プロフィール
※『LoVA』『ミリオンアーサーアルカナブラッド』『GESTALT ODIN』『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』で担当。
概要
ある日、ナバール盗賊団にエリオットを利用された事で国を護っていた風が止まり、ローラントは突然の侵略を受けてしまう。
その結果王城は陥落、国王である父ジョスターは死亡し、更には自身の判断ミスで弟のエリオットも攫われてしまう。
辛うじて生き残ったリースは、死の間際に父が遺した言葉を胸に国家再興と弟の救出を決意し、廃城と化した故郷を後に1人旅立つ。
リメイク版ではOPにてジャド行きの船上で小さな男の子に手を振られて、優しく微笑み返した後で物憂げに船で過ごすシーンが描かれている。
詳細
槍の使い手で王国のアマゾネス軍のリーダーを務める。本来の「アマゾネス」としてはむしろメインであるはずの弓は使わない(似合いそうではあるが)。
まだ少女特有のあどけなさを残しているが気高き王女であり、真面目で礼儀正しい。しかしエリオット絡みの事で感情的になることもしばしば。特に父の仇に当たる美獣やナバール盗賊団に対する怒りは強い。普段は敬語だが普通の少女らしい言葉もたびたび使う。
ジャドの牢に監禁された際には「隣の牢屋から脱獄の穴を掘っている」と騒いで見張りの獣人兵を騙して自分の入っていた牢に幽閉したり、幽霊船の呪いで自分が幽霊になってしまった時は、仲間に身代わりになってもらおうと考えたり、敵勢力に聖地の封印を解かせてからマナの剣を奪おうと提案するなど、策士なところもある。ただしこれらに関しては、全主人公共通の台詞であるためリース以外のキャラも口にする。
一方で説明書や関連書籍に書いてある様な現実主義的な面は劇中で見られる事はなく、やはり上述の通り頑固な一面もあるが真面目で礼儀正しく、他者に対して心優しく接する少女という印象が強い。
ちなみに毛先を括っているリボンは亡き母の形見であるが、最初は緑色だったのに何故かクラスチェンジにより色が変わる。
リメイク版でのクラスチェンジ後は、違うリボンで髪を纏めており、形見のリボンは左手首に巻くようになっている。髪留めとして使っているときと、手首に巻いているときで、明らかにサイズ感が異なっているが、気にしてはいけない。
容姿に関しては文句なしに美人と言える外見だが、自分の外見が美少女という自覚をある程度持っているアンジェラ、自信満々に美少女を自称するシャルロットと違い、リースは自分の容姿が優れている自覚は殆どないようで、リメイク版では仲間に選んだ際にマイアで話しかけると「先ほどからいろんな男性が道を訪ねてくるのですが‥」と困惑したりしている。おそらくそれは間違いなくリースの美人ぶりに魅力された男性たちなのだろう。
アマゾネスの衣装が国外でいう「セクシー」「キュート」に相当することにも気付いていなかったようである(原始人の衣装感覚で着ていたのかもしれない)。
余談だがリメイク版のみ瞳の色が紫になっている。それまでは青だった。
性能
武器は槍。攻撃力、回避率共に優れた接近戦キャラクター。それ以外の能力値も低くなく、全キャラクター中最もバランスの取れた能力値を持つ。
リメイク版では素早さの概念が廃止され、旧作での長所を一つ失った。ただしそれを反映してか、攻撃時の振りがホークアイに次いで速く、なおかつ槍のリーチの長さが活きるようになり、扱いやすさを意識した調整がなされている。強化されたデュランやアンジェラと比べると火力が低いように感じられるが、クラス3から会得できるコンボ攻撃の最終段の威力が高く、この時期に闘うことになるボスたちにはかなりの火力を発揮する。ギミック破壊後はボスがダウンするので、そこを突いてコンボを叩き込めば大抵のボスはすぐに倒せてしまう。適正レベルならラスボスも3分とかからない。
この仕様上、ザン・ビエなど失敗すると致命的なギミックも壊しやすいので初プレイ向けの性能と言える。
クラス1
風の王国を守る女戦士。
全てにおいて平均的な能力で非常に扱いやすい反面、強敵相手には決め手に欠ける。
クラス2
自己鍛錬を怠らない真面目な女騎士。
『パワーアップ』『プロテクトアップ』『マインドアップ』『スピードアップ』を習得。
リメイク版では、先述のとおり素早さの概念が廃止されたため、『スピードアップ』も削除されている。他方、アビリティで味方の能力値を僅かながらも常時底上げすることができるようになり、バッファーとしての性質が強くなっている。
目的の為なら手段を選ばず、魔女とも呼ばれる女戦士。
『パワーダウン』『プロテクトダウン』『マインドダウン』『スピードダウン』を習得。
リメイク版では、光クラスと同様に『スピードダウン』が削除。他方、クリティカルヒット時に相手の能力値を落とすアビリティを新たに習得可能となり、こちらもデバッファーとしての性能が強くなっている。
クラス3
心優しくも悪を許さぬ戦女神。
『フレイア』を習得。
旧作ではLV3の必殺技が最終クラスの中で唯一の全体攻撃となっており、デュランの最終クラスなどと同様『オーラウェイブ』+『パワーアップ』からの必殺技を放つ連携が有効。デュランと比べて力が劣るため威力は若干落ちてしまうが『パワーアップ』を自身でかけることが可能と言う点で優れている。
リメイク版では、専用アビリティ『女神の祝福』(バトル勝利時、味方全員のHPを7%回復)により、パーティ全体の継続戦闘能力を上昇させられるように調整された。どちらかと言えばザコとの連戦に強いクラスか。
結城信輝氏曰く「元々のリースのイメージを突き詰めた感じ」「ストッキングは気分(笑)」との事(イラストレーションブックより)。
星の光のように槍を煌めかせる、誇り高き騎士。
『マルドゥーク』を習得。『パワーアップ』『プロテクトアップ』『マインドアップ』『スピードアップ』(『スピードアップ』はリメイク版では削除)が全体化。
旧作ではバフ全体化の存在感が非常に大きく、沈黙を付与するマルドゥークも魔法カウンター封じに有用だったため、リースの最終クラスはスターランサー一択と言われるほどだった。現在では攻略が進み、闇クラスの召喚魔法も有効活用できるテクニックが見つかったため、そこまでのことは言われなくなったが、それでもなお人気の高いクラスとなっている。
リメイク版では専用アビリティ『流星の光』(特技でのステータスアップ時間をバトル終了まで延長)が非常に強力。必殺技の効果範囲も踏まえると、ヴァナディースとは対照的にボス戦で真価を発揮するクラス。使用感はよくも悪くも旧作とほぼ同じで、有用であることは間違いないものの、目新しさには欠ける。それで充分と取るか、以前と違った運用を求めるかで、評価が割れるところ。
竜の力で邪竜を打ち倒すとされる伝説の戦士。
『ヨルムンガンド』を習得。
旧作では力が低くデバフ魔法も単体のまま。ヨルムンガンドもなかなか有効利用できる方法が見つからず不遇のときを過ごしてきたが、近年同じく不遇と言われ続けてきたアンジェラとの組み合わせによる最高峰の連携が発見され、大きく地位を上げた。
リメイク版では、専用アビリティ『覇竜の加護』(HP100%の時、攻撃力を20%アップ)による攻撃性能および『ダウンSP+』『召喚SP+』によるSPゲージ回収率が高い、攻撃型のクラスに調整された。また、与えたデバフと逆の効果を自身に付与するアビリティ「リバースアップ」も強力。
魔狼さえ従わせる戦闘狂。
左はSFC版、右はリメイク版となっている。ビキニが左右で色が違う他、狼の尻尾が付いたベルトが追加されているという違いが見られる。
『ラミアンナーガ』を習得。『パワーダウン』『プロテクトダウン』『マインドダウン』『スピードダウン』(『スピードダウン』はリメイク版では削除)が全体化。
旧作ではそこそこに高い物理攻撃力と全体デバフにより、そこそこに人気はあった。しかしラミアンナーガは追加の状態異常が付いておらず、ヨルムンガンド同様になかなか有効活用できる場面が見つからずにいた。しかし近年、追加の状態異常のない魔法でしかできない強力な連携テクニックが発見されたことから、こちらも同様に地位を上げることとなった。
リメイク版では、ドラゴンマスターと同様に『ダウンSP+』(特技でステータスダウンさせた時、SPを15%増加)が追加。このアビリティで獲得するSPはダウンさせた敵の数だけ乗算される性質を持つため、このクラスにとってのデバフ魔法は敵を弱体化させる手段であると同時に、SPゲージ回収手段でもある。これは、攻撃可能部位が複数に分かれているボス相手にも有効で、ゲージ回収効率はこちらが圧倒的に上。ザコにはクラス2で習得した『飛天槍』、ボスには『百花乱舞』と、幅広く対応できるクラスに調整された。SP回収目的でデバフ魔法をかけることもある関係で、専用アビリティ『魔狼の災禍』(特技でのステータスダウン時間をバトル終了まで延長)とはいまいち噛み合いが悪いものの、それを差し引いても充分すぎるほど。
リースの闇闇クラスのデザインは大分思考錯誤があったらしく、結城信輝氏は当時のスタッフ(高橋氏)と何度もやり取りをしたらしい。最初は蝙蝠の羽根兜にボンデージ衣装、その次は髑髏の鎧に狼の毛皮、そして現在のデザインとなった(イラストレーションブックより)。
クラス4
光の最上級クラス。
専用アビリティは『救済の光』(必殺技使用時、味方全員のHPを10%回復)。
闇の最上級クラス。
専用アビリティは『神鳥の飛翔』(必殺技使用時、ランダムな味方のSPを35%増加)。
人気
90年代当時の女戦士キャラクターのスタンダードであった「男勝り」「お転婆」「姉御肌」といった固定観念を打ち破る生真面目な性格、且つその内面に反するがごとく胸元が見え、歩くだけで見えそうな素晴らしいデザインのスカートの服や、露出した細腕に生足という、フェティズム及びエロティズム満載のギャップ際立つ容姿に当時の紳士達は魅了されまくった。
とはいえアマゾネスこと女戦士らしく感情的かつ腕力に訴える言動もしばしば見せる、清楚な脳筋…と女子力(物理)を地で行っている。
1995年発売のソフトであるが(現在は移植、リメイクされている)、未だに根強いファンを持っており、過去に心奪われた紳士達が思い出したように(主にエロい方向で)今もなおイラストを投稿し続けている。
眼福である。
なお、当初の設定画は貧乳だったが、スクウェア(現:スクウェア・エニックス)からのリテイクで胸が膨らんだとキャラデザ担当の結城信輝氏は語っている。
品行方正で家族思い(特に弟をかわいがっている)であり、祖国の復興を目指す健気な王女様だった点、金髪碧眼で美乳、美脚でミニスカートというオーソドックスな容姿だった点、漢女と乙女のいいとこ取りのデザイン、初心者でも扱いやすい万能タイプのキャラだった点、さらに聖剣伝説シリーズ特有の優しいキャラの見せ方、そのいずれもが現在まで続くキャラクターとしての人気の要因となっている。
聖剣伝説3の25th企画として人気投票が開催されたが、揺らぐ事なく堂々の1位をキープしている。やはりリース人気は不動である。
1位記念でHACCAN氏がフェンリルナイト(ビキニの上が赤一色〈ToMでは赤・黒の二色〉のため、結城氏のSFC版が基準になっていると思われる)のイラストを新規で描いた(後ろには2位のアンジェラ(メイガス)と3位のホークアイ(ナイトブレード)が一緒に描かれている)。
竜将リース
GREEにて配信されていたゲーム『聖剣伝説CIRCLEofMANA』に登場する公式悪堕ちリース。
1月イベント「吹き荒ぶ風と漆黒の炎」前半のクエストボス 及び レイドボス。
並行世界のリースたちが竜帝に破れ、闇の力に取り込まれて竜帝に従っているという設定。
格闘ゲームへの進出
「私はローラントのアマゾネス、リース!お相手いたします…!」
拡散性ミリオンアーサーシリーズの一つである格闘ゲーム「ミリオンアーサー アルカナブラッド」への参戦が聖剣伝説公式のTwitterアカウントにて発表され、同時に動画も公開(公式サイトには現在未掲載)。
クラス1の外見を基本にしているが、クラス3の技である流星衝も使っている。また大技の演出時に衣装が変化する。
2P以降のカラーで他クラスのカラーリングもあり得そうである。
ちなみにリース本人ではなく、リースの因子から生み出された存在で、オリジナルの記憶を強く持っているという設定である。
二次創作でのリース
敬語キャラという面が強調される傾向にあり、性格もお淑やかなものとして描かれることが多い。
上記の通り原作では敬語を使わない場面も多くあり、淑女とは思えない行動もとるので混同に注意されたし。
余談
非常に根強い人気を誇るリース自体が、ある種の完成されたキャラクターデザインを持つため、色々なキャラクターデザインの雛形にもなっているようだ。
リース役の小松未可子女史は『スター☆トゥインクルプリキュア』の香久矢まどか/キュアセレーネ役も演っており、pixivではリース同様品行方正キャラである事と相まってキュアセレーネの格好をしたリースや逆にリースの格好をした香久矢まどかも投稿されている。
リメイク版のその後の生活を映したスタッフロールのEDムービーでは、ローラントの山頂で弟エリオットと共に仲睦まじく戯れる姿が描かれており、世界中を飛び回るフラミーを見送る場面で主人公達のEDは締められる。
キャラクターデザイン
リースのデザインについて、聖剣伝説3でゲームデザインディレクターを担当した石井浩一氏は公式イラストブックで以下の様に答えている。
- 巫女とピーターパンを掛け合わせたイメージ。 ※実際には衣装がお揃いのティンカーベルのほうが似ている。
- 吾妻ひでお 先生の女子高生に雰囲気が近かった。 ※「初期設定より痩せた」「リテイクで胸が膨らんだ」の二つの経緯を持っている。
- アマゾネスという設定なので、結構男っぽいキャラクターだった。
- 出来上がったイラストを見て、細身で足が長く可憐な感じなので丁寧語でいくしかないと思った(笑)。
スカートの中の秘密
アマゾネスのスカートの中がどうなっているかが長年の論争の種となっていたが、ゲスト出演した『隔離性ミリオンアーサー』や『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』で緑のレオタードである事が判明している。
ちなみにワルキューレ(画像左側)は前垂れ風ミニスカなので、リメイク版では走っているだけでパンチラする。色は緑。
リースの衣装の中では最もパンツ感のあるものだが、厳密に言うとパンツかレオタードかは不明。下半身から上の分のテクスチャがないため判別できず、判断はプレイヤーに委ねると言ったところか。
他にもスカートな衣装はあるが、中はすべてレオタードである。
フィギュア化
2022年7月にスクウェア・エニックスからフィギュアが販売された。
リメイク版の公式イラストを忠実に再現した造形となっている。
関連イラスト
リメイク以前
リメイク以降
二次創作
ToM発売前に投稿されていたもの
下記はスターランサーとドラゴンマスター。
関連タグ
個別
ネタ
ほかのクラス
ヴァナディース スターランサー ドラゴンマスター フェンリルナイト
公式悪堕ち
他作品
- プリム(聖剣伝説2):『聖剣伝説2』の登場人物。オマージュ元。「攫われた大切な人を探す」「正統派ヒロイン」など共通。
- ワルキューレ(ナムコ):『ワルキューレの冒険』および『ワルキューレの伝説』の登場人物。「ワルキューレ」という名(リースはクラス名だが、こちらは名前。ただし本名ではない)はもちろん、多くの共通点(金髪の戦乙女、羽飾り、緑を基調とした防具、清楚で真面目な性格、健康的なふともも…などなど)を持つ、ある意味大先輩。
- ユナ:『聖闘士星矢Ω』の登場人物。風属性&羽飾り&緑基調繋がり。カップやきそば現象