『超ロボット生命体トランスフォーマープライム』に登場する量産型のトランスフォーマー。タグ付けではビーコンが多い。
概要
『ビーストウォーズリターンズ』のビーコン軍団以来となるディセプティコンの量産型トランスフォーマー。
車型と戦闘機型の二種類に加え、非戦闘員であるエネルゴン鉱山発掘作業員(原語版での名称はマイナー)、白い戦闘機タイプ(日本版ではジェットビーコンジェネラル、原語版ではエースビーコン)が存在する。武器は手から変形するブラスター(日本版では劇中未登場のアームズマイクロン「ノジ」として人格が宿っている。)
玩具
車型と戦闘機型の2種が発売されているが、この玩具はトランスフォーマー史上最高傑作との呼び声が高い。
可動範囲に関しては至って標準的なレベルなのだが、最大の特徴は変形プロセスの完成度の高さにある。
スポーツカーから変形する変形ロボットには、「ボンネットから屋根にかけて生じるガワ」をどうやって処理するかという特有の課題が存在するのだが、ビーコンはガワを脛の内側に折り畳んで完全に消滅させるという豪快な変形プロセスによってこの問題を解消しており、スポーツカーロボにおけるガワ処理の解答例とされている。
性格や活躍
玩具設定ではメガトロンの命令に忠実なようにプログラミングされている存在ではあるが、個々の人格を持ち、6話でのスタースクリームのニューリーダー発言には不安を口にしていた者もいた。
量産型かつ一般の戦闘兵でもあるため捨て駒にされる事も多いが、数を活かした物量と戦術によってアーシーを翻弄したことも。(22話)
アドベンチャー
シーズン3『マイクロンの章』において、監獄船アルケモア号には大量のビーコンが囚人として積まれていた事が明かされた。彼等は船の墜落後、グロウストライクの部下として看守役だったマイクロンの監視や拠点たるディセプティコン島の警備を担当していた。CGモデルは前作からの流用だが、カラーリングはジェットロンよろしく個体ごとに差が見られ、勤務態度も『プライム』の頃と打って変わって悪化しており、他の囚人たちと喧嘩を繰り広げる一幕もあった。最終的に同シーズン第13話で全員がオートボットの活躍で逮捕された。
以下に記すように、それ以外でもビーコンの同族、もしくはそれを思わせるキャラクターが存在している。
グランドビーコンジェネラル
玩具限定キャラクター。銀色のボディをしており、ビーコン特有の自動車に変形する。
戦時中はエリートのビーコン部隊の部隊長を務めていただけの実力を持っていたが、現在は多くの仲間を失っており、そうした一部の者達が同じ玩具限定のブラックシャドウの部下として戦っているという。その実力は長きに渡る戦歴ゆえに、量産型という出自もなんのその、玩具プロフィールをして一人の戦士と評されるものに達している。
モノとしては『プライム』放映時に「ビーコン」の名称で発売された、車型ビーコンのリカラー品である。
シェードロック
CV:さかき孝輔
『マイクロンの章』にて登場したディセプティコンの賞金稼ぎ。CGモデルとしては前述のマイナーの使い回しであるが、青色のボディは全身が傷だらけで、右腕は義手としてなのかブレード付きのブラスターになっていて、左目も赤色のモノクルとも義眼とも言えぬ形であり、数々の戦いを潜り抜けて来た雰囲気を醸し出している。
スタースクリームがマイクロンを回収する為に雇った3体の賞金稼ぎの1体であり、彼等のみならず、雇い主であるスタースクリームに先駆けて登場、サーミドーと共にいたトリケラショットを発見した。スカベンジャーズらの下からマイクロンが逃げ出したのと入れ替わりで彼等の前に姿を現したが、この時ダークエネルゴンセイバーを雇い主が入手できたことで、契約の完了と賞金の支払いを申し出たものの、一蹴されてしまった。続いて、スクラップ場に現れ、ジェットストーム、スリップストリーム、フィクシットをお目当てのマイクロンと思い込んで誘拐するも、怒りを買って折檻を受けた。
バンブルビーの投降後とそこからの脱走後は、賞金稼ぎ2人と共に彼を追跡、背後からブラスターによる電撃で襲い、再度彼を拘束することに成功した。その後は捕縛したマイクロンの見張りを任され、再度の脱走に成功したビーが解放にやって来ると、その内の1体、ランスロンにブラスターを向けて脅迫するも、単なる脅しだと見破られてしまった。直後のオートボットの戦闘では入れ違いで船外に脱出、ラフェッジのロケット弾攻撃でダウンしたオプティマス・プライムに止めを刺そうとするも、そこから戻って来たビー達との戦闘を繰り広げる事になる。その最中、ジェットストーム、スリップストリームの連携攻撃による不意打ちを受けながらも、ビーとの戦闘を続けるが、スタースクリームによるダークエネルゴンセイバーのダークエネルゴンの放出には巻き添えを食らってしまった。回復後は目の前で繰り広げられる戦闘の光景に恐れをなして逃げ出そうとしたが、ビーのひき逃げアタックで近くの岩に激突、ノックアウトされた。ラストでは雇い主や同僚ともども、オプティマスの手でサイバトロン星に連行されていった。
戦闘能力は高く、前述の拘束の際の一幕以外にも、バンブルビーとの戦いでは互角に渡り合っていた。劇中では賞金稼ぎのリーダー格としてのキャラクター性が強く、同僚2名と比べても台詞が多く、見せ場も恵まれていたといえる。このうち台詞については賞金の支払いに関するものを何度かしており、スタースクリームへの苛立ちが示唆されている。また、「右腕が武器になっている」、「ボディが全身傷だらけ」等の特徴は実写版のロックダウンに通じるところがある。