スーパーガール
すーぱーがーる
概要
初登場は1959年の『Action Comics #252』に収録された「The Supergirl from Krypton」。
スーパーガールはクリプトン星から来たスーパーマンの従姉弟で、スーパーマンやクリプトと共にスーパーマンファミリーの一員として活躍する。「スーパーガール」という呼び名は、スーパーマンに関わるスーパーヒロインの呼称でもあり、別次元の生命体:マトリックスが変身しスーパーガールとして活動していた。後にマトリックスは地球人のリンダ・ダンバースの命を救うため彼女と融合し、リンダ・ダンバースがスーパーガールの役割を引き継いだ。
2004年に「スーパーマンの従姉弟」と言うオリジナルの設定に戻った新しいスーパーガールが登場した。このエピソードは2010年に『Superman/Batman: Apocalypse』というタイトルでアニメ化されており、ダークサイドを相手に奮闘、バットマンの500万ドルのハードウェアを破壊、ワンダーウーマンに調教される等の活躍が見れる。
2000年代以降はスーパーマンのキャッチコピーが「Truth, Justice and a Better Tomorrow」となったのに対し、スーパーガールのキャッチコピーは「Hope, Help, and Compassion for All」となった。
また、スーパーマンの別名「Man of Steel」に対し、「Girl of Tomorrow」「Woman of Tomorrow」の別名を持つ。
プロフィール
本名:カーラ・ゾー゠エル(Kara Zor-El)、カーラ・ダンバース(Kara Danvers)
頭髪:金髪
目:碧眼
身長:165センチ(5'5")
体重:54キロ(120lbs.)
スーパーマンの従姉弟で、父親はスーパーマンの実父であるジョー゠エルの弟。クリプトン星のアルゴシティ出身で、クリプトン崩壊後に宇宙を漂うドーム都市として生き残ったアルゴシティが隕石群にぶつかり、地下のクリプトナイトが露出して市民が全滅の危機に陥った時、両親の計らいで従兄・スーパーマンのいる地球へと小型ロケットで脱出した。
かつてはスーパーパワーを持つ猫『ストリーキー』や白馬の姿とケンタウロスの姿を使い分ける馬型宇宙人『コメット』等をペットにしていた。
奇しくも人間社会での名字が良く似た能力を持つライバル会社の女性ヒーローと同姓。
コスチューム
時代を重ねるごとに髪型やコスチュームが変わる、まさにお洒落なスーパーヒロインである。
一番有名なのはスーパーマンのコスチュームを女性風にアレンジしたミニスカートの組み合わせ。
1970年代にはVネックタイプ、1980年代にはエアロビブームの影響かヘアバンドをつけていたことも。
リンダ・ダンバース時代
当時のコミックでスーパーガールとして活動していたリンダ・ダンバースの設定がアニメ版『スーパーマン』(1996年~2000年)や『ジャスティスリーグ』(2001年~2004年)に反映されている。コスチュームはカチューシャ、白手袋、スカートは青、上は白でさらにへそ出し。
カーラ・ゾー゠エル (新)
2004年に登場した原作の新スーパーガールはスカートは青、上も青でへそ出し。アニメ『ジャスティスリーグ・アンリミテッド』(2004年~2006年)『スーパーマン/バットマン:アポカリプス』(2010年)『スーパーマン:アンバウンド』(2013年)ではこの設定が反映されている。
カーラ・ゾー゠エル (New 52)
2011年~2016年の「NEW 52」シリーズでは、スカート系からレオタード風コスチュームになり、髪型もショートカットになった。また、膝を大きく露出したブーツも特徴。
カーラ・ゾー゠エル (Rebirth)
交流関係
原作コミックでは1967年の初共演以来、スーパーヒロインのコンビとして度々活躍しているため海外ではファンアートも多い。
スーパーマンのクローン。義理の弟にあたる。血の繋がりは無いが、「S」のシンボルマークを持つエル家の一員として何度も共闘しスーパーマンをサポートしてきた。
スーパーマンとロイス・レーンの子供。スーパーガールにとっては従甥にあたる。
スピンオフ
『タイニータイタンズ』
ティーンタイタンズが小学生となった日常を描いたスピンオフコミック。
『スーパーマン・ファミリー・アドベンチャーズ』
スーパーマンファミリーの活躍をコミカルな絵柄で描いたスピンオフコミック。
『DCコミックス・ボムシェルズ』
ピンナップガールやディーゼルパンクをテーマにしたスピンオフコミック。
赤のストール、青のビスチェ、赤のコルセット、青の長手袋、赤のサイハイブーツ。
『ゴッサムシティ・ガレージ』
バイクをテーマにしたスピンオフコミック。
青のライダースジャケット、「S」ロゴ付きのへそ出しTシャツ、黒のオープンフィンガーグローブ、青のロングパンツ、赤のエンジニアブーツ。
実写映画
『SUPERGIRL』
1984年の映画。日本語吹き替えは当時アイドルだった石川秀美が担当した。
映画でのスーパーガールの衣装は、赤のマント、赤のミニスカート付きの青色のローレグタイプの長袖ハーフネックレオタード、黄色のベルト、赤のブーツトップス。
- バレリーナの動きを参考にした女性らしいスーパーガールの飛行シーン
DC Extended Universe
『ザ・フラッシュ』
設定はフラッシュポイントで監禁されていたスーパーマンのオマージュとされる。
デザインは「Lara Lane-Kent」がモチーフとされる。
なお、映像化版のスーパーガールにはめずらしい「黒髪のショートカット」でもある。
MOSの派生コミックでは従来通りの金髪デザインだった。
DC Universe
演:ミリー・アルコック
『Supergirl: Woman of Tomorrow』
DC Universeにおけるスーパーガールの単独映画。
本作の脚本家は「The Flash」のスピンオフを準備していた「Ana Nogueira」。
実写ドラマ
『ヤングスーパーマン』
演:ローラ・ヴァンダーヴォート
シーズン7から登場。
『SUPERGIRL/スーパーガール』
設定を現代風に一新したドラマシリーズ。2015年から放送中。
ドラマ『アロー』『ザ・フラッシュ』『レジェンド・オブ・トゥモロー』『バットウーマン』と世界観を共有する「アローバース」に属する。2021年のシーズン6をもって完結。
シーズン2から従弟のスーパーマンも登場しており、このスーパーマンの単独作『スーパーマン&ロイス』が2021年から放映開始。
コスチュームの特徴として、袖は指穴仕様、黒タイツを履いている。
シーズン5以降、コスチュームのデザインが変更され、「Lara Lane-Kent」を思わせるものになっている。
アニメーション
声:アネ・フェアウェザー
日本語吹き替え:寺崎裕香
YouTubeで配信中の女児向けアニメ。水色のカチューシャ、マント付きの青のポロシャツ、リストバンド、ブーツの代わりに赤のハイカットスニーカー。
【すべてを備えた少女のために | ミス・マーシャンはどこに | DC Super Hero Girls】(日本語)
※DCコミックス 公式YouTubeチャンネル『DC Super Hero Girls』より転載
ゲーム
声:ローラ・ベイリー
DCコミックスのキャラクターで戦う対戦型格闘ゲーム。スーパーガールもプレイアブルキャラクターとして登場している。デフォルトではクリプトン人のバトルスーツ。スキン変更で赤いミニスカートも選択できる。