ケール(ドラゴンボール)
けーる
「私なんか… 私なんか…。あああああ!」
プロフィール
種族 | サイヤ人 |
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身長 | 150cm前後~(※1) |
体重 | 不明 |
誕生年 | 不明(※2) |
※1:アニメ版の設定画より。ただし変身によって大きく変化する
※2:ゲームでの掛け合いを踏まえると少なくとも10歳以上。「少女」という公式サイトの紹介も踏まえると最大でも18歳前後になる。
容姿
黒髪ポニーテールの小柄な女戦士でへそ出しの赤い服と黒のスパッツを着用している。
薄い褐色肌を持ち、第6宇宙のサイヤ人の特性上、尻尾は生えていない。
ちなみに変身解除後等で髪をポニーテールに戻さない場合、背中半分程度まで髪がかかる。
人物像
気弱で内気な性格をしており、サイヤ人でありながら普段はあまり戦闘を好まない。
しかしその体内には恐るべき潜在能力を秘めており、その力が解放されると、はち切れんばかりの筋肉と巨体とともに一気に好戦的になる。
カリフラからは可愛い妹分としてに大事にされていてケールも彼女を姐さんと呼び慕っている。
カリフラへの思いは強く、他の人が彼女と仲良くしているだけでやきもちを焼いてしまう。その為、出会って間もないのにカリフラとの距離が近いキャベには少し嫉妬心を持っている。
力のコントロールができていない頃は、この嫉妬心がきっかけで己を制御できずに暴走してしまうこともあった。
漫画版では戦闘面は既に達観しており、カリフラに対してのみ内気な性格が発揮されていた。カリフラの他の舎弟と同様に、ケールも路頭に迷っていたところを助けられた恩があるため、カリフラを上回る強さを見せたくないとも感じている。
戦闘力
サイヤ人であるため、ある程度の戦闘能力は持っているものの、戦闘力はあまり高くなく、身体能力や気功波の火力は相対的に低い。
だがその身体の中には極めて強大な潜在能力を秘めており、超サイヤ人へと変身するとその力が大きく発揮される。
その力が全て解放されると超サイヤ人の中でも特殊な伝説の超サイヤ人となり暴れまわる。普段のしおらしい姿からは予測出来ない、はち切れんばかりの筋肉と巨体を持つようになり、ものすごい力を発揮する。
漫画版では通常時の戦闘技術も高く、フリーザ曰く「超サイヤ人のカリフラよりもケールの攻撃のほうが効いた」とのこと。
変身形態
超サイヤ人(暴走)/伝説の超サイヤ人
ケールが初めて超サイヤ人へと覚醒した時の姿。
黄緑色のオーラを発し、その姿は伝説の超サイヤ人時のブロリーと瓜二つ。
全身の筋肉が肥大化、身長も大幅に伸び、眼は白目を向いた状態になる。
髪型や髪色もブロリーと同じ黄緑色で逆立ったものになるが、後ろ髪だけ少しデザインが異なり、四方八方に逆立っているブロリーに対し、ケールの後ろ髪はその多くが上向きに逆立った状態となっている。
戦闘力は超サイヤ人のキャベや超サイヤ人2の孫悟空を圧倒するレベルで、油断した超サイヤ人ブルーの悟空を投げ飛ばす描写も見られた。耐久力も爆発的に上昇し、超サイヤ人ブルー悟空のかめはめ波の中を平然と突き進んでいた。
ただし、かめはめ波を突き進めたのは、その後暴走制御後、戦闘力が上がったとされているにもかかわらず超サイヤ人ゴッド相手に苦戦したり、「ちょっと力入れていくぞ」と言う悟空が全力ではなかったシーンもある。
また性格も狂暴なものへと豹変し、標的を殺す為に暴れまわる。強大なパワーアップ故ケール自身もこの力を制御しきれておらず、作中では体内から湯気を発したり何十発ものエネルギー弾を暴発させる様子が度々見られた。
アニメ本編では正式名称は出てきておらずベジータからは「本来のサイヤ人そのものかも知れん」、ビルスなどからは「暴走」と呼ばれている。
アプリ「ドッカンバトル」では「ケール(暴走)」、ACゲーム「スーパードラゴンボールヒーローズ」では「暴走」「制御不能なサイヤ人」、BDBOX購入特典の「SETTING ART BOOK」では「超サイヤ人(暴走)」と解説されている。
一方で「最強ジャンプ」での公式設定画を使った解説では「この見た目はあの伝説の超サイヤ人!?とされ、アニメ114話の次回予告では悟空がこの形態を「伝説の超サイヤ人」と(しれっと)呼び、ブロリーと同様の形態として扱われている。
漫画版では第6宇宙の伝承になぞらえて「伝説のサイヤ人」とそれに近い名前で形容されている。一方で公式サイト(外部リンク)では「伝説の超サイヤ人」と表記されている。
漫画版は力の大会本番で初めて変身しており、アニメ以上の暴走の一方でアニメ程の強さは描写されていない。ベジータには「パワーに偏った変身の究極系」と称されており、第6宇宙の伝承においても「増幅する自分の力に飲まれて自滅する」という弱点を秘めているという。
超サイヤ人/超サイヤ人2
暴走状態の力はそのままで、その凶暴性だけを抑え込んだ姿。
通常時より少し筋肉質な体形になるが、暴走状態程は大きくならない。
髪やオーラの色は黄緑色だったものが少し薄くなり黄色が強くなる。
カーセラル達との戦いでいつまでもカリフラに守られてばかりの自分への怒りで初変身。その時点ではまだ完全にはコントロール出来ておらず、フルパワーを出した際には度々暴走状態の伝説の超サイヤ人になっていた。だが悟空と再戦中に再び暴走した際に、カリフラからの熱い呼びかけで涙を流し、理性を取り戻し完全にコントロールが可能になった。
漫画版では未登場。
戦闘力は覚醒当初の時点では暴走状態より多少劣るような描写であったが、完全にコントロール可能になってからは暴走状態以上に気が膨れ上がったとされている。超サイヤ人2の悟空をカリフラと共に追い込んだが、彼が超サイヤ人ゴッドの力を解放すると二人掛かりでも圧倒されていた。
こちらも作中では正式名称は出てきておらず、更に公式でも形態名がはっきりとしていない。
作中では「あのパワー(暴走時)を完全にコントロールした」姿と語られ、BDBOX購入特典のSETTING ART BOOKでは超サイヤ人と解説されている。
アプリ「ドッカンバトル」では超サイヤ人2に分類されているが、作中で超サイヤ人2特有のスパークを発していたシーンは、いずれもカリフラと手を取り合いながら気を高めたシーンで、手を放し、カリフラが1人で気を高めた際にはスパークを放っているが、ケールの場合はそういった描写はなくただ緑色のオーラを放っているだけであった。
活躍
第89話でカリフラの舎弟達に紛れ初登場。突如、自分達のアジトに乗り込んできたキャベに驚いていた。その後、キャベの指導を受け超サイヤ人をなる特訓をしていたカリフラを陰から覗いていたが、カリフラにはばれておりケールも「力の大会」に参加する為、超サイヤ人に変身する特訓をすることになる。
当初はカリフラの様には上手くいかず苦戦するが、カリフラと親しそうにするキャベに嫉妬し、さらに怒るためにわざとキャベから浴びた罵声や、カリフラの足を引っ張る自分への怒りで超サイヤ人へ覚醒。しかし、覚醒した超サイヤ人は普通の超サイヤ人ではなく、ブロリーの様な伝説の超サイヤ人であった。そして、覚醒のきっかけとなったキャベに血祭りを宣言し暴走を始める。
キャベとの戦いでは超サイヤ人のキャベ相手に優位に立ち、エネルギー弾でとどめをさそうとするが超サイヤ人2に覚醒したカリフラにそれを弾かれ、最後はカリフラがキャベにはひっかからないと宣言し、さらに彼女に実力を認められて、その嬉しさからか変身を解き笑みを浮かべ気絶した。
力の大会では当初変身のコツが分からず力を発揮することが出来なかった為、第10宇宙のメチオープやナパパに狙われてしまう。しかしカリフラと悟空の戦いの中で一人超サイヤ人になれない自分に疎外感を感じ、さらにカリフラが戦いに夢中で自分を顧みてくれなくなったため、「自分から姐さんを奪った」悟空への怒りで再び変身して暴走。今度は悟空相手に襲い掛かった。
超サイヤ人2の悟空の圧倒し、少し本気を出した超サイヤ人ブルーのかめはめ波すら突っ切り悟空の顔面を鷲掴みにし持ち上げる。しかし自らの力を制御しきれていない為、体内から湯気を発し息切れ。今度は掴んだ悟空を投げ捨て何十発ものエネルギー弾を暴発させた。その力で武舞台を破壊し対戦相手の殺害を懸念されたが、突如として現れたプライド・トルーパーズのジレンのエネルギー波で元に戻り気絶し、ヒットやカリフラに連れられ一度身を引いた。
その後カリフラに連れられた先で再び悟空と対面し、今度はプライド・トルーパーズのカーセラル率いる5人組に狙われ共闘することになる。その中でケールは異空間を創造し操る能力者のココットと対決し、彼女の結界「ココットゾーン」の中に閉じ込められ、さらに出力MAXの「ココットゾーン」にてカリフラと二人で、プライド・トルーパーズのメンバー4人がいる巨大なドームの中に閉じ込められてしまう。
そんな中自分を守る為、猛攻を受け続けるカリフラを見たケールは自分への怒りで今度は暴走を制御した超サイヤ人へと覚醒し「ココットゾーン」を打ち破る。さらに、暴走状態のコントロールも一時的に可能となり、カーセラル達とのエネルギー波の撃ち合いにて、超サイヤ人2に変身したカリフラとの合体攻撃で彼らを打ち破った。撃破後は暴走状態をコントロールした状態で悟空の前に現れ、一瞬微笑むも疲労で気絶。カリフラに背負られて去っていった。
悟空の元を去っていた後は体力を回復させるためカリフラと共に岩陰に隠れ、ヒットとディスポやジレンと身勝手の極意の領域に達した悟空の戦いを観察する。そして休憩に入ってから約15分程経つと、ある程度体力が回復しキャベ達と共にジレンと戦うヒットの援護に入ろうとする。しかしヒットからは自分達にしか出来ない事をするべきだと指示され身を引き、さらにその後カリフラとケールを狙ってきた第4宇宙のモンナの相手も、まだ体力を温存しておくべきだとキャベに指示されそれを代わられる。
その後、体力が完全に回復するとカリフラと共に超サイヤ人3になるべく超サイヤ人2の悟空相手に戦いを挑み、息の合ったコンビネーションを見せる。だが徐々に悟空に動きを読まれていき、さらに超サイヤ人3の力を目の当たりにすると、自身も更に強くなるべく再びフルパワーを解放する。
だが、やはりまだ力を完全にはコントロールしきれておらず再び暴走状態に陥ってしまう。そしてパワーアップに喜び、手を差し伸べてきたカリフラに手を出そうとするが、カリフラは理性を無くすまで自分の為に力を搾り出してくれた事を称え、自身の隣で一緒に闘えるのはケールだけだと伝える。するとケールは涙を流しながら緑色の気の渦に囲まれ、それが解けると、遂に力のコントロールに成功した。
コントロール成功後は再びカリフラとの連携で超サイヤ人2の悟空を攻撃。悟空の太陽拳でカリフラの攻撃が外れた際には悟空の顔面を掴み吹き飛ばす。だがその攻撃でフリーザと向き合っていた第3宇宙のカトペスラが吹き飛ばされフリーザの注意を引いてしまう。そしてサイヤ人は自らの玩具と発言したフリーザとぶつかりそうになるが、悟空が間に入った事で衝突することはなく、悟空との戦いを続行。
その後超サイヤ人2のパワーに引き続き瞬間移動まで破ったケール達だったが、それを受けて悟空が超サイヤ人ゴッドの力を解放すると形勢が逆転。再び追い詰められていき、繰気弾に似た悟空の二発の追尾型エネルギー弾によりカリフラが負傷。そのまま助けに入ったケールもろとも、悟空は止めとしてかめはめ波を放つ。
だがかめはめ波によって砕けた武舞台の破片から謎の緑の閃光が放たれ、一人の戦士が姿を現す。それは大会前にシャンパとフワから託されたポタラで合体したケールとカリフラの姿であった。自らをケフラと名乗るその戦士は、ノーマル状態でありながら超サイヤ人ゴッドの悟空でも対応しきれないスピードと図り切れない戦闘力を見せる。
悟空が超サイヤ人ブルーに変身してもなお互角に渡り合う力を見せ、超サイヤ人ブルー界王拳の力を解放されると押される様子も見せたが一瞬の隙をつき悟空の首筋を蹴りつけ、大ダメージを与えダウンを奪う。だが悟空がケフラの気に触発され再度身勝手の極意に覚醒すると形勢は一変。ケフラも悟空に触発されどんどんと力を上げていったが身勝手の極意の前には敵わずゼロ距離で最大火力のかめはめ波を放たれ場外となった。
場外と共に時間制限でポタラ合体は解除され、分離した状態で観客席へと転送された。また同時にかめはめ波の威力でフワのポタラも破壊されている。観客席ではシャンパとフワに負けてしまった事を謝罪していた。その後、第6宇宙チームの中では最後の脱落者となったサオネルとピリナの身を案じる中、全王の手により第6宇宙ごと消滅した。
その後、大会終了後MVPとなった17号の「消えてしまった全ての宇宙を復活させる」という願いによりシャンパの宮殿にて蘇り、カリフラと共に生き返った喜びを分かち合った。そしてカリフラの命により同じく生き返ったキャベと3人で大会内では届かなかった超サイヤ人3を目指すことを決意した。
漫画版での活躍
漫画版『超』でも登場。
アニメ版とはやや異なり、性格は気弱というよりクール。
第4宇宙のダーコリからの攻撃を見もせずに反撃して脱落させたり、ゴールデンフリーザに不意打ちしたりと、通常時でもかなりの実力者として描かれている。
力の大会が始まるまで超サイヤ人に変身せずにおり、その理由はカリフラを尊敬するあまり、彼女が絶対的な存在でなければならないと考え、そのカリフラよりも自分が強くなってしまったことに引け目を感じていたため。
そしてカリフラ(とキャベ)を痛めつけていたフリーザに対し、「あねさんを脅かす存在はあたしが消す」という怒りで変身するも、初めて解放した己の莫大な力に理性を飲み込まれ暴走。
第2宇宙のザーロインやザーブトにラバンラ、第4宇宙のガノスとシャンツァ、第10宇宙のオブニなどを次々に脱落させた上、合体した第3宇宙のアニラーザすらも単独で撃破する。
しかも完全に理性のコントロールを失ったケールは、味方であるマゲッタやサオネル、ピリナ、キャベにまで攻撃を加えてしまう。
しかし、攻撃を見切られた上に体力の消費も重なり、第11宇宙のプライド・トルーパーズのチームワークには苦戦を強いられる。
ところが、カリフラが試合前にフワから金になりそうだとこっそり掠め取っていたポタラが見つかり、シャンパの指示を受けたキャベが捨て身でポタラをつけたことで、ケフラへと合体する。
ゲームでの活躍
スーパードラゴンボールヒーローズ
第6弾で初登場。レアリティはUR。暴走状態になれる「制御不能のサイヤ人」のCAAチェンジを持つ。変身するとブロリー同様、連携攻撃に参加できなくなる代わりにパワーが3倍になり、エナジーに関係なく必殺技が発動できるようになる。また、アビリティ「潜在能力の目覚め」は、チェンジに成功していると、戦闘力バトル終了時、気力を回復し、敵のガード・ダメージ軽減効果を無視して攻撃できる。
ちなみにミッションやデッキの選択次第ではブロリーと対決・共闘することも可能である。
ドラゴンボールZドッカンバトル
超サイヤ人2カリフラと共に実装。
暴走状態の名義は『ケール(暴走)』で、「超サイヤ人」が入っていないことからもわかるように、超サイヤ人として扱われていない。
属性は正義側を示す『超属性』で、カリフラが属しているカテゴリ「ピチピチギャル」にはさすがに属していない。
性能はフェス限定版の伝説の超サイヤ人ブロリーと似たような感じで、非フェスキャラでありながら最終的な最大火力はフェス版のブロリーをも超える。
ただしなぜか超サイヤ人扱いではないので、超サイヤ人たちとパーティを組むとリンクスキル(隣り合ったキャラ同士が同じリンクを持っていると発動するスキル効果)の繋がりが悪くなるため、リンクの面ではブロリーに分が大きくある。
後に通常時や超サイヤ人2の状態も実装されている。
ドラゴンボールレジェンズ
超サイヤ人2 カリフラ:ケール(アシスト)や、ケール(暴走)で登場。 ストーリーでは、14部2章5話の時点では、伝説の超サイヤ人の力を完全に操ることができるようになっている。
余談
キャラクターの特徴としては同作品のアニメオリジナル作品に登場する伝説の超サイヤ人・ブロリーをオマージュした要素が多く、その事から一部のドラゴンボールファンから「女ブロリー」などの名称で呼ばれている。
外見的にもほぼ同じと言って良いが、これは神と神より前までの劇場版はほぼ全てパラレルワールドとされているため(鳥山明自身も劇場版Zにはデザインと軽い設定部分以外は関与していない事もある)、ブロリーの事は知らない悟空たちにとってその姿は初見反応であった。
『超』において宇宙サバイバル編の次章「ブロリー(BROLY)」で、超の時空でのブロリーが出来てきた際も、悟空達はその姿については特に言及していない。