カタログスペック
型式番号 | OMS-14SRF/OMS-14RFS |
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所属 | オールズモビル |
開発 | オールズモビル、??? |
生産形態 | 不明(フラッグシップ機?) |
全長 | 21.0m |
頭頂高 | 20.2m |
本体重量 | 43.6t |
全備重量 | 55.7t |
ジェネレーター出力 | 3,870kW |
スラスター総推力 | 98,300kg |
センサー有効範囲 | 18,300m |
装甲材質 | ガンダリウム合金セラミック複合材 |
固定武装 | アームミサイル、ビーム・サーベル×2 |
携行武装 | ビーム・ライフル、ビーム・ランチャー、ビーム・シールド(シールドビームソード) |
概要
初登場は『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』。
極秘裏に接触してきたクロスボーン・バンガードの技術提供によって供与された機体であり、オールズモビル軍の首魁であるシャルル・ロウチェスターの専用機となっている。
クロスボーン・バンガードの小型MSの技術ノウハウを詰め込んだ全体的な性能の向上や、さらにはビームシールドの装備によりこれまでのRFゲルググとは全くの別物となり、比べ物にならない性能を持っている。ガンダムF90をはじめとし、小型高性能化を果たした地球連邦軍の最新のガンダムと唯一互角以上に渡り合えるものとなった。
そのため、ゲルググのみならず事実上すべての純ジオン系MSの最終モデルにも位置づけられ、最後発ながらRFシリーズの筆頭ともいえる地位を手にすることとなった。
ただし、外観はゲルググや在来のジオン系とはかけ離れたデザインであり(一説によるとガルス系の設計が流用されているとも言われる)、やや細身の体型だった原型機と比べると、かなりマッシブなシルエットになっている。これは小型MSの技術を投入した結果、逆に機体の大型化を招いてしまったからだとされている。
機体色は赤白のツートンカラーを採用。これはオールズモビルの起源であるキシリア・ザビ親衛隊由来のカラーリングであり、U.C.0091年時のガルスSや、第一オールズモビル戦役時に奪取したガンダムF90の色合いを踏襲したためとされている。
資料によって『シャルル専用RFゲルググ』や『RFゲルググ(シャルル・ロウチェスター専用機)』などとも表記されており、呼称は統一されていない。
なお、シャルルはジオン残党の新兵時代にリゲルグに乗っていた事がある。
武装
ビームライフル
オールズモビルで普及しているビームライフル。
フォーミュラー戦記0122やF90FFで確認できる後期型RFシリーズでは、ドラムマガジンは右側に倒され、左側に照準スコープ、銃身も太めのモデルが採用されているなど、ザクIIのザクマシンガンとゲルググ(一年戦争期)のビームライフルと組み合わせたような形状が採用されている。
2006年9月号の月刊ホビージャパンの模型作例では、ザク・マシンガンをビーム・ライフルに見立てて装備されている。
ビームサーベル
リアアーマーに2基装備。二刀流で戦闘を行う。
ビームシールド(シールドビームソード)
両肩の装甲に内蔵された白兵戦兼防御用装備。表面にC.Vのマーキングが描かれており、他のC.V製機体から転用した可能性もある。
主に防御を目的とした装備ではあるが、ビームとしての性質を持つ以上、近接格闘時の隠し武装として運用することも可能。
アーム・ミサイル (グレネードランチャー)
腕部に2基装備された対MS用の小型ミサイル。外装式の発射機に内蔵されている。
ビーム・ランチャー
オールズモビル規格のビームランチャー。
ビームフラッグ
『機動戦士ガンダムF90クラスター』より新規追加された特殊装備。
背中から散布した酸化燃焼触媒に,荷電粒子ビームによって文字や図案を書き込むことで、ミノフスキー粒子散布下における戦場で迅速な意思疎通が可能となる。
ビームシールド(シールドビームソード)と同じように、他のクロスボーン系列機から流用されたと考えられる。
活躍
ゲーム版『フォミュラー戦記0122』では最終面act.12「永遠の闇の中で」に登場。事実上のラスボスとして、プレイヤーの前に最後の壁となり立ちはだかってくる。
特にこれといった特殊イベントは存在しないものの、同機をビームライフルで撃墜した場合、通常の機体が3発中最後の1発で撃墜されるのに対し、本機は2発被弾して撃墜されるという特殊演出となっている。
主戦力であるシャルル艦隊を壊滅させられ追い詰められたオールズモビルは残存戦力をシャルル空撃隊として再編成し、連邦軍との最終決戦に臨もうとしていた。
その際、極秘裏に接触してきたクロスボーン・バンガードの技術提供によって本機が供与された。
宇宙要塞イルルヤンカシュに立て籠もりながら徹底抗戦の構えを見せつつ、シャルル・ロウチェスターがこの機体を駆り出撃。次の機会のため部下に雌伏を命じたものの、ジオンの誇りにかけて最後まで付き従う覚悟を見せた彼らの願いに応え、最後の闘いへと赴いた。
戦場ではクロスボーン・バンガードの援護を受けつつガンダムF90と激闘を繰り広げる。大型機ながら小型機であるF90の敏捷性に追随して攻撃の応酬を展開するものの、直撃を受けて撃破された。
漫画版ではワイルダー・カッツを撃墜するなどエイブラム隊相手に猛威を振るうものの、ガンダムF91との戦闘では性能差の前に不利を悟って撤退。要塞の中に逃げ込もうとしたところを背後からヴェスバーで撃ち抜かれ、要塞諸共一撃で破壊されるというあっけない最期を迎えた。
F90FFでは9巻収録のIntermissionにそれらしい存在が登場。姿は通常のRFゲルググとは大差ない形で描かれているものの、シャルルが己の出陣を宣言したことにより本機の登場が繰り上げられたと思われる。
続くF90クラスターにも、他のフォーミュラ関連機体と共にPrologueで登場。
新たな装備としてビームフラッグが装備されており、イルルヤンカシュ宇宙要塞での最終決戦直前にジオンの紋章を浮かび上がらせ、味方の士気高揚に応用した。
立体物
残念ながら、一度もキット化されないジオン不遇の子筆頭。プラモマダカナー…
シャルル専用ゲルググに限らず、RFシリーズは登場がゲームや漫画の媒体に限られているため知名度は低く、後発のジオン系機体に比べてあからさまな冷遇が目立ってしまっている。
しかし、「最後の純ジオンモデル」「唯一のビームシールド搭載機」といった、ファンを惹きつける魅力が多く詰まっているのも事実のため、知名度の低さに反してその存在を知る者たちからはU.C.0120年前後の時代を代表するモビルスーツとしての地位を確固たるものとしている。
さらに、2019年に始まったガンダムF90のミッションパックの全立体化企画であるAtoZProjectや、それと連動した漫画機動戦士ガンダムF90FFの連載開始などによって、公式によって時代ごと見直される動きが強まったことにより着目の機会を得やすくなったため、キット化の日も近い…のかもしれない。
解説動画
関連タグ
原型機
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