「あのね 別に俺はここで全員ぶっ殺して戦争始めたっていいんだぁ…」
CV:岡本信彦
概要
横浜・伊勢佐木異人町を支配する「異人三」の一角である、同胞以外を全て敵とみなす、鉄の結束を誇る武闘派中国マフィア「横浜流氓」の若き総帥。
派手な服装に身を包み、常にヘラヘラしており、少々チンピラ臭い見た目であることを除けば陽気で気さくな人物という印象で、一見すると「マフィアの重鎮」というイメージからは程遠いが、初登場の際の様子の通り、修羅場ではヘラヘラしたまま声色だけで圧をかけ脅迫するなど、その軽薄さを逆に狂気に変貌させ昇華させることで威圧の手段に変えていることが窺える。
料理に関してはプロ顔負けの腕前を持ち、劇中では「佑天飯店(おそらく名前から趙本人の店)」にて、主人公・春日一番や他の異人三のトップのために、エビチリなどの中華料理を振舞っていた。
好物はコーヒーのモカで、また毎朝キムチを食べているとのこと。
また、かなりのゲーム好きらしく、特に「ドリームキャスト」や「ゲームギア」といったセガハードでよく遊んでいたことが、街でのパーティチャットで判明する。
戦闘スタイル
- 専用ジョブ:マフィア
春日が好きなドラゴンクエストにおける「武闘家」に相当するジョブ。
青龍刀を武器に、華麗な剣術と体術で戦う非常に攻撃力の高いアタッカータイプ。
覚える極技も全て攻撃技で、何かしらのデバフを付与するものがほとんどという特徴を持つ。
通常攻撃が斬撃属性という貴重なジョブ(専用ジョブだと2種、共通ジョブ含めても5種しかない)でもある。
経歴
前総帥の息子として生まれ、勉学も運動も優秀で、悪知恵も働くため次期総帥候補として挙げられていたが、本人はやる気がなかった。しかし、劉家龍率いる「蛇華」との抗争といったゴタゴタなど外的要因で流れるように総帥に就任し、異人三の真実を知ることに。
総帥就任に消極的だったのは、自分自身がいわゆる器用貧乏な性質で向上心というものが欠如していることを自覚していたからであり、その分向上心があり野心の塊である組織のナンバー2・馬淵昌を高く評価し、「マフィアの総帥」としては彼の方が素質があると感じていた。
この点については、春日も「(裏社会の組織にありがちなメンツやケジメへの)こだわりをあまり感じず、部下の手前ボスらしく振舞っていただけに見える」と評している。
劇中の活躍
龍が如く7 光と闇の行方
馬淵に部下を殺害された怒りで横浜流氓のアジトである「慶錦飯店」を襲撃してきた横浜星龍会若頭・高部守に銃を突きつけ無力化し、同じく馬淵に勤務先であるソープランドの店長・野々宮勲を殺害され激怒していた春日たちに対し、馬淵が実際に野々宮を殺したという証拠を持ってくるよう要求し、証拠映像を持っている可能性の高い異人三の一つであるコミジュルに向かうよう促した。
その後、自身が信頼していた馬淵のクーデターにより捕らえられ拷問にかけられ、瀕死の重傷を負うが、近江連合若頭代行・荒川真澄から春日へある伝言を伝えるよう命じられ異人町に来ていた安村光雄の独断によって救出され、春日たちと合流した。
そして、襲撃により自身も横浜流氓も大打撃を受けた際「組織やメンバーが存続していればボスが誰かは大した問題じゃない」という考えに基づき、自ら総帥の座を降り、次期総帥にコミジュルのボスであるソンヒを指名し、最後まで春日たちと行動を共にすることとなった。
龍が如く8
前作から数年、カタギとなり真っ当に生活している一番たちと同じく、自身も総帥の座を降りてカタギの料理人となっているが、自身は生い立ちから裏社会の人間であるという認識があり、一番たちとは交流を控えていた。
桐生が帰国しソンヒたちと行動していたが、更なる助っ人としてサバイバーに呼び出され、桐生パーティーに加わることとなる。料理人としても経験を重ねていたためか、新技「人間中華炒めの極み」を習得している。
絆ドラマでは撮影禁止を破っていたところを注意したら逆上し、その後自身の店をこき下ろしているブロガーにどう対応するか考えあぐねている(下手な事を言えばまず間違いなくブロガーが沈められるし、そもそもほぼ常連しか来てないような趣味でやってる店であり、一見さんにしか見られないであろうブログに目くじらを立てるほどの害を受けていない)。
あまりにも敵意を増していく彼等に流石にこれ以上放置するのはマズイと「もし万が一彼が少しでも傷を負ったら事故でもなんでも俺は店を畳む」と宣言し無理矢理事を納めた。
しかし桐生を店に招待した際に横浜流氓幹部の四天王(幹部が勝手に名乗っているだけ)も呼んでいた中、そこにブロガーが登場(元部下が勝手に嗅ぎ回っていた事で怯え切っており、半ばヤケクソであった)し、流氓のメンバーは「俺たちの憧れた趙さんなら鉄拳制裁を与えてくれる」と期待したが、それとは逆にブロガーを守り幹部メンバーにしつけをすることを選んだ。
趙曰く「お前達の憧れた俺って"一度口に出した約束を平気で反故にする"ような奴な訳?俺は放っておけって言ったよね?」と腹に据えかねていた模様
幹部メンバーを追い払った後はブロガーに料理をご馳走し、その際「この美味しさをどう伝えればいいか頭を悩ませているときに趙から注意され、邪魔されたことにキレた」と本心を聞き出し、風評被害を止めることを約束した。
その後桐生との宴会トークでは桐生でさえも「ヤバい」としか言えない美味さを誇っており、相当の料理の腕前であることがうかがえる。
外伝・その他の活躍
LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶
時系列的に『龍が如く7』の後の作品である本作ではカメオ出演のような形で登場(ちなみに、ジャッジアイズシリーズで龍が如くシリーズ本編のキャラが登場するのは趙とサバイバーのマスターのみ)。
作中の敵対組織である半グレ集団「RK」が異人町全体で暴れている上、コミジュルにまで襲撃をかける命知らずっぷりなのだが、ノンキに佑天飯店で料理をしている。
その際、主人公・八神隆之たちには、部下の鉄爪から「ウチの上の人」と紹介されている上、大声でわざとらしく料理の味を褒められている。
総帥の座を降りても尚、部下たちから彼に対する畏怖の念はいまだ健在であることの証であろう。
後の『龍が如く8』で描かれた設定の先出しとなっている。
この時、八神と桑名仁はお互いの譲れない正義のためにかなり険悪な仲となっており、テーブルは決して賑やかなものではなかった(初めに料理に手を出していたのは杉浦文也のみ)。
しかし、最終的に八神と桑名は共通の敵に探りを入れるべく一時休戦という形に落ち着いたため、鉄爪からは「趙さんの料理は、マズい取引きもウマくしてくれる」と評された。
龍が如く維新!極
新撰組八番隊隊長「藤堂平助(リメイク前は『龍が如く5』の馬場茂樹)」として登場。
最年少の隊長で自ら進んで新入りの斎藤一(坂本龍馬)に業務などを教えるなどの快活で、社交的な性格だが、その一方では龍馬の行動を見抜く感の鋭さや、笑顔を浮かべながら人を斬り捨てる等の冷酷さを兼ね備えている(隊内でも藤堂を恐れている隊士も多い)。
劇中中盤までは十番隊隊長・原田左之助と共にいることが多かった(屯所内で会話してたり伏見の飲み屋にいたりなど)が寺田屋事件以降から参謀・伊東甲子太郎と行動するようになり、京の大火の事件後の幹部会では伊東が追い詰められた際に拳銃の威嚇発射によって伊東を助け、そのまま本性を現した伊東にとともに「御陵衛士」となり脱退したかに見えたが、実は局長・近藤勇からの指示で伊東に対する間者としての活動の一環であった(かつて伊東に軍学を習っていた縁を利用して)。その後、近々「もう一人の坂本龍馬」と薩長のトップである西郷吉之助と桂小五郎が会談をするという情報をもたらし、それを基に龍馬が発案した武市をおびき寄せる計画に協力する。
しかし、桂への接触は成功したもののその後に伊東の仲間である元五番隊体長の御陵衛士・武田観柳斎に見つかってしまい、銃撃され致命傷を負う。瀕死の状態で寺田屋へ駆け込み、龍馬に武田の口を封じる様に後を託すが、龍馬が武田との戦いが終わる頃には既に死亡していた。
彼の遺体は本人の遺言に基づき、間者であった事を悟られないようにするため、沖田らの手で武田と同じ場所に放置され、御陵衛士の一人として死亡した様に偽装された。
なお、スピンオフとはいえ、足立宏一演じる局長・近藤勇共々、初めて桐生との絡みが描かれた。
関連イラスト
関連タグ
真島吾朗…同じく龍が如くシリーズに登場するキャラで、趙の表向きは狂気的な性格や派手な外見が彼を彷彿とさせる。