概要
初登場はTC3巻に収録『おはなしバッジ』。
セワシが「未来の幼稚園で流行しているからおじいさんにぴったり」と言って22世紀から送って来たもの。絵本型のケースに収納されている。このバッジを装着すると、童話の通りの展開が(多少こじつけも交えながら)起きる。
あくまで幼児向けの道具なので、起きる事は使用者の人生に影響するような規模ではない。例えば宝を入手する話で手に入る宝は、金額的に些細な物である。
テレビアニメ第2作第1期では「すずめのすずめのお宿はどこだ?」(1999年11月26日放送)、テレビアニメ第2作第2期では「暑い夏にはおはなしバッジ」(2011年8月19日放送)や「一寸のび太の鬼たいじ」(2017年2月3日放送)にも登場する。テレビアニメ第2作2期「暑い夏にはおはなしバッジ」に登場するものは、ドラミが22世紀から送ってきたもので、小泉八雲の「怪談」に関する話が9種類存在する。
登場した童話
原作ではこの3つの話のバッジが登場している。
桃太郎役…のび太
鬼役…ジャイアン
猿役…ジャイアンの叔母さん
犬役…叔母さんの飼い犬のポチ
雉に関してはジャイアンの叔母さんが持っていた洋服生地(「雉」と「生地」をかけている)で辻褄を合わせている。
目的は鬼(ジャイアン)から宝(ジャイアンが友人たちから巻き上げた玩具類。原作ではメンコやビー玉、テレビアニメ第2作第2期では世情の変化からかゲームや漫画に変わっている)を取り返す事。
岡山に住む親戚のおじさんから送られて来たきびだんごをのび太が玉子から幾つか貰い、話はスタートする。
道中ジャイアンの叔母さんや叔母さんの飼い犬のポチと出会い(のび太がジャイアンの叔母さんをサル(猿顔)と言った事で危うく殴られかけたが、きびだんごを全部あげた事で許してもらった)、最終的にジャイアンの元へ行き、ピンチになったところで叔母さんが現れジャイアンを叱り、奪ったものを返す様に命令、見事ハッピーエンドに持って行った。
花さか爺さん役…ドラえもん
意地悪爺さん役…ジャイアン
犬役…叔母さんの飼い犬のポチ
ポチが指定した場所を掘ったドラえもんとのび太は10円を発見する。
そこへジャイアンが現れ、ポチに場所を指定してもらい掘ってみたが有ったのは骨一本だけで、怒ったジャイアンは二人と一匹を追いかける。
そしてドラえもんはゴミを燃やした灰の入った缶で転び、自転車に乗っていた男はそのまま目に灰が入って運んでいた薔薇をぶちまけてしまい、結果、男はジャイアンを八つ当たりでボコボコにした。
一方ドラえもん達は「いちめんに花が咲いた」と表現していた。
浦島太郎役…のび太
亀を虐めていた子供役…ジャイアン
亀役…喫茶店「りゅうぐう」の店長の息子「かめ吉」
乙姫役…かめ吉の母(喫茶店「りゅうぐう」の店長)
先程の話でストレスが溜まったジャイアンは憂さ晴らしに子供を虐めていたが、そこへのび太とドラえもんが現れ、叔母さんに言ってやると告げ退散させる。
歩いていると先程ジャイアンに虐められていた子供は、実は喫茶店「りゅうぐう」の店長の女性の息子「かめ吉」であり、息子を助けてくれたお礼に店長からケーキセットをご馳走してもらう。
そしてタイやヒラメの舞踊り(と言っても実際は水槽の中の金魚)を見ながらご馳走を食べた後、気付けば入店してから3時間経過していた為、のび太達は帰る事となる。
お土産の玉手箱(プレゼントボックス)を店長から貰い、2人は帰ったが、家に帰るとそこは知らない人が居た……と思いきやメガネを無くして探している最中の玉子だった。
そして箱を開けたら老人になるかどうか心配するのび太だったが、ドラえもんは躊躇なく開ける。
しかし中身はデコレーションケーキで有り、そこへちょうどセワシが登場したが、これはセワシがのび太の玄孫であり、のび太はセワシのお爺さんという立場である事を表していたのだった。