14世代
じゅうよんせだい
概要
2011年生まれの競走馬がこの世代に属する。2014年にクラシックを迎えた世代。
この世代の賞金総額首位は障害競走で長きにわたり活躍したオジュウチョウサン。11歳まで長きにわたり現役を続け中山GJ5連覇含む6勝、中山大障害3勝と不世出の実績を出し、障害馬として初めてヒーロー列伝やぬいぐるみが作られるなど障害レースそのものの象徴となった。
平地競争ではマイル~中距離で活躍し香港国際競走2階級など香港3勝を含むGI6勝を挙げたモーリスが代表馬といえる。
クラシックを分け合ったイスラボニータ、ワンアンドオンリー、トーホウジャッカルがいずれも古馬になってから振るわなかった(もっともこれは珍しいことではない)ため、一部では最弱世代などと呼ぶ向きもある。
しかしトーホウジャッカルの菊花賞レコードは2023年現在でも破られておらず、決してレベルは低くなかったと言える。
ステイゴールドの姪で史上4頭目の日本牝馬によるジャパンカップ制覇となったショウナンパンドラ、史上3頭目の牝馬による宝塚記念制覇となったマリアライト、史上3頭目のスプリンターズステークス連覇を果たした芦毛のスプリンターレッドファルクスなどもこの世代。
海外競馬での話題を独占したのは、オーストラリア国内のみでとはいえ、世界最多のGⅠ25勝を挙げた名牝ウィンクス。
ヨーロッパはマイル戦線ではキングマンが存在感を示した。王道路線では名牝ウィジャボードを母に持つ超良血オーストラリアが英愛ダービーを制している他、ポストポンドなどが活躍している。
勝利したG1
海外GI6勝は歴代の世代で最多。また、障害と短距離もそれぞれほぼ1頭のおかげとはいえ、目立った数字を挙げている。これだけ古馬GIを勝っているが、初勝利は4歳時6月の安田記念と歴代でも段違いに遅い。遅咲きの馬が多かった世代と言える。
ダートは前の世代のホッコータルマエやコパノリッキーが非常に強かったこともあり、大物は少なかった。
2-3歳
古馬
中央
代表的な競走馬
G1馬
G1馬以外の重賞馬
重賞馬以外
馬 | 性別 | 主な勝利レース |
---|---|---|
サウンズオブアース | 牡 | はなみずき賞(500万以下条件) |
種牡馬
モーリス、イスラボニータ、エイシンヒカリ、ビッグアーサー、ミッキーアイル、レッドファルクスなどが種牡馬入り。
この世代の種牡馬はモーリスがオーストラリア、サトノアラジンがニュージーランドへシャトルされており、すでに実績を上げている。
輸入種牡馬はカリフォルニアクロームが輸入済み、オナーコードも輸入される予定。
種牡馬名 | 繋養先 |
---|---|
モーリス | 社台SS/アローフィールドスタッド(AUS) |
イスラボニータ | |
エイシンヒカリ | |
ビッグアーサー | |
ミッキーアイル | |
レッドファルクス | 社台SS→ |
サトノアラジン | 社台SS→ブリーダーズSS/リッチヒルスタッド(NZ) |
カリフォルニアクローム | (USA)→アロースタッド |
オジュウチョウサン | YogiboヴェルサイユリゾートF |
ゴールドアクター | |
オナーコード | (USA)→優駿SS |