概要
ナイトオブラウンズは、コードギアスシリーズに登場する組織である。
神聖ブリタニア帝国においてブリタニア皇帝直属の、最大12人又は13人の騎士で構成される帝国最強の精鋭部隊である。
神聖ブリタニア帝国が世界の覇権を握っていた皇歴時代に存在していたが、第100代皇帝ナナリー・ヴィ・ブリタニアの在位期に、ブリタニアは帝政を廃止して超合集国に加盟した為、ナイトオブラウンズも廃止された。
ブリタニア共和国となった光和時代には存在していない。
生き残ったメンバーの内、ジノ・ヴァインベルグは黒の騎士団に在籍し、アーニャ・アールストレイムは軍を去っており、ノネット・エニアグラムはグリンダ騎士団に在籍している。
映画『コードギアス 奪還のロゼ』では、神聖ブリタニア帝国の残党が立ち上げたネオ・ブリタニア帝国から、チェスになぞらえた称号を構成メンバーに与えている、アインベルクという騎士団が敵として登場する。
2006年10月から放映のアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』時点では設定上のみの存在であり、2008年3月発売のPS2・PSP用ゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS』で「ナイトオブ9」のノネット・エニアグラムが登場し、2008年4月から放映のアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』から本格的に登場した。2009年12月から連載の漫画『コードギアス 漆黒の蓮夜』では、アニメからおよそ150年以上前のナイトオブラウンズが登場する。
『コードギアス』はKMFのランスロットやガウェインを初めとして、アーサー王伝説をモチーフにする事が多い為、本組織もアーサー王に仕えた「円卓の騎士」を英語にしたものから来ている。
(正しい綴りは「Knight of the round table」である。)
同様に、彼らの乗る機動兵器ナイトメアフレームの名も全て円卓の騎士の名前から取られている。
ブリタニア皇帝直属の騎士であるため、ブリタニア皇族に仕える臣下の中でも最高位に位置しており、自身のナイトメアフレームを開発する専任チームや直属の部隊を持っている。ラウンズの配下の騎士は専用の白い騎士服と、それぞれの席次のパーソナルカラーのマントが支給される。
弱肉強食を謳う神聖ブリタニア帝国が誇る最強騎士団だけに、その選定基準はただ実力のみ。
人格、出自、年齢、性別などは一切関係なく、皇帝の任命を受ければその資格を得る。
その為に、メンバーの中には名門貴族から占領地出身のナンバーズまでおり、人格的には一癖も二癖もある人物もいる。
歴史
ナイトオブラウンズは、初代皇帝リカルド・ヴァン・ブリタニアの即位以前、ブリタニア皇族がまだ公爵家だった頃から存在している。中でも、リカルドの部下にして親友だったリシャール・エクトル卿(当時のナイトオブワン)は、リカルドと共に女王を救った騎士であり、ブリタニア国内で様々な作品の主人公になっている国民的英雄である。
シャルル・ジ・ブリタニアが皇帝に即位した際に「血の紋章事件」が勃発。
シャルルに付いたラウンズは「ナイトオブ6」のマリアンヌと「ナイトオブ5」のビスマルク・ヴァルトシュタイン、それ以外のラウンズとの戦いになるが、マリアンヌがほぼ一人で他のラウンズを倒し、シャルル一派が勝利。しかし、この大粛清により、殆どの人員が一掃されてしまった事から、ナイトオブラウンズ自体は大幅に弱体化した。シャルル統治下の皇歴2017年~2018年を舞台とした作品でラウンズに空席が目立つのもこの事件の影響である。
事件後、マリアンヌはシャルルの妃に迎えられ、ビスマルクは「ナイトオブ1」となるが、しばらくの間メンバーはビスマルクのみで、アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』1期時点のメンバーが揃うのは皇歴2017年より少し前とされる。
席次
ラウンズに所属する騎士達は、それぞれが「ナイトオブ1」から「ナイトオブ12」までの数字が与えられているが、これらの数字はあくまでただの番号の席次であり、「ナイトオブ1」以外のラウンズの騎士達には、基本的に序列や上下関係などは一切無く、立場はあくまで対等である。
小説「『コードギアス 反逆のルルーシュ』によると、就任当初はジノ・ヴァインベルグ達に対しても敬語だった枢木スザクに対して、ジノが「ラウンズには数字の順番はあるが序列は無い」と何度も言い聞かせて敬語を止めさせている。
席次は12まで存在するが、必ず全員揃える必要はなく、空席になっている番号も存在する。
ナイトオブ1
ラウンズの中でも「ナイトオブ1」だけは特別であり、他の騎士達をまとめる事実上の騎士団長の立場になる。それに合わせて他のラウンズの騎士にも無い様々な特権も有しており、その中でも最大の物が希望する植民エリアの1つを統治できる権限である。
アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』に登場した枢木スザクは当初からその権限でエリア11を統治することを望んでおり、ラウンズ加入と「ナイトオブ1」への昇格を目指していた。
しかし、第98代皇帝シャルル・ジ・ブリタニア統治時代の「ナイトオブ1」であるビスマルク・ヴァルトシュタイン|は「ラグナレクの接続」計画の同志であった為に、「ナイトオブ7」になったスザクであっても、彼を退けて拝命する事は不可能だった。
LOST COLORS
「ナイトオブ9」のノネット・エニアグラムは、2008年3月発売のPS2及びPSP用ゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS』のブリタニア側で特にコーネリア・リ・ブリタニアのシナリオを補う為に作られたオリジナルキャラクターであったが、監督である谷口悟朗氏が彼女のキャラクター性を気に入った為に、台詞は無いものの2008年4月放映のアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』に逆輸入されて登場した。彼女の消息は漫画『コードギアス 双貌のオズO2』で描かれた。
脱退者のその後
小説「『コードギアス 反逆のルルーシュ』」では、コーネリア・リ・ブリタニアとノネット・エニアグラムの後輩であるベアトリス・ファランクスが元「ナイトオブ2」として登場する。
既にラウンズを抜けて特務局の総監を務めているので実力は未知数だが、昔模擬戦で戦った事のあるノネット曰く「死にたくなった」と言う。
小説版はアニメ版とパラレルな部分もある為、現在ベアトリスが『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』の方でどう扱われているかは不明である。
元「ナイトオブ2」のミケーレ・マンフレディは、2012年8月から公開の映画『コードギアス 亡国のアキト』で登場。
ナイトオブラウンズを抜けてユーロ・ブリタニアの四大騎士団の1つ「聖ミカエル騎士団」総帥の地位に就いていたのだが、信頼していた副総帥シン・ヒュウガ・シャイングのギアスにより、登場早々に自害させられてしまう。彼が搭乗していナイトメアフレームのサグラモールは、ラウンズを脱退してユーロ・ブリタニアに転向した際に、ヴェルキンゲトリクスへと変えられた。
ナイトオブラウンズ(漆黒の蓮夜時代)
2009年12月から連載された漫画『コードギアス 漆黒の蓮夜』に登場。
同作は江戸時代が舞台で、小説『コードギアス 双貌のオズ SIDEオルフェウス』第3巻のコラムによれば皇暦1860年。
ナイツオブラウンズは主人公である連夜達の敵として登場する。「ナイトオブ8」の真空のヴィクトリア、「ナイトオブ13」の処刑台のバルバロスの2名はブリタニア最大の有力者であるロレンツォ・イル・ソレイシィに与して、皇位継承権を持つクレア・リ・ブリタニアの身柄を狙った。
組織内部
席は全部で13。
先代皇帝亡き後、帝位を継ぐはずだった第1皇子が暗殺され、ラウンズのまとめ役である「ナイトオブ1」のクリストファー・チェンバレンは兄ダミアン・チェンバレンによりナイトメアに変化させられて表向きは故人となり、空席の為、組織は分裂状態にある。
この時代では機動兵器ナイトメアフレームが開発されていない為、ナイトオブラウンズのメンバーは生身で凄まじい戦闘能力を持っている。
構成メンバー
席次 | 名前 | パーソナルカラー |
---|---|---|
1 | クリストファー・チェンバレン(公式では故人扱いとなっている) | ? |
2 | ? | ? |
3 | ? | ? |
4 | ? | ? |
5 | ? | ? |
6 | ? | ? |
7 | ? | ? |
8 | ヴィクトリア | 赤色 |
9 | ? | ? |
10 | ? | ? |
11 | ? | ? |
12 | ? | ? |
13 | バルバロス | 黒色 |
※:登場したナンバーは上記だけで、他のナンバーの詳細は不明である。
ナイトオブラウンズ(血の紋章事件発生時)
組織内部
この時代のナイトオブラウンズは12人の騎士だけでなく、その直属の手勢や組織、ラウンズ候補生などの関連組織・予備戦力が多数付随した一大規模を誇る巨大勢力だった。
シャルル・ジ・ブリタニアが皇帝に即位した際に勃発した「血の紋章事件」によって、ナイトオブラウンズは内部分裂が起こる。
シャルルに付いたラウンズは「ナイトオブ6」のマリアンヌと「ナイトオブ5」のビスマルク・ヴァルトシュタインのみ。その他のラウンズはシャルルに反旗を翻すがマリアンヌに粛正される。
構成メンバー
席次 | 名前 | パーソナルカラー | 乗機 |
---|---|---|---|
1 | 不明 | 不明 | 不明 |
2 | 不明 | 不明 | 不明 |
3 | 不明 | 不明 | 不明 |
4 | 不明 | 不明 | 不明 |
5 | ビスマルク・ヴァルトシュタイン | 不明 | 不明 |
6 | マリアンヌ | 不明 | 不明 |
7 | 不明 | 不明 | 不明 |
8 | 不明 | 不明 | 不明 |
9 | 不明 | 不明 | 不明 |
10 | 不明 | 不明 | 不明 |
11 | 不明 | 不明 | 不明 |
12 | 不明 | 不明 | 不明 |
ナイトオブラウンズ(第98代皇帝シャルル統治時代)
2008年4月から放映のアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』に登場。同作は皇暦2018年を舞台としている。
「ナイトオブ3」のジノ・ヴァインベルグ、「ナイトオブ6」のアーニャ・アールストレイム、そしてゼロを討伐した功績で「ナイトオブ7」になった枢木スザクが登場する。
組織内部
席は全部で12。
血の紋章事件からビスマルクが「ナイトオブ5」から「ナイトオブ1」になっている。
「ナイトオブ10」のルキアーノ・ブラッドリーは、アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』TURN 18「第二次 東京 決戦」で紅月カレンの乗る紅蓮聖天八極式に敗死する。
「ナイトオブ2」、「ナイトオブ5」、「ナイトオブ8」、「ナイトオブ11」の4人については、2008年4月放映のアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』の作中では空席。
「ナイトオブ2」は2012年8月から公開の映画『コードギアス 亡国のアキト』第1章で、「ナイトオブ5」は2024年7月から公開の映画『コードギアス 奪還のロゼ』第3幕のパンフレットで判明する形となった。
構成メンバー
席次 | 名前 | パーソナルカラー | 乗機 |
---|---|---|---|
1 | ビスマルク・ヴァルトシュタイン | 白色 | ギャラハッド |
2 | 空席(ベアトリス、ミケーレが皇歴2017時点で脱退済みの為) | 赤色 | ? |
3 | ジノ・ヴァインベルグ | 緑色 | トリスタン |
4 | ドロテア・エルンスト | 水色 | パロミデス |
5 | 空席(ノーランドが皇歴2017時点で脱退済みの為) | 黄色 | ? |
6 | アーニャ・アールストレイム | 桃色 | モルドレッド |
7 | 枢木スザク※2 | 青色 | ランスロット・コンクエスター |
8 | 空席 | 青緑色 | ? |
9 | ノネット・エニアグラム | 紫色 | ランスロット・クラブ※3 |
10 | ルキアーノ・ブラッドリー(第二次東京決戦で敗死) | 橙色 | パーシヴァル |
11 | 空席 | 茶色 | ? |
12 | モニカ・クルシェフスキー | 黄緑色 | フローレンス |
不明 | アッシュ※3 | 赤色 | 不明 |
※1:アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』TURN 01「魔神 が 目覚める日」から
※2:本来の持ち主はPS2・PSP用ゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS主人公ライだが行方不明な為、彼女が保有している。
※3:パーソナルカラーは赤だが、当時の席次が不明
ナイトオブラウンズ(第99代皇帝ルルーシュ統治時代)
2008年4月から放映のアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』TURN 21「ラグナレク の 接続」から登場。同作の話数は皇暦2018年を舞台としている。
組織内部
アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』TURN 21「ラグナレク の 接続」でルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが即位の際、前皇帝シャルル・ジ・ブリタニアの殺害を公言していた為、枢木スザクを除いたラウンズ全員が叛乱を起こす。
「ナイトオブ1」のビスマルク・ヴァルトシュタイン、「ナイトオブ4」のドロテア・エルンスト、「ナイトオブ12」のモニカ・クルシェフスキーは同作のTURN 22「皇帝 ルルーシュ」でランスロット・アルビオンに乗った枢木スザクに粛正される。
「ナイトオブ3」のジノ・ヴァインベルグ、「ナイトオブ6」のアーニャ・アールストレイムはルルーシュ皇帝の統治を良しとせず、ナナリー・ヴィ・ブリタニアを皇帝にしようとしているシュナイゼル・エル・ブリタニアと超合集国の連合軍に寝返った。
唯一のラウンズとなったスザクは同作のFINAL TURN「Re;」で表向きは死亡し、ゼロになった為、皇帝ルルーシュがフレイヤを手に入れて2ヶ月間世界を支配していた時期に在籍していたラウンズはいなくなった。
構成メンバー
席次 | 名前 | パーソナルカラー | 乗機 |
---|---|---|---|
0※1 | 枢木スザク(ダモクレス戦で表向きは戦死) | 黒色 | ランスロット・アルビオン |
1 | 空席(ビスマルクが反乱で戦死した為) | ? | ? |
2 | 空席 | ? | ? |
3 | 空席(ジノが離脱した為) | ? | ? |
4 | 空席(ドロテアが反乱で戦死した為) | ? | ? |
5 | 空席 | ? | ? |
6 | 空席(アーニャが離脱した為) | ? | ? |
7 | 空席(スザクが「ナイトオブ0」に昇格した為) | ? | ? |
8 | 空席 | ? | ? |
9 | 空席(ノネットが消息不明の為) | ? | ? |
10 | 空席 | ? | ? |
11 | 空席 | ? | ? |
12 | 空席(モニカが反乱で戦死した為) | ? | ? |
※1:「ナイトオブ0」はルルーシュによって新設された。ルルーシュ曰く「ラウンズを超えたラウンズ」。
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登場作品 | コードギアス 漆黒の蓮夜 / コードギアス 反逆のルルーシュ / コードギアス 双貌のオズ |
---|---|
主君(シャルル時代) | シャルル・ジ・ブリタニア |
構成メンバー(シャルル時代) | 01.ビスマルク・ヴァルトシュタイン / 03.ジノ・ヴァインベルグ / 04.ドロテア・エルンスト / 06.アーニャ・アールストレイム / 07.枢木スザク / 09.ノネット・エニアグラム / 10.ルキアーノ・ブラッドリー / 12.モニカ・クルシェフスキー |
主君(ルルーシュ時代) | ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア |
構成メンバー(ルルーシュ時代) | 00.枢木スザク |
脱退者 | 02.ミケーレ・マンフレディ / 05.ノーランド・フォン・リューネベルク |
所属国 | 神聖ブリタニア帝国 |