概要
ウルトラ怪獣擬人化計画にてデザインされたテンペラー星人の擬人化キャラクター。
POP氏のデザインしたPOP版と、赤城あさひと氏のデザインした電撃版の擬人化キャラクターが発表されている。
POP版
POP氏いわく、最初に描こうと思ったキャラだったとのことで、企画当初から「これは擬人化するしかない!!」と相当なこだわりを持っていた模様。そのためなのか、他のキャラクターと比べると設定考証や性格描写などがしっかりしており、語尾に「~だわよ」とつけて喋る、ウルトラ兄弟を倒すことに躍起になっているといった共通項がある。
また、メディアミックスでは今のところすべて担当声優が新井里美で統一されている。
沖縄県の琉球朝日放送で放送されたローカルアニメ『はいたい七葉』の第20話に、擬人化美少女として登場。
エレキングやキングジョーを従えメフィラス星人と同盟を結んでいる模様。イーナこそが対ウルトラ戦士の切り札という妄想に取り憑かれていたが、メフィラス星人の説得(?)とゼットンの出現により自分の勘違いを認め、ゼットン星人の母船の様な宇宙船に乗って帰っていった。その際、律儀にも琉球語で「さようなら」を意味する「グブリーサビラ」と言っている。
ちなみに、テンペラー星人に見捨てられたイーナは、テンペラー星人たちの後ろ盾を得ていた時の言動が仇となり、ニーナとラーナに叩きのめされた。その際、初代ウルトラマンの最終話ネタが織り交ぜられていた。
feat.POP Comic code
本作の主要人物の1人で、メフィラスの実質的なバディとも言える人物。
メフィラスいわく「相当強いらしいが顔と言動がひょうきん極まりないアイツ」「ださいマントの短足宇宙人」(本人によればコミカル路線の弊害らしい)。
かつてウルトラ兄弟に「ウルトラマンボール作戦」で倒された本人であるため、そのトラウマから赤い球体に対して恐怖心を抱く。特にパカッと割れる玉が苦手、そのせいでくす玉にもビビる。また、上記の通りやられ際には両腕を切断され火花を散らしながらぐるぐる回った苦い記憶のせいで、自分が回転することに苦手意識を持つ。
初登場は第5話。
レッドキングいわく「同じ生徒のくせに勝手に先生面していつも何かおっぱじめる」らしく、登場して早々、生徒たちに「怪獣は暴れるのが仕事、宇宙人は侵略するのが仕事。あんたたちはその本分を忘れている」と説いた後、「ウルトラ兄弟を倒すための部を設立した」と宣言し、部員を募集した。
これに共感したメフィラス星人が入部を希望するが、部の名前をダサいと馬鹿にされたため(名前は「ウルトラ兄弟必殺部」。メフィラスは「ウルトラ兄弟討伐部」だと思っていた)、「子供にさえ負けたしょぼいあんたには言われたくないだわよ」と言い返したため、口論になり、一触即発の状態に。
しかし、メフィラスは「よそう…。宇宙人同士で戦っても仕方ない」というお約束の発言で自ら手を引き停戦。部の設立を認めてもらうために一緒に校長室に向かうが、校長先生に「そんな物騒な部の設立は認められん!」と一喝され撤退。以降は非公式で活動することになった。
その後、紆余曲折を経てメフィラスたちとともに「ウルトラ兄弟分析部」を立ち上げることになる。
- ちなみに、部の紹介・勧誘をするエピソードにて、教室内で光線技を乱射するという、上記『ウルトラゾーン』のパロディがある(作中でも『ウルトラゾーン』のネタであることをツッコまれている)。
第10話でゼットンの姿を目撃し、密かに彼女を追跡しており、第12話でアントラーを連れて行こうとしたのを止めようとして戦闘になるも、圧倒的な戦闘力の差を前に敗北。第13話では、ボロボロになりながらも、メフィラス星人に「ヤツに光線技を使うな」と警告する。
このゼットンとの戦いを境にメフィラスとは(なんだかんだ言いながらも)徐々に打ち解けていき、共に地球の侵略計画を進めていくことになる。侵略の準備や地球来訪の際にも、コンビを組んで活動することが多くなった。
また、後から仲間に加わったアントラーからも「お姉さま」と呼ばれて懐かれている(テンペラーは嫌がっているが)。
辛辣な物言いが目立つものの、根は仲間思いの優しい性格であり、地球を訪れた際に一時的にメフィラス・エレキングと離れ離れになってしまった時には必死に捜索を行い、2人の無事が確認された際には、(本人は否定していたが)安堵して涙ぐんでいた。なお、単行本第1巻の後書きに描かれたイラストを見る限りでは、初期案では今のようなツンデレキャラではなく、もう少し大人しい性格になる予定だったらしいことが窺える。
口癖の「だわよ」だが、本人はゴドラ星人に真似をされた際に「そんなにだわよばっかり言ってない」と言っている。実際、考え事をしている時や、真面目に話をする時、感情が昂ぶっている時などには「だわよ」を付けずに割と普通に喋ることのほうが多い。
また、兄弟のいるメフィラスとは違い、一人っ子らしい。
デザインはPOP氏が最初にデザインしたものを踏襲しているが、唯一の相違点として、顔に描かれていたフェイスペイント(?)がなくなっている(風上氏によると、「漫画として見てあえて省略した」とのこと)。
電撃版
POP版から遅れること3年、2016年12月発売の電撃G'Sマガジン2月号にてラインナップ入りを果たした。
ちなみに、デザインを手がけた赤城あさひと氏は、元々成年向け雑誌の仕事を中心としているイラストレーターであり、一般誌の仕事は今回がほぼ初めてだったとのこと。本人は、「まさか一般誌の初めての仕事がテンペラー星人だとは思わなかった」とコメントしている。
ウルトラ怪獣擬人化計画ギャラクシー☆デイズ
第34話で初登場。
自身の肩書が“極悪宇宙人”であることを意識しており、「1日1極悪」という謎のモットーを掲げて毎日極悪なことをやらかしては悦に入っているという危険人物………かと思いきや、「休日の極悪な過ごし方」と称して二度寝を決め込んだり自宅でゲームをしながらダラダラ過ごしたりしているため、どこまで本気で極悪なことをしでかそうとしているかは怪しいものがある(作中では、「ただのダメ宇宙人なのでは?」と身も蓋もないツッコミをされていた)。
また、“極悪”と言っておきながら、赤信号を守って横断歩道を渡ったり、商店で不通にお金を払って買い物をしていたりと、ちゃんとルールを守って生活している。