概要
- 自警団とは
- 創作における自警団(例)
なぜ公的な治安組織が機能してないのかという事情は様々だが
- 軍や警察が事故や戦争で壊滅的な状況にある。
- 田舎や人里離れた場所なため、警察までが遠い。連絡手段がない。
- むしろ警察と悪党が組んでいてやりたい放題。
- ファンタジーやオカルトが相手なので科学機関である警察に対し事実の証明などができない。
- 普通の人間や装備・手段では倒せない敵が相手。敵が強すぎるなど。
………等々
逆に何故そんなことして法的に許されるのか
- 超法規的措置または正当防衛(相手に強い害意が認められるor相手に強い害意があると思えるだけの実績が相手にある)
- 警察が来ないからバレない(無法地帯)
- 正体を隠している(厳密には許されてないけどやってる)
- むしろ治安組織が敵なので気にしない(反政府組織)
そんな彼らだが、関東大震災の時に暴徒化したり暴走したりで虐殺などの蛮行を働く始末に負えない一面もあり、危険な存在になることも珍しくない(福田村事件など)。
インターネットにおける自警団
インターネットにおいては、ネット自警(団)なるユーザーや集団が存在し、しばしば自治厨と呼ばれる。当然ながら正式な団体や組織でも何でもなく、SNSで偶発的に知り合ったユーザーが集い、掲示板サイト等を利用して特定の個人や団体を執拗に攻撃し(「粘着」と形容されることもある)、法に代わって悪事に対して社会的な制裁を与えようとする者達の事である。
前述の様に、コミュニティを乱す反社会的な違反行為を犯した者に対して、公的機関がまともに取り締まれていない状況で発足する事が多い。その大半は正義感や使命感に駆られた心理から生じる行動と考えられており、こうした行動を取る人達に悪気そのものはない事が殆どなのだが、具体的な規定や規律といったものが無くユーザー間の共通認識もバラつきがある為、感情に任せて現行法に抵触する強引な手段(例えば特定の個人や団体に対する誹謗中傷、名誉棄損、吊るしあげ等)に出てしまい、それが集団心理によって炎上騒ぎに発展する問題点が指摘されている。正義感の暴走によるものに限らず、相手を攻撃してストレスの捌け口にしたり、討論する事が目的だったり、承認欲求を満たす手段として悪を正す自分の姿に酔っていたりと、不純な動機で加担する者もいる。
ネット自警団と称される者は、他人の不正には厳しい一方で自分の不正には甘い事が多く、不正を憎む分だけプライドが高く正義感も強いため、問題点や過ちを指摘しても反省したり謝ることは滅多になく、居直ったり逆ギレする傾向にある。また、言い逃れの出来ない決定的な証拠を突き付けられても、責任転嫁をしたり他の話題に逸らしたりしてスルーを決め込み、まるで何事も無かったかのように平然と振る舞う者も多い(レスバにおける有効な手段として、わかりきった上で敢えてそういった態度に出る者もいる)。そして、同じ自警団仲間も所詮は赤の他人なのか、同志が不利な状況に陥ると自分達に飛び火せぬよう我関せずと掌を返して梯子外しに掛かる傾向が見られる。状況によっては、足の引っ張り合いや裏切りといった仲間割れが発生することも。
百科事典における自警団の例
自警団は特に百科事典上で行われることが多いため、以下解説する。
ウィキペディア
ウィキペディアでは「自分の中でウィキペディアにふさわしくない記事」、「記事の内容が気に入らない」、「出典がないまたは不適切」という理由で記事の削除依頼や巻き戻し行為、さらには記事のノートページやユーザーページで詰問行為を行なうウィキペディアンが多くおり、まともに記事編集をせずに管理行為を行う者を自警団と呼んでいる。特に3年以内の新規編集者が狙われることが多く、無視したり逆らったりした場合は「コミュニティを疲弊させる者」としてコメント依頼を出して集団で攻撃したり、ブロック依頼を出して編集させないようにすることがある。自警団はウィキペディアの方針を声高に主張することが多いが、実際はその方針を歪曲しており、ベテラン編集者に対して自警行為を行なうと「それはあなたの意見ですよね?」と返されてしまうことから熟知していない新規編集者に絞っていると思われる。
ウィキペディアが出来た頃は自警が活発で、そのあまりの激しさに「Wikipedia:自警団」という公式項目まで作られたほどである(自警団に反発されてすぐに削除された。現在は一般項目としてあるが、ウィキペディアでその行為があることは一切記されていない)。また自警団の声が大きく、活動したいなら自警団に取り入れられるべきという風潮があったことから自警団に味方する管理者が多く、中には自警団と一緒に新規編集者を攻撃する管理者までいたほどである。しかし次第に管理の低質化が問題となり、さらに自警団や管理者同士で内ゲバを起こしたすえ、自警団に取り入っていた管理者の権限剥奪や自警団そのものに対しての無期限ブロックが実施され、現在ではかつてのような自警行為をする者は減っている(完全になくなったわけではなく、現在でも自警行為によるトラブルは頻繁に起きている)。
なお、ウィキペディアにかかつてM(略称)という伝説的自警がいた。彼の自警行為はすさまじく、「一度目を付けられたら間違いなく投稿ブロックまで持っていかれる」「たとえ相手が正しくても演説を行ない、白であったものが黒に代わってしまう」ほどで、編集者から「ブロック依頼のスペシャリスト」「JAWPのCIA(またはJAWPのKGB)」として恐れられていた。しかし編集をせずに削除依頼やブロック依頼ばかりしていたことから次第に管理者やベテラン編集者から相手にされなくなり、孤立を深めたうえ2020年以降は殆ど活動を行なっていない。
ニコニコ大百科
ニコニコ大百科は運営(ドワンゴ)の権限が大きく、記事の著作権が作成された瞬間運営に移管されるなど運営が決めたルールが絶対である。また、ニコニコ大百科では急上昇ワードランキングというものがあり、コメントが活発だった場合はこのランキングに掲載されて目立った場所に表示されることがあるが、それを悪用して自警行為を行なっている者がいる。最たる例としてはコメント欄のレスバトルであり、罵り合いがエスカレートすると急上昇ワードに上がることが多いのでそれを見た自警によってレス削除依頼を提出されて削除されるが、これを面白がってレスバトルをしてそうなところを巡回しては削除依頼を出しては削除させることから、酷いところだと1ページ(30コメント)すべてが「削除しました」で埋め尽くされることがある。
また、新規記事が作成された場合もとこのランキングに掲載されることが多いが、「ニコ百に必要とは思えない異質な記事」や「内容が気に入らない記事」と判断されると自警によってとっさにコメント欄を荒らして作成者叩きが始まり、作成した編集者の編集履歴が容易に閲覧できることから他の記事も問題と判断された場合は編集者晒しが行われ、以降その編集者の記事作成や編集が監視されて都度コメント欄が荒れる事態となる。さらに相手の編集者が新人だと「白紙化しろ」「削除しましたにリダイレクトしろ」と叫んで気に入らない作成者を追放するための罠を貼る者もいる。これはニコニコ大百科はユーザーに削除や白紙化をする権限は原則なく、あくまでドワンゴに報告のうえ行なってもらうことが前提で、ユーザーが行うと編集権限やコメント欄の発言権が剥奪され、退会に追い込まれるからである。新人編集者はこのことをわかっていないことが多く、ユーザーページでのコメント欄でも白紙化を迫られて精神的に参ったり、コメントにある評価が多いと「多数決で決まったから従うように」とあたかもニコニコ大百科のルールであることを主張して行動させることが多い。しかし実際に白紙化をすると今度は「権限がないのに白紙化した」と主張して運営へ報告。運営も機械的に白紙化したかどうかを判断するためこれまでのコメントがすべて削除され、退会に追い込まれることとなる。
上記の行為が頻繁に行われており、また編集権限を得るためには課金をしなければいけないことからニコニコ大百科では他の百科事典と比較しても編集者不足に悩まされている。
ピクシブ百科事典
ピクシブ百科事典でも自警をする者がおり、記事の白紙化やpixivに紐づいたタグ剥がしが頻繁に行なわれることがある。基本的にユーザー間で解決することが前提であるが、それを歪曲して「ユーザーが自由になんでもできる」と解釈して自警行為を行う者がいる。しかし実際は「ユーザー間で解決できない場合は事務局へ報告してください」という一文もあり、通報のうえ問題と判断された場合はアカウント停止の措置を取られることがある。このことからウィキペディアやニコニコ大百科と比較すると自警行為をする者は少ないとされているが、実際は自警と称した荒らしを行ったり、注意されると逆ギレしてレスバトルや罵倒DMを送る行為も頻繁に発生している。
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