「モテたいから」という川崎の怪人と同じ理由でリーダーになりたいデッドプールの暴走ストーリー。
概要
アニメ「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」第27話「禁断のヒーロー登場!?」の俗称。
ただし驚くべきことに用語自体は公式。
ひょんなこと(チミチャンガ買いに来たついで)からヒーロー「アイアンフィスト」のディスクを手に入れたデッドプールは、その譲渡と引き換えに「アベンジャーズのリーダーにしてくれ」とトニーの別荘に乗り込んでくる。ちなみにアベンジャーズのリーダーになりたい理由は上記の通り「モテたいから」。お前既にモテモテでしかも既婚者じゃねえか。
「第四の壁」の設定も健在であり、一応「俺ちゃんことデッドプールは、テレビの前の君たちに話しかけちゃったりできる!」と初見の人に説明をした上で、番組の構成にケチを付けるなどメタ発言を連発。タイガーシャークがプールの水を操って自分を攻撃したときには「何だよこのチート技! MARVELの公式設定にはこんなんねえぞ! 勝手なこと~。やってんじゃねえよ~。番組スタァ~フッ!」とか言っちゃったり。中の人の怪演も相まってフリーダムさに拍車がかかっており、後述の公式放送では、投稿コメントにて「まんまボーボボ」「イボンコが壊れた」など色々言われている(ED直前に至っては、車で走り去るデッドプールの上に堂々と「しまった!バナナを忘れた!」なんてコメントまで)。 さらには戦闘シーンでは「またつまらぬものを斬ってしまった」と何処かで聞いたことのある台詞もいっている(しかも中の人との関連性は無い)。
その上アイキャッチを三度に渡って乗っ取り、「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」のロゴをマジックで潰して「デッドプール」の名を上書きした。
挙句、誰得なシャワーシーンまで披露している。下着はハート柄のトランクス派だった。
本来デッドプールの肌は癌細胞やらなんやらで爛れているはずなのだが、このシーンではツルツル美肌である。さすがにこれは規制がかかったという声もあるが、よく聞くとそのシーンに衣擦れ音のようなSEが重ねられており、タイツか肉襦袢を着ていることが暗示されている。
なお27話以降でも再登場の予定があるらしい……とか言ってたら、僅か3話後に再び登場!
30話ではどこかの廃墟で作中に登場していないタスキー相手に電話でアイアン・フィストのディスクを売ろうと交渉している最中に、S.H.I.E.L.D.のブラック・ウィドウからの非通知着信に苛立っていたが、目の前の彼女の姿を見て一目惚れ。
そして彼女の依頼を受けてクリスにアイアン・フィストのディスクを届け、ついでにグリーンゴブリンを倒したり、バロン・ジモとの戦いをアシストしたりしていた。
※なお、MCU版のブラック・ウィドウの演者と実写版のデッドプールの演者は一時期夫婦だった事が有る。約2年半で離婚したけど。
この回では前述した「第四の壁の認識」だけではなく、傭兵としてのリアリストで非情な面、つまり「S.H.I.E.L.D.の隊員達を『モブ』と呼んで、気にも留めてない。(メタ発言としてやられ役のモブ扱いという以外に、ヒーローでない=戦力外という意味も含む)」「そのモブ呼ばわりでクリスに「アイツらはモブじゃない!ヒーローだ!」と激昂されても即座に「そのヒーロー見捨てたの誰だっけ?俺じゃねぇよなぁ?」と切り捨てる」「氷漬けのホークアイ(の偽物)を躊躇いなく撃つ(偽物と分かっていたわけではなく、本気で殺す気で撃った)」等を覗かせるシリアスな場面も随所に盛り込まれていたり、スフィアの力で強化されたバロン・ジモから受けた傷を癒すためにD-セキュアされる際にはそれを拒否して「自由を奪われるくらいなら……死んだほうがましって奴もいるんだ」と、ディスクの存在を全否定したり等、27話で見せたボケっぷりが嘘のようなカッコいいデッドプールの姿が有った。
……しかし、最後の最後でブラック・ウィドウの逆鱗に触れ、治療中なのに空中で放り投げだされてそれまでのシリアスムードをぶち壊しにしたのだが。
しかも、空から落とされた後にテレビの枠を掴んで「俺ちゃんの出番はひとまず終了。え?もっと俺ちゃんの活躍を見たい?だったら葉書を送ってね」
とお願いした後に、彼のキスマークで番組を締めくくった。
このはっちゃけっぷりから「ディズニーももう出演はさせないだろう」と思えるほどやり尽くした…
と思ったら後日公式サイトで開催された「ディスクウォーズ:アベンジャーズ 人気No.1ヒーロー&ヴィランは誰だ?キャラクター人気投票」にてヒーロー部門人気 第1位 の快挙を成し遂げる。
公式サイトではアイアンマンやスパイダーマンを差し置いて人気1位の特典としてスペシャル壁紙が配信されると言う高待遇を受ける(ちなみにヴィラン部門の1位は金色かまきり)
もしかしたらこの人気っぷりから再びアベンジャーズ達の前に現れるかもしれない・・・
なお、ヒーロー紹介で使用される自己紹介ボイス及び定番の「これからも応援してくれよな」ボイスは全て本編で使われたもので新録一切なしである。
製作陣からのコメント
本エピソードについては、脚本担当のキング・リュウ氏が以下のようなツイートを残している。
「個人的にはDW:Aの枠組みのなかでデッドプールの魅力は表現できないと感じており、登板には反対でした。でも『登板させなさい』との指令が下り、やれというならやりますがこんな酷い内容になっちゃいますよ?監修NGでしょ?と提出した脚本に殆ど修正指示が入らず、あ、ディズニーさん本気なんだと」
つまり公式は公式でもテレビ局や番組スタッフやMARVELでもなく夢の国自体が病気故に実現したトンデモ回なのである。
なおキング・リュウ氏によると、彼の登場した27話の放送後ツイッターのフォロワー数が急増。某笑顔動画での公式放送も再生数の伸びが尋常じゃないことになっている。
「俺ちゃんがアベンジャーズに加われば、この番組も人気急上昇間違いなし!」と黄色いフキダシを付けて言っていた彼だが、本当にそれを実現してしまったことになる。
尚、キング氏は30話の後に「葉書は贈らないで下さいね!」とツィート。
デップーさんのお活躍が見たい皆、葉書を送る作業を始めるんだ!!
余談
2024年公開の『デッドプール&ウルヴァリン』では、予告編の他、デッドプールの変異体(原作コミックにおけるデッドプール・コープスに相当)の1人であるナイスプールの吹き替えを子安武人が担当しており、吹き替え版では、なんと『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』に絡んだ小ネタが仕込まれるというファンもびっくりのサプライズがあった(ちなみに、原語版では演者のライアン・レイノルズの過去の出演作に纏わるまったく異なったやり取りになっている。話の本筋に一切絡まないとはいえ、吹き替え版でここまで大胆な内容の改変がなされるというのは前代未聞のことである)。
ちなみに、同作では、他にもアメコミ映画を吹き替え版で観てきた人なら思わずニヤリとするキャスティングが為されているシーンがある。
どちらのケースも、吹き替え版製作陣の気合の入れっぷりと遊び心がうかがえるエピソードと言えるだろう。
関連イラスト
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デッドプール ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ ムキエビ先輩
エクスカリバー:中の人とウザい性格が共通している。
サザキ・カオルコ(ギャン子):30話での再登場時、前時間番組で初登場した人物。詳細は記事を参照してもらいたいが、話題がデッドプールではなく彼女に集中した為、トレンドワードの割合が二分される事になったとも言える。