検索時の問題点
本記事のようなタグ名で登録されている事が少ないため「アカツキ」と検索せざるを得ず、さらに作品名に彼の名前が含まれているため、彼のみのイラストを検索するのが難しくなっている。
概要
「憂き事のなおこの上に積もれかし」
CV:松本忍
SUBTLESTYLEの対戦格闘ゲーム『アカツキ電光戦記』の主人公。
名前の由来はメタ的には陸軍の船舶部隊(通称:暁部隊)であり、同名の海軍の駆逐艦ではない。
アカツキという名はコードネームであり、本名は不明。ゲーム内では『アカツキ試製一號』、もしくは『試製一號』と呼ばれており、『アカツキ』と呼ばれることは無い。
半世紀前の大戦の末期、同盟国ドイツから最新兵器『電光機関』を潜水艦で輸送する任務中に北極海で潜水艦が沈没、死亡した事になっていた陸軍高級技官。
実際は冬眠制御(コールドスリープ)で生き永らえており、半世紀の時を経て突如浮上したその潜水艦から脱出し、上官であるムラクモの命令「任務ニ失敗セシ時は全テノ電光機関を破壊セヨ」に従い行動を開始する。
ちなみに、ムラクモに嵌められた事は(どの時点で気付いたかは定かではないが)ムラクモと対峙する前には悟っていた。
その軍服は電光機関が仕込まれた【電光被服】であり、身体能力を飛躍的に強化し、電磁波と電撃を操る能力を与える古代文明の遺産である。なお、髪型がツンツン頭なのも、この機関による静電気によるものらしい。
作中で唯一、電光機関をほぼノーリスクで扱える人物であり、同時に電光機関のオリギナール(独:オリジナル)を所有する人物でもある。このことから、彼の持つ電光機関を中心に各キャラクターのストーリーが回ることとなる。
人物
約60年の時を経て復活したというぶっ飛んだ設定持ちではあるが、性格は"誠実・硬派・実直"という旧日本軍士官の典型であり、同時にムラクモの野望を『世迷言』と切り捨てるなど、現実を見据える目を持つ聡明さもある。
ムラクモ・アドラー・不律とは大戦期からの既知であり、同時に電光機関をめぐる争うにおいて、相互で重要な意味合いを持つ位置にいる。
ちなみに、前述のように彼の肩書は陸軍高級技官なのだが、これは現在で言う国家官僚クラスの超エリートである。
(軍事機密である電光機関に関わっているのだから、当然と言えば当然なのだが)
UNIで彼が身元を追及された際に「ただの一兵卒だが。」と言ったのは、身元を隠す為の嘘と思われる。
そのため戦闘以外では落ち着いたインテリと描写されることが多く、脳筋扱いされることはほぼ無い。格ゲー主人公としては珍しいタイプかもしれない。
また、彼の戦闘スタイルは空手なのだが、歴史を見ると空手が正式に武道として認可されたのは1933年。
そのため、実は新しい物好きなモダンでハイカラな人だったのでは?と言われることもある。
ただ、大正時代以降は兵士が戦場の白兵戦で使用する徒手格闘術が見直され始めていた時期であり、空手もその参考として、日本陸軍の陸軍戸山学校などで指導されていた。
東京帝国大学や慶應義塾大学には空手同好会も存在していた。
電光機関を使用すると急激な空腹に襲われるらしく、そこから腹ペコ大食いキャラとして扱いされることもしばしば。なお、公式からは腹ペコではあるが、大食いキャラであるとは明言されていない。アカツキ放送機関内のドラマではザルそばを十枚平らげて店主を驚かせていたが。
ちなみに戦闘前のセリフは講談の山中鹿之助からの引用。
外部出演
アンダーナイトインヴァースにまさかのゲスト出演。シルエットが事前に公開されてたのに彼だと分かった人はいなかったらしい。SUBTLE STYLEがこの作品のグラフィック担当をした縁だとか。
ドット絵はこの作品にあわせてSUBTLE STYLEのドッターによりHD画質で描き直され(そのドッター曰く「3人がかりで半年かかり、納期ギリギリで完成」という手の込んだ作り)、フランスパンにより立ち絵とアニメーションが新規で作られ、ストーリーモードでの乱入時には『接敵』のバック絵が出る手の込みよう。ボイスは松本忍氏曰く「当社比15倍」と、とにかくよく喋る。
対戦時BGMはアカツキ電光戦記のOPデモBGMのリメイク。この労力を他の事に使えなかったのか。
2013/9/18にストーリーモードでのCPU乱入専用で参戦。同年10月22日にタイムリリースでプレイアブルになった。
このサプライズにはユーザー達から賛否両論の声が上がったが、上記のような製作陣の苦労のおかげで現在は賞賛の声が多い模様。
イントロではインバネスコートを羽織ってトランクケースを持ち運んでおり、髪型がツンツンしてなくて前髪も含めて襟口まで伸ばした五分分けなのだが、これは原作設定にはあるが原作中には出てこず、対戦会などで配布されたポストカード等でしかお目にかかれなかった電光機関を使用していない時の彼の姿。原作でもこれが見たかったです。その格好ゆえにUNIの世界と浮いているためか、あちこちでコスプレ呼ばわりされる事に。
戦闘前後の会話では、原作では見られないフランクな彼の様子を窺うことが出来る。やっぱり根は好奇心旺盛な学者さんなんだね。そして放電しながら白目をひん剥いて「飯が食いたいので失礼する」と言うなど腹ペコキャラが定着してしまった。
ストーリー上の時系列は大陸から日本に帰還した辺り(『アカツキ~』におけるステージ2とステージ3の間)とのこと。
ちらっと続編であるエヌアイン完全世界についての話題(それも公になっていない設定が)が出てきたりもする。
ちなみに、身長5尺8寸・体重18貫と公表されたが、これをメートル法に直すと175cm・68kg。
当時の格闘ゲーム界の生ける伝説と同じ背格好である。
さらに『BLAZBLUE_CROSS_TAG_BATTLE』にも『アカツキ電光戦記』枠として参戦。同作には『UNI』のキャラが参戦しているため、アカツキの参戦もまだ予測出来たと思われるが、なんと電光戦車まで参戦したことは衝撃を与えた。
『BLAZBLUE』のキャラはもちろん、『ペルソナ4』・『ペルソナ3』、『RWBY』のキャラ、さらに『アルカナハート』の愛乃はぁと、『閃乱カグラ』の雪泉との共演も実現した。
特定キャラとの掛け合いも多い。こちらでも自らギャグに突っ走ることは少なく、原作でのイメージを崩していない。
性能
空手に軍隊格闘術を混合した格闘術と、電光機関による電撃を用いて戦う。
主人公とあって格ゲー三種の神器が揃っており、なおかつスタンダードな性能を兼ね備えている。
一見してただの標準キャラのように見えるが、しかして実態は接近戦の鬼と評される格闘性能の持ち主で、インファイトでの攻防両面において抜きんでた性能を持つ。
特に防御崩し性能については全キャラ最高とまで言われる高性能ぶりで、とにかく詰め寄る→防御を崩す→ハヲクイシバレッ!!でほとんどのキャラに対応可能。
そしてアカツキの代名詞といえるのが、最終特別攻撃の「神風」。
技の内容は猛スピードで連打を叩きこみ、最後に電光機関で強烈な衝撃波を生み出してぶっ放すというもの。見た目の派手さもさることながら、性能面がこれまた鬼であり、ぶっぱで4割弱、コンボで最大8割強というトンデモない威力を叩きだす。ただし、ぶっぱでは当てにくいため、コンボに組み込むことを前提に狙う必要性がある。
もっとも、中攻撃以上をヒット確認できればほぼ確定し、ゲームの仕様上コマンドも弱中強同時押しで発動するため、そこまで難しくないのだが。
続編『エヌアイン完全世界』では、「神風」とシステム面の変更による弱体化に見舞われたが、新たに完全神殺「桜花」が猛威を振るっている。
相手に向かって突撃しつつ、電光機関を最大出力にして正拳突きを繰り出すという、シンプルな技だが、アカツキの残像にも攻撃判定が存在し、最大5Hit・攻性防禦を取られても反撃を受けづらい(確反持ちのキャラは数人いるが)・威力が高いためガードゲージが5,6割ほどあっても防禦崩壊から残りの部分を叩き込まれるという、鬼のような高性能を誇っており、完全神殺の中でも特に高い性能を誇っている。
『UNIE』では「桜花改」へと進化を遂げており、発動後に電光機関で強烈な雷撃をぶっ放し、その後従来の「桜花」を見舞うという、なかなかにカッコいい技となっている。ただし、こちらは「インフィニットワースイグジスト」(「自分の体力30%以下/EXSゲージが200%、あるいはヴェールオフ発動中」でのみ発動できる特殊超必殺技)で、システムの都合上で攻撃判定も小さいため、狙って出すには難しく旨みも少ない、いわゆるロマン技である。
「雷轟招来! 護国の華と散り果てぬ…… せぇえいっ! 悪鬼廃滅 真“桜花”!!」
……と、発動のセリフも渋い。
飛び道具の「電光弾」の発射速度が遅く、その他の技もリーチの短さ等の立ち回りが欠点となっており、高い性能は持つが楽には使いこなせないため、お手軽最強キャラとはならない。
こうした諸々の要素から、『格ゲー界最強主人公』の一角に数えられることがある。
『UNIEL』でもこの性能は健在であるが、そもそもこちらではアカツキ・エヌアイン以上のリーチの相手が多く、守りの要であるフォースファンクションの攻性防禦から繋いだ場合のコンボの補正がきつく、通常のコンボにしてもルートは多彩だが、全体的に火力が落とされて「神風」を絡めても思ったよりダメージが伸びない。「電光弾」の硬直が地味に短縮されたのに他があんまりな扱いである。
ヴォーパルとヴェールオフによる攻撃力ボーナスで頑張るしかない。
現在は研究が進んで、高火力のコンボが発見されてどうにか持ち直している。
『UNIEL:st』においては前バージョンでの原作から弱体化された部分がほぼすべて強化され(弱体化は地上A電光弾の同技補正がきつくされた程度)、新システムのCVO(クロスキャストヴェールオフ)との性能のかみ合いがよく、アカツキ電光戰記時代の寄ってそのまま殺しきる性能に近づいた調整になっている。
守りの要であるフォースファンクションの攻性防禦から繋いだ場合のコンボの補正が見直され、かつ成功した場合はグリッドを消費せずに済む様になった為、読みを当てられる自信があればこの上ない防衛手段になりうる。
…その一方で、しゃがみながらのジャブである2A・2AAが見た目そのまま下段に調整という便利ながらなかなか妙な事になっているが。
余談
アーイ!やシャイセ!、コッチジャ!にダカダカにこっち見るグラサン、糞ビッチだのドMシスターだの萌えないクリーチャーだの戦車だの……と、登場人物のほとんどが色物や曲者という濃さが光る『アカツキ電光戦記』だが、アカツキはこれまでの文から見て分かる通り、腹ペコ属性にさえ目を瞑れば至ってまともな部類。
常識人である魏や鼎もまた見た目や性能で強い個性を出しているため、主人公のアカツキが最も『アカツキ』のキャラらしくないという現象も……流石にそれは言い過ぎか。