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ハイラル城の編集履歴

2024-04-20 16:13:13 バージョン

ハイラル城

はいらるじょう

ゼルダシリーズに登場する城の名称。

概要

ゼルダの伝説シリーズの多くの作品に登場する、ハイラル王国の城。歴代のゼルダハイラル国王の居城として登場し、物語の過程で魔物に占拠されたり結界を張られたりなど、ダンジョンとして扱われることが多い。

以外にも初代ゼルダの伝説リンクの冒険と言った初期作品には登場しておらず、初出は神々のトライフォースからとなる。ただしこの作品が出る以前からメディアミックスなどで「ハイラル王やゼルダ姫が暮らす城」が登場している。


初登場は「神々のトライフォース」。


作品ごとのハイラル城

神々のトライフォース

序盤と中盤に訪れるダンジョン。全体で見るとラストダンジョンと言っても過言ではない規模を誇る。

序盤は地下通路、中盤は塔を登る形で攻略する。

ハイラル王が治めていたが、ガノンに憑依された司祭アグニムによって王は殺害され、ゼルダは地下牢に投獄され、兵士たちは操られてしまった。ゼルダからテレパシーを受けたリンクの最初の目的は城に潜入してゼルダを助け出すことであり、地下通路から近くの教会に逃げ込んだ。

マスターソード入手後は、城内に潜伏するアグニムを倒すため再度乗り込んで塔の最上階を目指すこととなる。当の入り口は魔法によって閉ざされているが、マスターソードなら破ることができる。


時のオカリナ

子供時代に登場。ゼルダ姫に会うため訪れることになる。門から城内に直接入ることは出来ず、裏庭を通してゼルダの居る中庭まで行く必要がある。フィールドでハイラル城と呼ばれる部分は城下町と城の間のエリアで、ここには妖精の泉もある。

なお、城内にはなぜかマリオ兄弟ピーチクッパなどの肖像画がある(64版のみ)。


大人時代はガノン城に作りかえられているが、アーチや妖精の泉はそのまま残っている。


風のタクト

海底に沈んでいるかつての王国の城。神の塔をクリアすることで行けるようになるが、最初は魔法の封印によって城のそのものの時間が止まっているため空間全体がモノクロ調になっており、同時に城内のガノンドロフ配下の魔物も石化した状態になっている。今作におけるマスターソードの台座はここの地下にあり、マスターソードを引き抜くと城の封印が解ける。

今作にもガノン城があるが、ハイラル城とは別に建てられている。


ふしぎのぼうし

最序盤は普通に入ることができるのだが、間もなく裏でとある事件が起こり、正面からは兵に阻まれて入れなくなる。そのためそれ以降は抜け道を使って侵入することに。不法侵入のため行ける範囲は制限される(というか範囲が被らない)。

城の地下に聖地があり、修復したピッコルの剣をパワーアップするためたびたび訪れることになる。その後、ゼルダに宿るフォースを奪うためグフーの一味が占領し闇ハイラル城へと変貌する。地下に王がとらわれている。

ちなみに闇ハイラル城になった後も外観はそのままで、庭園にいた兵士達は異変に気付いていない。


トワイライトプリンセス

ラストダンジョン。

獣化したリンクがミドナに助言に従ってゼルダに会うため序盤に一度訪れた後、倒れたミドナを救うべくもう一度ゼルダに会いに赴くこととなる。最初の時点では城の屋根伝いに進んでゼルダの部屋に向かうだけであり、さらに物語中盤には城は結界に覆われて侵入不可能となるが、影の精霊石を取り戻したミドナがその結界を破壊することで正門から堂々と入れるようになる。

事実上の最終ダンジョンであり、復活したガノンドロフがゼルダを捕らえて潜伏しているため、場内にはブルブリンら魔物たちが蔓延っている。

ちなみに本作は城下街が最後まで健在なのだが、城が結界に閉ざされても町民はほとんどそのことを気にしていなかったりする。


4つの剣+

ダンジョンの一つとして登場するが、ラスボスではなく道中のダンジョンの一個に過ぎない。

城らしくあらゆるアイテムやギミックが置かれており、操られた兵士が至る所に配備されている。


ボスとしてファントムガノンが待ち受ける。


大地の汽笛

リンクが機関士として認めてもらう時に訪れる。シリーズで唯一最後まで敵に占拠されることもなく平和な城。

裏返すと序盤のイベント以外あまり用がなく、影が薄いと言える。


神々のトライフォース2

序盤でも訪れるが、中盤でユガがゼルダを捕らえるためこの城に潜伏し、そのユガを追って塔を登っていくことになる。




ケイデンス・オブ・ハイラル

オクターヴォによって国王が眠らされ乗っ取られている。

四体の魔法の楽器の魔物「四獣奏」の力で入り口が閉ざされている。

また、ガノンが支配する未来のハイラル城も登場する。


ゼルダ無双

ストーリーでは最初のステージに登場。平原で戦うことになり、城の内部には入れない(内部扱いの拠点はある)。最終章では「ガノン城」と名前を変えて登場し、ラストバトルの舞台となる。緑衣の少女編でも最後のステージとして登場した。


マリオカート8

ハイラルサーキットのコース途中で城内を通って行くことになる。マスターソードが安置されている。


大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ

64版、ゲームキューブ版、3DS/WiiU版、Switch版に登場。城の屋上部分がステージになっている。土台は中央が高く、左右が低い構造で、他に小さいすり抜け足場がある。右端は小部屋があるため相手を吹っ飛ばしにくい。時々竜巻が発生する。


ブレスオブザワイルドのハイラル城

ラストダンジョン。かつてのハイラル王国の中心地たる巨大城郭。

100年前の大厄災で破壊され廃墟と化しており、当時封印された厄災ガノンの怨念が渦巻いている。厄災ガノンの下へ向かうには外部と内部の2ルートがある(後述)。

リンクが眠っている頃はまだ静かであったが、リンク覚醒とほぼ同時期にガノンの怨念が活性化し、城から禍々しいオーラが立ちのぼるようになる。


上層は謁見の間などがある壮麗な造りである一方、

北側の断崖絶壁、ラネール地方から流れる大河の天然の水堀、要所に配した急カーブで敵を減速させる城門〜外周、とかなり軍事的に計算された構造をしており、ゲームの城としては珍しいくらいに実戦向きな王城となっている。

実際、同様に壮麗ながら実戦向きとして知られる姫路城が参考にされているとのこと。

その堅牢さはというよりは要塞と言った方がしっくりくるかもしれない。


中に入るための入り口は塞がれているのも含めて複数あるが、いくつかの通路は怨念の汚泥や崩落で塞がれており、中で全て一本に繋がっているわけではない。


貴重な武器や例の盾、素材などが手に入る一方、城下町や更に外の平原には歩行型と少数の朽ちたタイプが活動しており、ハイラル城外周には砲台型と朽ちたタイプが固定砲台として配置され、更に飛行型が索敵として徘徊するなど、夥しい数のガーディアンがほぼ全周囲に配置され、侵入者(リンク)をレーザーで始末しようと文字通り目を光らせている。序盤からいきなり訪れることも可能だが、ゲームを始めたばかりのプレイヤーでは城に辿り着く前に歩行型ガーディアンに撃ち殺されるのがオチ。


オマケに内部は武器庫などから奪った強力な装備を持ったリザルフォスモリブリンボコブリンが徘徊しており、道なりに進むと見える三の丸と二の丸の関門ではライネルが待ち構えている(外部から登ればスルー可)。


内外にはコログなどが点在するため、収集や図鑑登録など、本作を完全攻略するとすれば必ず何度かお世話になる。


外部

城壁を登って侵入するルート。


正門から本丸まで蛇行した太い一本道が存在しており、門を開けて敵を退治しつつ道成に進めばガノンの所へ行けるが、ガーディアンなどと対峙して消耗したくない場合、岩肌を登ってショートカットする手もある。


一本道上にも外壁にも行く手を遮るようにガノンの怨念(ブヨブヨ)があるので、通り抜けられるルートは限られる(ダメージ覚悟なら強引に抜けられる場所も存在する)。


砲台型や飛行型のガーディアンが多数目を光らせており、登っている最中に狙われたら避けるのは不可能。そのため特に砲台型は優先して破壊する必要がある。古代兵装・矢で眼を撃ち抜けば一撃で倒せるので数本は持っていくべし。


ちなみに怨念さえなければよじ登れる場所に制限はなく、城の天辺に登ることも可能。

番兵である二体のライネルに関しても外壁伝いに移動したりすれば割とあっさり無視できる。


内部

非常に細かく作り込まれており、散策する度に発見がある。


坑道、ゼルダの部屋、研究室、牢屋、船着き場、食堂、訓練所(武器庫)、図書室、展望室などそれぞれ独立しており、基本的にシームレスで行き来が可能。

所々が内外にある魔力の目玉で道を塞がれているため、外部からでは入れず、内側から破壊したりして通過する部分も多々ある。


所々に高品質の武器が置かれており、これまでの経緯を垣間見ることが出来る隠し部屋も存在する。


余談

剣の試練を完全攻略していない状態のマスターソードを持ち込むと、刀身が輝いて攻撃力が60に上昇して耐久性も上がる効果があり、また英傑の加護のクールタイムも若干短縮され、使い切った後の回復が早くなる。


また、序盤でいきなりガノンと戦うことも可能だが、その前にストーリー上で倒していないカースガノンと連続で戦うことになる(最大で6連戦になる)ため、高いテクニックと城内で武器を多めに拾って強化しなければ勝てない。ただし6戦目だけは無限に使える武器が手に入るので物資は気にしなくてもいい。


城の周りにそびえ立っている5本の柱は一万年前に築かれたシーカー族の遺物とされ、100年前にゼルダ姫によって行われた研究によると城の地下にはシーカー族の遺跡が眠っている可能性が推測されており、事実城の本丸の直下には巨大なドーム状の空間が存在している。また100年前に厄災ガノンが復活した際に、この柱から無数のガーディアンが出現している。


  • 序盤攻略の様子



厄災の黙示録

ストーリーは厄災復活前から始まるが、残念ながらハイラル城がステージとなっているのは厄災復活後だけであり、綺麗なハイラル城を散策することはできない。


ステージとなっているのは中盤と終盤の計2回。中盤は厄災復活直後の城から脱出することを目的とし、終盤は厄災との決戦の舞台となる。

終盤では仲間の英傑はもちろんのこと多数の味方軍勢と共に乗り込んでおり、本編で一人孤独に立ち向かったリンクの姿を知るプレイヤーとしては感慨深いものもあるだろう。


ステージ構成は縮尺も含めてほぼ本編そのままとなっている。行ける範囲は章によって一部異なるが、主に外部は正門から本丸まで続く一本道、内部は船着き場や図書室、訓練所や食堂、そしてそれらを繋ぐ通路など。坑道や牢屋には行けないが、代わりに本編では崩落や地形隆起のせいで入れなかった大広間やいくつかの小部屋に行くことができる。


終盤に訪れた際は、厄災が100年の封印による消耗がないうえに赤い月でフルパワー状態の最中だからか、通路の壁や天井が本編以上に怨念の沼で覆いつくされた悍ましい状態になっている(ダメージ判定はないので見た目の問題だけだが)。


ティアーズオブザキングダム

地下から瘴気を放つ廃墟として登場。物語冒頭、リンクはゼルダの案内で地下通路を訪れることとなる。そこで封印されていた謎のミイラに襲われてしまう。

以後、ハイラル城は浮遊してしまい地上からでは近づけなくなってしまった。頑張りゲージを2周分くらいに増やすか、がんばりゲージを回復させる料理など食べれば空から侵入が可能。


序盤から侵入が可能であり、早い段階で王家や近衛といった強力な武器が確保でき、本丸の燭台の仕掛けを解く事が出来れば「新式・英傑の服」が手に入る。

4地方の異変を解決している場合、イベントが発生する。していない場合は探索するだけとなる。

また地上にある船着き場にも行くことが可能で、最強の盾であるハイリアの盾を入手できる。


アッカレ砦

ハイラル王国によって建造された第二の城。100年前の厄災で陥落しており、こちらも現在は魔物のはびこる廃城である。


アッカレ地方の小高い山の頂に位置し、かつて難攻不落と呼ばれた物々しい巨大城塞。

ハイラル城に比べ、角ばった無骨な形状なのが特徴である。

ブレワイ本編では入り口が崩落しているため外観しか見ることが出来ないが、周囲の街道ににらみを効かせるように砲台場が設けられているなど、ハイラル王国にとって守りの要であった事が窺える。

『厄災の黙示録』では陥落前の砦内部に入ることも可能で、大広間や各種小部屋の存在が確認できる。


作中ではあまり触れられないが、こちらも非常に防衛向きの構造をしている。有志による詳しい考察がこちら。

https://youtu.be/mtQzrODteQU

https://youtu.be/vtLhR6c9b8U

また緊急時に兵たちの拠点となるよう、糧食も数年分蓄えていたという設定も明かされている。


100年前、ハイラル城から逃げ延びた王国の貴族や兵士たちはこの砦へと逃げ込み、最後の抵抗を試みるもガーディアンという規格外の相手に全滅。

この地は後世に「ハイラル王国最期の地」として語り継がれることとなる。


メディアミックス版

初期の作品には「ハイラル城」という設定自体がないため、独自設定としてゼルダ姫が住む城が登場している。


新・ゼルダの伝説

リンクの冒険が発売されてから二か月後に刊行されたゲームブック漫画。

初代ゼル伝よりも大昔を舞台にしており、いくつかの小王国がまとまって大ハイラル王国を築いていた。エンディングでは若者リンクが手に入れた3つの秘宝(後のトライフォース)がゼルダ姫(ゼルダI世)に渡り、王家で保管されることとなった。


乱丸著「リンクの冒険」

ゼルダ姫が暮らす城という設定で登場。ガノンを倒したリンクを招いて一緒に暮らしていた。

原作とは違い、この城の地下にある隠し部屋に初代ゼルダ姫が眠りについていた。リンクはゼルダ姫の案内で地下通路を進み、初代と対面することとなる。

なお、地下通路には古代文字の壁画があるなど、かなりの年代に造られたことが示唆されている。

最終巻ではガノン軍によって占拠されてしまい、いわゆるラストダンジョン的な立場で登場する。

ただしガノンとの決戦場所は空の上となる。


未将崎雄著「ゼルダの伝説」

ゼルダ姫とハイラル王が暮らす城という設定で登場。城下町が存在する。

物語開始当初、ゼルダ姫は男装してお城を抜け出し一般人として振る舞っていた。

城や町には被害は受けていないが、ハイラル王率いる騎士団が魔族との戦いで壊滅してしまっている。


暗黒トライフォース伝承

ゼルダ姫とハイラル王が暮らす城という設定で登場。

ブラック・リンクを従えた予言者ジハドによって乗っ取られてしまい、ゼルダ姫は永遠の眠りにつき、ハイラル王は幽閉されてしまう。

ジハドの正体は闇の司祭であり、アグニムと同じく当初は王の信頼を得て側近として近付き、機が熟した頃を見て牙を剥いた。兵士たちは洗脳されていないが、王を人質に取られているため嫌々従わされている。

終盤では塔の一室が最終決戦の場となる。


黒き影の伯爵

アッサム城という名称で登場。

神の石と呼ばれるトライフォースを保管していたが、冒頭で1000年の封印から復活したガノンらに攻め込まれ壊滅させられた。ゼルダ姫の部屋には隠し通路があり、インパは知恵のトライフォースを持ってここから脱出した。


ゼルダの伝説2 神々のトライフォース

物語終盤でアグニムがゼルダ姫を生贄に捧げたことで、ハイラル城は光の世界と闇の世界の境界になってしまう。二つの世界から発するエネルギーがせめぎ合い、変換された結果、城全体が透明な膜に覆われてしまっている(万華鏡を覗き込んだような輝きを放っているとのこと)。

しかも闇の世界から次々と魔獣たちが現れたため、サハスラーラ率いる【剣士の翼】の軍隊や各地から駆け付けた剣士たちが一丸となって戦った。


西野司著「ゼルダの伝説」

城に安置されたトライフォースの聖なる結界で王都を守っている。このため魔族たちは手が出せずにいたが、ガノンは配下を肉壁にすることで強引に結界を通り抜けて城まで侵攻し、力と知恵のトライフォースを奪おうとする。しかしトライフォースの管理者であるゼルダ姫が知恵のトライフォースをどこかへ飛ばすことで最悪の事態は避けられた。


かぢばあたる著「神々のトライフォース」

原作と同様に序盤~中盤までの敵拠点として登場。

隠し部屋などの仕掛けがあり王室騎士団長アルジュナはこれを用いて脱出し教会まで逃げて来ている。また教会には結界が張られているため邪悪な存在は近づけないのだが、地下までは護られていないので城側の地下通路からなら侵入できるという致命的な欠点がある。

アグニムが倒された後、ハイラル城は生き残ったハイラル王率いる現代の七賢者の拠点になった。


リルトの誓い

「ゴンザの出身地がハイラル城下の出身」「国王から力尽くで王位を奪う悪役」という話の中でしか登場しない。

なお、この頃は本家に“城下町”は登場しておらず、時のオカリナから城下町が登場した。


関連

ピーチ城/クッパ城/ガノン城

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