概要
『ネゲントロピー』とは、天命、ヨルムンガンドに並ぶ、崩壊3rdの世界における3大対崩壊組織のうちの一つ。
二代目の理の律者である、ヴェルト・ヨウが盟主を務めており、主な戦力は戦術機甲。
北米を中心に活動し、その機械技術力は天命をも大きく凌ぐ。
元々は天命の北米支部だったが、1955年11月24日、とある出来事をきっかけに天命と決裂し、プランク、アインシュタイン、テスラ、そして理の律者ヴェルトを中心に『ネゲントロピー』として独立した。
多くの企業や組織の連合体であるため、盟主であるヴェルトやアインシュタイン、テスラなどの草創期のメンバーとは別に、カカリア率いる急進派と呼ばれる派閥等も存在しており、彼らは決して一枚岩という訳ではない。
本編では、オットー・アポカリプスと対立した天命極東支部はネゲントロピーと協力関係を結んでおり、主人公キアナ達は特にアインシュタインやテスラとは行動を共にする機会が多い。
※崩壊3rdの姉妹作である『崩壊学園』にも同名の組織『ネゲントロピー』が存在する。こちらも大まかな概要には変わりはないが、崩壊3rdとは歴史や構成員が若干異なっている。
尚、本記事は崩壊3rdにおけるネゲントロピーについての記述である。
ネゲントロピーの理念と意味 |
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ネゲントロピーは、シュレーディンガーの提唱した『崩壊とはエントロピーの増大を防ごうとする自然現象であり、崩壊を促進させることで被害を最小限に抑えることが出来る』という理論を根幹に、人類の文明の力を持って崩壊の運命に抗おうとしている組織である。
『ネゲントロピー(AntiEntropy)』とは熱力学用語の一つで、エントロピーの増大の法則に抗うという意味を持つ。
平たく言えば文字通り、『運命に抗う』といった意味を持つと言える。
そもそも崩壊とは、人類の文明の発達に伴ってその文明を狩り取ろうと現れる現象だが、それに怯むことなくネゲントロピーが人類の科学力と技術力を向上させ、様々な発明と発見で文明を急速に発達させてきたのは、この理論によるとも考えられる。
ちなみに『ネゲントロピー』の中国語名は『逆熵』、英語名は『Anti Entropy』である。
補足
『エントロピー』とは、熱力学においては断熱条件下での不可逆性を表す指標であり、統計力学においては系の微視的な乱雑さを表す物理量のこと。量記号は『S』
『エントロピーの増大の法則』とは簡単に言えば、何もしなければ形あるものはいつかは崩れ去り、熱いものはやがて冷めてしまう、という法則である。
いわば、エントロピーの増大とはこの宇宙の避けられない天命である。
関連人物
※ネタバレ注意
二代目の理の律者であり、ネゲントロピーの盟主。本名はヨアヒム・ノキアンビルタネン。
1955年の感謝祭の日にヴェルト・ジョイスから理の律者コアと『ヴェルト』の名を受け継いだ。以来、彼は『ヴェルト・ヨウ』と名乗り、二代目の理の律者『ヴェルト』として天命北米支部から離反し、ネゲントロピー盟主を務めてきた。
第二次崩壊では空の律者シーリンと直接対峙し、全盛期の大半の力を失っている。
その後、カリフォルニア理工大学の宇宙空間学科で教鞭を取り、無量塔姫子はその時の教え子でもあった。また、彼は自ら天命極東支部の聖フレイヤ学園に潜入し、歴史の教師として主人公キアナ達も教えていた。
本編から1年前、海淵の目実験を行った際に量子の海で『蛇』と接触し、蛇が実数世界へ出ようとするのを封じ込めるため量子の海へ残った。
彼はそのまま消息不明となっていたが無事帰還し、理の律者コアをブローニャ・ザイチクに譲った。
- 後崩壊書、崩壊スターレイル
本編から8年後の後崩壊書で、彼は赤毛の酒豪と結婚し、ジョフリー・ジョイス・ヨウを養子に迎えた。地球に天上の人々の驚異が迫る中、虚空万象と共に地球を旅立った彼は、崩壊3rdの姉妹作『崩壊スターレイル』にて冒険を繰り広げることとなる。
20世紀を代表する理論物理学者で、ネゲントロピー創立者の一人。数々の法則を発見し、人類の世界に対する認識を大きく変えた天才科学者である。
彼女は8歳の頃にプランクに師事し、16歳で一般相対性理論を発表して博士号を取得した。1955年当時は天命の帝国研究院42実験室に所属しており、テスラと共に理の律者の青年を実験室に迎え、彼に『ヴェルト・ジョイス』の名を贈った。
20世紀を代表する発明家、いわゆる実験物理学者で、ネゲントロピー創立者の一人。元々はアインシュタインと共に帝国研究院42実験室に所属しており、電気領域に関する研究を飛躍的に推し進め、崩壊エネルギーエンジンの実用化に貢献した。
よく実験であちこちを破壊し、酒好きで食いしん坊、部屋を片づけられないなどの一面も持つ。
ネゲントロピーの代表的発明品にして主戦力である戦術機甲は彼女によって開発されたものである。
- 不老
1955年11月24日の感謝祭の事件で、アインシュタイン(当時17歳)とテスラ(当時21歳)は、オットーとの戦いの中で致命傷を負った。2人は黒淵百花の創世の力によって一命を取り留めたものの、黒淵百花がオーバーロード状態になっていた為に、彼女たちの身体は少女のまま、歳をとらなくなってしまった。
20世紀を代表する理論物理学者。元々は天命北米支部の支部長であり、ネゲントロピー創立における中心人物。バイオリンの名手でもある。アインシュタインの幼い頃からの師であり良き友。後にテスラやシュレーディンガーも教え子となった。
設立から長年に渡ってネゲントロピーを支え続けてきた彼女は、既にその天寿を全うしている。
カール・グスタフ
プランクのいとこの心理学者。数学の知識にも長けており、生まれつきの天才故に自宅で燻っていた幼いアインシュタインと交流し、アインシュタインの人生に大きな影響を与えた。
1953年1月1日、ベルリンの中心部に居た彼は第一次崩壊で帰らぬ人となった。
初代理の律者。ネゲントロピーにとっての英雄的存在にして創立のきっかけになった青年。
1953年1月1日の第一次崩壊発生時、彼は焦土と化したベルリンの中心部で、自らの記憶も名前も何も分からない状態で目覚め、天命は彼を大崩壊を引き起こした『律者』として連行し、数々の人体実験を行っていた。
しかし1955年10月、天命ヨーロッパ支部の帝国研究員42実験室のアインシュタインとテスラの元に迎えられ『ヴェルト・ジョイス』の名を贈られた彼は、42実験室の助手として、当時天命本部の方針に反発し独自に発展していた天命北米支部の者達と共に天命と魂鋼に纏わる秘密を追うこととなる。
彼女達と関わる日々の中で自身のあり方と守るべきものについて考えるようになった彼は、やがて律者コア内のベルリンで犠牲になった30万の人々の意志を継いで、人類の側に立つ律者として覚醒する。
11月24日、ついに天命北米支部はオットーの謀略によって窮地に陥った。しかし『理の律者ヴェルト』は彼らと共にオットーに立ち向かい、最期はオットーの放った崩壊分裂ミサイルから命懸けでニューヨークを守ると、今際の際に彼を慕っていた少年ヨアヒムに理の律者コアと『ヴェルト』の名を託した。
- ヴェルト・ジョイスの名前
『ヴェルト・ジョイス』とは、彼が42実験室に来た際にアインシュタインが名付けたものであり、それ以前は天命にΩ1と呼ばれていた。
『ヴェルト(Welt)』はΩ1からWを取ったものであり、Weltとはドイツ語で『世界』を意味する。また、『ジョイス』はアイルランドの文豪ジェイムズ・ジョイスから取ったものである。
20世紀を代表する物理学者で、プランクの教え子の1人。ネゲントロピー理論を提唱したほか、ムーンライト・スローンの理論を発見し、復元に携わった。
1955年の事件時、彼女はヴェルト・ジョイスを人類側に立つ律者としての覚悟と真の力を目覚めさせ、オットーとの対決の際には自らを量子化させて一矢報いた。
その後、量子の海を彷徨っていた彼女は聖剣を使って自らを安定化させ実数世界への帰還を試みたが、とある世界の泡に流れ着き、そこでシェイクスピアに出会ってカドレニア号に乗船した。しかしシェイクスピアが聖剣でヨーロッパ大陸を囲む謎の壁を破壊しようとしたところ、剣は弾かれて7つの宝石となって世界の泡に飛び散ってしまい、これらを探すために20年に渡って世界の泡の海を旅していた所をビアンカとリタに出会い、共に冒険を繰り広げた。彼女は崩壊エネルギーに蝕まれたローランドとの戦いで世界の泡の体を失い、再び量子の海を彷徨っている。
”リアーナ”というミドルネームは彼女が自身の命の恩人(後述)からとったものである。
リアーナ・ブリガンディア
天命直属の戦乙女だが、ネゲントロピーにとっては意義深い人物の一人。
黒淵百花の使い手であり、とある理由により100年もの間、天命最強の戦乙女として戦い続けていた…。
最期は自らを犠牲に、オットーが放った崩壊分裂ミサイルを破壊してニューヨークの人々を守った。
20世紀を代表する発明家であり企業家。天命北米支部を本部に匹敵するほどの組織へと育て上げ、その費用の殆どを出資していた事実上の責任者でもあった。
彼女は崩壊事件で両親を無くし、17歳で父親のジェネラルグループの会長の座を継いで以来、民間人を顧みない天命には不信感を抱いていており、北米支部を率いて人々のための発明に力を注いでいた。
1955年、彼女はムーンライト・スローン計画を進めていたが、オットーの謀略により実験は失敗し、危うくニューヨークで大崩壊が起きかけてしまう。しかし彼女は人々を守るためたった1人で崩壊エネルギーを抑え込み、流星となってニューヨークの空に消えた。
ネゲントロピーの幹部の1人で、私設部隊を率いて急進派として行動し、指揮官にまで上り詰めた人物。
貧しいロシアの孤児院出身で育った彼女は自分と同じような境遇の子供達の為に、自ら孤児院を開いている一方で、孤児院の子供達にX-10実験を行っていた。
また、ME社を丸ごと乗っ取り、ヴェルト・ヨウ不在時にヴェルトのクローンを盟主に立てることでネゲントロピーの実質的な実権を握り、遺伝子操作技術を得る為に独自にヨルムンガンドの灰蛇と接触するなどしていた。
彼女自身、これらの手段を選ばない行動に矛盾を感じつつ、割り切って考えていたが、彼女なりに幸福を願い愛情を注いでいた子供達からは母として慕われていた。
三代目の理の律者となった少女。
孤児だった彼女は軍に少年兵として育てられ、伝説の暗殺者『ウラルの銀狼』として恐れられていたが、カカリアに拾われ、カカリア孤児院で暮らしていた。
孤児院時代に受けたX-10実験では、重装ウサギを構築する能力を得るも、脳の一部を損傷したために感情を殆ど失い、脳にチップを埋め込んで補うようになる。
その後、長空市でキアナと芽衣に出会い、そのままカカリアの元を離れて天命極東支部の聖フレイヤ学園で学ぶようになり、一次はカカリアに操られるも自ら脳のチップを焼き切ってカカリアとは決裂した。
その後、デザイアジェムを追って量子の海へと飛び込んだ彼女は、ヴェルト・ヨウの導きで理の律者として覚醒し、最愛の妹分であるゼーレと共に量子の海から帰還した。
カカリア孤児院で暮らしていた聖痕覚醒者の少女。物静かでおっとりした人格の裏に、攻撃的で残忍な人格を持っている。
足を怪我したブローニャに代わってX-10実験を受けるも、身体が量子化してしまい、長らく量子の海を彷っていた。
ブローニャと共に量子の海を脱出後はハイペリオンに乗り込み、天命極東支部と行動を共にしている。
カカリア孤児院で暮らしていた双子の姉妹。カカリアがヨルムンガンドの灰蛇を通して手に入れた前文明の融合戦士の技術を元に行った実験によって、崩壊獣アシュヴィンの因子と融合し、その特性を得ている。
2人で『ウォッカガールズ』なるアイドルを結成しており、基本的にはトラブルメーカー。
カカリアが逮捕された後はブローニャやゼーレ、アインシュタインやテスラと行動を共にしている。
カカリア孤児院で暮らしていた少女。壮絶な幼少期を過ごしたために歪んで残忍な性格に育ってしまった。孤児院でゼーレをいじめ、ブローニャの足を怪我させた張本人。
カカリアをよく慕っており、ネゲントロピーの急進派の一員としてカカリアを支えていた。
ヴェルトのクローン
カカリアが製造した、初代理の律者ヴェルト・ジョイスのクローン。ヴェルト・ジョイスがエデンの星を使っていたため、クローン達は皆、重力を操る能力を持っている。
- 2体のクローン
本物の盟主ヴェルト・ヨウが行方不明になっていた間に、カカリアはこれらのクローン体を盟主として立て、自らがネゲントロピーの実権を握っていた。
この2体のクローンは自らを本物のヴェルトだと思い込んでいたが、大元となったヴェルト・ジョイスとは似ても似つかない性格と風貌をしている。また、彼らは理の律者の主な能力である構築等を行うことはなく、主に重力を操る力を行使していた。一体目はヴェルト・ヨウに、二体目はフカに制圧された。
ジョフリー・ジョイス・ヨウ
ヴェルト・ジョイスのクローン体の1人であり、ヴェルト・ヨウの養子の少年。他のヴェルトクローン同様に重力を操る能力を持つ。
読書や資料集めが好きで心優しく温厚な性格をしており、上記二体のクローンとは全く異なった性格と風貌をしている。
ヴェルト・ヨウは妻と共にこのクローンの少年を養子として引き取り、『ジョフリー・ジョイス・ヨウ』の名前を贈ったことが後崩壊書にて語られている。
雷電龍馬
雷電芽衣の父で、ネゲントロピー傘下の大手企業Massive Electric社の社長。敏腕な経営者としてME社を率いてきたが、汚職の疑いをかけられ、逮捕されてしまった。
…一連の事件の裏には彼の政敵であったカカリアが絡んでいるとされている。
大企業の社長としての面子から厳格な態度で芽衣に接していたが、芽衣の為に弁当を作ったり、ある意外な方法で芽衣に剣術を教えていた。
エリアス・ノキアンビルタネン
古代文字の専門家で、ヨアヒム(ヴェルト・ヨウ)の父。通称フィンランド人。
帝国研究院42実験室に雇われ、エイダを”家庭教師”に前文明の研究を進めていた。死海文書に前文明の崩壊エネルギー変換装置に関する記述があることを発見し、エジソンと共にその装置の復元を試みる『ムーンライト・スローン計画』に携わったのだが…。
最期はオットーに黒淵に貫かれ、幼いヨアヒムを残したまま絶命した。
エイダ
前文明で創られた大型主要快速崩壊エネルギーコンピューターシステムにおけるデバイスインターフェースの試作品0042号。天気の予報から武器性能の概算、魂鋼データの解析から前文明の言語の翻訳まで様々な処理を行うことが出来る。
彼女が起動状態になったのは今文明であるため、前文明の記憶等は保持していない。
かつては帝国研究院42実験室の研究を支える要であり、今でもネゲントロピーの研究を支えている。
エイダの名前や見た目、行動モデルは全て“フィンランド人”の趣味である。
コラリー・6626・プランク
西暦2024年における天命組織の火星探索小隊の一員である戦乙女だが、元々はネゲントロピーの出身。
崩壊エネルギーの影響で生まれながらに獣の耳と尻尾が生えた風貌だったために、実の両親から捨てられるもアインシュタインの養子となった。
火星探索小隊の一員として、ヘリアと共に火星に降り立ったが、そこで世界の泡へと落下したことで洛星の行く末を決める大いなる戦いへと巻き込まれることとなった。
関連用語、組織、施設
ムーンライト・スローン
超高密度の崩壊エネルギーを熱エネルギーに変換し、実質的に崩壊エネルギーを無効化し、制御可能にしてしまう装置。
その前身となる技術は前文明で開発され、最後の切り札として終焉の律者に対して使用された。
20世紀になり、死海文書に残されていた記録をエリアスが解読し、シュレーディンガーによってその理論が解明されると、エジソンはこの技術を『ムーンライト・スローン』と名付け、天命北米支部にて復元が試みられていた。
その後、ネゲントロピーが天命から独立後も研究は続けられ、2000年の第二次崩壊時に月の神殿で発見された情報を元にムーンライトスローンは完成した。
2016年、ムーンライト・スローンは同名の大型戦艦に搭載されて蒼海市まで運ばれ、天命極東支部に譲渡された。
現在はムーンライト・スローンの本体は戦艦ハイペリオンの主砲となっている。
また、ムーンライトスローンの技術は、後崩壊書で主人公達が装着する『月の輪(Moonhalo)』システムにも応用されている。
エデンの星
前文明の岩の律者のコアを使って作られた第9の神の鍵。使用者は重力を操作でき、第零定格出力ではブラックホールを生み出すことが可能。
前文明では『星海の階調』の名でエデンが使用していたと思われる。
1955年、レキシントンでステルス状態で保管されている所をアインシュタインら42実験室のメンバーによって発見された。
その後、最終的にオットーと戦いの中で破損してしまうも、ネゲントロピーの博士たちによって修復され、現在は重砲や双銃として生まれ変わっており、後にハイペリオンなどの重力制御にもその技術が使われるようになる。
ヴェルト・ジョイス、ヴェルト・ヨウそして、ブローニャ・ザイチクと、理の律者3代に渡って受け継がれているネゲントロピーにとって意義深い武器。
“星が砕け散る様を見るがいい!”
戦術機甲
タイタンやアラハト、シャーマン機甲や毒蜘蛛機甲などに代表される機甲群。ネゲントロピーの主戦力であり代表的な技術。その殆どがテスラの開発したものである。天命やヨルムンガンドに技術を盗まれている。
アラハト
ネゲントロピーが建造した大型の人型戦術機甲。
第二次崩壊の際にはムーンライト・スローンを搭載して月面まで行き、第2律者シーリンとの戦闘でも使用された
世間的にはE.T.Studioの制作したアニメ『魔人神機シリーズ』に登場する大型機甲として知られている。
デウス
大型の戦術機甲。カカリアが、風の律者ウェンディから抜き取ったデザイアジェムを動力にこれを起動させたが、キアナ達にあっさりと倒されてしまった。
その後、オープンワールド『天命空港』にてアインシュタインを主導に再起動が試みられるも一向に起動する気配が無いことから公式でもネタにされている。
崩壊3rd×エヴァンゲリオン
しかし、新世紀エヴァンゲリオンとコラボした際に惣流・アスカ・ラングレーが操縦士となり、ついに動いたのだった…
カカリア孤児院
カカリアの開いた孤児院。ブローニャやゼーレ、ロザリア、リリア姉妹、シンなど多くの身寄りのない孤児たちが暮らしていた。
カカリアの子供たちに対する愛情に偽りはなかった一方、Xー10実験の為に子供たちを提供していた。
カカリアが逮捕された現在、残された孤児院の子供たちはアインシュタインに引き取られた。
X-10実験
別名は幻海実験。カカリアを中心に進められた人体の崩壊エネルギー適応性改造計画。崩壊の環境下でも生存可能な人類を創造することを目的に、ゼーレやブローニャなどのカカリア孤児院の子供たちが実験体となっていたが、現在は凍結されている。
ミコヤン中央設計製造局
旧ソ連時代から続く、軍事産業機関。主に武器製造などを行っている。実はネゲントロピーの技術を盗んでいるヨルムンガンドの産業スパイ組織でもあった。
Massive Electric社
通称ME社。武器装備や家電や情報通信設備の研究開発に加えて、宇宙開発も手がけている世界最大手の電子企業。
前文明の『Project-MEI』の実験記録を多数有し、それを基に高い技術力を備えた武器や兵器を開発している。
雷電芽衣の父、雷電竜馬が社長を務めていたが、彼が逮捕された後はカカリアがその実権を引き継いだ。
E.T.Studio
ネゲントロピー傘下のエンタメスタジオ。主にアニメ制作を手がけており、アラハトなどに代表される『魔人神機』シリーズは一世を風靡した。
元々、戦術機甲の開発資金を得るために始まったプロジェクトであるため、アニメに登場するアラハトなどの機甲は実用されているものだが、もちろんこのことは世間には知られていない。
リーズンスタジオ
E.T.Studioの傘下のゲーム会社。本編から8年後の後崩壊書では、大人になったブローニャがプロデューサーを務め、初の魔人神機シリーズのゲーム『アラハト』を制作したが、市場成績が相当悪かったため活動停止中になっているようだ…。尚、アラハトの続編は誠意制作中の模様。
ソルトレイク基地
アメリカにあるネゲントロピー本部。
海淵城
ネゲントロピーが発見した、海中にある前文明の遺跡。マリアナ海溝付近に位置し、前文明のムー大陸の中心地だった。中央には海淵の目と呼ばれる装置がある。
海淵の目
別名『デ・モアナ・キノ』。海淵城の中心部にあり、前文明に建造された量子の海へ入ることの出来る装置。現在知られている中では唯一の量子の海への接触点。
天命北米支部
ネゲントロピーの前身。当時はプランクが支部長を務め、エジソンが組織をほぼ買収し、実質的な責任者となっていた。
1950年代当時、巨大な軍事力を持ちつつも民衆を顧みず、教皇庁や評議会の意向の偏重で運営されていた天命に疑念を持ち、独自のやり方で本部に匹敵するほどまでに発展していたが、1955年の感謝祭の日の事件をきっかけにとうとう天命と決裂し、今のネゲントロピーに至る。
帝国研究院42実験室
かつてアインシュタインとテスラが所属し、ヨアヒムの父エリアスが雇われていた、ロンドンにある天命ヨーロッパ支部の研究所。前文明のスーパーコンピューター、エイダが研究を支えていた。
初代理の律者ヴェルト・ジョイスはここに迎えられ、博士たちと共に1か月を過ごした。
彼女たちが北米に渡り、天命ネゲントロピーとして独立した今でも、天命はこの建物を残しているらしい。
イエローストーン遺跡
かつての天命北米支部が管理していたアメリカのイエローストーン国立公園内にある前文明の遺跡。前文明やエデンの星に関する音声や動画が記録された魂鋼が残されていた。
ビジュアルノベル
ビジュアルノベル『ネゲントロピー』では、ネゲントロピーが設立されるまでの出来事が描かれている。
崩壊3rdのノベルゲームはいずれもブラウザから読むことが出来るが、崩壊3rdゲーム内から閲覧することで勲章や水晶が取得可能。
miHoYoにおけるネゲントロピー
2018年、本ゲーム制作会社であるmiHoYoの設立した技術研究チームの名称。
『逆熵工作室(意訳:ネゲントロピースタジオ)』として設立され、2020年には名称を改め『逆熵科技研究院(意訳:ネゲントロピーインスティテュート)』となった。
音声技術開発には特にを入れており、彼らのネゲントロピーAIは『未定事件簿』における吹き替えや、miHoYoのバーチャルキャラクター『Lumi』のボイス生成の他、『崩壊スターレイル 』での各言語のセリフごとにキャラクターの口の動きを合わせる技術等にも使用されている。