概要
「私は騎士として生き、騎士として死ぬ。それ以外に私の歩く道はない。」
CV:井上和彦(箱田真紀版ドラマCD、『ファイアーエムブレムヒーローズ』)
『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』およびそのリメイク作『紋章の謎 暗黒戦争編』『新・暗黒竜と光の剣』に登場する敵キャラクター。カミユと表記されることもある。
「黒騎士(ブラックナイツ)」の異名で知られるアカネイア大陸随一の名将であり、グルニア王国の黒騎士団を率いている。クラスは聖騎士。
グルニアがドルーア帝国と同盟を結びアカネイア王国の制圧を命じられたが、王家の唯一の生き残りとなった年若いニーナ王女を処刑できず、2年間匿い続け互いに惹かれ合っていった。しかし、これに痺れを切らしたドルーア王メディウスが直接出向いてきたため、ニーナを部下のベルフ、ロベルト、ライデンに託しオレルアンに亡命させる。ここまでが『アカネイア戦記』の内容。
暗黒戦争では同じくドルーアにつきながらドルーアへの反抗を企てるマケドニアのミシェイルから共闘を持ちかけられる。カミュは忠義心の高さから祖国を裏切ることが出来ず、ニーナが身を寄せたマルス王子率いるアリティア軍と敵対することになる。
後にシリーズおなじみとなる「仲間になりそうでならない美形」の元祖である。
彼が装備するグラディウスは作中最強の槍であり、彼自身のステータスと相まってかなりの強敵。
とくにFC版では敵軍ユニットの中でも最強クラスの能力値を誇り、彼に泣かされたプレイヤーは多い。
別作品
公式から直接明言こそされていないものの、同シリーズ『外伝』および『紋章の謎 英雄戦争編』『新・紋章の謎』にカミュと思われる人物が登場している。
だが前者は顔グラフィックが暗黒竜のカミュと同じであり、後者はニーナから思いっきり名指しされているため、プレイヤーにはばればれである。
後に外伝のリメイクとしてリリースされた『ファイアーエムブレムEchoes』では、中の人が同じとなっている。また、記憶を失っても彼女の事だけは覚えていた事が仄めかされている。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではACEランクのスピリッツで登場。超化すると彼(ACEランクからの超化なので当然LEGEND級)になる。この段階でも高めの能力がさらに上がる上にスロット3なので、多くのプレイヤーに愛用されただろう。
ファイアーエムブレムヒーローズ
黒騎士 カミュ
「私の名はカミュ。
グルニア王国黒騎士団の
団長を務めている。」
属性 | 青 |
---|---|
兵種 | 槍/騎馬 |
武器 | グラディウス(専用) |
奥義 | 爆雷 |
A | グラニの盾 |
C | 騎刃の紋章3 |
配信当初は敵専用の英雄としてのみ登場していたが2017年6月の大英雄戦で実装。
ステータスは攻め寄りのバランス型。同じく遠距離反撃可能な武器を持つ騎兵のマークスと比べると、守備を削ってその分を速さに回したと言ったところ。
☆4で騎馬特効を無効にするスキル「グラニの盾」と周囲2マスの味方騎馬の攻撃と速さを戦闘中に4上げる「騎刃の紋章」を習得し、☆5で遠距離反撃が可能な専用の槍「グラディウス」を習得する。
遠距離反撃の槍を持つ数少ない英雄で、フィヨルムが登場するまでは唯一の存在だった。高めの速さによって追撃も狙いやすく、(騎馬限定だが)味方の支援も可能と、大英雄戦の報酬の英雄の中でも抜きん出て使い勝手が良い。
「グラニの盾」はプレイアブルユニットになった当初は騎馬特効があまり流行っていなかったため「獅子奮迅」などの使い勝手の良いスキルに替えられることが多かったが、最近では騎馬特効武器の種類が増えつつあるので有用性が増している。
範囲攻撃の奥義スキルはやや使いづらさが目立つので、余裕があれば別の奥義を継承させておきたい。
非常に扱いやすい英雄だが、魔防の低さは明確な弱点である。遠距離反撃を活かして魔法を受けたいところだが、致命傷は避けられないので相手はよく選ぶこと。突然のダイムサンダはもちろん耐えられない。
余談だが、カミュが手に入る大英雄戦は2017年6月に初めて開催されて以来、一度も復刻されたことが今までなかった。後から登場したロイドやヴァルターは既に復刻されたというのに…。カミュが非常に高性能で人気のあるキャラクターであることもあり、復刻を求める声は多かったが、2018年4月17日から毎週火曜日、日替わり復刻大英雄戦に登場するようになった。
2021年5月のアップデートで錬成武器対象に。効果自体に変化はないが特殊錬成効果は攻撃された時か敵のHPが満タンの時は戦闘中、全ステータス+4かつ攻撃でHPが7回復する。これで耐久面が上昇するようになった。これは後に実装されたハーディンにも錬成対象となっている。
余談
暗黒竜は何度かアニメやドラマCDなどが発売されているが、現状ではカミュのみが全ての音声つき作品で一貫して井上和彦氏が演じている。スマブラ以降一貫して同じ演者のマルスや1990年代後半に発売されたOVAから変わっていないナバール、オグマですら過去には違う演者が演じている事も踏まえるとカミュの待遇は格別である。ほとんどのキャラがヒーローズで変更されている中でも当然のように井上氏が続投して喜んだファンも多いと思われる。
またファイアーエムブレムヒーローズでの出典はカミュでは無く似たような人が出ている続編「紋章の謎」扱いだが、これは紋章の謎1部でリストラされなかった英雄の共通事項である。
カミュと同じように2部に登場していないのに出典が「紋章の謎」扱いの英雄にバーツがおり、出典が「暗黒竜と光の剣」にされているのはリフとダロスの2人だけである。