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ザック(仮面ライダー鎧武)の編集履歴

2024-09-03 23:12:09 バージョン

ザック(仮面ライダー鎧武)

ざっく

『仮面ライダー鎧武』に登場するチームバロンのメンバー。

「俺には守るものがある! 犠牲を超えて、戦う価値がある!!」


演:松田岳


変身する仮面ライダー

アーマードライダーナックル


概要

プロフィール

TV本編では、貴族をイメージした制服(トランプカラーのコート)を着用。左腕はレザーブレスレット、右耳を蔦柄のシルバーカフで飾っている。

本名不明
性別
年齢・生年月日不明(~1998年生まれ)
家族構成不明
経歴・学歴など不明
居住沢芽市 / アメリカ合衆国
所属チームバロン
ライダー名アーマードライダーナックル
使用アイテム量産型戦極ドライバー / クルミLS / スイカLS / ??? / ???

黒髪で長身、顔つきは精悍

性格は実直で、情に厚く献身的な青年である。…が、かつては喧嘩に明け暮れていたことも。


(TV本編時点では多少克服しているが)本性は不器用かつ、胸の内を明かせない口下手。彼が得意とするダンスも、感情表現のツールとして漸く獲得した貴重なコミュニケーション手段という側面がある。


バランス感覚・柔軟な思考力に優れ、英会話も堪能。

甘党ではないものの、シャルモンのバナナシフォンケーキをつまんだり、新作スイーツ試食会には快く応じていた。※1


ライダーとしては、近接格闘戦を得意とする。

熱血漢ではあるが自分の力量は冷静に分析しており、積極的に仲間を頼る。※2


所属など

今週の鎧武は

「どうすんだよ、戒斗?」


ダンスチームの頂点に君臨し、不敗神話を築いたチームバロンのナンバー2。

チーム(ひいてはリーダー)の為に粉骨砕身する献身的なサブリーダー。チーム内では、彼のみ戒斗に対しタメ口かつ「戒斗」または「お前」「アンタ」と呼び捨てにする間柄。戒斗から絶大な信頼を受けており、彼の右腕として貴重な地位を確立している。


活躍

「なんなら、自分でインベスと殴り合ってもいいんだぜ? お嬢ちゃん」


序盤

バナナだ

第3話にて、戒斗がアーマードライダーバロンに変身する過程で「バナナ!?」と叫び、戒斗にバロンだ!突っ込まれる。

序盤はチーム鎧武に対して高圧的、容赦のない態度で接していた。特に内輪意識が強く描かれており、他チームのインベスゲームをペコと共に妨害し、戒斗に叱責されたこともある。


アーマードライダーの登場以降

ライダーの登場により、それまでのチーム勢力バランスが大きく崩れることとなった。

その影響はバロンにも及び、今まで不動であったチームの首位を失う事態となった。しかし、そんな危機的状況下で戒斗はどことなく楽し気であり、ザックは彼の本心を察知する。


第15話にて、に「インベスゲームの廃止」を提案された際には「今ゲームを禁止にしたら、鎧武はずっとトップに居座るって事だろ? ちょっと虫が良すぎるんじゃねぇのか」と難色を示した。

また、鎧武が小手先でインベスゲームを無双する姿に対しては、「あんなベルトがあったら…そりゃ強いよなぁ」と呟いていた。


第18話 さらばビートライダーズ

失墜したビートライダーズの信用回復の為、舞・チーム鎧武は《合同ダンスイベント》の開催を企画するが、その提案を戒斗は一蹴。しかし、「踊りたい」というペコの懇願を受けた戒斗はとある決断を下す。


「やりたいなら好きにすればいい。俺には関係無いことだ」

「どういうことだ?」

「俺はチームバロンを抜ける」

「戒斗、どうして……!?」

「こいつは餞別だ」


戒斗はチーム脱退を宣言。かくして、ザックはドライバーとチームを託されることとなった。

そしてザックは、ダンスイベントへの参加を表明。チーム鎧武と共にイベントを実施するが、凰蓮城乃内の妨害工作によって、イベント会場はインベスが 暴れ回る事態に。インベスに対抗するため、イベントを――そして仲間を守るため、彼は「お前たちだけに戦わせない!」と宣誓。アーマードライダーナックルへと変身を遂げた。

初陣であったにもかかわらず、助太刀に現れたバロンと共にインベスを撃破。無事イベントを大成功へと導いた。この際、戒斗から「お前はもっと強くなる」と激励を受ける。この言葉はのちに、ザックにとって大きな意味を持つ信条となる。

仮面ライダーナックルのライダーズクレスト

第19話以降

イベント成功により、他チームと和解。チーム鎧武との確執も解消された。鎧武ガレージにも普通に出入り(ちゃっかりマグカップも持ち込んでいる)するようになり、舞たちと連日ダンス練習に励む、落ち込む城乃内を慰める、衝突しそうな紘汰と光実を仲裁する、と(第1話の頃と比べたら最早別人としか思えないくらいの)爽やか好青年・よき兄貴分的存在となった。装備は低スペックながらも、仲間を愛する心は本物。多くのインベスから沢芽市民を守るうちに、強い責任感と 戦う意味誰かを守る誇らしさ を知っていった。※3


病的なまでにお人好しな主人公それと真っ向から対立する孤高の2号どんどん目のハイライトが消えていく3号……(そして生死不明になった4号)。二癖も三癖もあるメインライダー鼎立の中で、緩衝材として、除湿剤として、清涼剤として、時には貴重な癒しとして活躍。セラピー犬よろしく、番組の良心ともいえるポジションにいた。

強さやランクなどは関係なく率先して変身し、何度でも立ち上がる。怪生物に怯える市民を全力で救出する。登場当初不良崩れのようだったザックは、確実に英雄として成長を遂げていた……


――はずだった。

紘汰達を襲う運命の荒波は、ついにザックさえも呑み込んでいく。


「お前も力を手に入れた」

「ならば未来は、己の手で勝ち取ってみせろ」


第44話にて彼はとある悲痛な覚悟を迫られる……。


人間関係

チームバロンの関係者

駆紋戒斗

「なかなかやるじゃねぇか。名前は?」

「……駆紋戒斗」

オープンザプライス

志を共にする良き相棒。チームバロン結成から4年程、ペコらと共に過ごしていた。

戒斗がチームリーダーを務めていた頃は、あの戒斗から信頼され、ザックは副官として彼を支えていた(のちにザック自身は「一番近くにいて、一番分かってるつもりだった」と追懐している)。戒斗がチームを抜けた後は、彼を頼る訳にはいかないと自らを律しながらもユグドラシルに利用される戒斗を心配していた。

そんなザックをもってしても、戒斗の独特な強者哲学は難解で手に余るものであった。しかし、ザックの中では「弱い奴らの為に強さを求めた」と、戒斗の生き様を解釈しており、ただ弱者を虐げる為だけの卑怯な力ではないと自分なりに考えている様子。そのため、戒斗やバロンの名を騙り、その理想を曲解すること彼の逆鱗に触れる。実際にとある男がバロンの名を土足で踏み荒らした際には、目の色を変えて激昂した。

なお、別のとある青年が戒斗に扮し、瓜二つの容姿ではしゃいだり、まともに踊れていないダンスを披露したり、無邪気に絡んできた際には、相当面食らったようで、「まあでも、あんな戒斗も良いな」と笑う紘汰を「いや、どうかな」と間髪入れずに否定していた。


ペコ

「なあザック、一体何が」

「今は何も訊くな」

☆.。.:*・

最も長い年月を共にしている同志。戒斗の背を支える者として強い結束力がある。

ペコは(変身能力を持たないこともあって)諸々の犠牲になりやすく、その度にザックは心を痛めている。またとある不法集団からペコを救い出す際には電話1本で帰国、課された負け戦に対しても危険を顧みずに挑んだ。

そして、仲間としての思いはペコも同じであり、拉致されたザックの救出を戒斗に訴える、自衛隊相手に食い下がる、病室でザックの意識回復を待ち続ける...といった確かな絆を見せている。


元チームメイト

アザミ

「お願い、無茶はしないで」

「……心配すんな」

ちむばろまとめ。21+α

ザックにダンスを教え、生きる意味を与えてくれた恩人。彼にとっては、命を懸けて守るべき存在である。(※詳細)


シュラ

元チームメイトであったが、戒斗の掲げた強さの本質をめぐり刃を交えることとなる(※詳細)


ビートライダーズ他

葛葉紘汰

「ザック、姉ちゃんを頼む」

「任せとけ!」

オレンジ

チームとして和解して以降、共にインベス駆逐の為奔走した。

ストーリーの構成上、孤独になりがちだった紘汰をサポートし、頼れる仲間であった。現金輸送車襲撃事件やハカイダー襲来など、己の手に余ると判断した際にはすぐさま紘汰に協力を仰ぎ、共闘した。反対に、紘汰が思い悩む際には「心配するな」と励まし支えになった。本編後半ではグータッチをする、紘汰がの安全をザックに託すなど、しっかりとした信頼関係を築いていた。

また、そのように隣で戦う日々を送ったことで、ザックは紘汰の戦法をよく観察・吸収している。のちにそれが切り札となった。


呉島光実

「ミッチも無茶だけは絶対にするなよ」

「わかってる。ありがとう」

ミッチかわいい

チームとしての和解以降、チーム鎧武のメンバー達と同様に「ミッチ」と呼ぶようになる。第21話では共にダブルライダーキックを放った。紘汰と同じように《仲間》として光実を信頼していたため、彼の裏切りを知った際にはショックを受けていた。

第46話では、ぼんやりとフリーステージを眺める光実に気付き、必死に声を掛ける。が、光実はかぶりを振ってその場を去ってしまう。しかしその 約2年後、光実は、あの時のお礼にとザックに救いの手を差し伸べる。抜け殻のようであった光実にとっても、ザックの存在は『僕を見捨てず、仲間だと言ってくれた』命綱のひとつだったと判明。

後日談を描いた小説版では、自身を「力不足で情けない」と嘆くザックに、光実は「僕だってそうさ」と強い共感を覚えていた。性格や戦闘スタイルを補完し合い、非常にバランスの良いコンビとして描写されている。


高司舞

「舞まで拐われたとあっちゃ、黙っていられない」

舞ちゃん

…という台詞が第39話で登場したが、物語序盤ではお世辞にも「仲が良い」とは言えず、むしろはっきりと敵対関係にあった。ザックは彼女を格下と見下しており、また舞の方も一切譲らず睨み合いが続いていた。

しかし第18話以降はその険悪な雰囲気がまるで無かったかのように打ち解けており、日々ダンス練習を重ね更に良好な関係を構築していった。※多くの視聴者が戸惑ったこの様変わりに敢えて理由をつけるのであれば、舞の適応力、両者にあった「ダンスを愛している」「守りたいものが同じ」という根本的な共通点が大きかったと推測される。


城乃内秀保および凰蓮

「うぁぁあああぁあ!?!?」

「ちょっと! 何で急に止まるのよ!」

「あれ見ろあれ!」

あなた、誕生日は?

番組前半では対立していたものの、中~後半では彼ら3人がセット扱いされることもしばしばあった。基本的にコメディ担当となり、シリアス全開の番組における癒しパートでもあった。

城乃内に対してのザックの言動は、親しみを込めてか、揶揄ったり軽口を叩いたりとやや他の者より雑な扱いが散見された。城乃内が落ち込んだ際には、肩に手を置き慰めるなどもしている。また外伝では、力無くとも前線に出ようとするザックを「その身体じゃ無理だよ!」と城乃内が案じた。

凰蓮(ザックは「シャルモンのおっさん」と呼んでいる)に対しては、特にその従軍経験に全幅の信頼を寄せている。※4


キャラクターソング

『Never Surrender』TEAM BARON

『Dance With Me』TEAM BARON※6


2014年(放送当時)の英雄祭にはガワの出演さえ無かったが、2015年は斬月・龍玄と共にガワでセンターポジションを獲得。2016年ではついに素顔でゲスト出演。主演外伝の主題歌『Dance With Me』をまさかのセンター歌い上げた


略歴※ネタバレ注意!

TV本編以前

ザックはかつて、捨て鉢な喧嘩に明け暮れていた。そんなある日、ザックは一対多の喧嘩で袋叩きに遭う。地に倒れたまま転がっていた彼に、ひとりの女性が駆け寄り手当を施す。その女性はアザミといい、ペコの姉であった。そして彼女はザックにダンスを教え、彼に〈生きる意味〉と〈夢〉を与えた。ザック、アザミ、ペコ、他数名で構成されたダンスチームは、沢芽市でトップのチームとなった※この当時はインベスゲームは無く、純粋に人気のあったダンスチームと言って良いだろう。※7


2011年頃、戒斗が上記チームに乱入。チームは(半ば強引に)『チームバロン』へと再編成された。


TV本編以降

1話チーム鎧武とインベスゲームをおこなう
2話鎧武ガレージに乗り込む
3話テレビ液晶に突き刺さったトランプに驚く。バロンだ!
4話連合チーム結成に動揺する
5話サロンにてダンス練習に励む
6話チームの生存戦略を戒斗に問う
8話『Never Surrender』解禁※挿入歌
9話助力を求めた紘汰と光実を拒絶
12話戒斗のインベスゲームを見守る
13話腕を負傷したペコを心配する
15話インベスゲーム廃止案を拒否
16話インベスから舞とチャッキーを救う。戒斗からクルミLSを渡される
18話初変身
19話ダンスイベントの成功を喜ぶ
※op映像テロップが『ザック』→『ザック/仮面ライダーナックル』に変更
20話インベスから市民を護る
外伝バロン編
天真爛漫にはしゃぎまわる戒斗を見、呆気にとられる(熱せん妄を心配したほどである)。同じく混乱した紘汰に「戒斗のやつ、何かあったのか!?」と訊かれるが、「俺にも分かんねえ…」と笑うしかなかった。 その後、戒斗を洋菓子店シャルモンへと見送るが、やはり心配だったのか様子を窺いに来た
物語後半では、とある人物によって重傷を負わされ、戒斗をおびき出す為の人質となる。血相を変えて駆け付けた戒斗に対し「チームを出ていったお前を、頼るつもり無かったんだけどな」と己の無力を悔やみながらも気絶した
21話強盗を追跡。龍玄とダブルライダーキック
25話一触即発の紘汰と光実を仲裁
26話紘汰、舞、光実の衝突に腰を浮かせる。戒斗のゲネシスドライバー入手を目撃
28話紘汰の無事、貴虎の協力意向を喜ぶ
30話ハカイダーによって変身解除まで追い込まれるも、再度紘汰に加勢※8
31話満身創痍の紘汰に駆け寄る。戒斗とダブル変身
32話デェムシュ相手に善戦。黒影トルーパーの様子を戒斗と窺う
33話ガレージにて作戦会議
34話ペコにキレる凰蓮を慌てて阻止。レデュエの宣戦布告に激怒、ガレージを飛び出す
35話混乱するニュースを凝視、頭を抱える
36話光実の裏切りにショックを受ける
37話サッカーができない戒斗にフリーズ、目を点にする
38話ガレージ外の騒ぎを聞きつけ、助太刀に入る。凌馬の提案を訝しむ
39話戒斗に続くかたちで紘汰への協力を決意。凌馬を車に引きずり戻す。スイカLS使用
40話リカやラット、晶たちを救出
42話市民救出後、紘汰と共闘しようとするも晶の警護へまわる。戒斗の理想の一端に触れ、静観。暗雲立ち込める世界の命運に項垂れつつも、カレーを食べる※10

第44話以降

Shall we?

究極の変身を遂げた戒斗に対し、ザックは彼の味方になると表明。紘汰に対しても冷たい表情を浮かべるようになった。しかし紘汰がいよいよ追い詰められた瞬間、ザックは「今は退け」と耳打ちし彼を逃がす。このシーンによって、ザックは実際には寝返っておらず、ただとある計画の為に闇堕ち演技をしていた、ということが判明する。


44話 究極の変身を遂げた戒斗に激しく動揺、愕然とする。葛藤ののち〈己の求める未来〉の為、戒斗への加勢を決意。妨害する紘汰を白眼視するが、追い詰められた鎧武に「今は退け」と囁く
45話ペコを介し、凰蓮に小型爆弾の製造を依頼。戒斗の信頼に付け込んだ卑劣な作戦への心情を吐露、苦悶するが「戒斗は俺が止める」と覚悟を決める。戒斗の強固たる意志を再度確認し、暗殺を謀る。が、湊に妨害され失敗。自身の責任を果たすため、決死の覚悟でバロンへ立ち向かう。結果として敗北したものの、どこか嬉しそうな表情を最後に浮かべ、気絶した
外伝しばらく意識不明であったが、病院にて目を覚ます※11。バロンとの死闘で負った後遺症は重篤であり、松葉杖生活となる
46話新生ビートライダーズを穏やかに見守るが、背後の光実の気配に気付く。一緒に踊ろう、ミッチは今もなお仲間である、と必死に訴えかけるが、光実は「そんな資格はない」と踵を返してしまう※9
※op映像テロップが『ザック/仮面ライダーナックル』→『ザック』に変更
47話襲来したコウガネに対し生身で挑み、変身できないことに苛立ちを覚える。事件終息後、光実の元へ駆け寄った※k
映画MOVIE大戦フルスロットル
新作スイーツの試食会で登場。城乃内に光実の近況を訊かれ、笑顔で答えていた。メガヘクス襲来を知るも変身能力を失ったザックは指をくわえて見ているしかない状況であり、負傷した光実を心配するのみであった。仮面ライダードライブと共闘しそのまま姿を消そうとした紘汰を「また黙って消える気かよ」と呼び止め、僅かな時間ではあったが再会を喜んだ
外伝ナックル編(主役)
バロンの名を守るため、戒斗の遺志を継ぐために、ザックは新たな変身を遂げる。同時に、光実の成長やペコの葛藤も描かれた。そしてこの外伝によって、《駆紋戒斗》とザックが唯一の○○であったことが明らかとなった(詳細→※後の項目に記載)
小説小説仮面ライダー鎧武
主に光実、ペコと行動。とある不法組織を壊滅させたことから、裏社会の人間からも警戒されている。多勢のギャ×グに「ぶっ×せ!」と襲われてもなお平然としている(どころか「やめとけよ、怪我するぜ」と挑発する)剛胆さを見せた。光実らと共に『黒の菩提樹(カルト系テロ組織)』の調査に乗り出すが…

本編以外での活躍

gim詰め

映画天下分け目の戦国MOVIE大合戦
ビートライダーズとしてダンスを披露。戒斗が異世界から帰還した際、ペコと共に喜んだ※5
映画サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!、およびコラボ回
サッカーチームバロンのゴールキーパーとして登場。戒斗が負傷した際、初瀬亮二に対し威嚇していた。イメージとしては、TV本編初期のガラの悪さが引き継がれたようなキャラクターになっている。チームナンバー2を狙っていたペコから奇襲にあうが…
FSファイナルステージ
バロン、マリカと共闘。能力を失った鎧武の傍に屈んで、その異変を心配する。世を去ったバロンに対し「戒斗は戒斗のまま、変わらないでいてくれてよかった」と笑う
舞台舞台仮面ライダー斬月-鎧武外伝-
彼自身は出演しないが、モチーフとなった人物がいる

注釈

※以下における英文字の注釈については、ニッチ的注釈となるため後の項目にて解説。


※1 プロフィールについて※a

【氏名】現場では「ザキヤマ」「サク」などの予想がされていた
【服装】当初「ロングコートは戒斗とザックのみ着用」という設定であった
【好物】小説にて「並んだケーキの中から、甘さ控えめでありそうなバナナのシフォンケーキを摘まみ上げ、かぶりつく」という表現がある

※2 ナックルについて※b

【スーツアクター】佐藤太輔(他 龍玄) / 永徳(他 バロン) / 渡辺淳
【変身ポーズ】イメージは「手が映える」「ダンスのように
使用する量産型戦極ドライバーはベルト部分がシルバー、フェイスプレートは無地である
ナックルへの変身者は「ビートライダーズの誰かから」「黒影の上位互換」「黒影トルーパーの中隊長」など複数案が存在したが、バックダンサーとしての存在感があったザックに白羽の矢が立った。チームの橋渡し、精神の成長、憎まれ役からの変身の可能性を期待し、虚淵氏より見出された

※3 大出世、そしてヒーローへ※c

暗躍し謀略を企てるゲネシスライダーを筆頭に、戦う理由に様々な思惑を持つ他のアーマードライダーと違いシンプルに街の平和や人々を守ると言う理由で戦っているため、他の役者などから「正統派ヒーロー」と評されていた
そしてついにライナーノートにて『別のシリーズなら主役を張ってもおかしくない「正統派ヒーロー」的な側面を持った人物』と紹介されるに至る

※4 他キャラクターとの関係性※d

【戒斗とザック】第45話の決断と覚悟は『戒斗と強い絆で結ばれてきたザックが抱いた、一種の使命感のようなもの』。後に外伝作品での「どうしてあの時、俺を殺さなかった? 殺せたはずだ」というザックの問いに対し、戒斗は「お前ならもっと強くなる。そう思っただけだ」と回答している
【光実とザック】第46話やその後、ザックが光実を気にかけていたのは自分も『仲間を、そして共に歩んできた友人をも欺く辛さ』を知っていたが故の行動である。→詳細はこちらを参照

※5 音声はミュートされているが、読唇すると「戒斗! お前、心配したぞ!」だと推察される。

※6 キャッチコピーは〈鎧武外伝の戦いに一つの決着。戦い続けるアーマードライダーたちに捧げる魂の叫び〉※e


※7 外伝・ダンスとザック※f

外伝での強化フォームに使用するゲネシスコアは、戒斗のドライバーから転用した遺品である
前身チームの衣装はボーダー、曲調はポップチューン
恩人であるアザミに対し、ザックが好意を寄せているかは明記されていない。松田氏はあくまで「大切な存在、守りたい存在」「人生を変えてくれた人の1人」として表現したと語り、「あのザックが色恋に達者とも思えない」「はっきり表現しない方が、ご覧になった方の想像も広がりますからね」とコメントしている

※8 ザックと戦極凌馬とのファーストコンタクトがコレ、そして次に会ったかと思えばコレ である…。

※9 松田氏によれば、『45話の台本を頂いた時にはザックはこの話で死んでしまうと聞いていたんです』とのこと。高杉氏のブログや冒頭のナレーションでも退場が匂わされ、視聴者間の混乱もあった。※j

※10 配った栄養食には、オレンジ、バナナ、ブドウの3種類の味があった。この際、松田氏と佃井氏は「やっぱりバナナだよな」という小芝居をしていた。

※11 (オーディオコメンタリーによると)集中治療室→一般病棟の流れ。


余談

【毛利氏(脚本)とザック】脚本の毛利氏はザックという人物について「黙して語らない」「本当の気持ちは軽々しく口にしない」人間、と語る※g
トークショーでは「変身ポーズが格好良い」と称賛され、無人島に連れていくなら?という質問には小林氏がザックの名を挙げており(素潜り要員)、また、好きなライダー指名の際には青木氏によりナックルの名が挙げられた※h
ライナーノートでは、彼(ザック)のような存在が、これからの沢芽市に希望をもたらしていくに違いないと語られており、これからの伸びしろが更に期待される人物であろう。…………まあ、崖から落ち海を漂流し拳銃で撃たれても大丈夫などこかの誰かさんが、そのハイスペックにチート級金棒を携えている時点で、沢芽は安泰といって良いだろうが……

中の人について

・キャスティングは望月卓氏


・松田氏にダンスを教えた恩師(故人)は、偶然にも「くるみ」と言う名前である


・各イベントやBDの特典では「名前ややこしい芸人」としてのネタが頻出している。

※佐野 氏(葛葉紘汰役)、松田 凌氏(城乃内秀保役)、松田 岳氏(ザック役)※j


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◆『仮面ライダー鎧武』という作品について※以下抜粋

「ハードな内容の作品でしたが、その中に前向きなメッセージが込められていたことを今になってすごく感じています」※(『「仮面ライダー鎧武/ガイム」フォトアルバム 武装果実録』p.51)


「自分の身近にいる人や、心の支えになる人、自分が目標とする人が急にいなくなったら、誰だってザックみたいに自分の進むべき方向を見失ってしまうよね。(略)俺はそういう人たちにも、この作品を見てほしい。(略)戒斗を失ったザックの選んだ道を感じてもらいたい。そして大切な人を失った人たちの指針というか、動かすパワーになればいいな」※(『HERO VISION VOL.58』p.41)


小説について※以下抜粋

是非映像化したいですね。このザックを演じたいです

また、他記事においても、小説の映像化に意欲をみせている。


参考資料など

■各項目の出典、引用語句の出所など

【単行本、ムック類】

『仮面ライダー鎧武ザ・ガイド』, 『仮面ライダー鎧武 超全集』, 『仮面ライダー鎧武/ガイム 完全読本』,『小説 仮面ライダー鎧武』,『仮面ライダー鎧武キャラクターブック (VOL.ZERO~TWO)』 , 『鎧武外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン 公式ヴィジュアルブック』, 『平成仮面ライダー vol.0』, 『平成仮面ライダー vol.15』,『ACT-Heroes』,『平成仮面ライダー英雄伝Ⅱ』,『仮面ライダー大全 平成編 下』,『超解析 平成ライダー新世紀!』,『平成ライダー20作記念!「仮面ライダー」2000-2018全史』,『平成仮面ライダーぴあ』,『全アーマードライダー激バトルブック』,『仮面ライダージオウ 全バトルクロニクル』,『語ろう!555 剣 響鬼』


【雑誌類】

『宇宙船』, 『東映ヒーローMAX』,『THE 仮面ライダーEX』, 『ハイパーホビー』, 『キャラクターランド』,『仮面ライダー鎧武 スターターブック』,『TVガイド』, 『LOVE! HERO』, 『GOOD COME』, 『W!』 , 『仮面ライダーOfficial Perfect File』


■インタビュー、役者のコメントなどの参考

『語れ! 平成仮面ライダー』, 『証言!仮面ライダー』, 『武装果実録』,『HERO VISION』, 『S.H.T』,『NEO HEROES』


【その他】

本編,外伝,各種イベント・ショー, オーディオコメンタリー,ガンバライジング,メイキングコメント,ライナーノート,ブックレット,座談会(DVD/BD特典),各種パンフレット,報知新聞,仮面ライダーサウンドウェブ, 仮面ライダー図鑑,東映,バンダイおよびテレビ朝日の公式HP・ブログ 等。


補足や詳細(その他裏話)

(閲覧の都合上、アルファベットが前後している箇所があります)

  • ※a 渾名『ザック』は第1話、シドの台詞が初出。他のビートライダーズの渾名は、チャッキーリカラットペコ、というように、実在する人形(ぬいぐるみ)がモチーフ。
    • なお、仲間に対しては「くれぐれも無茶はしないでほしい」「無茶だけは絶対にするなよ」と釘を刺しているザックだが、当の本人は「無茶はしないで」と泣かれてもなお限界突破してしまうきらいがある。
    • また、カフは撮影の途中で破損、第26話辺りから着用しなくなっている。外伝の撮影にあたって再度作り直したとのこと。なお劇場版では違うカフを使用しているようで(はっきりとは見えないものの)小さな揺れパーツが確認できる。ちなみに携帯電話およびタブレット端末のカバーは、赤黒の配色である。
    • 平行世界におけるザックはアイスティー(?)・フルーツパフェを頼んでいるため、似て非なる部分がある。
      • 「精悍な顔つきの青年」→『小説 仮面ライダー鎧武』に記載有。
      • 「考え方が柔軟な熱血漢で」→『仮面ライダー 平成 vol.0』に記載有。
      • 「実直で献身的な性格」→『仮面ライダー鎧武キャラクターブック』に記載有。
      • 「誰よりも情に厚い男」→『宇宙船』に記載有。
      • 【年齢】小説にて運転免許(車)を所持している。
      • 【居住】『仮面ライダー鎧武キャラクターブック』に記載有。
  • ※b 変身ポーズは松田氏の原案+監督+ダンス振付師との相談で決定した。初動の下唇を拭うようなポーズも、チームバロンのダンスが流用されている。また、ガワの特徴的なタレ目は、70年代石ノ森ヒーローの意匠を継ぐ意図でデザインされた。
    • 「近接格闘戦を得意とする」→『東映ヒーローMAX』に記載有。
    • 「冷静沈着で頼れる」→『仮面ライダーOfficial Perfect File』に記載有。
    • (戒斗がユグドラシルから拝借した)量産型戦極ドライバー+クルミロックシード(C+ランク)という、ナックルは決して恵まれた装備とはいえない(…というよりも、主要ライダーとしてはほぼ最低スペックといえる)。しかし、その不屈の精神とポテンシャル、過去の経験や恵まれた体格によってその性能差を埋めていると推測される。
    • 第18話でナックルが撃破したセイリュウインベスは、初め鎧武オレンジアームズとバロンバナナアームズでは歯が立たなかった強敵。また、複数の初級インベスをパンチ数発で撃破する描写からして、低くない戦闘実力がうかがえる。さらに、スイカアームズを使いこなす戦闘センスも持ち合わせている。なお木の実組、黒影グリドンは上級インベスどころか初級インベスすら撃破したことが無い(グリドンは後に心身共に成長し、ライオンインベスを撃破)
    • 実際、生身での戦闘力もそれなりにあるらしくに対し奮戦、ブラーボとの戦闘もそこそこ食い下がった末、ロックシードも奪われずに済んだ。
    • 小説では、多勢のギ×ングに対して臆するどころか挑発。トランス状態の相手は首絞めで失神させる等、戦い慣れした立ち回りをみせた。
    • そしてまた、その特徴的な武器からパンチ一辺倒のライダーと思われがちなナックルだが、実はキック技もかなりの見所があるという設定。革靴を履きながらも凰蓮と互角の瞬足、伊達ではないようだ。
    • ちなみに、クルミの花言葉は知性・謀略・戦略。松田氏は「ザックはゲネシスドライバーを欲しいとは言わない」「大切なものを守れる力さえあれば、それ以上は望まない」と語っている。
  • ※c ザックやシドといった氏名がカタカナ表記のライダーは、当初モブ予定だったキャラクターである。ザックに至っては、番組開始から3カ月でフェードアウトする可能性もあった。
    • 小林氏も初期の頃に「ザックは途中で離脱する」と聞いていたという。
    • 放送当時の公式ブログでは、「おそらく戒斗がいなければ問題なくバロンを率いるであろうほどの実力者」と紹介されていた。この時点ではザックの変身(リーダーへの昇格)は決定していなかったと思われるが、実際に言葉通りのストーリー展開となった。
    • 具体的には「いちばん正統派」「やっぱヒーローなんだよな」「実は一番まともなヒーローなんじゃないか」「いちばんヒーローらしいヒーローだった」「正統派のヒーローらしい性格」「ある意味紘汰よりも熱血漢」「生きざまを応援したくなる、まさにヒーロー」「しっかり街を守ってるのってこうたとザックしかいないからね」などと評されていた。
    • またしばしその「好青年への豹変っぷり」がネタにされるものの、演者である松田氏によれば、舞に啖呵を切る(第1話冒頭)シーンを全力で「悪いヤツ」として演じたところ、ストップがかり、監督からは「本当はいいヤツなんだよ」という演技指導を受けたようである。確かに後付設定やこじつけなども(なお、リアルタイム型の特撮作品ではさして珍しくない)散見されるが、第2話ではチームメイトをインベスから庇う等の描写もあり少なくとも根は腐っていない人間として認識されていたようである。
    • 虚淵氏はザックについて『彼は脇役だからこそ、きちんと成長が書けたっていうのはありますね。当初は本当に脇のポジションで収まるはずのキャラだったんですよ』『ああいう変化は、やっていきたいなと思ってました。人間っていうのは、どうとでも変わっていくんだよって。目の前のその人だけで、そいつの先行きと死に様まで判断しちゃうような見方は狭量だよ、立場が変われば、どんな風に人が変わるかわかったものじゃないよ、と』『なんでザックが変わったのかっていうのは、要は戒斗の庇護から離れたからですよね。戒斗から離れて自分の頭で考えざるを得なくなったときに、ようやく本性が出てきた』と語っている。
    • なお放送時点で最高視聴率を記録したキカイダーコラボ編にて、変身したのは鎧武、ナックル、マリカのみ(しかもマリカはデータ収集時の一瞬)。そもそも共闘関係に無いゲネシスライダー達・修行で多忙なグリドン&ブラーボはまだしも、2号3号4号当て馬になれない複雑な状況・悲しい関係であった。…そんなこともあって、ナックルが繰り上げ的においしい役どころとなったのだろう。なお松田氏は「チーム鎧武、バロン、シャルモンの間で自由に動かせる、使い勝手の良いバランサーだった」と振り返っている。
  • ※d この一件は、凰蓮から「アナタは正義の味方よ」と励まされ、城乃内からは「相当策士だね」と感心されている。松田氏はこの裏切りについて「ザックとしてはきちんと戒斗に向き合っているし、そこには一切の揺らぎはありません」と関係性の紆余曲折を否定している。
    • 小林氏も「(第45話の脚本を読んで)俺が倒すんかい‼」と大ショックを受けたと語っており、第46話でザックが生き長らえたことについては「ロード・バロンになればナックルを瞬殺できただろうに(あえてしなかった)」と振り返る。そのコメントを受けた松田氏は「ザックの"守りたい人"の中には当然ながら戒斗がいたわけで(略)切ないけど、驚きはなかった。(略)あれが、戒斗がザックにくれた"答え"だと思った」と語っている。虚淵氏は戒斗も《誰かのヒーロー》であり、それを表現する手段としてザックや湊のように彼を認める人間を隣に立たせた、と語っている。
    • ペコに手紙を渡すシーンの撮影前、松田氏が号泣。吉田氏に慰めてもらっている。
    • 戒斗の呼称について、虚淵氏の単独脚本回では「アンタ」、毛利氏や鋼屋氏との共同脚本回(および外伝・小説)では「お前」となっている。
    • 戒斗の強者哲学について、ザックは「弱い奴らの為に、世界を創り変える為に強さを求めた」と解釈しているが、「結局俺は…お前の事、よく分からないんだ。一番近くにいて、一番分かってるつもりだったんだけどな」とも語っており、確信には至っていない様子。戒斗はこの言葉に対し「当たり前だ。お前に分かってたまるか」と返答。しかしながら、第45話にて紘汰と交わした舌戦の内容、キャラクターソング(『Unperfected world』)の歌詞、虚淵氏曰く「戒斗は弱者が許される世界を求めた」…といった言及等から、その理解はほぼ正しいと言えるだろう。
      • シャプールはチームバロンの絆を「信じられる仲間」と評した。
    • ザックと戒斗の象徴的台詞について
      • 「お前も力を手に入れた。ならば未来は、己の手で勝ち取ってみせろ(第26話)」→「前にも言ったはずだ。未来は己の手で勝ち取ってみろ、と。お前の求める未来は何だ?(第44話)」
      • お前はもっと強くなる(第18話)」→「強くなったな、ザック(第45話)」→「お前なら、もっと強くなる(外伝)」
    • なおステゴロは戒斗の方が強い、という描写があるがその際のザックに戦意があったか(つまり本気だったか)は微妙なところである。
    • 【城乃内とザック】松田岳氏、松田凌氏は「(ザックや城之内のような)強くないライダーが戦う姿に共感してもらいたい」と語っている。
  • ※e アーティスト名としては戒斗ではなくザックが先頭となった。
  • ※f ザックの初変身回(第18話)のサブタイトルは『さらばビートライダーズ』。この際、戒斗は共に踊ることを拒否している。しかし外伝ナックル編『さらば、友よ』では、「踊ろうぜ」と笑うザックに「……いいだろう」と返答した。
    • マロンELSは、何の因果か、ピーチのリペイントである。
    • ガンバライジングでも、ダンスを意識した台詞が採用されている。第5話ではペコと共に、ダンス練習に励むカットもあった。
    • 2011年頃、戒斗が(文字通り力ずくで)前身チームを強奪し、ジャズダンスを主流とするメンズチームへと再編成。アザミは追放されることとなってしまった。※その強引さに当初、特にペコは反感を覚えていた。
    • チームバロンの名には「貴族のように誇り高く生きる」「最下層から天下を獲る」という意味が込められている。松田氏によれば「戒斗と出会い、ザックの人生は彼ありきのものになりました。彼が"バロン"というチーム名に込めた「最下層から誇り高く上がる者たち」。戒斗のその信念こそが(戒斗に)命を懸けて付いていくと決めた源です」とのこと。
      • コレオグラファーによれば「凛としたクールなジャズダンス」「力強さやプライドが感じられる振付」「リーダーを目立たせて、仲間は慕っているという構図」「ジャケット(コート)捌き」を強く意識したという。「みんなで楽しもう!」というチーム鎧武に対し「俺を見ろ!」というスタイルである。
    • ザ・ガイドの外伝や英雄伝に則れば、沢芽の青年らはいわゆる暴走族やギ×ングのごとく荒れており、時には死人さえ出る喧嘩も日常茶飯事であった。しかしユグドラシルによる統制・整備が進むにつれ、喧嘩は平和なダンスへと変化。その急速な変化に馴染めず〈踊れない者〉は、段々と淘汰されていった(戒斗はこの変化を《矯正》と表現している)。ザックもまた、その独特な閉塞感に日々鬱屈し、破滅しかけていた青年のうちのひとりであった――のならば、アザミの行動は救いの手であったに違いない。
  • ※g 毛利氏は キカイダーコラボ回、ウィザード共演映画、戦隊コラボ回、Jリーグコラボ回…と、主にコラボストーリーを執筆。本編では虚淵氏と共に第11・19・18話(ナックル初変身回)を担当している。彼はのちに『鎧武外伝』にてバロン編・ナックル編を描くことになる。
    • 外伝バロン編公開にあたり、毛利氏は「担当した第18話がまさにチームバロン回」「欲を言えば、思い入れのあるチームバロンを(尺の都合で削ってしまったため)もっと掘り下げたかった」と語っていた。そして念願叶ったナックル編においては「その(第18話)後も一人ぐらいはダンスを続けていたヤツがアーマードライダーの中にいてもいいんじゃないか」「(外伝の)企画が決定した時点ですでに、選べるならザックを書きたいと思っていた」とコメントしている。
  • ※h 佃井氏は鎧武再試聴の際、18話で泣いてしまったとのこと。
  • ※i 2015.9.14放送。ザックのダンス仲間を演じたのは、日本を愛するフランス人。彼が特集された際、(まだ発売前であった)外伝の本編がわりとしっかり映った。
  • ※k この際、頬を負傷していたザックだが、実際には「なぜか撮影当日に頬が腫れてしまっていた」松田氏に急遽対応するための、苦肉の策であった。
  • ※j ザックについての評価→ボコられ担当として、「そろそろ血反吐を」。「(と一緒で)戒斗バカ」「戦うべき時に戦える、不屈の青年」「普段は冷静かつ優しさに満ちた好青年でいつつ、静かに心の中で燃えている。一度燃えたら抑えが効かない」「戒斗の忠実な番犬。チームバロンはペコを筆頭に犬っぽい」、など。
Q.好きなライダーは?→ A.鎧武のカチドキアームズ
Q.ベストオブ・ダメ男/いい男は?→ A.どちらも駆紋戒斗
Q.お笑いコンビを組むなら?→ A.呉島貴虎
Q.結婚するなら?→ A.呉島貴虎※格好良い / 凰蓮※料理の腕
Q.番組プロデューサーになったら?→ A鎧武のプロローグ的な、日常系作品を撮りたい。ザックの命名の理由も知りたい

公式サイトでの紹介文(引用)

1-11話チームのために 粉骨砕身する行動派
12-23話熱き魂を持つ チームバロンの新リーダー
24-32話街を守るために 雄々しく戦う熱き男
33-43話いつしか皆のリーダー格になった 男気に満ちた戦士
44-47話皆の信頼を得た 男気に満ちた青年
ブログ版※現在閲覧不可
前半実直で献身的な側面が認められ、戒斗の貴重な右腕としての地位を確立している。おそらく戒斗がいなければ問題なくバロンを率いるであろうほどの実力者で、優秀なNo.2である
後半仮面ライダーナックルに変身する青年。戒斗の脱退を受けて、チーム『バロン』の新たなリーダーに就任。ダンスのスキルも高く、新たなビートライダーズの中心となって活動する

Vシネマ『鎧武外伝』

仮面ライダーW_RETURNS』が作られて以来休止していたVシネマが『仮面ライダー鎧武』にて復活を遂げた。※なおこの外伝シリーズは、歴代ライダー作品でも類を見ない話数量、そして史上初となる舞台作品までもが製作されている。※詳細はこちらを参照。


そして2015年、Vシネマ第2弾にて彼の変身するナックルがついに主役に。第1弾にて主役を務めた斬月、バロンに続いての大抜擢である。


Vシネマ(…というよりSHT作品全般)は通常、地上波でのCMはほとんど存在しない。が、本作品は本編映像が他局偶然放送された。※i

またこの作品はオリコン総合で1位獲得、『帰ってきた侍戦隊シンケンジャー』以降 5年ぶり史上2度目の快挙となった。


ナックル編 あらすじ

「俺はバロンの名前を汚す奴を、許すつもりは無い」

どうか安らかに

復興が進む沢芽市には、平穏な日々が戻りつつあった。

バロン戦(第45話)にて、ザックが負った怪我もゆっくりと回復。約1年後には、松葉杖を手放しての生活が可能となっていた。


しかし目標を失ったザック達の表情は晴れない。悩んだ末、ザックはペコにチームを任せ、単身での渡米を決意。新たな目標として、本格的にダンサーを目指し始めた……が、完治したはずの脚がなぜか動かない。努力も虚しく、オーディションに落ち続ける日々を送ることとなった。


渡米から更に約1年後、城乃内らから『ネオ・バロン』なる不法組織の存在を知らされ、ザックは急遽帰国。ネオ・バロンに捕らわれたペコを救出すべく、課せられた地下格闘に挑んだ。戦況は絶望的と思われたが、ザックは咄嗟の機転で辛勝。その強さを認めた組織のボス・シュラ歪んだ野望を打ち明け「お前も俺たちの仲間になれ。戒斗の理想を共に歩まないか」と勧誘する。しかし、ザックは片眉を上げ「俺がそんな誘いに乗ると思ったか?」と一蹴。口封じの為に殺されかける――が、(おそらく城乃内から報告を受けた)凰蓮の助太刀により逃げ延びる。


その道中、ザックは光実と再会。光実は「ネオ・バロンテロ組織と繋がっている」「彼らは戦極ドライバーの海賊品を製造している」と説明。ザックはその事実を知ると「ヤツらを放っておけない」と、再びネオ・バロンへ舞い戻ろうとする。しかし彼は既に酷く消耗しており、足元も覚束ない状態であった。城乃内は「その身体じゃ無理だよ!」と引き止めたが、光実は新しいドライバー2つのロックシードをザックに渡す。そしてザックはとある頼み事をペコに託し、シュラとの決闘に挑むのだった―――。




「どちらが駆紋戒斗の遺志を継ぐに相応しいか…決めようじゃないか」



関連タグ

仮面ライダー鎧武 鎧武外伝

ビートライダーズ チームバロン

駆紋戒斗 ペコ(仮面ライダー鎧武)

アーマードライダー 仮面ライダーナックル


関連・類似キャラクター


外部リンク

ザック | 仮面ライダー図鑑 | 東映

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