションが多様なのでスピード感は高い。
- 「ターゲットアシスト」、要は固定ロックが可能となり、一定の距離内で遮蔽がなければ敵機の速度や動きによらず自動で捕捉してくれる。複雑な機体操作と視点操作を同時にこなさなければならず“操作難易度SS”と評されてきた歴代『AC』シリーズからすると、かなり取っ付きやすくなっている。
- 同時に、過去作まで重要だった“機体による旋回速度の差”は無くなり、ロックオンの距離もパーツに依らず一定となった。操作の簡略化に伴ってイレギュラーと一般傭兵との腕の差は縮まったともとれるが、AC同士では至近距離での苛烈な攻撃の応酬となるので一瞬の判断力と反射神経が求められるだろう。
- ただしターゲットアシストをオンした状態ではFCS(火器管制)に負荷が掛かり、二次ロックまでの時間がかかるなどのデメリットがある。特に中・遠距離での射撃戦になるとその差が顕著。アセンと戦法に寄って使い分けが求められる。
- ミッションでの標準装備となる「リペアキット」を使用することで最大3回までAP(=HP)回復が可能になった。控えめなエフェクトがあるが回復モーションは特に無し。硬直中や攻撃中以外でなら瞬時に回復できリスクやコストは無いようなもの、気にせず使おう。
- 過去作では長時間ミッション中の区切りに補給が用意される場面も稀にあったが、“回復”というシステムは今作にて初登場。その分、敵の攻撃は殺意が高めで、総合的な難易度が温くなっているわけではない。
- 標的から離れ過ぎていたり、硬い相手に爆発を伴わない弾を打ち込むと弾が跳ねて威力が下がる「跳弾システム」が実装されており十分な有効射程を見極める必要がある
- 爆破武器は弾速もリロードも遅く、発射時には自機の足が止まるという欠点があるが、それでも重宝される。どの武器でも有効な距離は意識していきたい。
- 爆破武器による爆撃構成、ミサイル中心の構成、リニアライフル等の跳弾の影響が低い火器を中心とした遠距離構成も一定の存在感を発揮している。
- 各武器には射撃反動が設定されており、連射による反動の蓄積量に応じて腕武器の命中精度が低下していく。時間経過で精度が回復するほか、反動が回復量を下回っていれば撃ち続けても問題はない。
- サイト中央のクロスヘアの開き具合でおおよその判断は可能。
- ちなみに射撃適性は照準追従=単発の精度、反動制御はそのまま連射の精度である。リニアライフルなどのセミオート武器を持っているのに反動制御の高いアームを持っていてもあまり意味はないし、射撃適性が高くともガトリングなんぞ担いでしまえば弾がバラけてしまう。使う武器に応じたステータスのパーツを使用するようにしよう。(ダブルトリガーの場合は単発でも反動がキツくなるので両方のバランスが重要になる)
- レーザーランスやチェーンソーなどの近接武器が追加。今作の近接武器は全て通常の攻撃と別にボタン長押しでのチャージ攻撃が用意されている。
- 射撃武器のチャージもいくつか採用されており、前作のようにレーザーライフルの威力を上昇させるといった使い方の他にも、実弾ライフルで高速なバースト射撃に変化させたり、レールガンの威力や弾速を大幅強化したりと攻撃方法の選択肢が増えた。
- 「マガジン」リロード要素が復活しており、いくつかの射撃武器ではマガジン内の弾薬を撃ち切るとリロードタイムが発生する。任意のタイミングでのマガジン交換も可能。マガジンを振り落とすモーションはあるが装着のモーションはほぼ省略されている。
- 手動でのリロードも復活しているが、これがスタッガー重視な実弾系武器を使う上では非常に重要。スタッガーを取ったと同時にリロードになっては目も当てられないので遮蔽に隠れているなどで牽制でも撃たない状況なら、手動リロードで弾倉を満タンにしておくなどタイミングを見極め調整する必要がある。
- 武器のオーバーヒート要素もあり、全ての近接武器は攻撃モーションを発生させると空振りや連撃回数に関係なく数秒のクールタイムが発生する。いくつかの射撃武器も連射を続け過ぎたりチャージショットを使用したりするとオーバーヒートゲージが溜まっていき、終いには銃身を冷やすクールタイムが発生するので、このゲージの管理にも気を配る必要がある。
- アリーナを攻略すると手に入るポイントで「OSカスタム」を行ない、スペック上昇やキック等のアクションをアンロックできる。
- スキルポイント制だがアリーナを進め切ればフルオープンできる上、多少の金銭は必要だが何度でも振り直せるため、よく使う機能や今必要な機能を優先して解放して都度カスタムすると良い、まず開けるべきなのは「コア拡張」のどれか一つと「ブーストキック」「重量制御」辺り
- OSカスタムで「ブーストキック」を取得すると、アサルトブーストから蹴りを入れられる様になり、非常に威力と衝撃力に優れるため、中級者以上になると積極的に使用される。脚部や重量によって威力やモーションが変動し、機体が重いほど高威力となる。前作『ACV』でもキック要素はあったが、モーションは一新されている。
- 「コア拡張機能」の追加。トレーラーで登場したアサルトアーマーはこの一種。全周囲の攻撃を防いでいたのはパルスアーマーで、設置型で長持ちするパルスプロテクションと、一度だけAP1で二秒確実に耐えるターミナルアーマーがある。いずれか1つを搭載でき、対戦でも使用可能。上記OSカスタムでパーツを入手できる。一切の負荷が無いので載せ得。
- 近接武器が大幅に使いやすくなった。過去作での変態アセンの代名詞とも言える“ブレードオンリー”も(過去作と比べれば)多少は実用的になった。
- 近接武器は左手にしか搭載できないが、左肩に予備を携行し交互に持ち変える“疑似二刀流”は可能。またENシールド系も左肩限定と部位限定のパーツが直近作品よりも多い。
- 脚部特有のアクションの追加。タンクならドリフトターン、四脚なら空中ホバリング移動が使え、逆関節はジャンプやクイックブーストの瞬発力が強化される。
- 特有のアクションだけでなく、素直な挙動の二脚に比べ逆脚はQBで自動的に高度を上げてしまったりなど、同じ動作でも操作感がかなり変わるのが本作の特徴。なんなら同じ二脚でも種類に寄って跳躍性能などの操作感が変わってくるので良く吟味したい。
- 「アサルトブースト」。過去作のオーバードブーストに当たる概念だが、本作ではスタッガー状態の相手との間合いを詰める等の強襲性能を重視したものだという。クールタイムやタメ動作はほぼ無いのでエネルギーの限りガンガン使っていける。今作は機体上昇時の消費エネルギーが極端に大きい為、普通に飛行するよりも上に向けてアサルトブーストを使ったほうが圧倒的に低燃費で高度を稼げる。
- オーバードブーストやグライドブーストとの最大の違いはカメラ方向にしか進めない点。相手を視界に収めながらアサルトブーストで後退する事は出来ない。逃げる為に使うには相手に背を向ける必要があり、攻め有利の調整になっている。
- 「フォトモード」の実装。細部まで作り込まれたパーツ群を選び抜き組み合わせペイントし魂を込めた愛機を魅せる事ができる機能が遂に実装された。ハンガーだけでなくテスト場でもアリーナでもストーリー中でも時を止め、かなり自由にカメラを動かせる。F値や露出、ブラーも調節でき本格的な編集が可能。
- 通貨の単位として企業保証通貨・COAM(コーム:COmpany Assuranced Money)が復活。ミッション報酬等はこの単位でやり取りされる。
TIPS
- 副題の【rubicon】とは、イタリアのルビコン川のことであり、あのユリウス・カエサルが「賽は投げられた(ālea jacta est)」と発し、政敵の罠によって逆賊の汚名を着せられながらも政変を達成した故事で知られる。
- ルビコン川はローマ領と属州であるガリア地方との境界線にあたり、ここに軍を率いて川を渡ることは反逆行為とみなされた。転じて、欧米では「帰還不能境界線」「後戻りのできない選択」を意味し、差し迫った選択を強いられることを「ルビコン川を渡る(cross the rubicon)」と言う。
- 本作においてルビコン(rubicon)は、コーラルに並ぶ作品のキーワードとも言える言葉であり、副題に採用されるのみならず、舞台となる惑星の名前ルビコンⅢは恐らくルビコン川をもじった名前であり、エンディングルートの一つは上述の故事から名前が取られた「賽は投げられた」である。
発売前の反響
2013年に発売されたACVDの発売から実に9年という長い月日を経て発売が発表。これを知った多くの歴戦のレイヴン・リンクス・ミグラントの闘争心を湧き立たせた。その一方で、散々「新作はまだか」と当て擦られていた中で一切のリークなく発表されたことからSNSでは(いまさら新作など信じられないという意味で)「集団幻覚」がトレンド入りする事態に発展した。
また、X(旧Twitter)上では、前作から10年後の8月に発売という状況から、夏を代表する名曲『secret base』になぞらえる者も出現した。
情報が公開されるにつれて概要で挙げられたインタビューとは異なりソウルライクは強めではないかと言われるようになっており(実際に発売されてみると特にボス戦においてはソウルライクな死にゲーの一面もあった)
敵を自分で画面に捉え続ける必要があった従来とは違い自動で画面内に捉えてくれるターゲットアシストや道中で回復が出来るリペアキット、旧作では一般的と言えるアセンを考え直す必要があるシステム等、旧作と大きく変わったシステムは一部の古参プレイヤーから戸惑いの声も上がった。
2023年7月26日には、YouTubeを始めとする動画閲覧サイト、SNSなどで本作の紹介を行う各メディアによる先行プレイ動画が公開された。
そこでは、各メディアの中から選ばれた記者たちによって、序盤のステージから、最初の壁となるボス・ジャガーノートに挑むまでの姿が録画されていたが、初めて『アーマード・コア』に触れたであろう記者も散見されるなか、明らかに動きの違うレイヴンの姿もあった。特に、鮮やかな赤色の機体を操る「Vジャンプ」記者は、歴戦のレイヴンも唸る熟れた操縦で多くのファンを騒がせた(シリーズの要点を押さえた的確な解説も評価を得ている)。
しかし、そんな歴戦の猛者をしても、初見での壁越えを達成できた者はわずかに2名という有様だったという。
そうして、ますます本作への期待が高まる中、8月25日の発売に先がけた7月29日から8月20日の日程で、全国の大型ゲーム取扱店(大阪、東京、名古屋、広島、札幌、博多、横浜、仙台)にて、一般人が体験することのできる制限時間つきでの試遊イベントが開かれることになった。
体験版配布ではなく、あくまでも実店舗に並んでの参加型イベントとして開催されたこの試遊イベント、主催したフロム側はそこまで参加人数も伸びないだろうと踏んでいたようだが、そこには炎天下の中でも長蛇の列を成して壁越えを果たそうとするレイヴンの群れがあった。
三桁に及ぶ歴戦の傭兵たちは、壁越えを果たした猛者たちを讃え、異名と共にその戦いぶりを伝え広めていった。
ネットで有名になった主な異名についてはこちら。
二次創作
10年ぶりの新作と前評判もあってか、発売から2週間ほどの時点で様々なネットミームや二次創作が作られるほどの人気ぶりに、むしろ古参傭兵ほど呆然とする事態が起こっている。
詳細な内容についてはACVIの二次創作一覧を参照のこと。
余談
- 発売日の2023年8月25日にはSNSであるX(旧Twitter)上で「チュートリアルのヘリ」「アサルトブースト」などの関連ワードがトレンド入り。
- 驚くべきヒットを出したエルデンリングのGOTY受賞式中、その場で公開した本作はその劇的な発表とACはニッチの奥の方という共通認識も相まって「フロムは仕事のエルデンで稼いだ金で本命(趣味)のACを作った」とよく冗談半分で言われる。勿論冗談…と思いきや公式の人間が「作りたいから作った」と発言したり時期的にエルデンリングはあり得ないがソウルシリーズ等の売上は使われているだろうという事で、冗談半分、本当も半分…あるのかもしれない。
- 作中楽曲を手掛けた星野氏曰くオールドSFをイメージしたとの事。設定やストーリーも過去作以上に壮大なSF物方面のテイストが特徴。
- 2023年11月22日に「ネット流行語100 2023」のノミネートワードが発表された際、まさかの50音順でトップを飾った。その他のゲームではゼルダの伝説(ティアキン)やスイカゲーム、FGO、ブルーアーカイブ、ウマ娘などもエントリーされているが、その中に入るACVIもイレギュラーではあるかもしれない。
関連動画
アナウンスメントトレーラー【The Game Awards 2022】
『アーマード・コア6』発表に沸くTGA2022会場の反応【2022.12】
ゲームプレイトレーラー【2023.4】
ゲームプレイフッテージ【2023.6 PlayDays】
ストーリートレーラー【2023.7 SDCC】
発売ロンチトレーラー【2023.8】
ゲーム紹介トレーラー【2023.8】
(ナレーション:園崎未恵)
Live-Action Trailer feat. Karl Urban — "Let's Get to Work”【2023.8】
関連タグ
コトブキヤ:コトブキヤが展開するアーマードコアのプラモデルシリーズ、『アーマード・コア ヴァリアブルインフィニティ(AC V.I.)』は(機種依存文字を使用しない)6の略称と同じくACVIで表記されることもある。
カール・アーバン:CM出演俳優
SEKIRO:常に画面中央に敵が収まる強力なエイムアシストや体幹を削って一撃を入れる戦闘が基本となる事からメカ版SEKIROと評される事もある。