カードとしての能力
進化 — 自分の「サイバー」と種族にあるクリーチャーまたはオリジン1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分の他のクリーチャーをすべて、好きな順番で自分の山札の一番下に置く。その後、山札の上から、進化ではないクリーチャーが3体出るまでカードを表向きにする。その3体をバトルゾーンに出し、山札をシャッフルする。
T・ブレイカー
概要
DM-32にて初登場。登場時に自分以外の味方クリーチャーをすべて山札の下に戻してから、新たに非進化クリーチャーが合計3体出るまで山札をめくり、その3体をバトルゾーンに出せる。
出ている味方が強制的に山札送りになるうえ、山札をめくるので何が出るかわからないのが怖い……と思うかもしれないが、まず3体呼び出すのに「山札に戻した場合」という条件はないため、そもそも場に1体も味方がいなければデメリットにはならない。
山札からの呼び出しも、一見博打的に思えるが何のことはない、マナ加速などの下準備は呪文で行い、クリーチャーはとにかくデカい連中や、出したときに強力な仕事をする奴らばかりを詰め込んでおけばいいのである。
当初はそのコスト8という重さがあって出しにくく、ロマンカードとして扱われていたが、それでも場を離れない不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシーなどを並べてからスピードアタッカー化させて1ターンキルするデッキなどがあり、実力の片鱗はこのころからちらついていたともいえる。
そして直後のDM-33にて母なる紋章や母なる大地の進化クリーチャー限定版である母なる聖域が登場したことで、DM-31にて登場していた蒼狼の始祖アマテラスと組み合わせて高速召喚が可能となり、環境のトップへと躍り出た。
そうなってしまえば、後はプレイヤーの夢のまま。アマテラスが引けさえすれば、場が空の状態からでも一気にキリコ含め4体のクリーチャーを並べられるので、弱くないわけがない。
「光神龍スペル・デル・フィン」で呪文を禁止して安全に止めを刺しに行くも、「緑神龍ザールベルグ」を並べて大量マナ破壊するもよし。特に「龍仙ロマネスク」を出し、マナに落とした進化ドラゴンを「母なる星域」で呼び出す《星域キリコドラゴン》は、登場後もボルシャック・クロス・NEXなどによって強化され、環境を染め上げた。
しかし、環境のトップ故対策が多くなり、公式大会(エボリューション・マスター)での使用者はごく僅かとなった。
2010年5月15日に殿堂入り。やや衰えたが、1枚でも十分強力で、「神秘の宝箱」などの山札からマナに置くカードを駆使して生き残り、トーナメントシーンではまだ見られた。
その後、DMR-01にて「サイバー・N・ワールド」が登場。退場させられたキリコや味方の大型を山札に戻しつつ手札を追加できる優秀な進化元として活躍ができた。
さらに直後のDMR-02にて自分のクリーチャー全てにスピードアタッカーを付加し自身は手札破壊をされたら場に出てくる永遠のリュウセイ・カイザー、さらにさらに、出た時に自分のマナを全てアンタップする無双竜機ボルバルザークの転生版であるボルバルザーク・エクスまで登場。出ればキリコを進化元にキリコを再投下することもできるようになった。
このように相性の良いカードが続出したことで再びトップの座に。
2012年3月15日にプレミアム殿堂入り。
このプレミアム殿堂によってキリコは完全にトーナメントシーンから姿を消した。
長い期間が経った2020年9月時点の環境においては、ゲームエンド級の強力な重量フィニッシャーの増加により相変わらず「出せば勝てる」レベルの評価ではあるものの、環境の高速化によって「自前の踏み倒し手段を持たない8コストの進化クリーチャー」を出すこと自体が困難な領域であり、仮にプレミアム殿堂解除されてもかつてのように環境を染め上げるほどの影響力は持てないであろうとみなされている。
尚、2021年9月に、翌月発売の特別拡張パック「メモリアルパック究極の章 デュエキングMAX」にてまだプレミアム殿堂解除されていないのにもかかわらず再録される事が発表され、さらにキリコのリメイクをテーマとした「レジェンドスーパーデッキ 神歌繚嵐」の発売も決定しており、物議を醸していた。
そして大方の予想通り2022年1月1日付けでプレミアム殿堂から殿堂入りに変更された。上記の再録及びスーパーデッキの発売は、やはりプレ殿解除の伏線だったのであろう。
これまで殿堂解除されたカードは環境では目立った活躍はしない傾向にあったが、このカードに関してはかつて1枚制限の状態でも大暴れしていた上に、上記のスーパーデッキにて「出すだけで手札もしくはマナゾーンからノーコストでキリコを呼び出して直接進化できる」強力な進化元『蒼狼の王妃 イザナミテラス』を得ており、その脅威度は規制前当時にも全く劣っていなかった。
さらに規制中の間に『スクリプト』というクリーチャーが登場。その能力は「どちらかのクリーチャー1体を手札に戻し、そのプレイヤーは戻されたクリーチャーよりもコストの低いクリーチャーを手札から出す」というものだが、この効果を先程の『イザナミテラス』(コスト6)から進化したキリコ(コスト8)に使用する事で、手札に戻った『イザナミテラス』を再び場に出し、同じく手札に戻したキリコをイザナミ効果で何度も再降臨させ続ける「キリコスクリプトループ」なる戦法が成立。メタカードも当時以上に蔓延しているにもかかわらず、復活して早々に環境で異例とも言える大暴走を始めてしまった。
2023年10月現在では前述の「キリコスクリプトループ」に『グレート・グラスパー』&『連鎖類超連鎖目 チェインレックス』を入れた「キリコチェイングラスパー」で活躍している。
派生カード
文明・コスト・パワーは同じでT・ブレイカーだが、進化クリーチャーから究極進化クリーチャーに変更、種族も「サイバーロード/アンノウン/ルナティック・エンペラー」になりバトルゾーンに出せるクリーチャーの数が山札の一番下においたクリーチャーの数に変化している。
進化クリーチャーがいなければ場に出すことすらできない関係上デッキ内の進化クリーチャーを増やさなければならず、そうするとデッキ内の非進化クリーチャーの比率は下がるというジレンマを抱えているため使いこなすには工夫のいるカード。NEOクリーチャーとは非常に相性が良い
背景ストーリーにおいてサイバーロードはアンノイズ化し、その知識によって構築したシステムをアンノウンのため使用しているなどアンノウンの傘下に下ったらしき描写が見られたがアンノウンの力でキリコを復活させたのであろうか
また、本来エンペラー・キリコが属するオリジンと敵対していたルナティック・エンペラーになっていることも興味深い
種族がクリスタル・コマンド・ドラゴン、進化元が水のドラゴンに変更され、山札に戻すのが自分の手札、山札から使用するカードが呪文になったキリコ
コストや文明にかかわらず呪文をノーコストで使用できる効果は非常に強力で、相手のシールドを全てブレイクする「ティラノ・リンク・ノヴァ」や相手のシールドを3枚墓地に置く「インビンシビル・フォートレス」などを唱えることが出来れば勝利に大きく近づくことができる。
呪紋の化身と合体したディスペクター。パワー12000のマッハファイターでバトルに勝った時マナゾーンからコスト7以下のクリーチャーをバトルゾーンに出すことができる。
コストは8と少し重いものの「妖精アジサイ-2」のササゲールなどから繋げば最速で4ターン目に召喚が可能。ディスペクターのアタック・チャンス呪文には相手とバトルできる接続秘伝ドミニオンスパイクも存在するため上手くいけば1ターンに2回以上効果を発動させられる
山札からの踏み倒し効果が攻撃時になり、出すクリーチャーも「山札の上から10枚の中にあったコスト10以上のクリーチャー」に変更されたキリコ
出すクリーチャーのコストが10以上に限定された事で進化元の小型と効果で出したい大型のバランスを取るのが難しかったリメイク前の欠点が改善されている。
コスト10以上のクリーチャーには強力なロック性能を持つものも多く、龍世界ドラゴ大王、「修羅」の頂VAN・ベートーベン、古代楽園モアイランドの3体が揃えばほぼ完全なロックが完成する。
DUEL MASTERS PLAY'Sのゲームオリジナルカード。
自分の水のクリーチャーが攻撃する時に攻撃クリーチャー以外の自分の水のクリーチャー1体を破壊すると山札の上からそのクリーチャーよりコストが2大きい水の進化でないクリーチャーをバトルゾーンに出せる。
またマナ武装水5で自分の他の水のクリーチャーが破壊される時にかわりに手札に戻すことができる。
「天下無双!!デュエキングDreaM 2024」にて登場した本家キリコのリメイク版となるナイトメア・クリーチャー。コスト12とかなり重くなっているが、新ギミックのハイパーエナジーによりある程度解決出来る他、進化条件が水のクリーチャーになり、進化元のオリジンをわざわざデッキに組み込む必要が無くなった。十八番の踏み倒し効果は、発動処理で自身の場の非進化クリーチャー、手札、墓地を全てリセットし、デッキトップ6枚から3体踏み倒し、残りを手札に加えるという効果になっている。オリジナルと違い墓地と手札もリセットされるようになった所がやや使い勝手を悪くしているように見えるが、デッキトップ6枚のうち出さなかったカードは全て手札に加わる他、同パックに収録の呪烏竜ACE-Curaseはcip(出た時効果)で全プレイヤーの手札を超次元ゾーンに放り込む効果のため、自身の手札被害を抑えつつ相手のリソースを破壊するという、デザイナーズコンボとまではいかないものの、かなりのシナジーを生み出している(呪烏竜ACE-Curase自体アマテラス・キリコが生み出したものなのである意味デザイナーズコンボとも言えるかもしれない)。
デュエル・マスターズ_プレイスに登場したオリジナルカード。ナイトメア・キリコと同様に、コスト13と超絶重いが、あちらがハイパーエナジーを使ったコスト軽減に対し、こちらはソウルシフトによる軽減となっている。また、何気にキリコ系統初めての多色カードでもある。肝心の能力はというと………正直かなりのぶっ壊れ。というか歴代キリコの中で最強の可能性すらある。少なくともナイトメア・キリコよりは明らかに強い。可哀想に……。
そもそも何が強いと言われているかというと、デュエマ最高クラスのロマンコンボ「VANナイン大王」が100%キマる。そう、確定「VANナイン大王」である。
やり方も簡単。デッキの中をキリコ、VANナイン大王、そして超次元呪文等の呪文で固める。以上。進化元を生姜や醤油といったサイキック・クリーチャーにすれば簡単にVANナイン大王がてきる。しかも最速5ターン目に。
このキリコが収録されるパックには、かつて環境を染め上げた最強の団長も収録されているため、現在バイクが環境を爆走中のデュエプレ環境でどこまで暴れられるか注目を浴びている。
余談だが、このキリコのシークレットは大人バージョンのキリコ(名称はエンペラー・キリコ)が手に入るのだが、上がデカいのに加えて下もぶっといというとんでもなくけしからんスキンとなっており、話題になっている。どれくらいかというと、新キリコの壊れたスペックに対する声が半分。残りがスキンについてしか述べないレベル。なお後者のコメントは大抵ぶっっと……で溢れているホントに全年齢のコンテンツか?コレ…
DUEL MASTERS PLAY'Sでは
エンペラー・キリコ 水文明 (9)
進化クリーチャー:サイバーロード/オリジン 13000
進化:サイバーまたはオリジン
バトルゾーンに出た時、自分の他のクリーチャーをすべて自分の山札の一番下に置く。その後、山札の上から、進化でないクリーチャー3枚をバトルゾーンに出す。その後、山札をシャッフルする。(自分の《エンペラー・キリコ》のこの効果は、各ターン中1回のみ発動する)
T・ブレイカー
コストが1上がり、ループ防止のためか能力に各ターン1の制限が追加された。しかしそれでも12弾でこのカードが実装されるや否やこのカードの召喚と大型クリーチャーの展開に特化したデッキが環境トップの一角を担うようになり、その後新たに非進化の大型クリーチャーが実装される度にこのカードと組み合わせた新たなデッキ構築がプレイヤー間で広く研究され環境に影響を与え続けていた。
そして16弾ではついにTCGでも併用されていたサイバー・N・ワールドや永遠のリュウセイ・カイザー、ボルバルザーク・エクス等がこちらでも実装され、ダイヤモンド・カスケードの下方修正や魔光蟲ヴィルジニア卿のDP殿堂指定とバランスを取る形でそれらの措置と同時に2022年10月27日のアップデートでゲーム内での殿堂入りに当たるDP殿堂へと指定された。
シークレットカード版のイラストは水の守護者カイトと共に描かれている。
メインストーリーでは、このクリーチャーがモチーフのキャラクターのキリコが登場した。