概要
不思議でおかしながらくたショップ『コレナンデ商会』で繰り広げられる、面白おかしい日常と雑学を紹介する番組。
ハッチポッチステーション、ゆうがたクインテット、フックブックローに続くパペットアニメ。
本来の放送日時は平日7時35分から7時45分までだが、2018年からは「コレナンデサンデー」のタイトルで、日曜日放送がスタート。パペットアニメとしては実に14年振りの放送拡大となる。
使用されている楽曲は番組オリジナルソングがほとんどだが、DAPUMPのUSA、DAOKO&米津玄師の打上花火、星野源の恋、サカナクションの新宝島等の楽曲カバーもしている。
ちなみに「クラリネット」の回では【クラリネットを壊しちゃった】に合わせて、クインテットのフラット達が【クラリネット・ポルカ】を演奏する姿がテレビに映っていた。
「ジェイさんの好きな絵本」の回ではフックブックローの歌【絵本の森の迷子たち】のアレンジメントverが歌われた。
2020年10月26日の放送では『鉄道唱歌〜山手線〜 令和版』が歌われた際、新駅の高輪ゲートウェイが追加されていて話題となった。
2021年10月11日の放送では『Fly_Me_to_the_Moon』や『翼をください』に加え『残酷な天使のテーゼ』まで歌われた為「実質的なエヴァ回」と話題になる。
2022年3月31日をもって番組が最終回を迎え、同年4月からはパペットアニメの番組が無い為に今作をもってハッチポッチステーションから続いていたNHKパペットアニメの歴史に幕を閉じることになった。最終回ではそれを表すかのように、歴代作品それぞれからパペットキャラクターがゲスト出演した(特に『クインテット』のアリアとフラットに至っては台詞付き)。
主な登場人物
メインキャラの4人にはそれぞれ鳥の名前が元になっている
ジェイさん(演:川平慈英)
コレナンデ商会の店長で通称は「ジェイさん」「社長」等。
音楽と楽しい話とガラクタをこよなく愛する、超ポジティブな自由人。
常人には到底計り知れないかなり独特な価値観を持っており、店に並ぶ商品の仕入れは全て彼が自分で行っている……が、選ぶ基準がその時の自分にとって好ましいもしくはセンスに合うものに偏っており、また気に入ったものならたとえ古かろうが壊れていようが何でも店に置いてしまう為、店に客が来ない要因になってしまっている。
また、想像が大好きでよく自分の世界に入ってしまう他、突拍子のない妄想をしたりする場面もあり(例:店が鳴かず飛ばずにも拘わらず世界進出を空想し、支店を出したその国にあったテーマソングを勝手に考える等)、良くも悪くも子供っぽく、牽引するリーダーならまだしたも、経営者としては相応しくはない。
手先が器用で、大概のガラクタは修理出来る上に、自作でハンコも作ったりしたり(しかし、タイプライターを打つのは苦手)、玉乗りが得意で、これでオリンピックに出場しようと目論んだ(無論、正式種目でないので不可能に終わった)。
歌のパートでは主にボーカルを担当するが、曲によっては三味線やウクレレ等の弦楽器や、ボンゴやカホン等を演奏したりもある。
名の由来はカケスの英語名から。
ブルブルくん(声:えなりかずき)
コレナンデ商会で働く唯一の店員で、ピアノの名人。
ただ1人の従業員なのだが、
・家の近所(歩けば5分、走れば2分)にも拘らず寝坊して遅刻する
・店の商品についてほとんど知らず、でたらめな説明をして誤魔化す
・仕事中にもゲームをしたり食事をしたり居眠りをしたりする
……等々、正直に「クビ」宣言されても反論不可なほど勤務態度は悪い。
最も従業員が彼1人しかいない現状と、そもそもの原因が1人も客が来ない店自体にもある以上、注意や叱責されもクビを宣告されてはない(もっとも、罰として減給は何度かあった)。
また常にサボっている訳では無く、キレイ好きな性格故によく掃除をしたり、店の商品を綺麗に並べたりする等々、気分次第ではあるがまじめに働いたりもする。
非常にネガティブな性格で、正反対のポジティブなジェイとは意見や考え方を含めて全く気が合わず、それ故に毎回毎回軽い言い争いになりがち。
しかし、決して仲が悪い訳では無く、すぐに調子に乗りやすい所があったりとむしろ似た者同士な模様。
歌のパートでは主にピアノを引いてるが、たまにボーカルも担当する他、何気に自分専用のテーマ曲がある。
名の由来はヒヨドリの英語名から。
キーウィちゃん(声:吉木りさ)
コレナンデ商会のご近所に住んでいる、小学生の女の子。
好奇心旺盛で楽しいor面白い事柄が大好き。
リズム力抜群でドラム演奏が出来る。
母親の教育が良いのか、ブルブルくんよりもしっかりしていると断言出来る。
兎が大好きで、「ウサコちゃん」なる名前のぬいぐるみを大切にしている他、兎をあしらった小物を沢山持っている(他にも貯金箱も沢山持っているらしい)。
子供らしくアイドルを目指しているらしく、オーディションにも出ている一方でアイドルを「大人になるまでの間までしかなれないもの」と考えているらしく、平行して「大人になったらアイドルを引退して別の職に就く」のを考えているらしい。
歌のパートではアイドル志望もあってか、ジェイの次にボーカルを担当している。
名の由来は鳥のキーウィの名前そのものから。
ターキーさん(声:北村岳子)
2017年6月5日の放送から登場した、『ヘモグロ便』なる宅配便の配達員。
職務に対して真面目だが、楽しい物事が好きな所は3人共通で、よく混ざりたがるとオンオフの落差が目立つ。
ブルブルくんに対しては時々毒舌になる。
『お弁当箱』の回では、自分用に3段重ねのお弁当を持って来る、『永年カレンダー』の回で「週頭は日曜日か月曜日か?」でジェイさんとブルブルくんの口論にお寿司を使って諭す等、健啖家と思われるシーンがある。
「貰えるなら何でも嬉しい」と公言する程、強突張りな所がある。
名の由来は七面鳥の英語名から。
何処からか捨てられていた所を、ジェイさんに拾って貰えた招き猫。
冷静沈着で皆のツッコミ役だが、皆はどこで誰が喋っているのか分からず、驚きのあまり慌てる事態もしばしば。
コレナンデサンデーでは、ジェイさん達を差し置いて色々と旅行(=外ロケ)している他、同番組のエンディングをソロで2曲唱っている。
ナンデー&サンデー
コレナンデ商会に住み着いている2匹のネズミ。
青い服を着ている方がナンデーで、オレンジ色の服を着ている方がサンデー。
ジェイさん達に合わせてバックコーラスをしてもいるが、基本的には鳴き声でしか話さない。
結構な確率で、ブルブルくんのお菓子等を奪っている。
コレナンデ商会
物語の舞台となるお店。
商会と名乗っており、ジェイやブルブルをそれぞれ「社長」「従業員」と呼んでいるが、実際は街外れの小さなアンティークショップに過ぎず、所属する2人もそれぞれ「店長」「店員」と呼んた方が正しい。
劇中はもちろん、本編以外も含め客が来たシーンが1回もない。
最終回では客が来なさ過ぎてとうとう閉店してしまったが、「客が来ないならこちらから行けばいい」との逆転の発想により大型トラックを使った移動販売に切り替えた。