さあ、お仕置きの時間だよ ベイビー
プロフィール
概要
第3部『スターダストクルセイダース』にて空条承太郎の前に立ちはだかる最初の敵スタンド使いとして登場。
家族でエジプトへ旅行に行った際にDIOと出会い、肉の芽を植え付けられ洗脳されていた。しかし、承太郎に敗北し肉の芽を取り除かれた事で正気を取り戻し、DIO討伐のため承太郎らの仲間となり共にエジプトへ旅立つ。
共に長く旅をしていたが、中盤のエジプト上陸直後のンドゥール戦でゲブ神の攻撃により両目を負傷、治療のため一度離脱するも最終決戦となるDIOの館突入直前で復帰。館の執事であるスタンド使いテレンス・T・ダービーとの対決に臨んだ。
終盤、DIOとの直接対決でザ・ワールドによって腹部をブチ抜かれる致命傷を負わされてしまう。しかし、死にゆく中でDIOのスタンド能力が「時間を止めること」であることを見抜き、最期の力を振り絞ったエメラルドスプラッシュでそのヒントをジョセフ・ジョースターに『最後のメッセージ』として伝え、DIOから受けた恐怖と屈辱にケリをつけた心緒を胸に死亡した。
性格
常に冷静で分析力が高い上に頭の回転も速い、メンバーの中での頭脳担当。幾度となく敵の特性や弱点を見抜き、メンバーのピンチを救ったり一行を勝利に導いたりしている。
特にグレーフライ戦、J・ガイル戦、ズィー・ズィー戦、鋼入りのダン戦、マニッシュ・ボーイ戦、DIO戦は彼の戦略と能力があったからこそで、彼がいなければ一行は敗北していたかもしれない。
今まで友達を作らなかったためか、チームの和を保とうとする気持ちは誰よりも強い。
特にポルナレフに対しては、自分がやりたくないことを押し付けようとしたり、コーヒーを入れてと頼まれた際「自分でいれろ」と言うなどなかなか辛辣である。もっとも、文句を言いつつきちんとポルナレフの分も含めたコーヒーを入れたり、「パンツ丸見え」やJ・ガイル戦に代表されるようにベストコンビっぷりを発揮するあたり、仲間として認めているからこその遠慮の無さなのだろう。
前述の友達を作らなかった一番の理由は「スタンドが見えない人間とは、心の根の部分まで分かり合うことが出来ない」という考えを持っていたため。家族ですらも自分の本当の理解者ではなかったことを回想しており、DIOに目をつけられたのはそうした心境を読まれたことが原因であると自身も自覚している。
ただし両親とは不仲だったわけではないようで、DIOとの戦いで致命傷を負った際には日本にいる両親のことを想っていた。
そうして一人でいることが多かったためにヒマを潰そうとやりこんでいたのだろうか、TVゲームの腕はなかなかのもので、テレンスとの勝負では『F-MEGA』というレースゲームで「このゲームでこの花京院典明に精神的動揺による操作(コントロール)ミスは決してない!と思っていただこうッ!」と言い切るほどの実力を見せた。
(なおゲームで培った知識かは定かでないが、実際の車の運転もそれなりにできる模様)
また、好物であるチェリーを食べる時に、レロレロと舌の上で転がすという奇癖がある。
ただし実際に本人がやったのは1度きりであり、しかも最初にやっていたのはスタンド能力で花京院に扮装したラバーソールである。
容姿
身長178cm、体重65kg。
服装は普通の学生服。身頃が長く、白い総裏がつけられている。
両耳にはチェリーのような赤いピアスをしている。髪はピンクもしくは茶色(赤毛)で、学ランは緑で塗られていることが多い。寝るときはパジャマを着る派。
非常に特徴的な、物理法則を無視したヘアスタイルをしている。前髪は左右どちらから伸びているとは決まっておらず、基本的に描く人の裁量で好き勝手に描かれている。さらに言えば公式でも左右が定まっておらず度々位置が移動している。
『オールスターバトル』の掛け合いシーンでは東方仗助に対し「僕の髪型のほうが洗練されている」と言う場面も。
怪我からの復帰後はサングラスをかけるようになる。
当初は丸みのある普通のメガネのようだったが、次第に上の絵のようなサイバーじみたデザインのものとなっていった。この状態の花京院はカプコンAC版にて『恐怖を乗り越えた花京院』と呼ばれていた。
ただし、実のところ復帰後の花京院の戦績は芳しいとは言い難い。
テレンス戦では戦略の読み合いに敗北し、テレンスのスタンドアトゥム神によって人形化させられてしまい、DIO戦では上述のようにザ・ワールドの能力で時を止められ一方的に殺害…と結果だけで見れば全敗であり、扱いはやたら不遇だったりする。
もっとも、花京院が主体となった戦闘は二度ほどしかなく、さらにエジプト編では冒頭と終盤しか出番がないせいでエジプト9栄神ともほとんど交戦していなかったため、他のメンバーに比べて大いに戦闘経験不足だったのも原因と考えられるが…。
とはいえ彼の尽力、犠牲があったからこそ一行が窮地を脱せたり、果てにはDIOのスタンド能力を見破ることができたのは間違いない。
好きなアーティストはレオンの主題歌などで有名なスティング。
作中で女子高生や飛行機の客室乗務員から好意的に見られるシーンや、小説版では「切れ長の目と薄い唇が品よくならんだ顔」という表現があり、イケメン設定のようである。また、一見して女性的に見られがちらしい。
スタンド「法皇の緑(ハイエロファントグリーン)」
生まれついてのスタンド能力で、体を帯状に解くことが出来る遠距離操作型の人型スタンド。
詳しくは該当記事参照。
余談
名前の元ネタは仙台市内の地名「花京院」(仙台駅から広瀬通りを挟んだ北側一帯)と写真家の「加納典明」から。
荒木氏いわく、名前の読みは本当は「てんめい」だが、編集が「のりあき」とふりがなを付けてしまったため、「あだ名のようなもの」と受け入れ、訂正はしなかったとのこと。
実際、エンヤ婆のホテルの宿帳において、「Tenmei Kakyoin」と署名している。
TVアニメ版では、ラバーソールが化けた偽花京院も平川氏が演じているため、ドスの入った花京院の声を披露している。
クレイジー・Dの悪霊的失恋
『恥知らずのパープルヘイズ』の作者による4部ダイヤモンドは砕けないのスピンオフ『ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋』では、「杜王町に花京院典明の墓があり、更に容姿が似ている10歳下の従姉妹・涼子が存在し4部本編前に東方仗助(ジョセフの隠し子、承太郎の年下の叔父)と出会っている」という設定になっている。
不遇
彼は、カプコン製のACでは謎レベルで死亡している。具体的に言うと、アヴドゥルやイギーが生存するEDがあるのに対して彼は『どうやってもEDで死亡する』という程である(恐怖を乗り越えた花京院でも同様である)。カプコンは花京院に何か恨みでも有るのだろうか?
「EoH」における花京院
「異変」の影響によって復活したが、並行世界のDIOの部下として承太郎たちの前に立ち塞がる。序盤で彼らと戦った際に正気に戻り仲間となったが、以後は特にストーリーには登場しない。エンディングでは、同じく復活していたアヴドゥル、イギーと共に全治一か月のケガを負ったことが語られ、仲良く入院しているシーンが描かれた。このため生存している。
担当声優
速水奨 (ドラマCD)…後にPS版格闘ゲームと第3部TVアニメにおいてヴァニラ・アイス、ASBではエンリコ・プッチを演じる。
真殿光昭 (未来への遺産)…後にASBとEOHにおいて東方定助を演じる。
鈴置洋孝 (OVA)
平川大輔 (TVアニメ版以降のメディア作品)
関連イラスト
関連タグ
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース チェリー スタンド使い
空条承太郎 ジョセフ・ジョースター モハメド・アヴドゥル ジャン=ピエール・ポルナレフ イギー
DIO テレンス・T・ダービー ラバーソール J・ガイル マニッシュ・ボーイ 肉の芽院
蔵馬 - 赤髪に学ラン姿という見た目や女性人気の高さからよく比較される。
クリスティナ・シエラ - 独断で家族の元を離れ、そのまま戦死してしまう点で共通している。
星馬烈 - 女性人気の高さ、赤髪、一時的に長期離脱する点が共通している。
スパイク・ローズレッド - 花京院がモデル。
礼紋茉莉花/デカイエロー-超能力を持っていたことで孤立していたが、のちに信頼できる仲間と出会えた点が共通する。
アレッシー - 同じ番号のスタンド使い繋がり。
伊藤誠/アルファルド(FE風花雪月) - 中の人が同じで世界に殺害されたキャラ繋がり。
魘夢 - 同じく中の人繋がり。夢の能力に散々苦しめられた花京院と同じ声優が、人間を夢の能力で散々苦しめるキャラクターを演じるという、ある意味不思議な縁を感じる。