アルケミスドライバー
あるけみすどらいばー
概要
九堂風雅がガッチャードライバーを基にして開発した新たな変身ベルト。
初出は『最強ケミー★ガッチャ大作戦』。クロスウィザードの夢の中で風雅が娘の九堂りんねに託し、現実世界に持ち越され仮面ライダーマジェードへの変身に使用された。
錬金術の力を大量に使用するためりんねの技量では消耗が激しく、初陣のウィザードマルガム戦後は変身はおろか出現さえままならない状態となっていたが、第19話にてこれを克服し以降は高頻度で使用されている。
また。開発者の風雅本人も第26話より仮面ライダーウインドへの変身に使用する。こちらは錬金術師としての強さと経験の違いか消耗の激しさ等は存在しない。
マジェード変身時のドライバー音声は女性の東雲氏のボイスが主体で、変身音ではガッチャードライバーと同様の小西氏とのユニゾンボイスも存在する。ウインドではこれが逆転し小西氏がメインとなる。
マジェードの変身待機音で流れる「"As above, so below"」はエメラルド・タブレットに記された、錬金術の基本原理を示した有名な一節(の英訳)。
本作第1話に登場した呪文「下にあるものは上にあるもののごとく、上にあるものは下にあるもののごとく、ただ一つたる、奇跡をなさん。」もこの一節を訳したものが元となっている。
ウインドの変身待機音で流れる「"One thing, all things"」は本作第1話で登場した呪文「万物はこれなる一者(ひとつもの)の改造として生まれうく」の一節を訳したものが元となっていると思われる。
外見・機能
外見はエクスガッチャリバーやガッチャーイグナイターを装着したガッチャードライバーのようにユニットが増設された見た目。だが一ノ瀬宝太郎が所有する「ガッチャードライバー」とはあくまで別物の変身ベルト(という設定)であり、後出のヴァルバラドライバー同様ガッチャードライバーと同型の素体に専用ユニットが固定で接続され別の変身ベルトとして存在している。
平時は実体化しておらず、りんねや風雅が変身時にハイアルケミストリングを構えた段階で錬成(ないし収納していたものを実体化)する形で出現する。このため、ガッチャードライバーのようにバックル単体で手持ちすることはない。最近では珍しい出現式の変身ベルトである。
機能はガッチャードライバーに準じているが、一部機能が異なっている。
出現させると同時に錬金術効果範囲律帯「エフェクレンジ」も出現し、変身者の腰部にアルケミスドライバーを固定して錬金術の効果範囲を律し力の拡散を防いでいる。アルケミスドライバー本体の「ライドケミーカードスロット」は、ライドケミーカードを挿入すると内部の天秤機構が計測して力の均衡を測定する。この2つはガッチャードライバーと同名・同機能である。
ガッチャードライバーのレバー「アルトヴォーク」に相当する部分は「セミアルトヴォーク」へと名称が置き換わっており、これの操作により多重錬成を開始する。アルトヴォークにあった「変身者のパーソナリティに応じて動作音などのカスタマイズを行うことで同調率を高める」機能は記載がないためオミットされていると考えられる(『ガガガガッチャーンコ!』という音声は開発時にデフォルトで搭載されたと思われる)。
ドライバー天面にはハイアルケミストリング同調器「アルケミスリンカー」が備えつけられており、ハイアルケミストリングと同調することで変身者の意思を読み取り、様々な操作を可能としている。変身時にマジェードは1回、ウインドは2回リングを翳している。
ドライバー中央の錬金術師の象徴たるエンブレムは「エンブレムアルケミキサ」という光彩錬成陣展開盤で、形成されたフィールド内に多重錬成の高等術式を光速展開することで錬金術師の技量を遥かに超えた力を授ける機能が盛り込まれている。本来上級錬金術師しか制御できないとされるコズミックとファンタスティックのケミーをまだ上級とは言えないりんねが問題なく扱えているのはこれによる部分もあるだろう。
玩具化
プレミアムバンダイで『最強ケミー★ガッチャ大作戦』公開日の2023年12月22日より「DXアルケミスドライバーユニット」として予約受付開始。DXガッチャードライバーに装着することでアルケミスドライバーの再現が可能となる。
前例たちと同様に「アルケミスドライバーユニット」は劇中用語ではなく、ユニットとして販売するにあたっての玩具専用名称である。
おそらくガッチャーイグナイター同様、ドライバー側で読み取った情報を赤外線通信でユニット側に送信し、そちらからボイスが再生されているものと思われる。
DXアルケミスドライバーユニット本体の他、ハイアルケミストリング、ユニコン、ザ・サン、ギガバハム、クロアナ、ヨアケルベロスのライドケミーカードも付属している。
2号ライダーの変身ベルトがプレバン限定になるのは前代未聞の事態だが(あくまで追加ユニットのみの販売でベースは既存のガッチャードライバーである)、「2号かどうか以前に女性ライダー専用のアイテムは(メインターゲット層の問題で)一般では売れにくい」という意見が多い。一応、値段的には「仮面ライダーが好きな女児」のいる家庭が手を出せない事も無いが。
また、公式から「隠しサプライズを用意している」とのことだったが、第26話でウインドが登場したため、ウインドの変身音の可能性が高い(女性ライダーのみのアイテムでは売れ行きに不安が残る為、男性も変身に使用するアイテムにした可能性もある)。
なお、前作の2号ライダーの変身ベルト再現に必須なパーツは配布アイテムだったため、2号ライダーの変身ベルトは2年連続で一般販売枠からは外されていることになる。
1次受注は2024年1月31日に終了したが、ウインド登場直後の3月12日より2次受注が開始された。
余談
- 『ガッチャード』に登場するドライバーの中では唯一台詞が読み上げられるタイプの変身待機音のベルトである(ベルトという括りを除けばスターガッチャード変身時のエクスガッチャリバーも該当)。待機音が呪文の詠唱という点ではウィザードライバーを連想させるが、奇しくもウィザードライバーも装着型ではなく出現するタイプかつ指輪をかざして変身するベルトであり、さらに玩具版ハイアルケミストリングのベースはウィザードリングの流用である。
- これまで本作にはガッチャードライバーの他ドレッドライバーとレジェンドライバー、そしてヴァルバラドライバーが登場しているが、このアルケミスドライバーのみ変身するライダー名とベルト名が一致していない。このため、「後々りんね以外にも使用者が増えるのでは?」と考察する視聴者もおり、第26話で一部の視聴者の予想は的中することとなった。
- 変身音は、マジェードの場合に限り
のそれぞれのグループでセリフ以外は共通の変身メロディとなっている。また、ウインドの場合は全て共通の変身メロディとなる。