概説
フルネームはタザハマヒロシ。
アニメでは何度か観客としてエキストラ的に登場するのみで、アデランスの中野さんが彼のかわりに解説をしている。
性格
超人界についての解説者としての知識は豊富だが、性格にはかなりオトボケな面があり、登場人物にツッコミを入れられることも少なくなかった。
アホな行動は枚挙にいとまがなく、ざっと幾つか挙げただけでも
第1回超人オリンピック編
決勝戦でロビンマスクのタワーブリッジでキン肉マンの背骨が折られそうになっている最中に「こりゃ詩だポエムだ」と宣って、ガニアマスクに木槌で叩かれて「痛ったー」。
全米タッグ選手権編
第一試合開始前にザ・マシンガンズとジ・エンペラーズの応援合戦を見て、重箱の隅をほじくって「キン肉マンの応援はあそこの外野どもだけ」と宣いキン肉真弓からコブラツイストかけられる(マシンガンズへの応援は他にもあったが、殆どがテリーマンに向けられたものであり、指摘は半ば当たっていた)。
第二試合でブラック・シャドーが宇宙一凶悪コンビのダブル4の字固めで体を引き裂かれそうになっている最中に、前後からのダブル攻めというアナウンスを受けて、「後ろから前からどうぞ」を歌ってキン肉マンに「畑中葉子かお前は」と蹴りを入れられる。
第2回超人オリンピック編
第二次予選では焼死したらしき超人を見て、「ウナギの蒲焼き(ウナギマン)、サザエのつぼ焼き(サザエキング)、イカの丸焼き(イカデビル)、フライドポテト(ザ・ダンシャク)、美味そうですな」と宣う(実際は死亡していなかったらしき描写も、後年の「Ⅱ世」の回想シーンで描かれたが)。
第三次予選開始時には会場となった駅の売店でアナウンスと解説するついでに超人相手に商売してた。
一回戦ではウォーズマンに一度惨殺されたティーパックマンの頭部のお茶を「こりゃいける」と飲み干して、後日新たにその頭部をカップとして紅茶を飲む(そのティーカップを大きくして器用に回して乗っていた)。
準決勝ではゲスト解説者になったミートの頭を無神経にバシバシたたいて「こりゃかわいいですな」とほざいた後パンツをずらして「おお、こっちもかわいいや」と宣って「ミート君に何すんのよ」と女性ファンたちから殴られる。
決勝戦では前座試合(テリーマン対ウルフマン、キン肉真弓対委員長)を行う際、「わたしたちの60分3本勝負がここに入れば鬼に金棒!」と称しながら勝手に自分とアナウンサーの対戦カードを組んで捩じ込もうとしてアナウンサーに慌てて止められる。
など、数え上げたらきりがないほどで、他にもしょーもないダジャレや天然ボケ発言やギャグ発言に作者からコマ枠の外より指摘される事まで多い。
一方で、他のキャラからギャグ的に迫害も受けている。
しかし、悪魔超人編でテリーマンが生死不明になりかけた際は、辛くても真実を伝えようと解説者としての矜持を彼なりに示すなど、真面目な面も見せた。
それ以後の本編ではストーリーが本格的に悪の超人達とのシリアスな戦いがメインとなった事もあり、直接彼が解説するコマも描かれなくなり、吉貝アナが時折「私ども」とアナウンス時の言動をする事から、一応彼もいるらしき事は暗示されただけで殆ど姿も描かれなくなったが、やはりキン肉星王位争奪編の最後まで放送席にて変わらず試合を見届けていた事が、「Ⅱ世」以降の公式関連書籍の記述で判明した。
「Ⅱ世」や再開された新シリーズ以降も、時折登場して中野さんと交互に解説者として放送席に座っている(なぜかキン肉マンと一緒に牛丼屋にいたりもした)。
「Ⅱ世」の究極に超人タッグ編では、相変わらずキン肉真弓と一緒にセレモニーで太鼓を叩くなど、オトボケぶりは健在であった。
キン肉マンの新シリーズではあまり台詞がないが、ティーパックマンがパワーアップして再登場した際には、また試合終了後に紅茶が飲めることを期待するコミカルな態度が久々に描かれた。
ちなみに、モデルはスポーツライターでプロレス解説者の故・田鶴浜弘氏。