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キタカミの里の編集履歴

2023/12/30 20:45:39 版

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キタカミの里

きたかみのさと

ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』追加DLC『ゼロの秘宝』の『碧の仮面』に登場する山里。

概要

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の追加DLC『ゼロの秘宝』の前編『碧の仮面』およびDLCのすべてのストーリーをクリアすると解禁される『番外編』の舞台となる山里。

パルデア地方からは東に遠く離れた地であるとされ、行くためには長時間飛行機バスに乗る必要がある。アカデミーからの参加者や地元の住民からも「海外」という呼称が使われていたり、パルデアと時差が現実世界でいう6時間もあることから、少なくともパルデアとはモデルとなったスペイン日本と同じくらいの距離くらい離れた場所にあるものと思われる。

ちなみに、ローディング画面ではカイリューが飛行機を追い越すシーンが描かれている。

パルデア地方の外にあるため、ケンタロスウパー等の原種を孵化させることが可能。ただし、ウパー系統はキタカミの里に、原種ケンタロスに関してはテラリウムドームに野生の個体がそれぞれ生息しているので、手っ取り早く入手したいのであれば野生の個体を捕まえた方が良い。

田んぼやりんご園など日本田舎を思わせるのどかな自然が広がり、水田には水・地面タイプの原種ウパーの他にも、各フィールドにはミミズズオトシドリリククラゲ第9世代発のポケモンの生息も確認できる。

周囲は野山に囲まれ、特に中央にそびえる鬼の頭のような「鬼が山」が印象的。

悪い鬼から里を救った「ともっこさま」と呼ばれるポケモンの昔話が伝わっており、彼らの石像やそれを伝える看板が置かれている。

また『オモテ祭り』という祭りも開催され、様々な屋台が出て賑わいを見せる。

パルデアのアカデミーは毎年他校と合同で林間学校を開催しており、今年の開催地としてキタカミの里が選ばれた。

主人公はそのメンバーに選ばれ、キタカミの里の歴史を紐解くオリエンテーリングに参加する他、様々な体験をする事になる。

また、ブルーベリー学園での交換留学や、テラパゴスに関する調査を一通り終えた後に、今度はパルデアの仲間たちを連れて、里に伝わる伝説の隠された謎を紐解いていくことになる。

そらをとぶタクシーはこちらではヨルノズクが使われている。

学生達が宝探しに奔走するパルデア地方と異なり、フィールドに点在するトレーナーに学生キャラはほとんどいない。また、アローラのすがたのポケモンを使用するNPCもいる。

また、本来であればパルデア地方特有の現象であるはずのテラスタル現象が発生しているが、どうやら鬼が山山頂のてらす池の中に大きなテラスタル結晶があることと何か関係がある模様。

なぜパルデアから遠く離れた場所にエリアゼロに存在しているのと同じようなテラスタル結晶が存在しているのかは現時点では明らかになっていない。一応、ブライア先生が調査を行っている描写があることから、ポケモンの世界でもこの謎を解き明かそうという動きはあるようだが…?

田舎ということもあり、桃沢商店を始め、お店の殆どはLPを使った買い物ができない。

しかし、数回LPで払おうとして断られる事を繰り返すと、「管理人に相談してみる」という台詞が出て、ゲーム内時間で1日経つとすべての店でLPが使えるようになる

また、里唯一のバス停に来るバスは一日に数本しかない(もっとも、主人公はマップから自由にパルデアとキタカミの里を行き来できるので全く影響はないのだが)。

拠点地

名前モデル / 推測備考
スイリョクタウン北上市キタカミの里のポケモンセンターはここにしか存在しない

地名

名前モデル / 推測備考
キタカミセンター真山神社
キタカミ街道
アップルヒルズ道の駅なみおかアップルヒル
ともっこプラザ
フジが原
フジの池岩手県久慈市久慈渓流 不老泉看板の文言より。キタカミ六選の1つ
楽土の荒地
キタカミ原生地域白神山地または和賀岳東北の原生地域より
ありがたい輪環状列石縄文時代に東北~北海道で作られたストーンサークル。キタカミ六選の1つ
とこしえの森白神山地サザレのイベントより推測
舞出山道
落合川原青森県田子町または秋田県横手市同様の地名がある。キタカミ六選の1つ
鬼角峡谷厳美渓などキタカミ六選の1つ
恐れ穴
鬼が山恐山
地獄谷地獄谷キタカミ六選の1つ
てらす池宇曽利湖根拠はモデルについてを参照。キタカミ六選の1つ
ひやみず洞龍泉洞

考察

里の中で使用されている文字がLEGENDSアルセウスで使用されていた文字と酷似しており、ヒスイガーディを模した狛犬のような石像も確認され、ヒスイ地方と何らかの関係がある可能性がある。

また、しろすじバスラオとその進化系であるイダイトウが生息している他、ヒスイ地方から渡ってきたことが推測されているポケモンも存在しており、生態系においてもヒスイ地方とはかなり密接な繋がりがあることが推測できる。

シンオウ地方出身で、ヒスイ地方についても語るキャラクターも登場している。

モデルについて

青森県岩手県秋田県の北東北がモデルと推測される。

三県とも鬼にまつわる伝承が多くある(青森県弘前市の鬼神社、岩手県盛岡市の三ツ石神社、秋田県男鹿半島のナマハゲなど)。

また現実の東北は寒冷な気候だが、ジニア先生によると「キタカミの里の夏は白衣の中がビショビショになるくらいには蒸し暑い」とのこと。

恐れ穴という地名と、てらす池や地獄谷の景観や死者に会えるという看板から、鬼が山のモデルは恐山と見られる。

てらす池は宇曽利湖同様にハート形をしており、赤い橋は太鼓橋と酷似している。池から続く川は正津川とみられる。

アップルヒルズというりんご園があり、りんごの国内生産量第一位は青森県であることから、地名の由来は、道の駅なみおかアップルヒルと推測される。

青森ねぶた祭りにおいてピカチュウとオーガポンのねぶたが2023年8月3日〜6日に運行された。

岩手県北上市には鬼剣舞(おにけんばい)という鬼のような仮面をつけて踊る伝統芸能があるため、そこがモチーフだと思われる。“キタカミ”という名称もモチーフとなった北上市から付けられたものである可能性が高いだろう。

他三体の伝説も加味すると、そこに桃太郎伝説を混ぜた可能性が高い。桃太郎の伝説は岡山県発祥のものが有名だが、岩手県にも似た伝承が存在する。

オモテ祭りに登場するハナビラアイスは、秋田県を中心に販売されているババヘラアイスがモデルと思われる。

キタカミの里出身であるスグリが「わやじゃ(すごく、たくさん、ヤバい)」「けっぱる(頑張る)」と北海道・東北の方言を使っていることから、東北地方がモデルであることは間違いないだろう。「わや」は中国地方にも同じ方言があるが、「めちゃくちゃ」という意味があるため会話の文面的に東北弁の方が自然である。

なお、東北地方は、外伝作の『ポケモンレンジャーバトナージ』で青森県の一部アルミア地方で使われたのみで、東北地方全体をモデルにした舞台はこちらも今まで登場したことはない。

このため、今回のDLCはその補完的な意味も兼ねているとも考えられる。

また、仮に東北地方がモデルになっているとした前提では、北海道をモデルとしたシンオウ(及び、シンオウで使われていなかった渡島半島をモデルにしたアルミア)地方とカントー地方の間の土地の可能性が高く、地理的にどういった関係にあるのかも気になるところ。

一応、スペインをモチーフとしたパルデア地方フランスをモチーフとしたカロス地方との関連性が特に言及されておらず、モデルになった地域同士が隣接しているからと言って必ずしも接点があるとは限らない点には留意する必要があるが、上記のように、シンオウ地方とは繋がりが仄めかされている描写が多々存在するため、隣接しているかは不明なものの地理的にはかなり近い場所にあるとみて間違いなさそうである

日本をイメージしているためか登場ポケモンも和風なものからありふれたモチーフのポケモンが多い。

水田を飛び交うヤンヤンマ、水路に生息するヘイガニウパー(日本にウーパールーパーはいないのでイモリ役か)、夜の川辺を飛び回るイルミーゼバルビート、草むらを這うアーボ、山野に住むイノムーオドシシなどなど…これだけでも日本の田舎を表現できている事がわかる。

またスイリョクタウンの家屋にはプロパンガスや鎖樋などもある。

中には東北地方の文化や生態系を反映したポケモンも多く、冬季の猪苗代湖などに白鳥が渡ってくるからか、鬼角峡谷などにはスワンナの姿が、東北地方の名産品がりんごということもあってか、アップルヒルズのりんご園には、リンゴに擬態するカジッチュの姿が見られる。

さらにテラレイドバトルではイダイトウルガルガンなど本州では絶滅した生物がモデルのポケモンが入手できる。

加えてキュウコンダーテングルンパッパユキワラシなど妖怪モチーフのポケモンの姿も確認できるが、実際の岩手県の遠野市は河童や座敷童子の伝承が有名である他、民俗学者の柳田国男が纏めた「遠野物語」には天狗などの伝承も収録されていたりする。

…とはいえ、意外にもケンホロウオニスズメなど、如何にもなポケモンがいなかったりするが。

余談

キタカミの里自体はクリア前から入ることができるが、クリア後に入る場合はヤンヤンマやポチエナといったまだ進化していないポケモンさえもエリアゼロ上層の平均レベルくらいはあり(レベル55程度)、そんなポケモン達が平然と闊歩する魔境と化す。

しかもこれはスイリョクタウン周辺に限っての話であり、他のところへ行くと当たり前のようにレベル65以上の野生のポケモンがほっつき歩いていたり、挙げ句の果てにはレベル86の野生ポケモンの出現が確認できる始末。

勿論彼等の技もレベルに相応しいものとなっており、そこらのポケモンからハサミギロチンだのれんごくだのじしんだのストーンエッジだのと、普通に対戦でも使われるレベルの威力の技がバンバン飛んでくるため、育成中のポケモンを引き連れている場合などは要注意。

上記のようにヒスイ地方の関連がいくつも見られるため、もしかするとヒスイ地方の危険性を再認識することもあるかもしれない。

ちなみにクリア前のキタカミの里であればポケモン達のレベルは12〜30程度と割と良心的な範囲に収まっているが、唯一とこしえの森だけはクリア前のデータでもレベル50を上回るポケモン達がうろついているので注意。

キタカミの里の編集履歴

2023/12/30 20:45:39 版

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