概要
1994年にデビューしたサンデーサイレンス産駒は、フジキセキが同年の朝日杯3歳ステークス(現・朝日杯フューチュリティステークス)を勝利し、早くもGⅠ勝利を挙げると、クラシックイヤーの1995年にはそのフジキセキこそクラシック直前に引退に追い込まれたが、ジェニュインが皐月賞、ダンスパートナーが優駿牝馬、タヤスツヨシが日本ダービーを優勝し、「サンデー旋風」を巻き起こした。
そして、このサンデー旋風の中でデビューした2世代目の産駒のうち、バブルガムフェロー・ダンスインザダーク・イシノサンデー・ロイヤルタッチの4頭はデビューから早くも頭角を現し、バブルガムフェローが朝日杯を勝利。ラジオたんぱ杯3歳ステークス(GⅢ。現・GⅠホープフルステークス)ではロイヤルタッチが1着、イシノサンデーが2着、ダンスインザダークが3着とサンデーサイレンス産駒が上位を独占し、この頃からこの4頭は「サンデー四天王」(または「サンデーサイレンス四天王」)と呼ばれるようになった。
クラシックイヤーの1996年には、イシノサンデーが皐月賞、ダンスインザダークが菊花賞、バブルガムフェローが3歳ながら天皇賞(秋)を勝利したが、ロイヤルタッチだけはGⅠを勝てなかった。
しかし、古馬になると成績は伸び悩み、1997年以降は全員GⅠを勝てなかった(重賞勝利も、イシノサンデーが1997年の京都金杯を、バブルガムフェローが同年の鳴尾記念と毎日王冠を勝っただけで、ダンスインザダークに至っては菊花賞優勝の翌日に屈腱炎を発症していた事が判明しそのまま引退している)。
引退後は4頭すべてが種牡馬入りした。最良の成績を残したのはダンスインザダークであり、GⅠ馬を4頭輩出した。バブルガムフェローはシャトル先のニュージーランドでGⅠブリーダーズステークス勝ち馬のRockabubbleを出し、ロイヤルタッチはGⅠで2着3回のアサヒライジングを出した。唯一イシノサンデーのみJRAの重賞勝ち馬を出せていない。
その後、2010年にバブルガムフェローが死去(17歳没)。2019年にロイヤルタッチ(26歳没)、翌2020年にダンスインザダークが死去し(27歳没)、2024年8月には最後の一頭イシノサンデーも死去した(31歳没)。