概要
『デリシャスパーティ♡プリキュア』のナルシストルーと和実ゆい/キュアプレシャスのコンビ・カップリングタグ。
和実ゆいとナルシストルー、この二人はただ敵対しているだけではなく料理に対する思想信条まで正反対なヒーローとヴィランの関係である。
本編での出来事
第13話
ナルシストルーはジェントルー(現・菓彩あまね/キュアフィナーレ)がブンドル団から離脱した後、ジェントルーのことは人間界の土地勘があったから利用していただけと明かし、レシピッピを探知できる改良型捕獲箱を出して本格的に動きだす。
「レシピッピを奪うついでにいろいろ楽しませてもらうよ」
人間界に出向くと、レシピッピがいる海鮮料理店の様子を見て「虫酸が走る」と不愉快そうにつぶやく。
ナルシストルーが「しらす丼」や「サーモンいくら丼」のレシピッピ達を奪うと、店内のお客はその料理に纏わる思い出を忘れてしまう。現場から離れたなごみ亭でしらす丼を食べていた品田あんにも緑色のオーラの影響で料理に対する記憶や思い出が失われる影響が出ていた。
「オレさまがうばったのは、レシピッピだけじゃない。その料理にまつわる大事な思い出もうばってやったのさ」
「あなたのしわざだったの?どうしてそんな事を!?」
「楽しそうに料理を食べるヤツらを見ると、なんかむかつくんだよね」
「そんな…酷い!レシピッピだけじゃなくて、大事な思い出まで奪うなんて!」
ナルシストルーのあまりの身勝手さにゆいが憤る。
「なんで怒るの? そもそもレシピッピをつかまえたところで君には関係ないことだろ?」
「関係ある! ごはんは笑顔だから! おいしいのそばにいてくれるレシピッピも、お料理との大事な思い出もあたしたちにとって笑顔のもと。だから自分勝手に誰かの笑顔をうばうのは、ゆるせない!」
ナルシストルーは非常に身勝手でゴーダッツに命令された以上の悪事を自らの意思で行っていると明かされている。
ナルシストルーとゆいの問答で、ゆいがただローズマリーに巻き込まれた訳ではなく自分の意思で「ごはんは笑顔」を守るためにプリキュアとして戦っていると品田拓海の考えを改めさせている。
第17話
第17話でナルシストルーは「君達、1+1は何になると思う?」とプリキュア達に問題を出した後2つの物体を合体させ、合体型モットウバウゾーを召喚。
そのナルシストルーの問いに、警戒して身構えるここねと「はにゃ?2じゃないの?」と、正攻法か引っかけか悩むらんに対して、ゆいは超真剣な顔で両手の指を使って計算する姿があった…おいおい。
第18話
第18話では、前回終盤で発見したレシピッピを捕まえ、さらに合体型のモットウバウゾーを召喚し、再会したあまねに対しジェントルー時代の悪事をネチネチとあげつらい、モットウバウゾーにあまねを捕まえさせる。
あまねを盾にされプリキュア達は防戦一方となり、「なんで攻撃しない?ジェントルーへの恨みを晴らさないのか?」とプリキュア達を挑発する。
このナルシストルーの挑発に対して、キュアプレシャスは「恨んでなんかいない!」と即答した。
そして過去からも、自分の願いからも、ブンドル団の悪事からも逃げないという覚悟を決めたあまねはキュアフィナーレに覚醒した。
第27話
新たな怪盗、スピリットルーは見た目はひょうきんなロボットだが、製作者であるナルシストルーによって偏狭なデータしかインプットされておらず、「ごはんを食べる幸せ」が理解できずにいた…。
「ごはんは…楽しくない。ごはんは…つらい」
スピリットルーにプレシャスは問いかける。
「教えて!どうしてそんなふうに思うのか!」
「それは…」
「その必要はない」
ナルシストルーはスピリットルーの動力源であるスペシャルデリシャストーンを抜き取り彼を機能停止させた。
まるで自分自身の心の闇を隠すかのように…。
第28話
ナルシストルーは寿司桶から新怪物ゴッソリウバウゾーを生み出した。その猛威に叩きのめされたプレシャスは変身解除してしまい大ピンチ。しかしナルシストルーが「もっと絶望の顔を見たい」と余裕を見せて撤退したため命拾いした。
一同は沈み込むが、ゆいはいつも通り明るく「食べよう!」と皿一杯のおむすびを持ってきた。それを食べたみんなも気力を取り戻す。
再びナルシストルーが寿司のレシピッピを捕え、ゴッソリウバウゾーが出現。スパイシー・ヤムヤム・ブラックペッパーがウバウゾーと戦う間に、プレシャスとフィナーレがスペシャルデリシャストーンを奪う作戦を実行するが、ストーンの力で強化されたウバウゾーには歯が立たず、全員倒れ伏す。ナルシストルーがプレシャスにトドメを刺そうとした時、「やめるコメ~!」とコメコメが必死になってそれを阻んだ。
「みんなが傷ついてるのに何にもできないコメ!一世みたいな力もないし、コメコメは全然ダメコメ!」と泣きながら自分を責めるコメコメを、プレシャスは「そんな事言わないで!例えコメコメでも、あたしの大好きなコメコメをダメだなんて言うのは許さない!」と、珍しく真剣な表情で叱った。「おばあちゃん言ってた!『幸せの味は明日への道しるべ』!コメコメとまたごはんを食べたい。その未来を思うと力が湧いてくる!」
「コメコメ、いつも傍にいてくれてありがとう!」とみんなの声でコメコメの心が歓喜に満たされた時、パーティキャンドルタクトが誕生する。プリキュア達はパーティアップスタイルにチェンジし、新必殺技プリキュア・ライト・マイ・デリシャスでゴッソリウバウゾーを浄化した。
敗れたナルスシトルーはフィナーレに悪態を突くが、ローズマリーに取り押さえられた。
『ごはんは笑顔』の力でナルシストルーとゴッソリウバウゾーに打ち勝ったが、彼の過去と心の闇については未だ明らかになっていない。
そして何より重要なのは、前述の2つの和実語録をナルシストルーがブラックペッパー&ローズマリーとの戦闘の際に聞き入れて理解出来たのかどうかは不明である。
???「クソウッ…!アイツらさえ来なければ…!!」
第33話
ナルシストルーの出番はあまねの回想(第28話終盤の件)のみで、ナルシストルー本人は出番無し。ローズマリーが時々、クッキングダムから彼の様子をうかがっている事が判明した。
ナルシストルーはクッキングダムには自分に合う食べ物があまりなかったこと、好き嫌いが激しいこと、極端な猫舌などの理由で、みんなと一緒に食事をするのが苦手だった。
彼が食事に恨みがある事をローズマリーから聞いたゆいは「ごはんは笑顔じゃ無かったのかな…」と呟いた。
彼女はごはんを美味しく食べる楽しさを、誰もが感じている訳では無いという事実を初めて知ったのかも知れない…。
ゆいはキュアプレシャスとして、ナルシストルーへの恨みの感情に流されて自分を見失っていたあまねが、ローズマリーのアドバイスで自分の負の感情を受け入れ、パフェのレシピッピと仲直りする姿を見届けた。